感情や行動のつまずきが増加するアメリカの教室
教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。 今日のテーマは、実習中に一番戸惑ったところと近い気がしています。
この番組では、国内外の教育の話題を、現場の目線で一つずつ取り上げています。 今日は、感情が高ぶった子どもへの向き合い方です。
まさにそこです。泣き出した子に何と言えばいいのか、全く分かりませんでした。
ヘデュトピアの8月6日の記事です。 アメリカの低学年の教室で、大きな感情や行動が増えているという話から始まっています。
アメリカでも同じことが起きているんですね。 記事が挙げている数字が、なかなかのものです。
今、公立学校の10校のうちおよそ8校が、発達の遅れが目立つと報告しています。 8割ですか、ほとんどの学校ということになります。
2024年に、幼児期から小学3年生を担当する1500人以上の教師に聞いた調査もあります。 聞く、指示に従う、順番を待つ、分け合う、そうした社会性の基礎につまずく子が、5年前より増えたという回答が多数でした。
勉強のつまずきではなくて、その手前なんですね。 記事は、原因のコロナ禍だけにおいていません。子育てを取り巻く文化の変化も挙げています。
画面を見る時間が増え、遊ぶ時間が減り、顔を合わせてやり取りする機会が減りました。 どんなに優れたアプリでも代わりにならない部分、ということでしょうか。
記事の中でも、まさにそう指摘されています。 ここからが本題で、日々の場面で使える手立てが並びます。
感情の言葉を増やし、自分で気持ちを整える
ぜひ聞きたいです。 1つ目は、感情の言葉を増やすことです。
自分の気持ちを整える前に、まずそれを言い表す言葉がいります。
嬉しい、悲しい、では足りないということですか。 足りません。記事では、嬉しいや悲しいのような大きな言葉について、3個から5個の言い換えを子どもたちに考えさせる方法が紹介されています。
楽しい、こっとした、ワクワクする、確かに全部嬉しいの中に入っています。 感情の言葉を教室に掲示して、
話し合いや読み聞かせで出てきた言葉を足していきます。 まだ字が読めない子には、絵や表情の写真を添えます。
言葉が増えると、爆発しなくなるのでしょうか。 自分の中で起きていることに名前がつくと、スタイル手段ができます。
記事は、感情にはよしやしはなく、大事な情報を運んでいるものだと教えるべきだ、という専門家の言葉を引いています。
子ども自身が作るクラスの約束と落ち着ける場所
気持ちを我慢させるのとは正反対の考え方です。 二つ目は、クラスの約束を子どもたち自身に作らせることです。
手は自分のところに置く、お互いに親切にする、そんな短い言葉で構いません。 先生は決めてはる、ではないんですね。
決めた後に、いやその行動をしている子どもの写真を添えて掲示します。 人形や代表の子で実際にやってみせる方法も紹介されています。
言葉だけだと、低学年には伝わりにくいですものね。 三つ目が、私が一番大事だと感じたところです。
落ち着ける場所を教室に作ることです。 クールダウンのスペースということですか。
記事に出てくるナッシュビルの小学校では、平和のコーナーと呼んでいます。 ビーズクッションと、手で触って落ち着く道具と、呼吸の仕方を描いた図を置いてあります。
先生が連れて行くのでしょうか。 そこが肝心なところで、子どもが自分から5分使っていい場所にしています。
記事に出てくる先生の言葉が印象的です。 以前なら爆発していた子が、平和のコーナーを使ってきますと言えるようになりました。
自分で気づいて、自分で動けたということですね。 それは教えられた成果です。
ある先生の言葉も惹かれています。 子どもが圧倒されている時に理屈は届かない。
まず体を落ち着かせる手助けがいるというものです。 落ち着いてから話す。順番が決まっているだけで、こちらも慌てずに済みそうです。
短い休憩と仲直りの手順
4つ目は短い休憩です。 ある神経界の教師は、小学校なら15分の集中に対して3分から5分の休憩を進めています。
15分ごとですか。思っていたより頻繁です。 内容は凝らなくて良いと書かれています。
動物になったつもりで笑ってみる。音楽を1分だけかけて踊る。 肖像のポーズで止まる。それで十分だそうです。
先生の準備の負担が増えないというのがありがたいです。 5つ目は約束が破られた後の仲直りの手順を教えることです。
押してしまった場面なら、なぜやったのかを問い詰めません。
え、そこを聞かないんですか。一番最初に聞いてしまいそうです。
何が起きたのか、相手はどう感じたか、自分に何ができるか、この3つに切り替えます。
謝罪を強制するのが目的ではなく、振り返りと責任の取り方を支える足場だと説明されています。
なぜやったのと聞かれても、自分でもわからない子が多い気がします。
わからないから黙り込むか嘘の理由を言うしかなくなります。
自由に過ごす時間と教育効果
最後の6つ目は何をしてもいい時間を確保することです。
自由時間ということですか。
ある1年生の担任は外に出る10分を授業の合間に入れています。
安全に過ごすこと以外はほとんど指示を出しません。
木で遊ぶ子も草の上で寝転がる子もいます。
戻ってきた子どもたちはどうなるのでしょうか。
集中が続くようになり発言も増え、途中で教室を出たがる子が減ったと書かれています。
外に出られない日は給食の後など大きな切り替えの後に同じような時間を作ると良いそうです。
事前の仕組み作りと教師の裁量
今の話を聞いて自分の自主を思い出しました。
私は泣いている子をなんとか泣きやませようとしていました。
今日の話は全部その手前に仕組みを置く工夫でした。
起きてから対処するのではなく起きる前に本人が動ける道を用意しておく。
今日の6つはどれもそこで繋がっています。
しかもどれも一人の担任の裁量で始められます。
明日教室の隅に置けるものが一つはありそうです。
最後までお聞きくださってありがとうございました。
よかったら教室のどこに落ち着ける場所を作れるか思い浮かべてみてください。
またお付き合いいただけたら嬉しいです。