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教育カフェテラス、お届けする時間です。 進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。 今日もよろしくお願いします。
この番組では、国内外の教育に関する最新の話題を、 できるだけわかりやすくお伝えしています。
今日はどんなテーマなんでしょうか。
情報源は東洋経済オンラインで、 掲載日は2026年7月12日です。
テーマは、教室での個別支援についてです。
個別支援というと、特別支援学級のようなイメージが あるんですけど、それとは違うんですか。
そこがポイントで、 通常学級の中で起きている変化についての記事なんです。
文部科学省の調査では、 通常学級に在籍する児童生徒のうち、
学習面や行動面で著しい困難を示す子どもは、 小学校で10.4%、中学校で5.6%というデータがあります。
意外と少ないような気もしますけど、どうなんでしょうか。
ただ、記事によると、現場の先生たちの体感は この数字よりも遥かに大きいそうです。
授業に集中できない、友達との距離感がつかめない、 刺激に敏感で教室にいられないといった子どもたちのニーズが、
多様化しているといいます。
具体的にはどんな様子なんでしょうか。
例えば、朝の会の前にフードを深くかぶって 机につっぷしている子がいたり、
タブレットを開いたまま準備に入れない子がいたり、
休み時間に特定の友達に固執してトラブルになる子がいたりするそうです。
それぞれ理由が全然違いそうですね。
そうなんです。切り替えが苦手で毎朝のルーティンがうまくいかない子もいれば、
深夜まで動画を見ていて午前中ずっと保健室で眠っている子もいます。
ひとくくりにはできません。
どうして急にそんなに多様になったんでしょうか。
記事では子どもが増えたというより、
もともとあった多様性がむき出しになったと説明されています。
家庭環境の多様化や情報量の増大、コロナ禍を経た生活の変化、
外国にルーツを持つ子どもの増加などが背景にあるようです。
学校は社会の縮図というより、社会そのものの複雑さを映しているということでしょうか。
まさにそういう表現が記事にありました。
従来の異性指導の枠組みでは支えきれない子が増えている、
という構造的な変化だということです。
ある算数の授業の例が紹介されていて、
黒板の文字を写すことに強い負担を感じている子や、
説明を聞いている途中で違うことを考えてしまう子、
言葉の意味がわからず隣に聞こうとして注意されてしまう子がいたそうです。
学びに参加できない子が確実にいるということなんですね。
そこで出てくるのが、エージェンシーという考え方です。
自分に合った学び方を選び、主体的にゴールへ向かう力のことです。
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エージェンシーというのは聞き慣れない言葉なんですけど、
もう少し説明してもらえますか。
教師がすべてを一方的に与えるのではなく、子ども自身が選び、
工夫し、必要に応じて助けを求められる環境を整えるという発想です。
アメリカのある団体が提唱した、
学びのユニバーサルデザインという考え方とも関係しています。
最初から多様性を前提にして授業を設計するということですか。
そうです。実際、記事では現場の工夫として3つの実践が紹介されています。
1つ目は、学び方も選択肢を増やすことです。
どんな選択肢があるんでしょうか。
国語の文章読解の授業で、音読アプリで読み上げを聞く、
タブレットで拡大表示しながら読む、誰かと一緒に読む、
紙の教科書で読むという4つから選べるようにした例が紹介されています。
読み書きが苦手な子だけじゃなく、クラス全体の学びの質が上がりそうですね。
実際、音声入力やテキストでの意見提出を導入した学校で、
以前は発言が少なかった子どもたちの意見量が大幅に増えたそうです。
2つ目の実践は何でしょうか。
行動面の支援を予防型に転換することです。
朝の会の前に今日の予定を確認する見通しカードを使ったり、
休み時間の過ごし方をあらかじめ選択肢として示したりする取り組みです。
問題が起きてから対応するのではなく、起きにくい環境を作るということですね。
そうです。見通しが持てることで、不安な強い子も落ち着いて過ごせるようになるといいます。
3つ目は何だったんでしょうか。
チームで支える体制づくりです。
担任1人で抱え込むのではなく、特別支援コーディネーターやスクールカウンセラー、
外部専門家、保護者が連携するケースが今の学校ではスタンダードになっているそうです。
週に1回くらい、支援について話し合うミーティングを開いている学校もあるんでしょうか。
はい。記事ではそうした支援ミーティングの事例が紹介されていました。
学校と家庭は対立関係ではなく、子供のために共闘するチームであるべきだという考え方が背景にあります。
ただ、こうした個別対応って先生の負担はすごく増えそうな気もするんですけど、実際はどうなんでしょうか。
記事でもその点に触れていて、教師が全てを与える形だと、
35人いれば35通りの支援を用意する必要があり、現実的ではないと指摘されています。
ただ、子供が自分で選べる環境を整える方向に変わることで、むしろ教師の負担は軽くなっていくという見方が示されています。
1人1台端末があることも、その変化を後押ししているんでしょうか。
まさにそうです。読み上げや拡大表示、動画解説、音声入力といった選択肢が端末によって一気に広がったと記事にありました。
これから学校に必要なことは何だと書かれているんでしょうか。
3つ挙げられていて、教員の専門性を高める研修の充実、学校の組織としての支援体制の強化、そして社会全体での理解と支援です。
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先生1人の努力だけでは限界があるということですね。
多様なニーズを持つ子供たちは、学校の負担ではなく、社会の変化を先取りして教えてくれる存在だとも書かれていました。
私も教育実習で、クラスの中にいろいろな子がいるのを見てきましたけど、改めて理性指導の限界について考えさせられました。
個別支援は特定の子だけのものではなく、全ての子が自分に合った学び方を選べる学校こそ、これからのスタンダードになっていくのだと思います。
今日は個別支援の実情についてたくさんのヒントをいただきました。
それでは、今日はこのあたりで終わりにしたいと思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
次回もぜひ教育カセテラスに遊びに来てください。