1. 教育カフェテラス
  2. 合格したのに単位が1つも取れ..
合格したのに単位が1つも取れない大学生
2026-08-21 07:52

合格したのに単位が1つも取れない大学生

spotify apple_podcasts
大学の講義についていけず、単位を取るために塾に通う大学生が増えているという記事を取り上げます。入試の多様化で、数学や理科の学習量が足りないまま入学する学生がいること、経済学部でも数学が必要になること、難関大学ほど分かっている前提で講義が進むこと。高校までの学びと大学の学びをつなぐために、送り出す側に何ができるかを考えます。

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:05
教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。この番組では、国内外の教育の話題を2人で掘り下げています。
今日は大学生の話だと聞きました。
そうです。合格して入学したのに、講義が全くわからない。
真面目に出席しているのに、単位が1つも取れない。そういう学生がじわじわ増えているという記事です。
1つも取れないというのはかなりの状態です。サボっているわけではないんですよね。
出席はしています。東洋経済オンラインの8月8日の記事で、そうした学生を支える塾が取り上げられています。
大学生のための塾ですか。予備校とは違うのでしょうか。
受験のためではありません。東京の池袋にある紀音新塾という個別指導塾で、大学の単位を取るための支援や薬剤師の国家試験、大学院の入試まで扱っています。
需要があるということ自体が驚きです。
もともとは高校生向けの塾でしたが、大学生を教えてもらえないかという問い合わせが来るようになって、2016年に大学生向けの講座を開いたそうです。
今は塾生のおよそ3割が大学生です。
3割は多いです。どんな学部の学生が多いのでしょうか。
ほとんどが理系です。それと経済学部です。
理系はイメージできます。経済学部が入るのはなぜでしょうか。
そこは後半でお話しします。まず理系の方です。講師の長嶋さんは入試の形が多様になったことを理由に挙げています。
総合型選抜や学校推薦型のことでしょうか。
はい。理工学部でも総合型選抜が実施されています。その結果、数学の3どころか数学の1や2も中途半端なまま合格して入学する学生がいると語られています。
入試で数学を使わずに理工学部に入学できるということですか。
入試の形によっては可能です。一方で一般選抜で入った学生は高校数学をしっかり学んでいて、参考書や予備校の授業で大学の数学に触れていることもあります。入学の時点ですでに差がついています。
同じ教室にその2人が並ぶわけですね。
文部科学省の調査では、2025年度に学校推薦型選抜を実施している大学が99.2%、総合型選抜が93.6%です。そして入学者の53.6%が年内に決まる入試で入学しています。
半分を超えているんですか。もう例外ではありません。
ここで誤解しないでほしいのは、記事もそして私も推薦入試そのものを否定していないことです。
入り口が広がったこと自体は良いことだと思います。
問題は合格が早く決まった後の時間です。そこで勉強をやめてしまう子が少なくないと指摘されています。
03:06
私の高校でも秋に決まった子は冬はほとんど勉強していませんでした。
大学の講義では教員がここはみんな知っているでしょうからと説明を省くことがあります。
分かりませんと言えないまま進んでいくということですか。
言い出せません。数学だけでなく物理や科学も基礎に穴があるので頑張っても単位が一つも取れないことがあると書かれています。
頑張っているのに取れないのが一番辛いと思います。
講師の方がプロ野球に例えています。ピッチングやバッティングの力を確かめずに面接だけで入団させるようなものだという例えです。
それは選手の方がかわいそうです。入ってから困るのは本人です。
先ほどの経済学部の話に戻ります。日本では経済学部は文系とされていて、入試に数学が入らない大学も多くあります。
数学を使わない入試で入学できる学部という認識でした。
ところが経済学の学びには線形代数や統計学、微分積分が欠かせません。当然その知識がある前提で講義が進みます。
入試ではいらないのに書いたらいる。ずれています。
塾ではその学生をどう支えているか、単位を取ることをゴールにおいて試験を通ることを目指します。
わからないところを全部教え直すのではないんですか。
そこが実務的です。電磁気学がわからないという学生に電磁気学を丸ごと講義したりはしません。
単位を取るにはどこまで勉強すればいいかを一緒に整理して、試験によく出るところを重点的に学びます。
ゴールを見せてあげるということですね。
薬学部の例がわかりやすいです。50科目近く履修しなければならず、1科目の教科書が1000ページ近いこともあります。
そこで国家資格にうかる知識をつければいいんだよとハードルを下げると、その子も安心して取り組めるそうです。
全部やらなきゃと思っている子ほど動けなくなりますものね。
さらに意外な指摘があります。南韓大学ほど試験が手薄かもしれないという話です。
え、逆ではないでしょうか。人も予算もありそうです。
入学前や入学後の学び直しを用意している大学は増えています。
ただ、南韓と呼ばれる大学ほどできて当たり前として授業が進むことが多いのではないかと語られています。
実際にこの塾には有名大学の学生が多く通っているそうです。
できることして入ってしまうと助けてと言いにくいんですね。
ここからが私たち送り出す側の話です。
記事は高校の段階で対策できるかを問うています。
学部から客算して必要な科目を高校でとっておくということでしょうか。
それが難しいというのが講師の答えです。
06:00
その学部で必要になる数学や物理が何かを高校生が把握するのはほぼ不可能です。
すべての学部を把握して助言するのは高校の先生でも難しいだろうという答えでした。
それを聞くと少し安心します。
知らなかった生徒のせいではないんですね。
だから提案は大学の側にも向けられています。
理系なら黒板を使って微分析部も解いてもらう高等の試験を入れる。
あるいは高校の先生たちとこの学部で学ぶために必要な学力を事前に共有する。
そうした工夫です。
入試の形を変えるより現実的に思えます。
その上で、この記事が一番伝えたいのは
学力の差を感じたらすぐ相談してほしいという呼びかけです。
わからないまま受けている期間が長いほど取り戻すのに時間がかかります。
私、この話を高校生のうちに知っておきたかったです。
合格がゴールだと思っていた気がします。
早く決まった子に進学先の学びを少し覗かせておく。
それだけでも違います。
私の今日一番考えたのは進路指導のことです。
どこに受かるかばかり話していて
受かった後何が待っているかはほとんど話していませんでした。
合格の先を話す先生になりたいです。
入試の多様化は受験生の可能性を広げます。
ただ、必要な学力が身についているかどうかを
本人も大学もわからないまま入学の日を迎えることがあります。
この現実を知っていれば
高校時代の学びも進路も深く考えられるはずです。
教育化せてらす。
今日はここまでにします。
最後までお聞きくださってありがとうございました。
次回もまた教室と社会をつなぐ話をお届けできたら嬉しいです。
07:52

コメント

スクロール