番組紹介とテーマ提起
教育カフェテラス始まりました。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。 この番組は、教育の気になる話題を、優しくほどいてお届けしています。
今日はどんなテーマでしょうか。
今日は、体育の授業の話です。 運動が苦手な子、どうやって前向きにするか、という話題です。
それ、すごく気になります。 私自身、飛び箱がずっと苦手でした。
では、まさに今日の主人公です。 参考にするのは、みんなの教育技術の7月13日の記事です。
体育での声かけと、活動の作り方を工夫した先生の実践です。
運動が苦手になる原因と活動の工夫
運動が苦手な子は、どうして苦手なままになりやすいのでしょう。
記事はこう考えています。 苦手だから嫌だと感じてしまうのは、取り組む課題が一つに決められているからだ、というのです。
一つに決められている、というとどういうことでしょう。
例えば飛び箱で、全員の同じ段を同じ飛び方で飛びなさい、と言われる形です。
これだと、できない子は最初から諦めてしまいます。
確かに、みんなと同じことをみんなの前で失敗するのは辛いです。
そこで、この先生は活動の場をいくつも用意しました。
4段を横向きに置いた場、4段を縦向きにした場、5段の場、というように選べるようにしたのです。
段の高さや向きが選べる、それだけでずいぶん気持ちが違いそうです。
飛び方も複数を示します。
開脚飛び、横に飛び越す飛び方、抱え込み飛び、というように、子供が挑戦したい場と挑戦したい飛び方を自分で選びます。
自分で選ぶと、やらされている感じが減ります。
競争でも同じ工夫ができます。
何秒か後からスタートする、何メートルか後ろからスタートする、というように、やり方を選べるようにするのです。
勝ち負けが最初から決まっている感じがなくなります。
声かけ術:「いいね」と「面白い」の効果
ところで先生、声かけの方はどう変えたのでしょう?
ここが今日の一番の見どころです。
この先生も、はじめは、助走に勢いをつけて、というような指示の言葉が中心でした。
普通の体育の先生、というイメージです。
それを、いいね、と、面白い、という二つの言葉を中心にする形へ変えました。
いいね、と、面白い、ですか、ずいぶんシンプルです。
シンプルだからこそ効きます。
例えば、すごい、とか、うまい、は、成功した時にしか使えません。
ところが、いいね、は、挑戦している姿にも使えます。
うまく飛べなくても、挑戦したこと自体に、いいね、と言えるわけですね。
まさにそこです。
そして、面白い、は、結果ではなく、工夫や考えている過程を勝ちづける言葉です。
そのアイデア面白い、その作戦面白い、というふうに使います。
できた、できない、の外側で込める場所を作っているんです。
いい言い方です。
しかも、先生が大きな声で、面白い、というと、周りの子も反応します。
友達のやり方を見るようになって、新しい気づきが生まれるのです。
一人への声かけが、クラス全体の学びに広がる。面白いです。
教師の役割の変化と家庭での応用
先生の役割そのものも変わります。
教えてあげる人、から、やってみたい気持ちを引き出す人へ、という転換です。
アドバイスをぐっとこらえる場面もありそうです。
あります。代わりに、どこを狙うとか、相手はどこにいる、といった、考える手がかりになる問いを投げます。
答えを渡すのではなく、考えるきっかけを渡すんです。
そうです。選択肢があると、余談はできた、今度は別の飛び方も試したい、という自然な前向きさが出てきます。
初めから諦める子が、確かに減っていきます。
今日の話、飛び箱が苦手だった昔の自分に聞かせたかったです。
どんなところが刺さりましたか?
たぶん私は、できないことより、選べなかったことが辛かったんだ、と気づきました。
得られていたら、もう少し体育が好きだったかもしれません。
その実感は、これから先生になる高橋さんの大きな財産になります。
今日の声かけ、家庭教師のアルバイトでも早速使ってみます。
ぜひ試してみてください。
今日のテーマ、運動が苦手な声の声かけは、この辺りで締めましょう。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
いいね、と、面白い、皆さんもどこかで使ってみてください。
また次回、教育課セテラスでお会いしましょう。