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魔の6月は本当にあるの?荒れの正体とSOSサインの読み方
2026-06-22 06:36

魔の6月は本当にあるの?荒れの正体とSOSサインの読み方

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学級が荒れやすい時期として語られる魔の6月。しかし、本当に6月という月そのものに特別な力があるのでしょうか。今回は、中部大学の樋口万太郎先生の記事をもとに、荒れの正体を読み解きます。行事の立て込みや梅雨、習い事による疲労、学習の積み残しなど、複数の要因が重なって起きること。そして、子どもの問題行動を荒れではなくSOSのサインと捉え直す視点を紹介します。立ち止まって復習する、行事の準備を少し減らすなど、現場で打てる手も一緒に考えます。

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サマリー

6月になると学級が荒れやすいと言われる「魔の6月」について、中部大学の樋口万太郎先生の記事をもとに、その原因を解説します。行事の多さや梅雨によるストレス、学習の遅れなどが複合的に絡み合い、子供たちの行動に影響を与えていると指摘。さらに、これらの行動を「荒れ」ではなく「SOSのサイン」と捉え直し、復習時間の確保や行事準備の負担軽減といった具体的な対策を紹介しています。

「魔の6月」という言葉の背景
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。この番組では、教育の今を分かりやすく一緒に紐解いていきます。
こんにちは。アシスタントの高橋さやかです。今日もよろしくお願いします。今日のテーマ、タイトルからしてちょっと怖いです。
今日は、魔の6月という言葉を取り上げます。東洋経済オンラインの6月8日の記事、中部大学の樋口万太郎先生の論考をもとにお話しします。
魔の6月、現場でよく聞きます。6月になると学級が荒れやすいという話ですよね。やっぱり6月って特別なんでしょうか?
そこ、樋口先生は問い直しています。魔の6月と聞くと、6月という月そもものに何か魔力があるように感じてしまいます。でも実際はそうではないというのです。
月のせいじゃないということですか。じゃあ何が子供たちを荒れさせているのでしょう?
子供たちが荒れる複合的な要因
複数の要因が重なるからです。まず一つ目が行事の立て込みです。運動会を始め、5月末から6月にかけて行事が続き、生活のリズムが崩れます。
確かに運動会の練習が入ると、いつもの時間割りがどんどんずれていきますよね。子供も先生も何だか落ち着かなくなりそうです。
その通りです。練習で疲れ、雨で予定も狂います。普段なら笑って流せることにお互いイライラしてしまいます。先生の口調も少し強くなります。関係がぎくしゃくしていきます。
余裕がなくなると小さなことが大きく見えてしまうんですね。これは6月だからというより忙しさが重なるからということでしょうか。
まさにそこです。二つ目の要因が子供自身のストレスです。6月は梅雨で外で遊べない日が続きます。発散したいエネルギーが教室の中にこもってしまうのです。
体を動かせないモヤモヤが友達とのぶつかり合いになってしまうということですね。大人でも雨が続くとなんだか気がめいります。
そうなんです。さらに放課後は塾や習い事で忙しい子も多いです。今の子供は私たちが思う以上に予定で埋まっています。睡眠不足のまま朝を迎える子も少なくありません。
疲れが溜まった状態で毎朝学校に来ているんですね。そう考えると荒れて見える行動も見え方が変わってきます。
現代の特徴を表す「バニ」時代
良い流れです。記事では今をバニ時代と捉える視点も紹介されています。4つの言葉の頭文字を取ったもので現代の特徴を表しています。
バニですか。初めて聞きました。どんな言葉なのでしょう。
まず脆いという意味のブリットルです。頑丈に見えてもある日突然壊れてしまいます。4月5月はいいクラスだったのに6月に急に荒れ始めます。これがその典型です。
大丈夫だと思っていたものほど実は脆い。なんだかドキッとします。
次が不安という意味のアングザイアスです。今の子供は将来やSNSの人間関係にたくさんの不安を抱えています。表面は笑っていても内側は揺れているのです。
ニコニコしている子は実は一番不安を抱えていることもあるということですね。見た目だけではわからないんですね。
そして非線形という意味のノンビニアです。原因と結果がまっすぐには繋がりません。あの一言で荒れたように見えても本当の原因はもっと前から積み重なっているのです。
きっかけと原因は別物ということですね。だからきっかけだけを取り除いても解決しないわけですか。
その通りです。最後が不可解という意味のインコンプリヘンシブルです。同じ指導がこの子には効いてあの子には効きません。ベテランの経験則すら通じにくくなっています。
もうわからないという感覚ですね。でもそれは先生が悪いわけでも子供が悪いわけでもないということでしょうか。
そうです。時代そのものが不可解になっているのです。だからこそ全部を分かろう全部をコントロールしようと思わないことが大切だと樋口先生は言います。
学習の遅れとSOSのサイン
わからないなりに目の前の子と関わり続けるその姿勢が大事なんですね。ところで学習の面でも何か関係があるのでしょうか。
あります。4月からの積み残しが6月に一気に表面化するのです。算数は特にそうで4月になんとなくわかった気でいた子が6月には完全にわからなくなります。
わからない授業を45分間ずっと聞くのは大人でもつらいです。だからおしゃべりしたり手遊びしたりしてしまうんですね。
そこなんです。その行動をあれと決めつけずSOSのサインかもしれないと読み替えてみます。ここが今日一番伝えたい視点です。
あれではなく助けてのサイン。同じ行動でもそう見ると対応がまるで変わってきますね。具体的にはどう手を打てばいいのでしょう。
具体的な対策と前向きな視点
一つは立ち止まって復習する時間を作ることです。今日はこれまでの復習をしようというだけでわからなかった子が息をつけます。急がば回れです。
先へ進みたい気持ちをグッとこらえて土台を作り直すんですね。他にもできることはありますか。
行事の準備を緩めることです。例えば運動会の割当てが20時間あったなら16時間で組み直します。先生にも子供にも少し余白を作るのです。
20時間を16時間に完璧を目指さないことはかえってあれを防ぐんですね。なんだか肩の力が抜けました。
魔の6月という言葉に縛られて6月はそういうものだと諦める必要はありません。理由が少しでも見えれば打てる手は必ずあります。
好きのせいにせず背景を読み解く。そうすれば怖い言葉もただの一時期に変わりますね。
今日もたくさんの学びがありました。ここまで聞いてくださった皆さんありがとうございました。
あれの正体とSOSの読み方をお話ししました。この6月を乗り越えるヒントになれば嬉しいです。
今教室で踏ん張っている皆さんどうか無理をしすぎないでください。それではまた次回お会いしましょう。
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