皆さんこんにちは、ペット業界歴30年トリマーでドッグトレーナーの原口です。
今回は、朝早く吠えて犬に起こされることについてお話をしていきたいと思います。
うちワンちゃんの保育園やってるんですけど、入る前に必ずカウンセリングをしているんですが、
その中のお話に、朝ワンちゃんに起こされるとか、吠えて起こされるんですよ、なんていうお話がよくあるんですね。
それで、ご本人がいいと思っているならいいのかもしれないんですけど、後々にちょっとまずいことにつながっていくっていう場合もあるので、
ちょっとそれについてお話をしていきたいんですけど、ワンちゃんって元々眠りが浅いんですね。人間と比べて浅い分長い時間必要とします。
それでやっぱり野生だったら、周りに外敵が現れたり、環境が変化したときに、さっと起きて対処しなきゃいけないですね。逃げたりとかしなきゃいけないという場合に、眠りが浅いってことが必要になってくるので、それも元々人と犬との違いっていうのがあります。
健康な若い2、3歳から7歳、6歳ぐらいまでの平均的な適正行動時間は一応7時間とされています。
残り17時間はちゃんと睡眠で寝るか、ゆったりリラックスしている、落ち着いている状態、体を横たえたりとか座っているとか、うろうろしていない状態が17時間必要と言われています。小犬とかシニアになるともっと必要になってきます。
この7時間、この活動時間がリラックス時間と変わらないというか、刺激がない時間。刺激がない時間ってどういうことかというと、頭も使わなければ体も使わないというとても暇な状態ですね。
その7時間がほぼほぼ暇ってなってしまうと、残りの17時間も休むことができないんですよね。例えば、私が別に病気もしてないのにお家の中にずっといて、テレビも見られないし、本も読めないし、部屋の中で運動もできないとかってなったら、夜になっても寝れないですよね。
私、入院してたことあるんですけど、寝てても結局目がすぐ覚めちゃう。眠くならないというか、ちゃんと心地いい眠りにつけない。入院しているときは体調が悪いから寝れるんですけど、健康だったらより寝れないというふうになります。
この発散が足りているということはまず大前提にあります。大前提にあった上で、もしあなたが愛犬に自分が起きる予定の時間よりも早く起こされるという場合の対処の方法なんですけど、目覚まし時計が鳴る前ですよね。目覚まし時計が鳴る前に愛犬がワンワンとかガリガリとかやって起こされるという場合です。
朝、犬が起き出すというのは絶対何かしらきっかけがあると思うんです。日が差して明るくなってきて目が覚めてしまって、暇だよ、お腹空いたよ、お散歩行こうよって言って起こすという場合。
そういう場合は、クレートとかケージにタオルとか目隠しでかけてあげて、なるべく暗い状態、人が起きるまで暗い状態にしておくということで対処できます。
次に、近所や外で物音がしたりとか、新聞屋さんが来たとか、何かしらあるかもしれないんですけど、何か物音がしたと。それで犬が目が覚めて同じように起こしてくるというふうになった場合は、クレートとかサークルを置く位置を見直してほしいんです。
それが玄関寄りとか、マンションだったら通路寄りとか、あと窓に近いとか、ちょっと部屋の奥、あまり外から刺激を受けない部分に移動してみるっていうのも一つの手です。
次に、じゃあそもそも寝るときにフリーだよっていう、サークルとかクレートに入ってないっていう状態っていうのは、やっぱり刺激が受けやすい、外の物音に反応しやすい状態になってしまうので、クレートに入って寝るっていうことを練習してほしいんですね。
クレートに入って寝るっていうのが、閉じ込めるっていうイメージがある方が結構いらっしゃるんですけど、そうじゃなくて、人間だったら寝室とか自分のベッドとか自分のお布団みたいな感じで、落ち着いてしっかり体と心を休める場所にするんですね。
それについてはちゃんとクレートトレーニングって手順を踏んで練習をしてから入れてほしいんですけど、今回はちょっと一回置いておきまして、あと子犬の場合ですね、どうしてもトイレの回数が多いんですよ。
まだ体がちっちゃいので。なので、おトイレしたいからって、目が覚めて、起きちゃうってことはあるんですけど、それはちょっと時間が解決してくれる場合があるので、そこはゆっくり待ってみてる。
体がちゃんと大きくなって、おしこのタンクがしっかりできてきて、なおかつちゃんと発散ができて、夜しっかり眠れるとちゃんとしっかり朝起きるまで我慢ができることがほとんどなんですね。病気とかじゃなければ。なので、そこはちょっと時間と発散の部分っていうのが解決してくれるかなと思います。