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スピーカー 1
今、古新さんが次回作として準備中、資金調達や企画を作り上げている。
それがまさに前回のシリーズでゲストに来ていただいた今井範明さんがやっていらっしゃるD.P.
若者を支援する活動、これをテーマにやろうとされているということなんですけど
どんな映画を考えていらっしゃるのか、なぜこのテーマにきっかけがあったのかというところを教えていただいていいですか。
スピーカー 2
前回出ていただいているので、今井さんの活動をご存知だと思いますけど
9人に1人の子どもたちが困窮状態にいるんですよね。
今日食べるものが給食しかないとか、親から虐待を受けていて殴られてばかりとかという子たちがいて
その子たちは表に出てくることができないんですけど
日本で9人に1人の子どもたちが、そんな状況ってすごいことですよね。
彼自身はそういう子たちを救いたいというか、その子たちの人生を開いていきたいということで
食糧支援をしていたりとか、現金給付を活動しているわけじゃないですか。
うちの妻が社会保険労務士でありながら、ロータリークラブのロータリアンなんですよね。
彼女のいるロータリークラブで応援しようと決まった団体が今井さんのDPだったという感じです。
そこからこの状況はすごく大変な状況だけど、それこそマスメディアではまだまだ取り上げてもらえないから
映画という方法論を使ったらば、もっとしっかりと認知されてこの状況が改善される。
だから作ってよというふうにうちの妻から脱進があったのが2023年ですからね。
スピーカー 1
そうなんですね。奥さんすごいほがらかな方ですよね。
すごくロータリーの中でも、私前回、先々週ぐらいに奥様の入ってらっしゃるロータリークラブの朝食会みたいなのに
毎週あるんだけど、それにお声掛けいただいて行ったんですけど、
思った以上に私のロータリークラブのイメージって、もっとおじさんたちの年齢高めな、
ちょっと静かな難しそうな会かなと思ったら、年齢層も思ってたより若いし、
あと女性も結構多くて、経営者の方とかが多いんだけれども、
結構社会的な課題とかに問題意識を持って何かしたいと思ってらっしゃる方が、
結構その活動に積極的に参加してらっしゃって、
想像してたよりずっと入りやすいムードだなと思ったんですけど、
そこの事務局的なことも奥様結構やってらっしゃいますよね。
スピーカー 2
そうですね。だから彼女も今、あたぼっていうところにいるんですけど、
30代、40代の方々が結構8割ぐらいっていうか、そうなんですよね。
そこでやっぱり奉仕活動をしてるんですけど、
いいですよね。あそこの団体自体が大阪にわざわざ出向いて、
DPの今井さんの食料支援の倉庫で箱積みしたりとかっていうのを実際にやったりとか、
本当に行動派でいいなと思いますし、
私もロータリークラブで全国たくわで呼ばれるんですけど、
確かにね、地方派でおじちゃんのおじさんが上がってます。
70代、80代が多いから、あそこだけが平均年齢が40代とかっていうのがすごいですしね。
でもうちの妻がこれやってくれって言われたら、やらないわけにはいかないなと。
スピーカー 1
奥様のこと大好きなんですよね。
姫って呼んでますかね。
それは姫から言われたらやらざるを得ないですね。
それはそうです。何でもやらせていただきます。
スピーカー 2
じゃあそこから実際に取材をスタートされた。
でもやっぱりね、その子たちって虐待とかめちゃくちゃ大変な状況なんです。
身売りしたりとか。
ようやく立ち直れた大人の方、成人になった方を2,3名、4名とか、
インタビューとか取材させてもらって、逆の立場ですよね。
話を聞く側だから常に傾聴するんですけど、壮絶でしたね。
どこまで言っていいかわからないですけど、
もう有名な象徴の官僚なんだけど、うちのお父さんは。
そんな有名な人で子どもたちの命を大事にとか言っときながら暴力振るとかって。
なんですかそれって。だからもうこの大人の闇。
お金はたくさんで裕福なんだけど、私のこと全く無視してとか。
そういう話きっと、今まで私がずっとやってきたその闇の部分って、
やっぱり昨今の某テレビ局もそうですけれども、深いなあっていうか。
人間のこの闇って表面には出てこないなっていうところが、
今回取材ではたくさんわかった感じですね。
スピーカー 1
そこのしわ寄せというか、家族っていうちょっとクローズのところに、
スピーカー 2
出ちゃってるのかもしれないですね。
スピーカー 1
一般的に社会的にいわゆる、経済的に苦しい家庭で、
子どもたちがなかなか難しい状態になっているっていうこともあるでしょうし、
この話みたいに、経済的には問題ないんだけれども、
ご両親も社会的にちゃんとした仕事もされているんだけれども、
だけどやっぱり何かあって、そういった歪みというか、
家族の中とか子どもに対して出てしまっていて、
苦しんでいる子どもたちがいる。
いろんな形で苦しんでいるお子さんがいるっていうことなんですよね。
スピーカー 2
さっきの前作がパーキンソン病をテーマにした、
スピーカー 2
今ダンスをするのは誰々の松野さんも、
某証券会社のときにある種、いじめというかを受けてしまった。
だから大きな組織がいいわけじゃないし、
年収がいい会社がいいわけじゃないし、
その中の組織が構造的に矛盾だったりとか、
さっきのテレビ局もそうですけれども、
言っていることとやっていることは違うみたいなことが起きているって、
すごい社会病理があって、
一人の個人に責められないなというところもあるんですよね。
そういうふうにやらかしてしまう人を産んでしまったのは社会かもしれないし、
やっぱり取材をしていくと、こういうような大人を産んでしまった、
みんなにというか、この社会に責任があるんじゃないかなというふうに私は思っているんですよね。
スピーカー 1
青葉死刑囚がいるじゃないですか、共和2の。
スピーカー 2
取材していた子どもたちに言うと、
僕も一歩間違えたらば彼になっていたと言ったんですよ。
だからそれぐらい青葉死刑囚は愛情不足で、
結局親父さんからも無視されて、それで犯罪をしていたわけですよね。
結局自分は承認されないから、もう承認されたいと思いで、
ああいうふうな勘違いをして、たくさんの方々を亡くしてしまったということなんですけど、
自分もその状況と全くほぼ一緒だったというんです。
だからそれだけ犯罪をする子どもたちというのは、
自分が承認されていないとか愛がないということであって、
その負の連鎖がそういうふうに生み出しちゃっているから、
多分青葉死刑囚も、やったことはまずいんだけれども、
こういうような青年を生んでしまった社会って何なのかな、日本の社会。
それは教育かもしれないし、いろんな課題がいろんな視点から絡まっている感じですね。
スピーカー 1
そこの家庭で育ってきたからとか、親の愛情を受けなかったからという子の問題ではなくて、
それが多発しているということは、やはり社会の問題であるというふうに考えられているということですね。
スピーカー 2
それがお金だったりとか偏差値教育とか、今もこのシーズンだと入試も過激に、
いい学校に行きなさいというような親もまだまだたくさんいると聞くと、
自分が昭和の頃に受けてきた教育と、令和でも変わってないのかちょっと愕然としたりするからこそ、
私は教育者としていろんなところで講演会もしているし、
研究者として何が人として必要なのか、みたいなことを研究していたりもするわけですよね。
スピーカー 1
なるほど、そうか。
結構、コニーさん自身が経験してきたことから感じる一種の怒りなのかもしれないし、
何かもどかしさなのかもしれないし、そういうものが一つ今回のテーマが選ばれた中で、
直接的に別にコニーさんの経験を表現するわけではないかもしれないけれども、
結構そのテーマを選択したり、今表現したいものにはかなり関係しているということなんですかね。
スピーカー 2
すごい良い質問で、本当に今までやってきたのはワンチャンネコちゃんたちの殺処分というね、
殺されてしまう、寝たきりの方が社会に参画できる、パーキンソン病とやってきて、
この間に自分自身がさっき前回言った通り、いじめを受けて東大落ちて自死を考えたという、
そこから映画監督としてリカバーしたというところがあるから、やっぱり諦めてもらいたくないというのと、
結構間違いは私はコニーにいないから死んでいたわけですよね。18歳の時に自殺を考えたぐらいですから。
だからその人間がこうやって映画監督になっているというのは、やっぱり意味があるし、
それを子どもたちだけでなくて大人たちにも、自分の命があるって何なんですかっていうことを問いたい。
単純に食べ物があって、美味しいものが食べられて、お金を稼げて、
幸せだけじゃないよね、生きることって。人に対して貢献したりとか、
自分が誰かのために役立ち立つとか、そういうことがあって、
初めて命って繋がっていくんじゃないかなっていうことを伝えてきたんですよね。
スピーカー 1
なるほど。この効果は企画されている映画の大きな枠組みと言いますか、
どういう切り口から表現されようとしているんですか。
スピーカー 2
でも取材していってすごい顕著だったのが、さっき言った官僚。官僚の人が全員悪いわけじゃないけど、
たまたまその人は官僚で、そういう裕福な家庭の子が虐待を受けているというのと、
ヤングケアラー、ネグレット、育児放棄というのが象徴的であるから、
東京の裕福な家庭と大阪のヤングケアラーで貧困家庭の子たちが、
双方で二人主人公で会うというストーリーを考えていて、
スピーカー 1
実話の取材からオマージュした感じなんですね。
若い、実際の実年齢の10代の二人の主人公という感じですかね。
スピーカー 2
それはどうやって、オーディションとかで選ばれるんですか。
前回は樋口さんは自分から直接オファーで、前々作の天の川は700名くらいだったかなオファーがあって、
そこから一次選考、二次選考をやって、最終面接みたいな形で選んでいったんですよね。
天の川の時も福知桃子さんも今ドメジャーでブレイクしてますけど、
当時はまだそこまでメジャーじゃなかったんで、結構皆さんが知っているような有名な、
17、18、19くらいの女優さんも来てたんですよ。
その人たちは結構有名な方も来てたんで、売れてるこの子の方がお芝居も見てるからいいかなと思ったけど、
私は演技初挑戦というか映画初挑戦の彼女を指名してよかった。この後ブレイクしたんですけどね。
今回はオーディションなかなか、もしかしたら自分のつてで選んでいけるし、
さっき私プロセスを大事にしたいって言ってたんで、単純に演技出て終わりじゃなくて、
私と一緒に、例えばDPを取材してくれる女優さんとか、一緒に子供たちの声を聞けるような、
そういうこともちゃんと協力してくれるのは、女優さん2人にお願いしたいということです。
スピーカー 1
なるほどね。
実際に現場に行って見て感じるものってめちゃくちゃありそうですもんね。
スピーカー 2
物語も変わってきそうですよね。
そうね。東京だと東横キッズとか、大阪だとグリ下っていって、グリ子の下なんですけど、
その子たちが身売りしたりとか、本当に悪いというか、闇を抱えた大人が回春だったりとか、
そこを止めるにはかなり力がいるし。
ただ、まず映画の力で、その子たちがどういう状況でって知ってもらうというところから始めた。
そこにちゃんと支援してくれる団体が、お金も渡すことができるし、食料も渡すことができるから、
死なずに済む団体が、そういう支援している団体があるよって、知らない子どもたちがたくさんいるわけです。
学習性無力感っていう言葉があるんですけど、結局自分で生きていこうという力をなくしちゃってるわけですよね。
支配されちゃって、洗脳されちゃってるから。
そういうような子たちが自分の人生を切り開く選択肢があるよってことを、私とか今井くんとかがちゃんと伝えてくってことで、
スピーカー 1
やっぱり私とうちの姫と今井くんがタグを組んだって感じですね。
もう撮影はいつ頃ですか?
スピーカー 2
いやいやいや。
スピーカー 1
なるほどね。
そうか。
じゃあ、いろんなところでお話をされたり、このテーマだったり、
自分自身がどういう思いでこの映画を作りたいのかっていうお話を、
結構お話しして回るっていうのが、コニーさんの時間の使い方としては今多いっていう感じなんですか?
スピーカー 2
おっしゃる通りで、週に4,5回くらい講演会とか入ってるんですけど、
その講演の中でいまだんの話をしながらも、次に監督何ですかって質問が来るですから、
その時にもやっぱり講演会の中に、次回作こういうことを企画してますよって入れ込みますよね。
スピーカー 1
なるほど。
今回の企画中の作品については、どういう人たちが結構共感してくれたりとか、
企業だとどういうところがあるんですかね。
ロータリーとかだとわかる感じがするんですけど、
そもそもそういう社会課題に対してサポートしようっていう団体、財団とかもあると思うので、
企業とかだとどういうところが共感してくれることが多いですか?
スピーカー 2
そうですね。もうすでにでもいろんな企業さんが関心を持っていただいてるんですけど、
有名なところだと居酒屋のワタミグループの渡辺社長がやっている夢アワードというイベントが
3月13日に渋谷公会堂であるんですけれども、
そこのイベントの夢をプレゼンするっていうイベントのファイナリストに実は選ばれてます。
84倍の難関をくぐり抜けて、7名のファイナリストに選ばれて、
自分の夢をプレゼンするというイベントがあるんですね。
おかげさまでそのイベント自体も2000名のお客さんの前で自分の夢を語って、
この課題に対して皆さんスポンサーになってくださいってプレゼンをするんですけど、
あとは夏ぐらいには皆さんが知っていれば有名なYouTubeのお金を出す番組があって、
そういうような番組にオファーがかかってたり、ありがたいですよね。
でもそういうところで具体的に資金ももちろん調達するんですけど、
そこだけじゃなくてこういう映画って埋もれちゃうわけですよね。
いい映画なのに、こんな映画あったのって本当にあると思うんですよ。
もっと早く知っておきたかったって。
やっぱりそういうのが日本の独立映画系の弱さというか、
スピーカー 1
そこも課題意識が分かっているから、このオレンジのおじさんがいろんなところで向いてプレゼンしている感じなんですよね。
なるほどね。資金調達のプロセスもめちゃめちゃ大変で時間もかかると思うんですけど、
配信というか、実際届けるところもやっぱり大変なんだと思うんですけど、
スピーカー 1
上映会というか、上映場所というのはどこでどういうふうに決めていくのかって、
すみません、めっちゃ素人な質問なんですけど、
インディペンデント映画の上映をしていく場所の広げ方というか、
スピーカー 2
その配信についてもお話を伺えたらなと思うんですが。
おかげさまで今全部アマプラとか見れるんですよ、ユーネクストで。
ぜひぜひ見ていただけると嬉しい。
ただそのご質問もやっぱりとても大事で、
小手さんの場合は東宝さんとか翔竹さんは自分の劇場があるから、
もうかかる関数が決まってないですよね。
小倉さんだったら200巻かけようとか、
働く細胞だったらこれだけかけられて、やっぱりヒットするだろうなという風になるんですけど、
私たちの映画ってやっぱりかける劇場決まってないんですよね。
だから作品をかけたいけど、
向こうの劇場としてはどんな作品かわからない作品かけられないじゃないですか。
商売なんで。
だから完成した後にメキキの配給会社さんが、
これだったらばこの劇場に追い込めるよなという感じで交渉していく感じで、
配給会社という名前で入るんですよね。
その配給会社さんもやっぱり昨今は若い人がiPhoneとかスマートフォンでも撮影できちゃうから、
数が多いんですよ、映画の数が。
でもみなさんどうですかね。
そんな見ないでしょ、映画の数っていったってね。
確かだから日本で見られてる映画っていうのは1億2千…1億くらいなんで、
年間1人計算すると平均して1年に1本なんですよ、見てるのは。
だからその中で1年に1本っていう中でね、たくさん作品見れないから、
やっぱりこれは見たいみたいになりますよね。
そこはやっぱり配給会社さんとのコネクションとか、配信もそうですけど、
やっぱりコンテンツの数が多いから、やっぱりいかにそれを知ってもらうかっていうのが大事だなと思っていて。
スピーカー 2
あとは作品の力ですよね。
みんなやっぱり撮るんだけど、この作品かみたいなのもやっぱり中にはたくさんあるから、
やっぱり作家性とか求められるので、
ビジネス的なセンスとこの作家的な監督性とか作家性、
その両方がバチバチっと来たときにヒットしてバーッと目立ちます。
ビジネスでいうと、マーケティングとかPRとか、そういった活動もコンテンツはご自身でやられるんですかね。
スピーカー 2
今までは私も実はデジタルハリウッドで学んでたことが、
マーケティングとかブランディングとか、そういうようなことをビジネス的なものを学んでたんですよね。
今まで一人でやってきたんですけど、今回はさすがに規模が1億円なので、
今ブランディング担当の熊部さんという方に、
SNS戦略のブランディング担当で立っていただいている感じですね。
スピーカー 1
なるほど。結構どんどん規模が大きくなって。
おかげさまで。
やっぱり協力する方も増えて、資金も増えてくれば、
できることも増えてくるっていう感覚はありますか?
スピーカー 2
4作目なんでね。最初の作品250万円で作って、
天の川は八木島が舞台だったので8000万円買ったんですよね。
今ダンスをするのは誰かが4500万円買ったんですよ。
だいたいインディペンデント映画は3000万円くらいが平均値なんですよね。
次回作が1億円だから、その中でいうとかなり金額を集めるつもりで、
でも1億円でもそんなに高いかというとそこまで高くはないから、
でもやっぱり予算が集まらなくて、チャチ映画を作るわけにもいかないし、
今回ロケ地が大阪なので、だから大阪ロケって言うとみんな脱出するから、
移動費とか食費とか。
本当に映画って、みなさん裏っかわ知らないから見てるんですけど、
私の講演会で悲しくて、そんなに映画って壮絶で大変なの?って言って、
生半可にエキストラ出たいです、監督出してとかって言うけど、
僕の講演会で言うと、そんなに裏っかわには壮絶な思いがあって作ってるって知りませんでしたって、
みんなやっぱり物文字というか、ちょっと見方が変わりますよね。
今こういう話を聞くと。
スピーカー 1
確かに確かにね。
確かに映画って多くの人にとっては、出来上がったものを映画館で見るとか、
今だと配信で見るみたいなものであって、
自分がそこの裏側とか参加するっていうことって、
経験としてチャンスもなかなかないし、想像もしないじゃないですか。
でもなんか結構、これが出来るまでに、
だから儲かる儲からないだけじゃなくて、
なぜこれを作るのかとか、なぜこれじゃない。
本当映画って結構、今時映画館で見るって結構贅沢じゃないですか。
2000円しますよね。
結構若い方とかが2000円払って、
映画を1時間2時間の作品を見て2000円って、
やっぱすごい高いなって、
特に若い方はそういう風に感じられるっていうのも、
結構贅沢なものになってて、
なんかちょっと遠いものというか、
昔以上に映画っていうコンテンツが、
割とお金も、もしかしたら集まりにくくもなってるかもしれないし、
儲からないみたいな感じになってきて、
なかなかどうやってこの文化であり、
あるいはこのメディアコンテンツを続けていくのか、
まだまだこれからも発展させていくのかっていうことで、
難しい環境にあるような気もしたりするんですけど、
インディペンデントっていう形になれば、
もともと大ヒットを狙ってっていう、
工業収入でっていうビジネスとはまた違う形になるから、
そういう活動がむしろ増えていくっていう、
そういうことなんですかね。どう思われますか?
スピーカー 2
やっぱり今まで自分でお金を投資してきたんですよ、各作品。
だからほとんどギャラはもらわずに自分が出してるんですよね。
やっぱりそれをやっていくと続かないんですよね。
みんな辞めちゃう人もたくさんいるんですよ。
映画もう無理だって。
私今研究者やってるって言ったんですけど、
そこを打開しないと持続的なものが続かないから、
ある種の新しいサービス、システムを作りたいってことで、
今研究者もやってるんですよね。
だからそれをみんな分かんないから、
ええやで作るんだけども、後で映画がヒットしなかった、
借金だけ残ったとかっていう人もたくさんいるから、
これって産業として成り立ってないところにバーンする。
そのビジネスとして成り立たせるためにはどうしたらいいかということを
ちょっと研究したくて、今私の仕事で研究者です。
それが実際に論文で掲載されたりとかしてる中で見ると、
さっきのような映画の背景を知らない人が、
映画の背景ってこんなにブラックボックスなんですね、
むらしゃかいなんですねって知っていただきながら、
僕は開示するわけですよ。
こういうような状況が課題ですよ。
課題を解決しない限りは、みんな抽象論で、
いやもう熱意で作りたいんです、なんとかひと泣く、
ビジネスで成り立たないじゃないですか。
スピーカー 1
それが映画業界の課題なんですよ。
スピーカー 2
私は経営者もやって、マーケティングとか、
いろんな知識があるから、それを映画産業に活かしてたらば、
その分かんない人たちが、分かんないから映画で行って潰れるんじゃなくて、
小児さんみたいな趣向があるんだったらば、
こういうふうに組み立てていけば、
自分たちも持続的な独立映画でいいものを作れるなってなってくると思うから、
スピーカー 1
それを私は使命として感じて、今研究者です。
すごい、なるほどね。
確かにエンタメとかクリエイティブの世界って、
最近のテレビ局の問題もそうですけど、
これはノリで作るものだとか、志で作るものだとか、
オープンなものじゃないっていうか、
結構さっきもブラックボックスともおっしゃいましたし、
スピーカー 1
隠されたものの中で自分たちの流儀を一般の世の中で言ったら、
これってちょっとおかしいよねとか、
常識じゃないよねっていうようなことも何か許容されるっていうか、
クローズドゆえにね。
クローズドゆえに、世間がどうとかじゃないんだよ。
これは昔からこういうふうに芸術の世界だからさ、みたいな。
こういうもんだからとか。
そうそう、こういうもんだからみたいなものが許されちゃってて、
そうであるがゆえにビジネス的にも、
あんまりちゃんと成立してないものも何かあったっていうか、
それが結果的に業界全体が今苦しくなっちゃってる、
そういうところにもつながってるのかもしれないなってお話聞きながら思ったりしました。
スピーカー 2
素晴らしい。
すごい本当にヒエラルキーがあるんですよね。
やっぱりみんな隠そうとするのは悪いことしてるんですよ。
スピーカー 1
メディクションですよ、本当に。
スピーカー 2
知ってるんですよ、だから。
昨今の問題もやったというか、ようやくかって感じ、
ジャニーズの問題もそうですけど、
あれがまかり通るんですよ。
普通の会社、昭和の頃は女子社員触っちゃうとかって、
ああいうのがあって、ちょっと行き過ぎちゃうとまずいし、
それはもう今の社会ではもうタブーなんだけれども、
それが本当に行われてる?口にするとちょっとはばかれるんですけど、
私も実は某テレビ局にやられたんですよね。
某大手代理店の下で、某テレビ局のドラマの女監督をやってたんですけど、
ノーギャラは当たり前、自腹で埼玉の川口から鎌倉まで一人で来いって言って、
自腹でタクシー代払わせるとか。
で、もう姉妹には寝ることができない。
居眠りしてたらば、もう睡眠時間がなくて居眠りしてたらば、
その制作会社から、おいお前、若いのに寝てんじゃねーよとかって言って。
結構某テレビ局の現場を1ヶ月見てて、
これひどいなって、ハラスメントの嵐で2世年が飲酒するとか当たり前だし、
そういうのを許容してるんですよ。
いやー、狂ってるとかって。
だから僕はもうその状況を知って、自分も体験してるから、
あの会社がああいうことやってるのは知ってんですよ。
僕はSNSには書かないですけど、
やっぱり業界自体がね、人が死んでもなんとも思わないような人も、
ワンサーがいたら、本当にちょっと頭が正常じゃないんですよね。
だからそういう人たちは生きていく世の中じゃなくて、
ちゃんとした人がこういう良いものを作って、業界でもちゃんと、
しっかりと評価されてってやっていかないと、
スピーカー 1
誰かがうるおって、誰かが苦しんでって、社会はもうやめようよって私は思ってるんですよね。