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【2026年度改定】往診時医療情報連携加算の見直し:被支援側の対象拡大を完全解説
2026-05-02 04:53

【2026年度改定】往診時医療情報連携加算の見直し:被支援側の対象拡大を完全解説

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在宅医療の需要は、高齢化の進展に伴って年々高まっています。地域で24時間の在宅医療提供体制を面として支えるためには、医療機関同士の連携を後押しする評価が欠かせません。しかし、現行の往診時医療情報連携加算では、在宅療養支援診療所(以下、在支診)・在宅療養支援病院(以下、在支病)を主治医とする患者への往診が算定対象から外れていました。本稿では、令和8年度診療報酬改定における往診時医療情報連携加算の見直し内容を整理し、医療機関への影響を解説します。

今回の改定では、往診時医療情報連携加算の被支援側の対象が拡大されます。従来は在支診・在支病以外の医療機関のみが被支援側として認められていました。改定後は、機能強化型以外の在支診・在支病も被支援側として算定対象に加わります。算定点数は200点で変更ありません。

改定の背景にある地域医療の課題

往診時医療情報連携加算の見直しは、地域における24時間の在宅医療提供体制を面として支える狙いがあります。この体制を実現するには、より幅広い在宅医療機関の連携を評価する必要があります。改定の背景には、現行制度では評価されにくい連携形態の存在があります。

24時間の在宅医療提供体制は、医療機関単独で支えることが困難になっています。在宅医療を担う医療機関には、夜間・休日を含めた継続的な対応が求められます。この負担を一施設だけで背負うことは、特に小規模な医療機関にとって大きな課題です。

医療機関同士の連携は、24時間体制を地域で支えるための現実的な解決策です。複数の医療機関が役割を分担することで、個々の負担を軽減できます。この連携を診療報酬で評価する仕組みのひとつが、往診時医療情報連携加算です。

現行の往診時医療情報連携加算は、在支診・在支病以外の医療機関を主治医とする患者への往診を対象としていました。この枠組みでは、主治医が在支診・在支病である患者への往診が算定対象から外れます。地域で在宅医療を担う在支診・在支病同士が連携しても、評価されない状況が生じていました。

改定で変わる算定要件の具体的内容

改定の核心は、被支援側の対象範囲を拡大する点にあります。従来は在支診・在支病が被支援側になることはできませんでした。改定後は、機能強化型以外の在支診・在支病であれば被支援側として認められます。

改定前の算定要件は、被支援側を「在支診・在支病以外の保険医療機関」に限定していました。この要件のもとでは、主治医が在支診・在支病である患者への往診は加算の対象外となります。在支診・在支病を主治医とする患者にも往診のニーズはあるため、この点は実務上の課題でした。

改定後の算定要件では、被支援側を「機能強化型の在支診・在支病以外の保険医療機関」と整理しています。具体的には、機能強化型の在支診・在支病のみが被支援側から除外されます。機能強化型以外の在支診・在支病は、被支援側として算定対象に含まれます。

算定点数は、改定前後ともに200点で据え置かれます。点数自体は変わらない一方で、算定機会は拡大します。これは、対象となる連携の幅が広がることを意味します。

算定にあたって押さえるべき施設基準

施設基準では、被支援側から除外される「機能強化型」の範囲が新たに明示されます。機能強化型の定義は、関連する施設基準の規定を引用する形で示されます。算定にあたっては、連携先の医療機関がどの類型に該当するかの確認が必須です。

機能強化型の在支診は、施設基準告示の第三の六(1)及び(2)に該当する施設と定義されます。この規定に該当する在支診は、被支援側として算定の対象になりません。支援側の医療機関は、連携先の在支診が機能強化型に該当するかを事前に把握する必要があります。

機能強化型の在支病は、施設基準告示の第四の一(1)及び(2)に該当する施設と定義されます。在支診と同様に、機能強化型に該当する在支病は被支援側から除外されます。支援側は、連携先の在支病についても機能強化型に該当するかの確認が求められます。

支援側の要件は、改定前後で変更ありません。支援側は引き続き、在支診または在支病であることが条件です。算定の構造は、支援側が在支診・在支病、被支援側が機能強化型以外の医療機関という枠組みになります。

医療機関にもたらされる実務上の影響

今回の見直しは、地域で在宅医療を担う医療機関に新たな算定機会をもたらします。在支診・在支病同士で連携している医療機関にとって、影響は大きくなります。患者にとっても、24時間対応の体制が強化される効果が期待されます。

在支診・在支病同士の連携は、機能強化型以外の範囲で診療報酬上の評価対象に加わります。これまで主治医が在支診・在支病である患者への往診では、往診時医療情報連携加算を算定できませんでした。改定後は、主治医が機能強化型以外の在支診・在支病であれば算定可能になります。

算定の実務では、連携先の医療機関の類型確認が新たな確認事項として加わります。機能強化型に該当する在支診・在支病は、引き続き被支援側から除外されるためです。算定可否の判断には、施設基準告示の該当規定に基づく類型の特定が欠かせません。

患者への効果は、地域全体での24時間対応体制の強化に表れます。連携を評価する枠組みが広がることで、医療機関は連携体制の構築に積極的に取り組みやすくなります。結果として、夜間・休日を含めた継続的な在宅医療の提供が地域で確保されやすくなります。

まとめ:往診時医療情報連携加算の見直しのポイント

令和8年度診療報酬改定では、往診時医療情報連携加算の被支援側の対象が拡大されました。従来の在支診・在支病以外の医療機関に加え、機能強化型以外の在支診・在支病も被支援側として認められます。算定点数は200点で変更がない一方、算定機会は確実に広がります。この見直しは、地域における24時間の在宅医療提供体制を面として支える連携を、診療報酬の側面から後押しするものです。医療機関は、連携先が機能強化型に該当するかを確認した上で、新しい算定要件への対応を進めることが求められます。



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サマリー

本エピソードでは、2026年度診療報酬改定における「往診時医療情報連携加算」の見直しを解説しています。これまで在宅療養支援診療所・病院間の連携が評価されなかった矛盾を解消し、機能強化型以外の在支診・在支病も被支援側として加算対象に。これにより、一見少額な200点という点数ながら、地域全体で24時間体制の在宅医療を支える強固なネットワーク構築が促進され、患者はより安心できる医療を受けられるようになります。

地域の在宅医療が直面する過酷な現実
あの、少し想像してみて欲しいんです。 朝の8時からずっと診察を続けている地元の会業医さんが、深夜3時に患者さんから緊急の電話を受けるという状況。
まあ、想像するだけで過酷ですよね。 ええ。で、これまでの診療報酬のルールだと、事実上、その疲れ切ったお医者さんに全部一人で対応しろって敷いてたんですよね。
これ、リスナーのあなたに分かりやすく言うと、地域の交番のお守りさんに、たった一人で24時間耐性のスワット舞台をやれって要求するようなもので。
えーと、物理的に不可能というやつですね。 そうなんです。なので今回は、あなたが提供してくれた資料をもとに、令和8年度の往診時医療情報連携加算の見直しについて深掘りしていきます。
この過酷な現実がどう変わるのか、紐解くのが今日のミッションです。
旧制度の矛盾と連携加算見直しの背景
はい。ここで非常に興味深いのは、以前の制度が抱えていた最大の矛盾点なんですよ。
矛盾というと?
そもそも、在宅療養支援診療所とか病院として登録しているクリニックって、建前として自分たちで24時間対応できるという前提があったんです。
あー、なるほど。看板を掲げている以上は自分たちで何とかしろと。
そうなんです。だから、もし夜中に他の病院にちょっと助けてと往診を頼むと、連携のための加算が一切認められなかったんですよね。
えーっと、一切ですか?
はい。つまり制度そのものが、医療機関同士の協力を金銭的に抜すっていたような状態だったわけです。
だからみんな無理をしてでも自分たちだけで抱え込んでいたんですね。でも今回の改定でついにそのペナルティが解けたということですよね?
その通りです。機能強化とか以外の小規模なクリニックが、新たに助けを呼ぶ側、つまり被支援側になっても加算がつくようになりました。
往診時医療情報連携加算の対象拡大と算定要件
なるほど。ただ、資料を見てちょっと引っかかったんですが、点数を見るとこれまで通り200点、つまりたった2000円分ですよね?
ええ、金額だけ見れば。
こんな省額でクリニック間のネットワーク化が劇的に進むほどのインセンティブに本当になるんでしょうか?
非常に鋭い視点ですね。確かに2000円は省額です。でもここからが本当に面白いところでして、重要なのは連携が公式に認められて、その見筋がシステム化されたという点なんです。
システム化ですか?
はい。ただ、政府も無条件に誰とでも連携していいよと認めたわけじゃないんです。
助けを呼べる相手、つまりバトンを渡す先は機能強化型の施設でなければならないという、実務上の明確なハードルが設けられました。
機能強化型というと、要するに複数の医師がいて、24時間365日の対応ができる、よりリソースの多く目の大きめの医療機関のことですよね?
ええ、そうです。これを全体像と結びつけるとどうなるかというと、
あ、つまり、この200点を算定して負担を減らすためには、小さなクリニックは深夜に患者さんが急変してから慌てて探すんじゃなくて?
はい。
あらかじめ地域のどの病院が機能強化型なのかを正確に把握して、普段から関係を構築しておく必要があるわけだ。
まさにその通りです。その場で応援を呼べばいいわけじゃなくて、事前の連携体制づくりを精度として強く促しているんですよ。
200点が促す地域医療ネットワークの構築
なるほど。
店で小群奮闘していた小さなクリニックを、地域を大きな病院と結びつけて、面のサポート体制へと強制的にアップグレードさせる。
それがこの一見小額な200点の持つ本当の力なんです。
いや、金額以上の事実上のネットワーク構築の義務化に近い働きをするんですね。
患者への恩恵と医療への新たな信頼
これ、リスナーであるあなたにとっても非常に大きな意味がありますよね?
ええ、そうですね。もしあなたやご家族が在宅医療を受ける立場になった時、主治医が一人で倒れてしまったら医療が途切れてしまうかもしれない。
でも、この改定のおかげで、あなたの主治医のバックには地域の大きな病院がチームとして控えている状態がこれからのスタンダードになっていくわけですから。
ええ、これまではかかりつけ医個人の自己犠牲とか献身に依存しすぎていたんです。
本当にそうですね。なので、システムが現場の過酷さにようやく追いついて、地域の医療資源をシェアする方向へと舵を切ったのは間違いないですね。
つまり、算定機会の拡大が地域医療の強固なネットワーク化を後押しするということですね?
はい。そこで最後に、資料の事実から一歩踏み込んで、リスナーのあなた自身にも考えてみていただきたい視点があります。
おお、何でしょうか。
国がここまで医療機関同士の連携を後押ししている今、患者である私たち自身も、たった一人の名医に全てを依存するという古い意識を手放すときが来ているのかもしれません。
一人の医師だけじゃなくて、地域の医療ネットワーク全体を自分の頼れるチームとしてどう信頼していくか。
それがこれからの安心な在宅医療の鍵になるのではないでしょうか。
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