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2026-02-22 05:24

【令和8年度改定】医師の働き方改革と診療科偏在対策|外科医処遇改善と休日等加算1の要件緩和

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令和8年度診療報酬改定では、外科を中心とした診療科偏在の解消と医師の働き方改革の推進に向けて、診療報酬上の新たな評価の導入と既存の施設基準の見直しが行われます。外科医師の減少が全国的な課題となる中、処遇改善と勤務環境改善の両面から対策が講じられます。

医師の働き方改革の推進と診療科偏在対策は、大きく2つの施策で構成されます。第1に、医師の働き方改革及び診療科偏在対策として、地域医療体制確保加算の2段階化、外科医療確保特別加算の新設、時間外・休日労働時間の上限基準の引下げの3つの柱が導入されます。第2に、処置及び手術の休日・時間外・深夜加算1について、チーム制の施設基準が緩和され、緊急呼出し当番の人数要件緩和、勤務間インターバルの選択肢追加、手当支給要件の整理が行われます。

① 医師の働き方改革及び診療科偏在対策の推進

令和8年度改定では、診療科偏在の解消と医師の働き方改革を図るため、3つの柱で対策が講じられます。

第1の柱は、地域医療体制確保加算の2段階化です。 従来の加算(620点)を「加算1」とし、医師確保が必要な診療科への特別な配慮を行う医療機関に対して「加算2」(720点)が新設されます。加算2を算定するには、加算1の要件に加え、特定機能病院入院基本料(7対1・10対1に限る)または急性期総合体制加算の届出が必要です。さらに、消化器外科、心臓血管外科、小児外科、循環器内科のうち地域で医師確保が特に必要な「特定診療科」を3つ以内で選定し、当該診療科の医師に対する給与面での特別な配慮や、交代勤務制・チーム制の導入などの勤務環境改善に取り組むことが求められます。

第2の柱は、外科医療確保特別加算の新設です。 地域の基幹的な医療機関が高度手術を実施する体制を整備し、外科医の勤務環境を改善した上で、長時間かつ高難度な手術を実施した場合に、手術の所定点数の15%を加算できます。施設基準として、対象手術の年間200例以上の実績、経験5年以上の常勤医師6名以上の配置、地域の他の医療機関との連携体制の構築が求められます。加えて、対象手術件数に応じた加算額の30%以上に相当する手当を当該診療科の医師に支給することが必要です。

第3の柱は、特定地域医療提供医師等の時間外・休日労働時間の上限基準の引下げです。 令和8年度は1,635時間以下、令和9年度は1,560時間以下へと段階的に引き下げられます。この上限基準は、地域医療体制確保加算1の施設基準として位置づけられています。

詳しくは、【令和8年度改定】外科医の処遇改善と診療科偏在対策の3つの柱を解説をご覧ください。

② 処置及び手術の休日・時間外・深夜加算1の見直し

処置及び手術に係る休日加算1、時間外加算1、深夜加算1について、チーム制の施設基準が3つの点で見直されます。令和7年度の実態調査で多くの医療機関が「算定継続が困難」と回答していた要件が緩和されます。

第1に、緊急呼出し当番の人数要件が緩和されます。 現行では「医師数5名ごとに1名」の配置が必要でしたが、改定後は原則「2名以上」(医師数5名未満の場合は「1名以上」)に緩和されます。医師数に比例して当番人数が増える仕組みが見直され、配置の負担が軽減されます。

第2に、勤務間インターバルが翌日休日の代替として選択可能になります。 現行では夜勤時間帯の緊急呼出し当番について翌日を休日とすることが求められていましたが、改定後は翌日休日に代えて、医療法に規定する休息時間と同様の勤務間インターバルを確保する方法を選択できるようになります。

第3に、手当支給要件における緊急呼出し当番配置が整理されます。 緊急呼出し当番の配置対象が交代勤務制に限定されるとともに、対象時間帯が「休日等」から「休日又は時間外」に変更され、関連するただし書きも削除されます。

なお、既届出の医療機関には令和9年5月31日までの経過措置が設けられます。

詳しくは、【令和8年度改定】処置・手術の休日等加算1のチーム制要件が緩和|3つの変更点を解説をご覧ください。

まとめ

令和8年度改定における医師の働き方改革と診療科偏在対策は、2つの施策で構成されます。医師の働き方改革及び診療科偏在対策では、地域医療体制確保加算の2段階化、外科医療確保特別加算の新設、時間外・休日労働時間の上限基準の引下げにより、外科医を中心とした処遇改善と勤務環境改善が推進されます。処置・手術の休日等加算1の見直しでは、チーム制の施設基準が緩和され、緊急呼出し当番の配置負担や翌日休日の運用負担が軽減されます。いずれの施策も、医師が働き続けられる環境の整備と、地域における医療提供体制の確保を目指すものです。



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サマリー

このエピソードでは、令和8年度診療報酬改定における医師の働き方改革と診療科偏在対策について解説しています。特に外科医の過酷な労働環境を改善するため、「地域医療提供加算の二段階化」や「外科医療確保特別加算の新設」といった金銭的インセンティブを含む3つの柱が導入されます。また、休日・時間外の緊急呼び出し当番の人数要件緩和や勤務間インターバルの選択肢追加など、現場の負担軽減策も講じられ、持続可能な医療提供体制の構築を目指しています。

導入と外科医の現状
今回の徹底解説へようこそ。あの、今日あなたにお届けするテーマは、令和8年度の診療報酬改定です。
はい。 つまり、2026年の医療のルール変更ですね。これ、ちょっとお堅い書類の話に聞こえるかもしれないんですが。
そうですね。タイトルだけ聞くと少し難しそうな印象を受けます。
ですよね。でも、今日の私たちのミッションは非常にリアルなんです。
慢性的な外科医不足と、その過酷な労働環境という課題に新しいルールがどう立ち向かおうとしているのか、これをしっかり抽出していきます。
とても重要なテーマですね。
今の日本の外科医って、例えるならまるで水なしでフルマラソンを走らせられているようなそんな過酷な状況じゃないですか。
まさにその通りです。医療全体を一つの大きなシステムとして俯瞰した時、今回の改定の最大のテーマは、地域医療提供体制の確保という文脈にあるんです。
なるほど。地域全体で支えるという視点ですね。
ええ。一部の医師だけが無理をして現場を回し続けるんじゃなくて、システム全体を地域として持続可能なものに再構築しようとしているのがポイントですね。
つまり、水なしマラソンにようやく給水所とか抗体要因ができるわけですね。
そういうことになります。
外科医処遇改善の3つの柱
資料を見ていて、まず目に飛び込んできたのが、下界を救うための3つの柱です。
その一つ目が、地域医療提供加算の二段階化ですね。
はい。ここで興味深いのは、具体的な数字でシステムを動かそうとしている点です。
消化器外科や心臓血管外科など、特定の診療科で海峡勤務生などの環境改善を行った病院には、新たに加算ツーとして720点がつくことになりました。
日本の診療報酬って1点が10円ですよね。ということは。
ええ。患者さん一人当たり7200円のインセンティブが病院に入る計算になります。
なるほど。精神論じゃなくて、しっかりお金という数字で動かそうとしているのは非常に利にかなっていますよね。
はい。そしてさらに画期的なのが2つ目の柱です。
ああ、下界医療確保特別加算ですよね。これ個人的に一番革命的だと感じました。
私もそう思います。
年間200例以上の高難度な手術を行おうといった要件を満たすと、なんと手術の所定点数に15%が上乗せされる。
ええ。
しかもその加算額の30%医療を、失踪した医師たちに手当として直接支給しなきゃいけないというルールですよね。
そうなんです。これは官僚的な発想からの大きな転換といえます。
一般企業でいうところの、プロジェクトの利益が現場のパフォーマンスボーナスに直結するような仕組みですよね。
まさにそれです。病院全体の収益にするだけじゃなくて、現場でメスを握る医師に直接誇る仕組みを国が義務付けたのは大きいです。
そして3つ目の柱として、労働時間の上限引き下げも並行して行われます。
令和8年度に1635時間、翌年の令和9年度には1560時間以下へと、段階的に残業の上限が厳しくなるんですよね。
休日・時間外加算の要件緩和
はい。ただ、ここからが本当に面白いところなんですが。
え、単純に休めて厳格化するだけじゃないんですよね。
そうなんです。以前のルールは少し厳しすぎて、現場のスケジュールが回らなくなるというジレンマがありました。
これ以上は継続困難だと悲鳴を上げる病院が続出していたんです。
そこで今回、お役所も現実を見て厳しすぎたルールの緩和に踏み切ったわけですね。
はい。具体的には、休日や時間外におけるチーム性要件の緩和が行われました。
これまで、夜間などの緊急呼び出し当番って、医師5名につき1名の配置が必要だったんです。
はい。
でもこれが、原則2名以上、5名未満のかなら1名以上へと軽減されました。
休ませたいあまりに当番の人数を無理に揃えさせて、結果的に現場の首を絞めていた状況を改善したんですね。
その通りです。さらに、夜勤明けの医師に対して、翌日は必ず休みにしなさいと一律に縛るのをやめました。
代わりに、十分な休息時間を確保する勤務間インターバルという選択肢を追加したんです。
それで、病院側も遥かに現実的なシフトが組めるようになるわけですね。
ええ。現場の負担はかなり変わるはずです。
医療の質と未来への問い
つまり、これは私たちにとって何を意味するのでしょうか。
あなたもこれを単なる事務ルールの話だと思わないでください。
はい。決して人事ではありませんね。
もし、あなたやご家族が突然倒れて緊急手術を受けるとなった時、
失踪するのが連日徹夜の医師か、それともしっかり休息を取り、正当な評価を受けている万全の外科医か、
これは医療の質そのものを左右するとても身近で重要なテーマですよね。
ええ、本当にその通りです。
そして、もし私たちがこれをさらに大きな視点で捉えるなら、一つの非常に興味深い疑問が浮かび上がってきます。
と言えますと、
現在、人間の意思の働き方改革がこうして限界に挑み、ルールを調整していますよね。
でも、もし近い将来、AIや自立型の手術支援ロボットが完全に失踪を代行できるレベルまで進化したとしたらどうなるでしょうか。
ああ、なるほど。下界の時間外労働という概念そのものが消滅するのでしょうか。
人間の手による医療と機械の境界線はどこに向かうのか。
ぜひあなたもこの機会に考えてみてください。
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