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2025-12-31 04:57

OTC類似薬の保険給付見直しで薬剤費の自己負担が増加|2026年度から新制度スタート

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令和7年12月25日に開催された第209回社会保障審議会医療保険部会において、OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しが議論されました。この見直しは、OTC医薬品で対応している患者との公平性確保と、現役世代の保険料負担軽減を目的としています。本記事では、令和8年度中に実施予定の新制度の内容を解説します。

新制度では、OTC医薬品と成分・投与経路が同一の医療用医薬品77成分(約1,100品目)に対し、薬剤費の4分の1を「特別の料金」として保険外負担とします。対象となる症状は、風邪・鼻炎・胃痛・便秘など日常的な軽症状が中心です。こどもやがん患者、難病患者、低所得者などには配慮措置が設けられ、特別の料金は徴収されません。

新制度創設の背景と目的

OTC類似薬の保険給付見直しは、2つの課題を解決するために創設されます。

第一の課題は、OTC医薬品利用者と医療用医薬品利用者の間に生じている不公平です。現役世代を中心に、平日の診療時間中に受診することが困難な患者は、OTC医薬品を自費で購入して対応しています。一方、同じ症状であっても医療機関を受診すれば、他の被保険者の保険料負担で医療用医薬品の給付を受けられます。この負担の不均衡が問題視されてきました。

第二の課題は、現役世代の保険料負担の増大です。高齢化の進展に伴い、医療費は増加を続けています。OTC医薬品で対応可能な軽症状にまで保険給付を行うことは、現役世代の保険料負担をさらに重くする要因となっています。

これらの課題を踏まえ、政府は保険外併用療養費制度の中に「特別の料金」を求める新たな仕組みを創設することを決定しました。この仕組みは長期収載品(後発医薬品のある先発医薬品)で既に導入されている方式を参考にしています。

対象となる医薬品と特別の料金

特別の料金の対象となる医薬品は、77成分・約1,100品目です。

対象医薬品の選定基準は、OTC医薬品との代替性の高さに基づいています。具体的には、OTC医薬品と成分が同一であること、投与経路が同一であること、一日最大用量が異ならないことの3条件を満たす医療用医薬品が機械的に選定されました。

主な対応症状は以下のとおりです。

* 鼻炎(内服・点鼻)

* 胃痛・胸やけ

* 便秘

* 解熱・痛み止め

* 風邪症状全般

* 腰痛・肩こり(外用)

* みずむし

* 殺菌・消毒

* 口内炎

* おでき・ふきでもの

* 皮膚のかゆみ・乾燥肌

特別の料金は、対象薬剤の薬剤費の4分の1と設定されました。患者は従来の定率負担(1〜3割)に加えて、薬剤費の4分の1を保険外負担として支払うことになります。

配慮措置の対象者

新制度では、特定の患者に対して特別の料金を徴収しない配慮措置が設けられます。

配慮措置の対象となるのは、以下の方々です。

* こども

* がん患者や難病患者など配慮が必要な慢性疾患を抱えている方

* 低所得者

* 入院患者

* 医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と考える方

これらの配慮措置は、患者団体からのヒアリング結果を踏まえて設計されました。がん患者の疼痛治療や難病患者の長期治療には、OTC類似薬が不可欠なケースがあります。また、アトピー性皮膚炎などの慢性疾患では、症状コントロールのために継続的な投薬が必要です。こうした医療上の必要性がある場合には、追加負担を求めないこととしています。

今後のスケジュールと将来展望

新制度は令和8年度中に実施される予定であり、法改正を伴います。

実施に向けた技術的な検討として、対象医薬品の詳細な範囲や、長期使用等の医療上の必要性を判断する考え方などが専門家の意見を聞きながら進められます。

将来的には、制度の対象範囲を拡大する方針が示されています。令和9年度以降、OTC医薬品の対応する症状の適応がある処方箋医薬品以外の医療用医薬品の相当部分にまで対象を広げることが目指されています。また、特別の料金をいただく薬剤費の割合(現行4分の1)の引き上げも検討される予定です。

制度拡大に向けた環境整備として、政府は3つの取組を推進します。第一に、セルフメディケーションに関する国民の理解を深める取組です。第二に、OTC医薬品に関する医師・薬剤師の理解を深める取組です。第三に、医療用医薬品のスイッチOTC化に係る政府目標の達成に向けた取組です。

まとめ

OTC類似薬の保険給付見直しは、令和8年度中に実施予定の医療保険制度改革です。この改革は、OTC医薬品利用者との公平性確保と現役世代の保険料負担軽減を目的としています。対象は77成分・約1,100品目で、薬剤費の4分の1が特別の料金として保険外負担となります。こどもや慢性疾患患者、低所得者などには配慮措置が設けられており、医療上必要な場合には追加負担は求められません。



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サマリー

2026年度からの日本の医療保険制度改正により、OTC類似薬の自己負担額が増加するとされています。この制度変更は、公平性の確保と増加する医療費への対応が背景にあると考えられています。

医療保険制度の変更
さて、今回は2026年度から始まる日本の医療保険制度、これがまた大きく変わるという話です。
ええ、そうなんです。 もしあなたが、まあ、風邪とか鼻炎でよく病院にかかるなら、処方される薬の自己負担額が上がるかもしれないという
はい。 手元の資料を見ていて、まず気になったのが特別の料金っていう言葉なんですけど。
ああ、その表現ですね。 なんだかちょっとペナルティーみたいに聞こえません? 一体どういうことなのか早速掘り下げていきましょう。
いい着眼点ですね。この制度の核心部分というのは、ドラッグストアなんかで買える市販薬、いわゆるOTC医薬品と、まあほぼ同じ成分の処方薬ですね。
はい。 資料ではOTC類似薬と呼んでいますが、これがターゲットになるということです。
なるほど。これたればそういった薬に、いつもの自己負担とはまた別に料金が上乗せされると、そういう仕組みになるんです。
OTC類似薬に上乗せ料金ですか?
ええ。となるとやっぱり気になるのは、じゃあいくら払うことになるの?っていうことですよね。 これ、あなたのお財布にも直接関わってきますし。
はい。具体的にはですね、対象となる薬の薬剤費の4分の1。
4分の1。
つまり25%が特別の料金として追加で自己負担になります。
ですから今までの1割から3割の負担に、この25%がプラスされる形ですね。
25%プラスは、いや結構大きいですね。
そうなんです。対象は疾風薬とかビタミン剤、うがい薬など、約1100品目にもなります。
1100も。しかも風邪薬とか胃薬とか、本当に日常的にお世話になる薬ばかりじゃないですか。
なぜ今こんな変更が必要なんでしょうか。
はい。資料が挙げている理由は大きく2つあります。
2つですか?
1つは公平性の確保。
え?公平性?
例えば、日中に時間がなくて市販薬を全額自己負担で買う人と、同じ症状で病院に行って保険で薬をもらう人。
この間に負担の差がありすぎるんじゃないかっていう考え方ですね。
理屈は分かりますけどね。
でも、仕事が忙しくて平日にやっと病院に行けたっていう人からすれば、なんで追加でお金を取られるんだって反発もありそうですよね。
おっしゃる通りです。そこが本当に難しい点で。
だからこそ、もう一つの大きな理由が重要になってくるわけです。
と言いますと?
それは増え続ける医療費による現役世代の保険料負担の増大です。
やっぱり医療費の問題?
そうなんです。
市販薬で十分対応できるような軽い症状にまで保険給付を続けることが、
巡り巡ってあなたの保険料を圧迫しているという、そういう問題意識があるわけです。
なるほど、そういう背景ですか。
とはいえ、この変更が本当に困るっていう人も絶対いるはずですよね。
対象外措置と将来の展望
例えば、持病がある人とか、その辺りの配慮はどうなんでしょう?
はい、そこは非常に重要なポイントです。
資料にも配慮措置として明記されています。
子どもやがん難病の患者さん、あとは定職特者の方、入院患者さんは対象外になります。
なるほど、それは安心しました。
それに、例えばアトピー性皮膚炎のように、お医者さんがこれは市販薬じゃなく、
処方薬で長期的に治療する必要があると判断した場合も、追加の負担はかかりません。
なるほど、子どもや難病患者が対象外なのは当然として、そのアトピーのケースは興味深いですね。
つまり、市販薬で済むかどうかの最終的な判断は、やっぱりお医者さんに委ねられているっていうことなんですね。
そういうことになります。
そして、これがまだ始まりに過ぎないかもしれないという点も重要です。
どういうことですか?
資料によれば、2027年度以降には、対象となる薬の範囲をさらに広げていくと。
さらに、自己負担の割合も今の4分の1から引き上げる検討もされると書かれているんです。
そうなんですか。
いや、これって単なる節約の話じゃなくて、その風邪本当に医者に行く必要がありますか?
っていう、国からの大きな問いかけなんですね。
なんというか、僕たちのイルアとの付き合い方そのものが試されている感じがします。
まさにおっしゃる通りです。
この流れは、国がセルフメディケーション、つまり自分の健康は自分で守り、軽い不調は自分で手当てするという考え方を
社会全体で進めようとしている、その強い意志の現れと言えますね。
なるほど。
なので、これを機にあなたが普段ご自身の体調管理とか、薬とどう付き合っているか、一度立ち止まって考えてみるのもいいかもしれませんね。
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