新規事業の開始
こんにちは、あなた。 今回はですね、ちょっと面白いお話がありまして、東大阪のろうそくですよね。60年以上続くバネメーカー、
伏瀬精密波長さん。ここがですね、全く違う分野、司法試験のオンライン個別指導、スタディフォーオールというのを始めて、
しかもAIを活用して、これがすごい成果を上げているそうなんです。 手元にある記事が、miiboで実現。老歩町工場が新規事業で会員53名増加を達成した秘訣。
これをもとにですね、どうして限られたリソースの中でAIを使ってたった2ヶ月ですよ。
それで会員を53人も増やせたのか、その辺の戦略とか背景をちょっと深く見ていきたいなと。
バネ工場が法律の勉強をサポートって、一体どういうことなんでしょうね。一緒に見ていきましょうか。
まず驚くのは、やっぱり本業のバネ製造がある中で、2022年に全く新しいこのオンライン指導を始めたってことですよね。
しかも聞くところによると、この新しい事業、最初の事務担当の方ってたった1人だったと。
そうなんですよ。普通ならまず人を増やすとか考えそうですけど、ここでAI導入に踏み切った。これはどういう考えだったんでしょうか。
ここが今回の事例の一番面白いところかもしれないですね。単純に問い合わせ対応を楽にしたいっていう守りの発想だけじゃなかったんですね。
むしろもっと攻めの戦略というか、サービスの付加価値自体をグッと高めようと。そのために司法試験の受験生が喉から手が出るほど欲しがるだろう。
反例検索AIチャットボット、これを導入したんです。
なるほど。反例検索ですか。
ミーボっていうAIのプラットフォームがベースのGMO即劣AIというサービスを採用したんですが、これが他にはないものすごく強い差別化になるぞと踏んだわけですね。
差別化ですか。
もちろん現実的な面も大事でして、このGMO即劣AIがちょうどIT導入補助金の対象ツールだったというのも、リソースが限られる中では決断を後押しした大きなポイントですね。
なるほど。戦略的な狙いとコスト面でのメリット両方があったと。
そういうことです。
でもその法律の反例検索となるとAIの制度ってかなり重要ですよね。間違った情報じゃ困りますし、実際に導入してみて受験生の反応ってどうだったんですか。
そこがまた興味深いんですが、導入してすぐですね、非常に反応が良かったそうなんです。SNSなんかで告知したら、もうすぐに利用が始まって、月間で300件以上も反例検索のリクエストがあったと。
へー、300件以上。
これはもうまさに受験生がここ知りたかったんだよっていうそのニーズにピタッとはまった証拠ですよね。
確かに。
さらに注目したいのが、使った人からのフィードバックで解決したっていうその肯定的な回答がすごく多かった点なんです。
精度も高かったんですね。
専門性が高い法律の分野でこれだけの精度を出せたっていうのは、GMO速レスAIのサポートチームがかなり丁寧にチューニング作業を行ったっていう背景もあるようです。
つまりAIがちゃんと使えるものとして即戦力になったということですね。
なるほど。月300件超の利用があって満足度も高い。それだけでもすごい効果ですけど、業務の面ではどうでした?担当は一人だったわけですから。
それがですね、もう効果は絶大だった。
おー。
事務担当の野田さんという方のその負担が大幅に減ったそうなんです。
今までその定型的な問い合わせとか反例検索の対応に追われていた時間をAIに任せられるようになった。
その結果、彼女はもっと人間にしかできないような、例えばサービス改善の企画とか、そういう戦略的な業務に集中できるようになった。
それは大きいですね。単なる効率化じゃないですね、それは。
ええ、まさに。それ以上の価値を生んでいるわけです。
そして何と言っても一番目に見える成果は、導入してたった2ヶ月で会員数が53名も増えたという。
今後の展望
そうなんです。
サイトへの訪問者数も伸びていると。
これってもう、AIチャットボット自体がサービスの顔というか、広告党みたいな役割も果たしている感じですかね。
まさにおっしゃる通りだと思います。
もっと大きな視点で見ると、このAIは単にコストを削減する道具ではなくて、明確に事業を成長させるエンジンとして機能した。
そういう事例と言えるでしょうね。
事業成長のエンジンですか?
それともう一つ見逃せない副次的な効果がありまして。
何でしょう。
それがAIチャットボットの会話のログなんですね。
会話ログですか?
はい。これがいわば顧客である受験生の生の声のもう宝庫になったと。
彼らが具体的にどんな班例に興味を持っているのかとか、どういう言葉で質問してくるのかとか。
つまりまだ表に出ていないような疑問とかニーズが手に取るように分かったそうなんです。
なるほど。それはすごいですね。
これは今後の講座を開発したりサービスを改善したりする上でものすごく貴重なインサイトですよね。
人が対応しているだけだとなかなかここまで体系的に把握するのは難しいでしょうから。
確かにAIとの対話そのものが次の戦略を練るためのもう生きたデータになるということですね。
これは賢い使い方ですね。
そうですね。
今後の展開としては班例検索だけじゃなくてサービス全般のよくある質問、FA級対応なんかにもAIの活用を広げていく計画があるとか。
それにIT導入補助金2025年の活用も考えていると。
GMO即列AIのようなサービスの場合、導入とかその後の運用に関しても専門家が伴走してくれるような支援が受けられる点も、
特に初めてAIを導入するような企業にとってはすごく心強い要素だと思いますね。
なるほど。サポート体制も重要だと。
そうですね。まとめますと、今回の伏瀬精密発用さんのケースというのは、歴史のある製造業が全く畑違いの新しい事業分野で、
AIを単に効率化のためじゃなく、戦略的な武器としてしっかり位置づけて導入した。
そして短期間で利用件数が増えたり、会員数が増えたり、さらには顧客の隠れたニーズをつかんだりと、
具体的な成果をしっかり出したという非常に良い例だと思います。
限られたリソースという制約をテクノロジーと知恵ですよね。それで見事に乗り越えたわけです。
いや本当にそうですね。成功の鍵はやっぱり目的をはっきりさせた上でのAI導入と、
使える制度、補助金ですよね。それをうまく活用したこと。
そして何より、そのAIとの対話データからちゃんと学び続ける姿勢があったということでしょうか。
これは会社の規模とか関係なく、多くの中小企業にとって単に通路を入れるって話じゃなくて、
事業を変えていくための何かヒントになりそうですね。
そう思います。最後にあなたに一つちょっと考えてみてほしいんですが、今回はAIが質問に答えることで価値を生みましたよね。
でもさらに一歩進むとしたらどうでしょう。その会話データを分析して、
お客さんが言葉にする前にですね、彼らが潜在的に何を求めているのか、
そのニーズを予測して、先回りに情報を提供したりサポートしたり、
そういうことってどういうアプローチで可能になると思いますか。
あなたの周りにあるお客さんとの日々のやり取り、それがデジタルなものかアナログなものかは別として、
その中にももしかしたらまだ気づかれていない価値が眠っているかもしれませんね。
