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#013|飲食関連の取材・編集って大変なのよ
2026-08-19 35:37

#013|飲食関連の取材・編集って大変なのよ

今回のテーマは、前回に続き、4人が以前在籍していたマガジントップ時代に関わった「思い出の一冊」の【食・グルメ編】。

メインで話題に上がったのは、カフェ飯ブームの中で制作したムック『カフェどんぶり』や、パンの奥深さに迫った『フランスパン』の本。

オシャレなカフェへの取材交渉で直面した「掲載お断り」という対応から学んだ編集者としての矜持や、表紙撮影を巡る「ストロボ多用派 vs 三脚一本の自然光派」というフォトグラファー対決(?)、そして「あれだけやったのに結局切り抜き(背景削除)かよ!」という編集現場ならではの切なくもおかしい結末など、今だから笑える裏話が次々と飛び出します。

さらに、大物料理人を怒らせてしまった大ピンチの現場に、なぜか「学生時代に居酒屋の厨房経験があるから」という理由だけで代打投入された、冷や汗エピソードも。

がむしゃらだった20代、食の現場でプロの洗礼を浴びながら、一冊の本を形にしていく喜びと苦労を味わった当時の思い出をお楽しみください。

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サマリー

今回のエピソードでは、4人の編集者が過去に手がけた食関連の書籍制作の裏話が語られました。まず、カフェブームの中で制作されたムック『カフェどんぶり』について、おしゃれなカフェへの取材交渉で断られた経験から、お店側の都合や矜持を尊重することの重要性を学んだエピソードが紹介されました。次に、パンの奥深さに迫った『フランスパン』のムック制作では、表紙撮影を巡るフォトグラファー間の対立が描かれました。一方のカメラマンは大量の機材を持ち込みストロボを多用しましたが、もう一方は三脚一本で自然光を活かした撮影を行い、結果的に後者の自然な写真が採用されたものの、最終的には切り抜き処理されたという、編集現場ならではの皮肉な結末が語られました。さらに、大物料理人を怒らせてしまったピンチヒッターとして、居酒屋でのアルバイト経験を理由に急遽取材に駆り出された冷や汗エピソードも披露され、20代の頃の情熱と苦労、そしてプロの洗礼を受けながら一冊の本を作り上げていく喜びと厳しさが語られました。

番組紹介と食の思い出の導入
今日も帰れない気がするというポッドキャストをやって13回目になるのかな。13回目になって、だんだんいろんな人が聞いてくれてるんだなっていうのが、データを見て分かるんですけど、
まあやっぱりまだまだ少ない感じではあるんですよね。でも、初回に比べたらだいぶ聞いてくれる人が増えてすごい嬉しいなと思ってるんですけど、
実はね、まだお便りがいっつも来てないんで、なんかそろそろお便り欲しいなって思ってるんで、聞いてる人送ってほしいなって思います。送ってくれたら多分お便り採用です。
呼ばせていただきます。なので送ってほしいなと思ってるんで、ぜひお願いします。はい。ということで、ほんとね、お便りもらえたらすごい嬉しいだろうなって思っちゃうよね。多分飛び上がって喜ぶと思う。
数字じゃなくてちゃんと声で届くっていうのがすごいありがたいなと思ってるんで。ぜひお願いします。
お願いします。お願いします。
どうもみなさんお疲れ様です。富江です。大塚です。牧地です。水嶋です。
今日も帰れない気がする。この番組は2000年代から編集者として活動してきた4人が、過去の編集の仕事や出来事を振り返りつつ、最近気になっていることなどを、毎週冬曜日朝7時から語っていく番組です。
はい。ということで、前回思い出の一冊ということで、ガイドブック系の本の記憶に残っているものをお話ししていきましたが、今回は食の本によった本で覚えているものを紹介していきたいなと思っています。
はい。
『カフェどんぶり』制作秘話と取材交渉の教訓
これも自分の本、自分が作った本からちょっとお話ししていきたいなと思ってるんですけど、カフェ丼っていう本、ムックですね、を作りました。
カフェ丼、これがね、宝島社から発行されていたムックで、宝島社ってファッション誌的なのが何冊か出てたと思うんだけど、今でもあるんだけど、女性誌でスプリングだったかな。
スプリングの別冊的な位置づけで、カフェ丼っていうのを作りました。
で、この時、自分はよく分かってなかったんだけど、カフェで丼メニューが出てくるのが、なんか流行ってたっぽいんだよね。
そう。
流行ってたというか、人気だったか。話が来た時に、なんだカフェ丼っていう風に思ったんだけど、実際行ってみるとね、親子丼とかカツ丼みたいな丼みたいなのじゃなくて、もちろん、やっぱり女性誌で取り上げるような丼なので、おしゃれな丼が多かったんだよ。
はいはい。
ロコモコ丼とか。
あー。はいはい。
ロコモコもあの頃流行ったよね。
流行ってたね。流行ってた。
そう。
なるほど。
あとは、なんだろう。
タコライスとか。
カレーっぽいのもあったかもしれない。あ、タコライスもあったかもね。
うんうん。
あとなんかハワイのポキ丼とかなんかそういう感じかな。
あー。
アボカド乗ってそうな感じのやつとか。
うんうんうん。
そう。
そういうおしゃれなやつを丼っていう風に一括りにして紹介したムックだね。
うんうん。
で、これがね、自分としては作品っていう感じで作った一発で。
ほー。
なので、このカフェ丼を作るまでって、何かのね企画を手伝うとか。
あとは雑誌の位置企画をやるとかっていうのが自分は多くて。
この一冊トータルで関わった。
自分が出版社の人とやり取りしたり、ほぼ主催とかもやったりっていうような仕事の仕方だったんで、これもすごく印象に残ってるんだよね。
うんうん。
雑誌だと流れてっちゃうじゃない。
うんうん。
一度発売されて、もうその後読まれない感じではあるんだけど、これはもう一冊いつまでもとっておけるような感じにはなっていたので、
それが作品みたいな感じで作れたのがすごく嬉しかったなっていうムックでした。
さっき言ったように、おしゃれな丼食いとかを出すようなところなんで、当然やっぱりおしゃれなカフェを紹介してるわけなんだけど。
これもね、飲食系自分が好きだったんで楽しかったんだけど、
なんかね、20代とはいえパッとしない男性が入っていいものかっていう感じはありました。
俺に全然似合わないなって思いながら、カフェに行って話を聞いたり写真を撮ったりしていたんだけど。
その中でね、ちょっと一つ覚えてるのが、いろんなカフェに掲載以来電話とかでしてたんだけど、
だいたいね、受けてくれるのよ。ぜひ紹介してくださいっていう感じで。
なんだけど、モンスーンカフェっていうのが渋谷にあって、今いろんなところにあると思うんだけど、
当時渋谷だったかなあたりのモンスーンカフェに取材依頼をして、
やっぱりね、その頃からモンスーンカフェって結構有名だったんで、ぜひ載せたい、掲載したいと思っていたんだけど、
どういう理由だったか忘れたけど、どうしても無理ですっていうふうに断られちゃった。
っていうような話を、自分としてはすごい残念で困って、他のカフェも探さなきゃいけないし、どうしようかなって思って、
大塚くんに愚痴っぽい感じで断られちゃったんだよって話をしたら、
大塚くんが、「それは藤が通ってて仕方ないよね。素晴らしい対応だと思う、お店は。」っていうような話をされたことがあって。
偉そうに。
でも大塚くんから言われて、確かにそうだよなって思ったんだよ、実際。
こっちの都合だけでやっても意味がないというか。
お店の方もハッピーになって、こっちもハッピーで、読者もそれを見て行ってみたいなって思う本がやっぱり大事だなと思うし、
無理矢理紹介してもあんまり意味はないなって思ったんで、大塚くんからこれ言われたときにね、
すごいしっくりきたというか、確かに大塚くんの言う通りだと。
カフェも自分たちの軸をぶらさなかったっていう。そこが素晴らしいなと思ったんだよね。
これってどういうことなんですか?ちょっとわからなかったのが。
例えばレシピを教えちゃったらお客さん来なくなっちゃうじゃないですかってことなのか、
あるいはそういうところで紹介されて、ものすごいたくさんお客さん来ても、
もうすでに人気だから、より忙しくしちゃって常連さん来れなくなっちゃうみたいな。
どっちなのかなと、ちょっとどっちかかなと思ったんですけど。
これね、正確には自分もちゃんと覚えてないんだけど、校舎だね。いっぱい来ちゃったら困るみたいな。
そっちの方の理由に近かったと思う。
それはお客さん大事にしてるんだなっていう感じがあったんで、筋通ってるわっていうのは確かにあった。
本当これはね、普通この話に限らないんだけど、ちょこちょこ大塚くん自分の仕事に対して重要な一言を差し込んでくるのよ。
大塚さんは確かにわかります。僕も多分だいぶ差し込まれた気がしますよね。
これ大塚くんと同期でよかったなと思った。
あれはそうですか。
覚えてない。
『フランスパン』制作とカメラマン対決
覚えてないよ。恥ずかしいなって思っちゃうよ。偉そうになんか言ってて。
前回も話したけど、白川号の写真のところで、子供が走ってきたところの瞬間を撮った写真で、
大塚くんからこの子に何て言ってお願いしたのとか。
これ別に何かサファった話でもないんだけど、すごい印象に残った言葉をそのときそのときで言われるんで、ちょこちょこ覚えてるね大塚くんの話は。
こんな話松屋とかで言ってるんでしょ?
いやいや松屋じゃないよ。仕事中に。
仕事中に言ったの?
そうです。
そうなんだ。言った方に全く覚えてないので。
その説はありがとうございました。
どういたしまして。
そうやって作ってたんだけど、そういう大塚くんがどんな本作ってたかっていう話も聞きたいんだけど、なんかね大変な本作ってたんでしょ?
食べ物つながりで言うと、フランスパンの本を作っていて、出版社から依頼を受けてフランスパンの本を作ったんだけど、
まあまあその本はその本でとっても大変で、たぶん自分の中で一番マガジントップの仕事の中では一番大変だったような気がするけど、
まあその仕事の中で一個だけ俺にとって教訓的な出来事があって、
そのフランスパンの撮影なんだけど、その撮影は出版社縛りのカメラマンが、確か4人ぐらい、このカメラマンを使ってくださいと。
で、各フランスパンのお店に行って、作り方の工程を映したり、完成を映したりしたわけ。
なるほど。
だから初めてお仕事をするカメラマンが4人ぐらいいたと。で、その中で一人すごく覚えてるのが、とにかく僕は失敗をするのが嫌なんですと。
だから写真がアンダーになってたりして失敗するのが嫌ですと。
で、だいたいこういう時って、依頼をする時って、その一つの取材に対してフィルムを2本でまとめてくださいとか、そのフィルムの本数までお願いをしてたでしょ。
そうだっけ。
確かにあったな。
でもそのカメラマンは、こっちの指定した分だと不安なので、もうそっから先は俺が払うから。
現像代も全部俺が払うから、3本なり4本撮らせてくれと。
とにかく失敗が怖くて怖くて嫌なんだというカメラマンがいたの。
で、それはそれで、仕事に真摯に向き合ってるカメラマンで、それはそれで学ぶべきところがあったのね。
で、その本が大詰めになって、で、表紙の撮影をしなきゃいけないと。で、表紙はこうこうこんな感じで撮ってくれって出版社からリクエストがあって。
だけど表紙のカメラマン縛りはなかったの。だからその4人の中からこっちで選んで、スケジュール的にちょうど空いてる人をセレクトしたんだけど、それがたまたまそのミスを嫌がるカメラマンだったの。
で、依頼するときにこうこうこんな感じで表紙を撮ってくださいと。で、よっしゃわかったと。で、そのカメラマンが車を止められるかと。
うちの会議室で撮るっていうことになって、まず車を止められるかと。それと台車を運び入れることができるかと。
と思いながら大丈夫ですって言って。で、その当日迎えたら、もうその台車にとんでもない量の機材を乗せてやってきたの。
そのストロボも2頭あれば撮れるっちゃ撮れるけど、たぶんその人3頭使ってたと思うので。
で、普通だったら左右から傘で照らせばいいところを真上にその傘を置けるようなそんなシステムを組む方で、いずれにせよとんでもない量の機材を持ち込んできたわけ。
で、俺はそれはそれで、あ、表紙を撮るって、このくらい気合を入れて撮れるんだと思いながら見てたの。
で、そのカメラもすごいカメラ使っていて、1回シャッターを押すと自動的に3回シャッターが押せるようになってたの。
フィルム時代よ。カチャカチャって1回1回巻かなきゃいけないのをボタン1発で3回シャッターが押せて、明るさを3段階に分けられるようになってんのよ。
露出がプラフトマイナスでっていう。
で、しかもそのカメラマンはストロボも同調できるようなストロボを持ってて、つまり3発分の光をため込められるぐらいのストロボを持ってたわけよ。
おそらく多分そのカメラマンの方はモデルさんとかの撮影もやるような方で、モデルさんだと露出変えるのに3カット撮るよりは、ワンポーズで3カット撮ってあげた方が楽ちになるじゃない。
そういう意味合いでその機材を持ってて、で、フランス版の表紙にその機材を持ち込んでくださったの。
たぶん富江くんが、野口も、水嶋さんはどうだっただろう。いずれにせよ会議室で、もうバシャバシャバシャって稲光が落ちるかのごとく、すごいライトを光らせて撮影をしてたのよ。
これはやってたのは陣南の方?ロフティ原宿じゃなくて陣南の方?
ロフティのような気がするけどな。
ロフティの方か。
今思えばロフティのどの辺に車止めてたんだろうとか思っちゃうんだけど。
ロフティの地下に駐車場がありましたよ。
やっぱりそう?なんとなく俺それを言ったような気がする。
で、そんなバシャバシャやってくれて、結構時間はかかりましたよ。
だけど撮影を終えて、上がってきたと。
でもね、その写真を見て出版社の方が、ダメだこりゃって言って、ボツになっちゃったの。
で、そうなった時に出版社の方が、その4人のうちのもう一人の人に、表紙の再撮影をお願いしてくれというリクエストがあって。
大詰めよ、もう表紙まで言ってるんだから。
スケジュール的にタイトなんだけど、無理を承知でそのカメラマンに再度撮影をお願いして。
で、こっちもさ、表紙の撮影なんて何度も見たことがないから、みんな同じように撮影すると思ってるから、車止められますと。
台車オッケーっす、みたいな感じでそのカメラマンにお願いしたんだけど。
そのカメラマン、いや電車で行きます。いや台車いらないっす、みたいな。
なんか話が食い違うのね。
で、当日来たらカメラバッグ1個と三脚1個ぶら下げて、そのミスを嫌がるカメラマンとは全然違う状態で来てくれて。
で、だけど、まあまあその会議室で撮影をして、なんかカメラの前にフィルター1枚挟んでたの覚えていて、
あと俺にリクエストをしたのはそのブラインドちょっと下げてって言ったぐらいで、
三脚立てるだけだよ、もうストロボ立ててないよ。
いなびかりみたいな光でやってたのと比べたら、その人はコトコトでどんどん終わらせていくの、撮影を。
いやいやもうそっちの事務所の方で仕事してていいですからってこう言って、もう勝手にさっさっさっさっさ撮影を進めて、終わらせて、で早速と帰ってったの。
で、出版社の人にもう一度見せたら、もう一発OKで。
へえ、そうなんだ。
なんかそれが、なんか俺の中でとってもなんか印象に残っている出来事で、別にそれどっちが良い悪いんじゃないんだけれども、
その多分カメラ哲学みたいな話だと思うんだけど、いずれにせよカメラ、あの一人はものすごいカメラの機材を持ち込んで撮影してたけどNGを食らって、
三脚一個できたカメラマンはOKが出て、確かに俺が見てもそのカメラマンの方が美しい写真を撮ってた。
へえ。
なので、いや俺多分みんなよりもその後写真を撮っていると思うの、仕事でね、撮ってるんだけど、
俺のその仕事にとっても大きな影響を与えてる出来事というか、思い出だなっていう話。
なるほどね。
それってなんか表紙じゃないですか、表紙の構図とか、フランス版を多分何個か置いて撮る感じなんですよね。
それ構図とかも含めて違うって感じなんですか?
置き方とかはほぼ同じ?
置き方とかは、あのね、あんまりされたくなかった質問なんだけど、出版社からの指定はあったの、構図の指定。
あって、2人とも同じような構図で撮ったんだけど、結果的にね、2人目の写真が採用されたんだけど、結局なんか切り抜きになってた。
あ、そうなんだ。
そうなんだ。
ちょっとそこ微妙な話なんだけど。
なるほどね。
これ切り抜きってわかるかな、聞いてる人。
えーと、つまり、カメラマンさんは背景、背景というか、なんだ、パンの下の部分も含めて考えて撮って、撮った写真をそのまま表紙にできればっていうことでやってるけど、
出来上がったのはパンの部分だけを切り抜いてそれを表紙に配置したっていうことだよね。
そう。
なので、そんなにこだわる必要があったのかみたいなところも。
表紙用に撮らなくても、なんだったら中で撮った写真持ってくればよかったんじゃないみたいな感じもしなくもないですよね、その切り抜きだったらね。
そうね。
なんだろうね。
バシャバシャやってたカメラマンはやっぱり陰影が強かった。で、三脚だけのカメラマンはふわっとした写真だったのね。
その後、結構カフェボンっていろいろ出てたと思うけど、カフェボンに採用されてる写真って大体その三脚だけで撮ってた方のようなふわっとした写真が多かった。
自然な光で撮ってる。
そうそう。
だからその意味で上手い下手じゃなくて、自流に乗ってるか乗ってないか問題もおそらくあったんだと思う。
なるほどね。それは面白いね。
そうか。
美味しそうに見えたのはどっち?
後者です。全然後者。
そうなんだ。
あの三脚だけの方が柔らかくて、で、カメラの前にフィルター入れたんだけど、それ多分オレンジのフィルター入れてるから、ちょっと暖かい暖色系に転がしてるのね。
そうね。
なるほどね。
いなびかりの人もすごい写真よ。とってもすごい写真。
見比べてみたいよね。今ね、たぶん写真ないけど、どんな違いあったんだろうって、なんかね、ちょっと興味がわきわきするね。
僕でも覚えてるのは、やっぱ大塚さんの机の周りにすごいパンがたくさん置いてあって、でもそれがね、おすすめ分けで食べられるんですよ。
撮影終わったやつからね、順番に。
結構食べたんですけど、その時までフランスパンって、なんかほんとそこらへんスーパーで食べたことしかなかったんだけど、まあ硬い。
ほんと硬くて、なんて硬いって感じなんですよ、まず。
ハード系のね、なんかすごいパンで、なんかこれは塩しか使ってないんだよみたいなうんちくを垂れてくるわけですよ、大塚さんがね。
そういうの聞きながら、こう食べて、硬いなって。これなんかすごいなんか、なんだろう、口の中に傷ができそうなくらい硬いんですよ。
今となればめっちゃ普通なんだけど、その時食べたことないから、これ食べ物として成立するのかなぐらいな、思ったぐらいフランスパンとの衝撃的な出会いではありました、僕の中ではね。
でもこれがいいんだよ、この硬さがいいんだよとか言ってて、まあ今となるまで、なんかそれわかるで、すごいなんかすごく。
その時はちょっとなんか、みんな硬いなと、なんか食べてた、なんかすごい記憶がありますね、なんかね、大塚さんの。
菓子パンのほうがいいやみたいな。
そうそうそう、柔らかいほうが食べやすいなと思って。
なんかね、そういう仕事を通して、編集経験と人生経験を積んでった感じがする。
あるある。
フランスパンとほんと同じを知ったみたいな。
面白いな、それは。
レストラン本制作での緊急事態と取材
大塚くんは他にもあれでしょ、大変な本作ってたでしょ。
そうそうそうそう、あのね、これさ、この話さ、人を出さないとさ、なんか全然伝わらない話なんだけどさ。
イニシャルトークでやんなきゃいけないと思うんだけどさ、えいらきさんって言っていいの?
なんかイニシャルトークにならないんだけどさ。
ていうかさっき、さっき前の回とかで自分普通に他の人の名前言っちゃってるしね。
まあね、僕まあ言ってるだろうけど。
誰かはわかんないでしょ。
まあまあ。
編集長?女性編集長?
編集長ね。
女性編集長?
僕さっき言ったね、その。
いや、そのね、出版社から依頼を受けて、レストランの本を作っていたのよ。
で、なんか記憶が曖昧なんだけど、俺は天髪をしたか、天髪をしてる仕事だったか、もしくは全く携わってなかった仕事なんだけど。
いずれにせよね、なんかある日ね、なんか全然事務所に人がいなかった時があって、富屋君もいなかったと思うよ。
みんな取材に出て行って空っぽみたいな形になっている時があって、あの島に女性編集長と俺ぐらいしかいないぐらい人が少ない日があったの。
で、なんかその女性編集長に電話をしていて、やたらめったら謝ってたのね。
大変申し訳ありませんと、おっしゃる通りですと、そこをなんとかと、ずいぶん謝っていて。
で、当時あの女性編集長って、なんか俺らの指導役みたいな立ち位置になってたじゃない。
あの人が前線に立つことってほとんどなくて、つまりあの人が謝ってるってことは誰かのミスを謝ってるのだなと思って。
俺ちょっと、いやこれ面白そうだなと思って利き耳を立てて。高みの見物状態だったわけ。
でね、そうだったんだけど、女性編集長がパッと受話器を置いて、取って受話器を手で隠してね、大塚君今日取材に行けるって言い出したの。
え、何それと思ったんだけど。でも当時あの人のお願い事なんて断れっこないじゃない。
ヒエラルキの頂点にいる人だったじゃない。それは断るわけにはいかないし、確かに俺その日はそんなに仕事がなかったから行けますよと。
言ったら、女性編集長が今から料理経験のあるものを取材に向かわせますんでって言ったの。
おー、すげーなそれ。
確かに学生時分に居酒屋で働いてたこともあるんだけど。
それ知ってたんだ。
だいぶハードルを上げたなと思って。で、仕方なしに取材に行ったことがあんの。
そもそもどういう話だったかっていうと、レストランの本を作ってましたと。
で、取り上げる件数がアホみたいに多い本だったのね。
で、多いものだからマガジントップの社員だけじゃ飽きたらず、ライターさんにお願いすると。
付き合いのあるライターさんに普段はお願いしてたんだけど、そのライターさんですら足りないっていう状況だったから、
新規のライターさんにまで仕事を振ってたの。
たくさんのレストランを紹介しなきゃいけないから。
そうやって進めてたんだけど、紹介するレストランはマガジントップの方で選んでどうぞだったんだけど、
何件か出版社の方からこことここだけは必ず紹介してくださいと。
ここがないと将棋でいうと被写格落ちですからと。
ということで何件か縛りがあって。
で、荒木さんが謝ってた方はその出版社縛りのレストランのオーナーだったの。
なるほど。
で、その怒っていらっしゃる内容が、その取材が来たと。お前らのところが取材が来たと。で、写真も撮ってったと。
で、ファックスでちゃんと写真も入ったレイアウトのファックスが送られてきた。
構成のファックスが送られてきたんだけど、原稿の内容が全然違うじゃねえかと。
ということで、もうこんなんだったら載せないでくれという抗議の電話だったのね。
だけど、女性編集長としては出版社縛りがあるから、そこを載せないわけにはいかないから、何とかさやを収めてくれということで謝り倒して。
で、苦し紛れの一手で俺に。
料理経験のある。
すごいね、重要な。
だって選択肢がないのよ。とにかく人がいなかったんだから。
他の一軍クラスの人たちがいたらまだしも、女性編集長ももう選択肢がなく仕方なく俺に振ったわけ。
まあしょうがないから行きましたよ。行ったけど、もうとにかく怒っていらっしゃるわけ。
なかなかないでしょ。怒ってる人に取材する。
経済を拒んでる人に取材に行くって。ないでしょ。
で、なおかつ、俺、女性編集長からもう頼む、何とかして丸く収めてくれって言われていってるわけ。
もう負けられない試合になってるの。
きついな。
お店に行ったけど、こんな緊張感のある中で取材するのはもうこの先もないんだろうなと思いつつ。
シャツの中に汗がツツツって伝うぐらい妙な空気になってて。
まあ、そんな中で怒られながら取材をしたっていう思い出がある。
結果それはちゃんと警戒された。
された。
でもそれは、そのご主人がイチャモをつけてたわけじゃなくて、怒って叱るべき理由があって。
とにかく悪かったのは、そこに取材に行ったライターさんなのよ。
新規の方だから、うちと全然付き合いがなかった方だったのね。
で、その方がテープレコーダーを回して取材をする方で、そこまではいいんだけど、どうもテープレコーダーのデータが飛んじゃったみたいなの。
それは、俺はその完成した、その人が書いた原稿を見てるからね。
で、明らかに内容が違うから、どうもテープレコーダーのデータが飛んでる。
で、しかもその日のうちに書いてたら、まだ人間ってそれなりの原稿を書けると思うんだけど、どうも2,3日空けて書いてるみたいなの。
もうそのくらい確かに原稿がぐっちゃぐちゃで。
なるほどね。
で、しかもその方がテープレコーダーで取材、かつノートを一切取らないスタイルで。
なるほどね。
だからそのオーナーとしては、取材の態度として踏んぞり返ってるように思えちゃったわけ。
だから怒っちゃっていたんだけど、
ただ、俺は緊張感の中で取材してるんだけど、その方が怒りつつも理路整然と怒ってくれるから。
で、なおかつ間違いだらけといえど、骨組みはできた原稿を俺持ってたの。
じゃあ俺これ、赤字修正をするような仕事をすればいいんだと思って。
そこからこれ逆にイージーな取材だなと思って。
そこからは何というか立て直して、普通の取材のように話は進んでいって。
なるほど。
素晴らしい。
すごいね。全然人事だと思ってたらね、まさかね。自分に振られるとはね。
すごいもう有名店なんだよね、そこが。
でもまさにテレビで見てるあのオーナーが対応したのかな。
そうそうそうそう。いや俺はその行った時は、そんな有名な方って知らなかったんだけど、
その後にテレビを見てたらあの3分クッキングみたいなところに出てきたり、
厨房ですよで取り上げられてたりして、その度になんかドキッとするというか、
妙な気持ちになるというか、別に最終的にはOKしていただいたから全然何もないんだけれども。
結構ピシッとした感じの人だろうね。
そうそう、コアモテでね。
でも本当に根は通ってもしなかったんだったよ。
なんでだってこっちとしてありがたかったのは、本当に理路整然と怒ってくれたのがありがたかった。
筋が通ってる感じだよね。
そうそうそう。
怒る人は普通に頷けますよね。確かにそれやられたら、
まあ普通にね、情熱があるからこそそれ起こるだろうなとは思いますよね。
怒って叱るべきだよ。
だけどなんか俺その後、まあまああんな観光地にあるからね、
2回ほどお店の前通ったことあるんだけど、
どうもお店の中に入ろうとは思わなかった。
それは入れないね。
そこまでずぶっとくはない。
多分お酒飲んでも酔えないと思うんだ。
まとめと番組終了
はい、ということで仕事の考え方につながるような話を大塚くんからしていただきましたけど、
そろそろ今日は終わりにしたいと思います。
今日も枯れない気がするでは、ご感想などのお便りを受け付けております。
概要欄に記載のフォームから感想などをお寄せください。
ということでまた水曜日にお会いしましょう。
おつかれさまでした。
おつかれさまでした。
35:37

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