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夏のグリーンは水だけでは守れない
2026-08-06 21:37

夏のグリーンは水だけでは守れない

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畑
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水を撒いても撒いても追いつかない猛暑。
水が十分にあっても、ポンプやスプリンクラーの能力には限界があり、グリーンは水分量だけでは守れません。
遮光、送風、昼のシリンジング、そして毎年弱る場所の原因を探ること。
今回は、水を撒くだけでは守れない夏のグリーンと、現場でできる対処について話します。

【今回の内容】
水を撒いても追いつかない / 散水設備の能力と優先順位 / 過散水と分かっていても水を撒く理由 / 夏前までの芝づくり / 観察と専門家への相談 / 遮光シート・扇風機・シリンジング / 夜間営業の散水とカップ切り / 毎年弱る場所の原因分析と別管理

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相変わらず暑い
田村
コース管理の現場。この番組は、トーナメントコースをはじめ、数々のコースを渡り上げた元キーパーの畑さんと、そんな畑さんを裏から支える私、田村が、コース管理の現場で見えることをいろいろと語る番組です。
はい、よろしくお願いしまーす。
田村
はい、お願いしまーす。
もう言いたくないけど。
毎日言ってる。同じこと言おうとしてた。
暑い。
田村
ズームの画面で見ると、私がほぼ裸々、脱げるものは全て脱いでる。
結構やね。
何、エアコンはかけてないの?
田村
かけてる。かけてるけど、エアコンに弱いから、そんなに冷やしたくないんだよね。
だから、脱げるところまで脱いで、みたいな。
そういうことね。体温調整してね。
田村
暑いよね。
まあ、仕方ないね。
田村
そっちは雨降ってる?
全然降ってないよ。
田村
うちの方も、なんか、降る降る詐欺でさ、昨日も降るとか言ってたのに、多分、降ってないんだよね。
こっちはね、兵庫県、突風竜巻警報かな?注意報かな?
田村
そうなんだ。
うん、出たけど、全然、全く。
田村
風も吹かない?
風も吹かない。
水を撒いても撒いても全然足りない
もう、人間の肌も焦げてるけど、芝生も焦げ焦げですよ。
田村
焦げ焦げか。
焦げ焦げ。
もう、水をやってもやっても追いつかないよね。
田村
水が豊富にあるところならいいけどね。
そうそう、そうだね。豊富にあっても、間に合ってないよね。
田村
あ、そう。
水ってさ、あれば撒けばいいのかって言うけど、やっぱり能力があるよね、水を撒く仕組みに対してさ。
田村
なるほど。
ポンプとか、スプリンクラーとかさ、だからその辺をキーパーは工夫して、優先順位を決めてやっていくよね。
田村
大変な時期ですな、この時期は。
そうそう、大変です。
まず優先順位の中でさ、誰しもが優先するのはグリーンだからね。
ちょっと過散水になったりね。
田村
なるほど。
特に力を入れていくから、枯れちゃダメだって気持ちが働くから、必要以上にちょっとやってしまうんだけど、まあそれもね、仕方ないところはあるよね。
田村
でも水をあげすぎはあげすぎでまた良くないんでしょ?
良くない、良くないけどやっぱり最近も40度を超えるような暑さになってるから、なかなかね。
あげすぎてるなと思いつつ、絞ることの勇気の方がいるよね。
田村
でもそれはさ、先週の話じゃないけど、ちゃんと水分量測ってればあるなとかっていうのはわかるわけでしょ?
そう。ただ、水分があるから芝生が持つのか暑さに耐えられるのかって言ったら、それは今まで仕込んできた、育ててきた経緯次第だよね。
だからやっぱり暑さに耐えるような仕込み方をちゃんとして、それに馴染んでくれるような体作りができてあったら、ある程度適量と言われる水分量で体は持ってくれるんだけど、
そういった作り方がどこかの時点でうまくできてなかった、かみ合ってない芝生に対して、ちょっと水が多いから適量にしようねってやった時に落ち込んでしまう可能性もあるんだよ。
田村
じゃあさ、それをしっかり作り込めたかどうかの自信がない時っていうのは何ができるの?UVカット剤を撒くとかそういうこと?
いや、それよりやっぱり自分がそういう意識を持って観察する。
田村
またそれか。
もう観察するしかないのよな。本当。で、やっぱり知見を持っている人に頼る。そうすると自分の意見がまとまってくる。
散水以外に出来る事
けどもどちらかといえば今田村さんが言ったように、なんかもう自分でこう思い込んでる。
ネット検索してさ、世の中の流れってどうなの?遮光シートをかけて。
田村
扇風機回して。
UVカット剤撒いて、酸素入れてみたいなね。ってやるともうそこしかないじゃん。
それより、まあそれもいいんだけど、それこそ今だからこそキーパー仲間とか研究所とかさ。
田村
研究所の人っていうのは呼べば来てくれるの?
来てくれるよ。研究所に会費をちゃんと払っててさ。
田村
普通のゴルフ場はそういうのに会費って払ってるの?
いや、それはゴルフ場ごとに考え方があるから。
田村
払ってないところもあるの?
そうそうそう。そういうところはさ、その場で。
かといって研究所無視しないから、ちゃんと相談したらさ、相談乗ってくれるやん。
田村
関西だったら畑さん呼んだら来てくれる?
行くよ。
けど、今行ったからと言って。
田村
何ができるってわけでもない?
もうあとは祈るしかないんだけど。
いや、ほんとほんと。もう夏に突入する前にもう決まってるから。
だからあとは病気を出さないこと。
あとは水をちゃんとしっかりかかってることを確認すること。
で、あとは過散水気味になるのはもうある意味仕方がない。
ところが過散水気味になってしまって、春から夏までの更新作業がほとんどできてないとか、
できたるにせよ排水が悪いグリーンとか、いずれにせよ大なり小なり障害がこれからお盆にかけてとか出てくるよね。
これから一週間また40度が更新されていく、40度が続いていくような気候がね、これから多分続くのかなって思うけど、
田村
続くでしょう、まだまだ。
その時に8月の上旬頭ぐらいにだいぶ落ち込みが進んでくる。
だからそれはもうしっかり見て焦らないこと。
田村
このエピソードの配信が8月の頭なんだけど、ほらこの前さ、お盆明けとかにもう一回落ちる可能性が。
落ちる、そこが溜まってくるのよね。
田村
8月の頭でそれを避けるために何かできることはないの?
ない。
田村
ないのか。
だからそこはさ、例えばもうこれ気温が高すぎるねと。
やはりグリーンの表面の温度が60度ぐらいになっちゃってるとか、55度とか50度になってきたと。
当たり前に出てくるのよね。
そういう時に扇風機を設置してやるコースなんかでいわば扇風機をできるだけ回して、日中を回して、その表面の温度を下げることを考えたり。
それこそ遮光シートがあるのであれば遮光シートをかけたりね。
で、全面かけるようなことがなかなかできないのであれば部分的にね。
ちょっと痛みかけてきたところに遮光シートをかけてやるとかね。
こう対処対処になるんじゃないかな。
田村
お客さんいるからね、全面に遮光シートはかけられないもんね。
無理だね。
まあ2グリーン持ってるところとかはね。
田村
まあね、そうだけどね。
それにしても遮光シートそんなに持ってるところないからね。
田村
なんかさ、立派な遮光シートじゃなくても大丈夫じゃない?
そう、ホームセンターで去年九州でね、一回テストしてみたけど全然気温が違うからね。
もう極端なこと言ったら4~5度違うからね。
田村
ゴルフ場に特化したような遮光シートを使うとするとめっちゃ高いから。
高いし、オーダーしないとなかなか入ってこないし。
田村
そうだよね。だから別にそんなんじゃなくても大丈夫だよね。
できるできる。やろうと思ったらね。
どうしたいかだけどね。
田村
前にさ、昼にずっと確認しに行ってたことあるじゃん。グリーンを。あれは何?
要は前夜から水を撒く。朝も水分量見ながら水を撒く。
夜温が30度ぐらいまでしか下がらない状態で朝を迎えてくるともう9時10時になってくると
もうその時点で35度とかぐらいになってしまう。朝の時点で。
そうなるとやっぱり蒸散も早いよね。
田村
水の蒸散か。
水の蒸散。土中の水の蒸散。
田村
まあそうだよね。洗濯物とかもすぐ乾くし。
そうそう。葉っぱの蒸散率も高くなっちゃって、お肌が乾いてくるよね。
で、水分が少なくなってくるから表面がパサパサになってくるよね。
田村
カラカラになってくる。
だからそれの見極めを。40度近い気温が続いてくるとその率が高くなってくるよね。
田村
それはベントだから?
ベントだから。いや、コウライも同じよ。
田村
まあさ、原理としては一緒だけどさ。
水分量が違うからね。
田村
朝水だぶだぶ撒いたのにさ、昼でそんななる?と思うけど。
なるのよ。表面の温度がやっぱり50度とか超えてくると
蒸れるっていうのか、上に蒸気が出てくる感じ?
田村
ああ、まあそうね。蒸れる感じはなんかわかる。
よくゴルフ場って水撒いた後、ゴルフしに行くとなんか息苦しい感じが。
田村
そうだろうね。そうなるだろう。
荒れて蒸散してるから、温度を逃がしたりしてるから芝生は持つんだろうけど。
けどそれが異常にやっぱり抜けていってしまう。
田村
そうだね。地面の近くなって本当高温多湿っていう感じになるね。
そう。だからやっぱりその辺をしっかり見極めて水分調整しないとダメだから
水を飲ますっていうよりは、表面の温度を下げる行為をしてやる。
それと空中湿度の調整っていうのか。
田村
湿度の調整、どうやってやるの?
水を撒けば打ち水じゃないけど、パーッと打ち水をすればザーッと蒸散するから。
田村
そうかそうか。気化熱か。
それと表面、パーッとミスト散水する。シリンジングっていうのかな。
サーッと霧状にスプリンクラーを飛ばしてやることによって
地面から1メーターとか2~3m、この辺りの温度が外に蒸散してくれる。
人間が駅とかによくやってるやり方。
ああいう方法を取ったりして
葉っぱが健全には無理なんだけど少しでも暑さを和らげてやる行為をしてやる。
温度を下げてやる行為をしてやる。
それで8月いっぱいなんとか乗り切る1ヶ月みたいな感じ。
これからがやっぱりそこが大変で、キーパーは昼間もちゃんとグリーンを観に行かないと。
そこがポイントで、それを見てるコースと見てないコースでは生存率っていうのか
どちらにせよ、枯れる時は枯れるし、大丈夫な時は大丈夫なんだけど
その生存率が高まるのはやっぱり昼見に行った方が高まるやろうね。
夜間営業のゴルフ場
田村
ゴルフ場って夜営業してるところってあるじゃない?
あれってさ、いつ水あげてるの?
お客さんの間でやってる。
田村
じゃあそんなガッツリ入れないでやってんのかな?
どうやってんだろう?
いや、ガッツリ入れるんだけど、作業時間っていうのを空けるの、一応。
2時間やったら2時間くらい間に何回か入れるんだよね。
田村
なるほど、そうなってんのか。
で、そこの間に作業する。
夜営業してるところは夜に1回カップを切らないとダメだからね。
ワンサカ入ると1回じゃ済まないね。
2回くらい切らないと持たないよね、カップが。
田村
じゃあ夜間働いてる人がいるってことか。
いるよ、いるよ。交代でやってる。
田村
そうだよね。夜営業するってことはそういうことだよね。
そうそうそうそう。
だから自動散水はちょっとできないと思うけど。まあけど過酷ですよ。
田村
でしょうね。
根本的な原因を探る
で、やっぱり見て判断するしかない。理屈抜きです。これだけ熱いと。
だからやっぱりちょっと過散水気味になるっていうのは、心情としてはね、もう間違いなくあるから
気持ちわかるから仕方ないのかなと思う。
田村
弱るまでは水を撒きます?
いや、それも弱るまではっていうか、できるだけ弱ってほしくないっていう願いを持ちながら調整しながらやる。
遮光シートとか扇風機とかもありとあらゆるものを使ってとにかく秋まで持たせる。
この1ヶ月なんとかね。
田村
で、もし弱ってきたら、前ほら刈り込みしないとかも言ってたけど、
グリーン、例えばここが弱ってるから、もうローピングしちゃって入らせないようにするみたいな感じでやるの?
そうやね。
田村
もし刈り込みしないといえば、でもそうするとカップ切れるところが狭まるから
そこに踏圧がかかるからさそっちが今度弱ってくるよね?
悪循環やね。
極端に言ったら傷んでしまったら、傷んでるところを逆に使ったほうが被害が広がらないよね。
田村
なるほどね。
けどそれはお客さんが許さないからそんなことは。
だからこうなってしまったものは仕方ないんでやっぱり何とか持たす方法を考える。
で、小細工をするより、しっかり腕組んで我慢するしか方法がない。
けどそれにプラスあるのは何をするかっていうと
暑いから水を撒いて病気を抑えてできることはやる。
田村
病気っていうのは基本ローテーションをちゃんとしてればそんなには発生しないの?
やっぱり弱りめにたたりめで
田村
免疫落ちてるときはね。
やっぱりそのときはどれだけ薬づけにしてても難しいかもしれない。
だからそうならないように。
多分ね、夏をそれなりに乗り越えられるグリーンっていうのは、毎年乗り越えられてると思うよ。
ということは乗り越えられないホールがあったり乗り越えられるホールがあったりする。
全部が無理っていうことはないって思うよね。
田村
そうだね、確かに。
だからそういうデータを大変だけどしっかりとって
なぜいいとこと悪いところが出たのかを分析して
それなりに悪いところの別管理をしていかないと、ハイシーズンにね。
田村
私たち一緒に働いてたときのゴルフ場でさ
13番が高温多湿で風が通らなくてみたいなので、風が通るように木の伐採をしたじゃない?
私仕事辞めちゃったからなと聞いてないんだけどどうだったんだろう?夏。
さあ、けど一つの仮説としてやったけど一個ずつ原因を取り除いてみようみたいな感じで。
それがドンピシャ当たったら多分ある程度改善されたとは思うけどそうじゃない限りはまた同じようになる可能性もある。
田村
どうなんだろうね。
だからそういうのもいろんな対策もやっぱりしていかないと。
けど結局そこはなんでこんな落ち込むのかなっていうのをいろんな方面からちょっと探っていくしかないよね。
水が多かったのか、床の問題なのか。
田村
そうだよね。毎年悪くなるところは、他のところと同じ管理してても毎年悪くなるところがあるんだとしたら
環境の問題か土壌の問題かなんか違う問題があるってことだもんね。
それしか方法がないじゃん。
人間が持ってる持病みたいなもんで、僕はいつもここにおできができるんですみたいなさ、
あの人いつもこの時期になったらできるね?なんかこう肌がカサカサなってきて
右手は大丈夫なんだけど、あの人いつも左手にできるよね?みたいな
なんか同じじゃないかもしれんけど、コースも同じだと思うよ。
田村
でもわかるわかる。そういうことだよね。
でもそれって気にしてなければさ毎年その時期に痒いなとか言ってるだけで終わるけど
そこに何かしようと思わないけど
気づけばこの時期そろそろ痒くなってくるからちゃんと保湿しとこうとかなんかできるわけだからね。
切り離してさ付け替えられるんだらいいけどそんなことなかなかできないじゃん。
だからやっぱり共存っていうのか。共に現象を受け入れてやっていくには
やっぱり振り返って分析するしかないよね。
で、別管理をする必要があると思う。
もう特にこういう時に顕著に出てくるから
田村
わかりました。
水撒き大変で辛労も大変なんだけどキーパーは頑張ってそういうコメントをやっぱり残すべき。
田村
そういう目を持ってね見るっていうことだね。
そうそう。みんな同じですよ。
そんな楽してやられてるとこってなかなかないよ。
田村
そうですか。そうでしょうね。
キーパーの心労
夜悪い夢を見てねキーパーは。で、飛び起きて。
その飛び起きる時間が朝の2時とか3時とかで
もうそのまま寝られないからコースに向かうっていうのが
大体みんな一緒じゃない?
田村
キーパーはいつも心労・・・
楽な時期がないね。
田村
楽な時期ないよね。
特に今の時期はね。だって春は時間が短い中で詰め込まなきゃいけないし
夏はそういうね水管理とかがあるし、
秋になったら秋で春に向かって仕上げていかなきゃいけないし
冬は冬にできることをやらなきゃいけないし、予算とかもあったりするしさ。
生き物を相手にするっていうことはこういうことだと思うよ。
ゴルフ場だけじゃないよ。
田村
まあそうなのかね。
果物を作っている人も、動物を扱っている人とか同じだと思うわ。
気が気がないよ。
いつものお知らせ
田村
わかりました。じゃあ今日はそんな感じで。
そうやね。
皆さん熱中症だけは絶対気をつけてね。
体が資本ですから。それが一番ですよ。
健康を大事にして頑張ってください。
田村
つらいと思う前に休む。
水分だけじゃダメ。ちゃんと塩分も糖分も取る。
大切です。
田村
お願いします。
では、今日の話は畑さんの経験をもとにお話をしています。
芝草学的に異なる解釈もあるかもしれませんが一つの視点として楽しんでいただければ幸いです。
感想や質問もお待ちしています。
これ本当に誰かこんな話聞きたいとか言ってほしい。
ね。
田村
概要欄にあるお問い合わせフォームからお送りいただけます。
ではそんな感じで今日は終わりです。
ありがとうございました。
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