今日はですね、ワインシェアという取り組みの話をしてみたいと思っております。
ワインシェアですね、おったんとっとの参考書の方ではね、もう過去何度か話をしているんですけども、こちらのカウンターラジオでは初めてだということで、改めて説明していきたいなというふうに思っております。
ワインシェアってね、どういうサービスなのかっていうことなんですけども、
平たく言うとですね、無料でワインが飲めるサービスになっています。
で、なんで無料で飲めるんだっていうところになりますけども、これはですね、
まあ、これも簡単に言ってしまうと、皆さんからのチップだったりとか、寄付によって回っていたりします。
どういうことかっていうとですね、毎回レジ横に普段は置いているんですけども、募金箱のような瓶、これを置いております。
で、その隣にですね、黒のボードに、今目標としているワインの銘柄が書いています。
例えば、シャトードマス・ポマール2022、こちら金額が1万2千円だったら1万2千円、目標金額ですね。
今のところ、例えば5千800円入っていますとか、そういう表示をしています。
で、その横にワインボトルの現物を置いていたりもするんですけども、会計の時なんかにですね、お客さんにチップをいただいたりすることが時々あったんですね。
時々あったので、でもそれをただもらってもしょうがないなと思ったのもあって、何かないかなということを考えたんですけども、
そういう時にですね、溜めていって、それでワインを買うとかいうのはちょっといいかもなというふうに思ったんですね。
それでちょっと始めたようなところもあるんですが、そのチップをですね、溜めていって、
さっき例に出しましたけど1万2千円のワイン、この金額が溜まったらですね、そのワインをワインシェアで無料で提供するようなワインとして、
そのチップで買って、それを来られたお客さんに、希望者だけですけどね、飲んでいただくという、そういう形になっています。
なのでチップをくださる方が飲むとは限らない。飲むこともありますけど、飲まないことがほとんどですね。
お釣りちょうど余ったからみたいなね、僕らに対する応援として、頑張ってねっていうことで応援の気持ちでいただくこともありますし、
ワインシェアで無料でワインを飲ませてもらったので入れておきますみたいなこともありますし、
あとはね、面白い取り組みですねっていうことで、取り組み自体に共感してくださってチップをくださる、そういうパターンもありますね。
そういった形で無料で飲めるということができているんですね。
時々ですね、本当に特にこのポッドキャストを聞いてくださっている方、遠方からが結構多いなと思うんですが、
ワインシェア用にワインを送りますっていう風に言ってくださってですね、
時々そうやってワインを送ってくださる方がいらっしゃるわけなんですね。
非常にありがたいんですけども、そういう方たちの協力によって無料でワインが提供できています。
なんでそもそも無料で提供しようとしたのかっていうところがね、気になる方もいらっしゃるかと思うんですけど、
とにかくですね、この笹栗町という場所柄なのかちょっとわからないですけども、
僕はワインを飲んでほしいなと思ってこういう業態でお店を始めたわけなんですけども、
なかなかにワインを飲む方っていうのが少ないなという風に気づきました。
これは本当にやってみてからわかったことなんですよね。
オープンする前まではですね、その辺の近所のお姉ちゃんとかが普段着で来て、
ワイン引っ掛けて帰るみたいな、そういう習慣がある町っていうのはかっこいいなと思って、
僕自身も自分が育った町ですから、僕もおじさんですからね、
僕みたいなもんも普通にそういうことしたいなというふうに思っていたので、
そういう需要があるだろうという感じですね。
それでやってみたところ、いまいちそうじゃないぞと。
意外とみんなワインとか飲んだことない、わからないということで、
飲まない人がほとんどだぞっていうところですね。
本当に一部のワインが好きだっていう方以外はね、
ワインは別に飲まないという方の方がもう圧倒的に多いと。
その中でも理由がね、やっぱりわからない、知らないが多いんですよね。
飲んだことがないのに、わからない、知らないが多い。
美味しくないとかならわかるんですよ。好きじゃない。
好きじゃないがシンプルでわかりやすいですよね。
飲んだことは何度もあるが、やっぱり好きじゃないから飲まないよと。
そういう理由だったらわかるんですけども、
飲んだことはないが、よくわからないから。
飲んだことがないから飲まないとか、
よくわからないじゃないですか、理由としては。
それはちょっともったいないんじゃないのかという風に、
余計なお世話だと思われる方ももちろんいらっしゃると思うんですけど、
僕からするともったいないなっていうことなんですよ。
だって飲んだことないんだから、
飲んでみたらひょっとしたら好きかもしれないし、
ひょっとしたら好きじゃない、嫌いだということがわかるかもしれない。
そしたらもう嫌いだから飲まないよっていう風に言えると思うし、
わからないという状態にしているのは、
僕からすると気持ちが悪いので、
だから飲んでみた方がいいんじゃないですかっていう思いもあるんですよね。
そんな中でどうやったら飲んでもらえるんだろうかと、
どうなったらハードルが下がるんだろうかと、
そういうことを考えたときに、
無料だったら飲もうかなって思う人増えるんじゃないかなと思ったんですよね。
やっぱりまず最初の一杯、最初の一口、
ここが一番難しいところで、
一回飲んでしまえば、
それでおいしいと思ってもらえれば、
次もちょっと飲んでみようかなとかね。
たまには3回に1回ぐらいはワインもいっぱい飲んでみようかなとか、
そういうふうに思ってもらえるんじゃないかと思ったわけなんですね。
そういうこともあって、無料で提供というのをやってみようかと、
そういうふうに思いました。
無料で提供するにあたって、
どうやって無料にしようかと思ったんですけど、
自分の自腹でというかね、
お店で仕入れたワインをそのまま無料でいいですよとかってやっちゃうと、
こっちの負担が多いと。
これで続けていけるんだろうかと思うと、
やっぱり厳しそうだぞというふうに思ったので、
それはちょっとやれないかなと思ったんですよね。
どうやって予算を引っ張るというかね、
どこからの資金でやろうかというと、
さっきも言いましたけど、
お客さんのチップというのがちょっと頭をよぎったわけなんですよね。
そういえば時々お客さんってチップくれるじゃん。
チップくれるというか、
日本ですからね。
言い方的にはお釣りの波数をくださるというかね。
チップはチップですけどね。
そういうのがあるよねと思って、
じゃあそれ貯めていって何とかならないかなと、
そういうふうに思ったというのがありますね。
それでじゃあ何とか回るかどうかやってみようかなということで、
とりあえずスタートしてみたということですね。
そうしたらですね、
最初は結構ね、
それこそさっきも言いましたけど、
ポッドキャスト聞いてくださった方がですね、
ワインをそのまま丸ごと送ってくださるということが続いたのはあって、
それで結構回せていけたんでですね、
本当にありがたいなと思って、
ずっと忘れないですね、感謝は。
それプラスですね、
実際来てくださった方の中にも、
全然ワインとか飲んでない人からもですね、
なんか面白いですねということでチップいただいたりとか、
あと無料で飲んだ方がただだと申し訳ないからということでチップをくださったりとか、
そういう感じで回っていってるのが今現状ですね。
回っていってるそうですね、
何とかなってるなっていうぐらいですけどね。
無料で飲めるワインなんですけども、
そもそもこのワインが美味しくなかったらちょっと意味がないんですよね。
美味しくなかったらやっぱワインってちょっと苦手だなって終わってしまうので、
美味しくないなっていうことになると、
もうワイン飲むのやめようっていう風になってしまうので、
それはちょっとよろしくないぞと思っててですね、
そこでやっぱり一番自信のあるというか、
これはもう誰が飲んでも美味しいと思うだろうというワインを提供したいと思った時に、
一番いいなと思ったのが、いつも仕入れさせてもらっていますが、
ユカセレクションさんが選んでいるワインですね。
ユカセレクションというのはインポーターさんの名前なんですが、
このユカさんがね、チョイスしてくるワインというのがですね、
特徴でいうと、種類はいっぱいありますよ。
いろんなワイナリーから仕入れてはいますが、
共通した特徴としてはですね、
雑味がないというか、
ワインを飲んだ経験がある方はちょっとわかるかもしれないですが、
ワインを飲んだ時って喉にクッとくる、
引っかかりのようなものがあったりするんですよね。
アルコールは全部一緒かもしれないけど。
それがないんですよね。
スルスルと喉が入っていってしまう。
僕が飲んだ限りではユカさんのワインというのはそういう特徴があって、
そして果実味が強いという言い方をしていいのかな。
ワインっていうのはやっぱりブドウからできているんだなっていう風に、
本当にストレートに感じれるブドウの味がしているんですよね。
それは別に決して甘いとかそういうことではなくて、
日本の食べるブドウ、巨峰とかね、
ああいうのってすごく甘いので、シャインマスカットとかも甘いので、
ブドウは甘いっていうイメージが持たれている方もしかしたら多いかもしれませんが、
甘いブドウばかりじゃないですからね。
ワインにするブドウなんかっていうのはそんなに甘いわけではなかったりするので、
そういった意味でもすごくブドウ感のあるワイン。
そして引っかかりがない、スルスルと入るようなワイン。
そういったワインをいつもチョイスしているわけなんですよね。
なのでこのユカセレクションのワインだったら、
たぶん今までワインを飲んだことないという人にも美味しいと思ってもらえるんじゃなかろうかということで、
基本的にはお店の方で目標としているワインというのはこのユカセレクションさんのワインになります。
個人的にユカさんの応援もしたいなということで、
こうやって無料のワインということで提供していますが、
チップがたまってどんどんワインを出すことができれば、
その分またユカさんから仕入れることができていくので、
そういった意味でもユカさんの応援にもつながるかなと思ってやっていたりもします。
これが面白いもんで、
チップを下さる方は夫との応援をしているという感じの構図ですね。
僕は僕でユカさんの応援をしている。
とかチップを下さる方、僕もそうなんですが、
ワインを飲んでみたい、今まで飲んだことないけどちょっと興味あるなっていう方の
いっぱい目っていうのの後押しができる、そういう方の応援もできていると。
なんかこういう応援の循環みたいなことが起きていてですね、
すごく三方良しみたいな感じでね。
みんなが何という言い方をしたらいいのかちょっと分からないですが、
みんなにとっていいサービスになっているんじゃないかなというふうに思っているんですね。
ワインを送ってくださる方がいるっていう話をしましたが、
この方たちも特に見返りを求めていないというか、
本当に応援してくださっていて、頑張ってねっていう気持ちと、
あとこのワインね、僕は自分が好きだから、私はこれを好きだからという理由で送ってくださったりとかしていて、
そういう気持ちがこもったワインっていうのもまたいいものだなというふうに思っていますし、
飲んだ方に対してはその辺の話、知っていればね、
これはこういう方が送ってくださって、こういう思いがあるワインのようですよというふうな説明もできますし、
そうすると飲んだ方もまた、ああそういうワインなんだなと、
見知らぬ人の思い出のワインとかね、好きなワインなんだなみたいなのがちょっと思うと、また感じ方も違うかなと思うしですね。
そういうみんなにとっていいサービスみたいなことを目指してやっていますね。
ちょっと裏っていうわけでもないです。別に全然言ってもいいんですけど、
そうやってワインに親しんでもらってですね、
ワインを飲みたいという人が増えていけば増えていくほどですね、
ダントッドに来てくれるお客さんという形でまたお客さん増えるということにつながるのではないかということも当然ありますので、
集客という意味も先の話というか、気の長い話にはなるかもしれませんけど、
そういう意味ももちろんありますよということだけは伝えておかないとちょっと気持ち悪いかなと。
何かいいことばっかり言ってね、ちょっと気持ち悪いかなと思うのでちょっと言いますけどもね。
もちろんそういう集客の意味もあったりとかはしています。
そういう感じでですね、とにかく僕としてはワインを飲んでもらいたい。
飲んだことないけど興味あるよみたいな人は特にですね、そういう方の背中を押してあげたいなと思うので、
無料で提供して飲みたいと思ってもらえる人を増やす、そういう活動でやっているという感じですね。
チップくださる方とかもともといらっしゃったので、そのチップを見える形で形にしたいなと思ったこともありまして、
チップくださる方も見えた方がいいなって思うんですよね。
あのワインもう出ちゃったんだみたいな感じで気づいてもらえるとですね、
自分のお金が人の役に立ったなみたいな感じれるかなと思うので、
そういう意味でも良かったのかなと今は思っていたりしますね。
そんな感じでそのワインシェアという無料でワインが飲めるサービスもやっておりますので、
ぜひともご来店いただいた際にはですね、おすすめボードのところに書いています。
でちなみに今だと、さっきちょっとね最初の方に言いましたけども、
床セレクションさんですね、もちろん。シャトードマスのポマールですね。
ポマールってね尊名だったと思うんですよね、村の名前。なのでちょっと高級なやつですね、これはね。
2022年の葡萄ということで、これが今無料で提供できております。
ここ最近ちょっとねクラフトビールの話とかが多くて、ビールが多かったんですけども、
やっぱねワインは結構力を入れているところでありまして、
普段飲みの、普段グラスでも提供していたりするのはマキコレクション。
ちょっとややこしいですけどね、床セレクションとマキコレクション。ややこしいですけども、
マキコレワインというやつですね、マキコレクション、マキコレワイン。
こちらは日常的に飲めるようなワインとして、数種類。今だと赤、白、それぞれ。
価格帯が3段階ある感じですね。それぞれ赤、白を準備しているかな。
そういう感じでやっておりまして、別の枠で床セレクションとかスパークリングワイン系ですね。
こちらを提供しているということになります。
床セレクションのワインですね、ちょっとね貴重なものがあったりとか、
価値が高いものであるとか、
この生産者さんがもう辞めてしまうので、このワイン二度と手に入りませんよとか、
いろいろ価値の高いものが多くてですね、値段もそれなりに高くつけていました。
1万5千円超えとかもありました。結構あります。
そういう感じで今やっていたんですけども、
この床セレクションさんのワインに関してはですね、ちょっと価格を下げようと思っています。
やっぱり出ないと意味ないんでですね。
やっぱりこの価格だと、自分もそうですけど、なかなか飲まないということで、
出ないとやっぱり意味がないなと思ったのと、
あとねそもそもその床さんは高く売るということを良しとしていないんですね、どちらかというと。
もちろんその床セレクションさんというのは高売りもされているので、
ネットで見てもらったらね、もちろんそのお店じゃなくても皆さんでも買えるわけなんですけども。
できればその、まあそれが高売り価格ですね。
その価格よりもちょっと安い卸しの価格で私のような飲食店はですね、仕入れさせてもらっているんですが、
でもできればその高売り価格に近い価格で売って欲しいんだと。
その価値があるというのはわかるんだけど、
えーとね、なんというか、その一万何千円とか、
要は卸しの価格の倍とか倍近いような値段で飲むようなものではない。
ワインというのはもっと身近なものであるべきだと、そういう考えを持っている方なんですよね。
なので、それをちょっとね、わかりながらも、でもやっぱりその利益も出ないとやっぱり僕としても意味がないわけだし、
やっぱり価格はちょっとしっかり高めにつけておかないとと思ってやってきましたけども、
でもやっぱりそのユカさんの希望もありますし、
やっぱりね、さっきも言いましたけど、
みんなに飲んでもらわないと本当に意味がない。
これ僕持ってても意味がないんですよね。
コレクションみたいになっちゃってて、
それはそれでやっぱり意味がないなって本当に思ったので、
今回4月からね、他のメニュー全部ちょっと値段を上げたりとか上げないのもありますけど、
メニュー入れ替えたりとかですね、色々あってメニュー変わるので、
ワインの方もそういう意味では今度は値下げですよね。
ユカセレクションさんに関してもちょっと値段を下げてですね、
お買い求め頂きやすくしてみようかという風に思っております。
そういう変化がね、この春にはありますので。