科学と争いの起源
ユノートルから語られた内容は、まるで漫画やゲームの世界のような話だった。
この風の谷のある世界も、私たちが住んでいる世界と同じように、多くの人たちが暮らしているという。
風の谷の世界で、数百年前に、科学というものが生まれ、世界がどんどん変わっていったという。
最初は、その科学の恩恵によって、たくさんの人は幸せに暮らしていたのだが、ある日、誰かがその科学の持っている大いなる力に気づき、この世界に争いを生み出してしまったと。
風の谷は、そんな科学の力が及ばない、偏比な場所にあったので、ここにいる一族は、自然と共にある暮らしを送っていたのだが、ある日、その科学のある世界から、複数の人間がやってきた。
この風の谷にある一つの伝説を聞きつけて、風の谷の一族は、ある伝説の守り人のような役割を持っているそうだ。
そして、その伝説は、このように記されているという。それは、心を映し出すもの。良き力にも、悪しき力にもなり、我々を救いもし、滅ぼしもすべしもの。
風の谷一族の中の、ある一部の人間のみ、それを守る役割を持っていて、ユノートルもその役割を持った人間だという。そして、そのいにしえより守っているものを、トークンと呼んでいるとのことだった。
トークンだって?
三人は同時に声を上げていた。