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2024-03-18 11:13

#666 「ポムポムプリン」の響きは、なぜかわいいと感じるのか?

2024.3.18配信。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、音象徴についてお話しました。
それではまた。

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00:13
はい、みなさん、こんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。
ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。
ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっとちょぼっとサイエンスに触れていただいて、
科学的思考力を身につけて、理系頭になっていこうということを目的に配信しております。
ということでね、昨日暖かかったのに、今日めちゃめちゃ寒かったですね。
ということでね、本当に風邪には気をつけてと、言ったところなんですけども、
私の子供の話なんですけども、
かわいいね、男の子なんですけど、かわいいものが非常に好きでですね、
ぬいぐるみとか好きなんですけども、
特に最近ね、サンリオキャラクターが非常に好きで、
ポムポムプリンがね、めちゃめちゃ好きなんですよ。
今、YouTubeとかでポムポムプリンみたいということでね、見てるんですけども、
サンリオ大賞って知ってますかね、毎年ね、
サンリオのキャラクターがですね、人気投票して年間チャンピオンをね、決めるんですけども、
その映像、サンリオ大賞の20何十年の映像であったりとか、そういうの見るのが好きなんですね。
で、去年の優勝者はですね、2023年のサンリオ大賞はですね、
シナモロールのシナモンちゃんなんですよ。
男の子設定なんでね、シナモン君でもいいかなっていう感じなんですけど、
このシナモンちゃんね、シナモロールね、4連覇してるんですよ。
2020年から2023年まで4連覇してて、もうその勢いはすごいんですよ。
で、このね、2020年から2023年まで連続2位のキャラクターがですね、ポムポムプリンなんですよ。
で、まあ、うちの息子はね、ポムポムプリンがね、好きなんですけども、
これね、ポムポムプリンっていう言葉ね、2位に適してるんですよ。
まあ、優勝した方があるんですけどね、ポムポムプリンね。
ポムポムプリンっていう言葉、めちゃめちゃ可愛くないですか。
響きもね、ポムポムプリンってね、めっちゃ可愛いじゃないですか。
でね、これね、今日のネットニュースで見たんですけども、
このね、ポムポムプリンっていう言葉ね、これね、科学的に見ても可愛いよっていうね、お話をしたいなと思うんですけども、
このね、音によってその言葉のイメージが湧くっていうことをですね、音象徴って言うんですね。
で、音象徴って言うのは、音そのものがイメージを持つという考え方なんですけども、
例えばですね、コロコロとゴロゴロを聞き比べると、コロコロは小さいけれど、ゴロゴロは大きいものが転がっているというようにですね、音から伝わるイメージが当たりますよね。
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これをですね、音象徴って言うんですね。
で、この音象徴を巡りましてですね、可愛いと感じる言葉があるんではないかと。
コロコロって小さい、ゴロゴロってデカいイメージがありますよね。
なので、それと一緒で、可愛いと感じる音象徴があるんではないかということで研究している方がいるんですね。
それからですね、関西大学の熊谷学次巡教授がですね、この音象徴について専門的に調べていると。
可愛いと思う言葉が日本人にはあるんじゃないかということなんですね。
法則性があるんじゃないかということを研究しているわけなんですよ。
で、きっかけはですね、アイドルグループのAKB48に所属していたタレントの島崎遥香さんのあだ名、ニックネームね。
パルルっていうね、ニックネームを知った時に、これは可愛いなと。
何気ない呼び名のように思えるけども、言語学の分野では変わった変化が起きているということを感じたので、
音象徴で可愛いと感じる言葉があるんじゃないかという研究のきっかけだったわけなんですね。
きっかけはパルルだったんですよ。
で、日本語で語と語が合わさるとですね、HがPに変わることはよくあるみたいなんですね。
例えば、表って書いて表って読みますよね。一文字で読むと表と読むんだけども、それがね、出発の発と合わさると発表ですよね。
発表とHがPに変わりますよね。
表、一文字で読むと表なんだけど、発表って言葉だと表ってね、HがPに変化しますよね。
あとはですね、すっぱだかとか横っ腹などがですね、これに当てはまるわけなんですけども、
これらの変化はよくあることで、いつでも2番目の語がHからPに変化してますよね。
でもパルルは言葉の先頭がハルルではなく、2番目あったらHがPに変わることは日本語の特性上よくあるんだけど、
一文字目がPに変わってるやんみたいなね。
で、島崎はるかだから、別にハルルでもいいのにパルルになってると。
これがね、もう予期せぬ変わった変化らしいんですね。言語学的に見るとね。
で、なんでパルルというニックネームが生まれたのかというとですね、
その疑問にパ行が可愛いと感じるから、このような名前になったのではという仮説を立てたんですね。
ハルルでもいいのにパルルっていう、このパっていうね、2文字目に来ない一文字目がPに変化するから、
これが可愛いと感じるからこそパルルっていうニックネームになったんじゃないかっていう考えて仮説を立てて、
熊谷教授はですね、オンラインで35人にアンケート調査を実施したらしいんですね。
で、パオヌンとタオヌン、さらにパエスンとナエスンなどの意味を持たない単語のうち、
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パ行が含まれているものとその他の詩音等を比べたところですね、パ行が可愛いという回答が全体の約80%にも上ったらしいんですね。
じゃあなんでパ行が可愛いのかということで、熊谷純教授に言うとですね、その音の出し方に理由があるらしいんですね。
パ行は上唇と下唇を閉じて開いた時に音が出る両親音、要は唇を合わせないと出ませんよね、パピプペポってね。
この両親音っていうのは、唇両方合わせないと出せない言葉っていうのは、パパ、ママなど赤ちゃんが最初に獲得しやすい言語、言葉らしいんですね。
なので両親音についての調査でも約75%の人が両親音、マミムメモとかパピプペポっていうふうな言葉が入っている方が可愛いと回答したんですね。
赤ちゃんが発するバブバブとかのこういった難語と呼ばれるものもですね、ほとんどが両親音であることから、
両親音には赤ちゃんの言葉を思い起こさせ、なんか愛らしい、可愛いというイメージを持つ人が多いのではないかということで、
パピプペポの可愛いということなんですね。
じゃあ、この熊谷教授、準教授によると、言語学、音象庁を研究している方が最も可愛い言葉、これ決められるのかということなんですよ。
で、最も可愛いと思っている言葉がもうね、もう間髪入れずにね、それはポムポムプリンですって言ったんですよ。
代表例はポムポムプリンです、速答したらしいんですよ。
ポムポムプリンという言葉はですね、両親音以外にも可愛いっていうね、可愛い音の象徴の要素がめちゃくちゃ備わっているらしいんですね。
で、その熊谷教授によるとですね、可愛い音の要素としては次の3つが挙げられるらしいんですね。
両親音、さっき言ったようにパピプペポ、マミムメオ。
で、無声音、指音がP、T、Kといった声帯を震わせずに発音できる高周波数の音。
で、3番目が共鳴音、呼気の流れが妨げられない音。
この3つの要素が入っていると非常に可愛いと感じらしいんですね。
この共鳴音っていうのは濁音にできないのが特徴で、五重音だと、な行、ま行、や行、ら行、わ行、なま、やら、わ行がこれに当たるらしいんですね。
この3つの要素に加えて、わんわん、にゃんにゃんに代表されるような繰り返しも可愛い印象を与えやすいと言うんですね。
なので、ポムポムポリン、ポムポムプリンという言葉を分解すると、両親音の口笛をつけないといけないんですね。
ポ、ム、プ、ポムプという言葉が使われておって、リ、ポムポムプリンのリね、リは共鳴音。
さらに言葉が繰り返されてますよね。ポムポムと。なので、ポムポムプリンという言葉はですね、人が最も可愛いと感じる要素がふんだんに含まれているということなんですね。
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パ行、マ行が含まれている声帯はあまり震わせない。コーハシューの音がいい。さらに口笛の流れが妨げられない音、共鳴音、リ。ポムポムプリンで言うとリ。で、繰り返し起こっていると。ポムポムプリン。
これがですね、日本人が思う声象徴の中で最も可愛いと感じ取れる言葉なんです。
ポムポムプリンってもちろんキャラも可愛いよ。可愛いけど、ポムポムプリンという言葉はですね、科学的にエビデンスのある可愛らしい言葉なんです。
だからね、もう、そりゃもう可愛いしね。もう今年、2024年のサンリオ大賞、ぜひね、ポムポムプリンにね、私はね、投票したいと思います。
ということでね、繰り返しやるだけでは、ニャンニャンとかマウマウとかね、繰り返しだけではダメで、パピプペポと両親音とか共鳴音とか、合わさることによって声象徴の中でめっちゃ可愛い、最も可愛いということになるわけなんですよ。
だからね、私もね、チョボ先生ってね、ちょっと濁音が入ってるから、チョポ先生にしたらよかったかなと思ってね。
で、繰り返しに来るから、チョポチョポン先生とか、そういったニックネームにしたらより可愛くて、なんか違うターゲット層にも認知されたかなと思うとですね、
ちょっとなんかニックネーム変えようかなって、ちょっとこのね、論文というか、この熊谷隼教授の研究をね、知って、ちょっと感じました。
チョポチョポ先生でしょうかな、チョポチョポリン先生でしょうかな、ちょっと考えております。
ということでね、ポンポンプリンという言葉はですね、科学的に見てもエビデンスのある可愛い言葉でしょということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さよなら。バイバイ。
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