まずは、街のシャウト系という。
街のシャウト系?
今、スマホにフォルダがあって。
街のシャウト系?
系統で分けられてる。
電車ビート系、街の音っていうのとシャウト系というのがある。
シャウト系って秒的に興奮した人の声とかってこと?
街の中で叫ぶ人たち。
本当にそうなの?
変な感じじゃないんだけどね。
タンジェのアザーンです。
朝ですか?
朝なんです。
めちゃめちゃ鳥鳴いてます、たしかに。
しばらく旅をしよったんですけど、
スマホでだいたい目が覚めてますね。
1日5回の一番最初のやつってことですね。
そうです。
あまりシャウトって表現は良くないかもしれないから。
少し冒頭…
シャフシャウエンのアザーンもちょっと聞いてみます。
また違うんですよ。夜のアザーンなんですよ。
これ太鼓?
太鼓を叩いてずっと練り歩きながら、
ここに多分…
あ、来た!
今からお祈り始まりますよ。
あー、なるほど。
じゃあここまでムスクの音を聞いてもらったところで…
すごいもう…
どんどん出しを締めつつBGMみたいになってる。
聞いてもらったところで…
これもうほぼアザーンじゃないですか?
これ日本ですかね?
日本の祭りだね。
日本の祭りもほぼアザーンと同じ感じなんですよ、このBGMとか。
確かにリズムが…
イェーとか言ってるのと、鳴らし音。
これはね、愛媛の大島っていう島がうちの近くにありまして、
船で5分くらい渡ったら…
大島、はいはいはい。
新居浜の近く…
だからご地元のそういうアザーンに似ているという発見があったと。
そうそう。
これは年に1回ぐらいのお祭りなんですか?
そう。
7年に1回ぐらいしか今はやってないんです。
7年に1回?レアですね。
7年に1回なんですか?
7年に1回ぐらいしかやってない。
大島って言っても、もっとちっちゃい場所の大島なんですよね。
まあじゃあ、これはこれで。
へー。
なるほど。
次、これを…
これは何ですか?
何かを喋ったような…
もう一回いくよ。
お魚いかがですか?って言ってるんです、これ。
お魚いかがですか?っていう呼び込みみたいな。
お魚をトラックに乗せて行唱してるおじさんの声。
いつもスピーカーが。
これが、もうアザーンと同じビート感と思って。
そうですか?
なるほど。
そういうカテゴリーで言うと、確かになんかいろんな…
シャウト系なんですよ、これも。
伸ばすみたいなってことですか?
そのシャウト系っていうのは。
シャウト系というのは、アザーンは…
ドレミファソラシドに収まらない感じなんですよね。
西洋のあれとは違う。
っていうので、お魚いかがですか?もはや言葉ではないんですよ。
ってなってるので、そこがめっちゃかっこいいなと自分の中では思ってる。
かっこいい。
なるほど。
次。
焼き芋。
焼き芋で。
これめっちゃちっちゃい。
でも石焼き芋も確かに…
そうですよね。
まさに代表的なその…
お芋だよーっとか言ってね。
なるほど。
その時、たかしさん興奮されてパッと。
おどとなくシャッという気持ちに変わられた。
これもハズアンやなと思って。
これも多分2,3年前ですね。
この確かに、石焼き芋といえばこれみたいな感じですけど、
なんでこれなんですかね?
ものすごく僕ら民族的共通理解に追い込んでますよね。
確かにね。
そうですね。
そうなんですよ。
あんまりこの滑舌とかの面でいくと、
お魚にかんなんですか?
っていうおじさんも業障で50年くらいやってるんだけど、
あんまりこの滑舌とか言葉というか音で多分覚えさせようとしてるんですよ。
焼き芋。
ほんとだな。
っていうビートというよりかは音かな。
ちょっとあれですね、
少しイスラム関係者への配慮は少し必要かもしれないですね。
音としてあくまで似てるってことですよね。
あくまで音の…
音のカテゴリーとして。
ということですよね。
だから宗教的な気持ちとかいろんなの伝達したいということと、
焼き芋を売りたいということと、
僕においては似てるかもしれない。
それ以外の対応はない。
意味はないんですよ。
だから私がただ音でかっこいいなって思って、
シャウト系というので自分がやってるから別に。
分かりました。
そこはあえて言わない方がいいかもしれない。
面白いですね。
でもそのかっこいいとかそういう今おっしゃった前向きなポジティブなのは、
さすが音楽家であられたからこそ発せられるあれだなと思って。
私の中でそれと確かに焼き芋とか、
金魚売りとかそこら辺とアザーンの旅先で聞いたようなあれが、
結びつくとは私も思わんかったですね。
本当ですか。
なるほど。
似とるなというのはよく思いながら。
でも大事な文化ですよね。
でもそうするとあれですよね。
竹は竿だけもだから、
竹は竿だけとか言うけど、
言葉を丸めて言うと若干言ってることと中身が違うようなことの、
パソコンとかをリザイクルしますとかいう、
詐欺的商法的なアナウンスとかはあんまりうーんってないですね。
あれなんか録音された感じでやってるだけだから。
壊れていても構いませんって言うとすごい。
直接言うとそうですけども。
でもあれはそれに当てはまらないから。
当てはまらないですね。
日本の昔の文化と断絶性があるわけですから。
それはあんまり覚えないですよね、文言を。
新しいバージョンの佐尾岳売さんたちの文言はあんまり覚えてないんだけど、
ビート的なものとか、
音的にアプローチしてるものは体に染み込んでるんですよ。
はぁーっていうことと、
心地よさがアザーンの聞いた時の朝と似ている。
長い目で見ると生き残るのやっぱり、
そういうアザーン的なというか、
焼き芋的なやつってのはきっと生き残るんでしょうね。
なるほど、面白いですね。
それからシャウト系。
シャウト系、ドキドキ。
一部ドキドキしましたけど、なるほど。
そういうことですかね。
そうですよね。
あとは、電車ビート系もちょっとだけ聞きますか。
電車ビート系、いいですね。
ジャンルの付け方も独自のセンスがありますね。
電車ビート。
電車のビート。
電車ビート。
じゃあ、まずは普通のものから、
形成線のゴタンダ。
あー、うちの息子が喜びそう。
ビートってこれ。
枕木みたいなの叩くような。
今のが形成線のゴタンダあたりで撮ったやつなんですけど、
形成線はタタタタタタタタタタタタタタタタっていうリズムに、
途中でもう一台と重なって、タタタタタタタタタタって、
それとそれのかっこよく混ざってる感じが最強って思った。
いろいろ撮っていいやつをちょっと入れた。
浅草線ですかね。
うん、形成線はゴタンダ撮ってない気がする。
あれ、ほんまじゃん。
あ、じゃあ浅草線か。
常識的なツッコミ入れてしまった。
なんや、そういうのツッコミに入れたら困るなって。
そうですね。浅草線なんですかね。
浅草線。確かに。
形成線ともちょっと連携しております。
あー、そうなんだ。
そういうことか。
すごい方向音痴だということを先に述べて。
でもすごい。
線によって違うっていうことですか?
違う。
でも今日持ってきてるのが、
例えば中目黒から渋谷に行く東横線なんかはこれですね。
という感じで。
なるほど。
スピードを上げていくと、ダダン。
ダダン、ダダン。
感覚が空いてますね。
そうですね。
そうなんです。
何が違う?線路の構造が違ったりするってことなのか。
さとるさん、息子さんに聞いたほうが詳しそうですね。
いやでも、こっちのジャンルではないですね。
私はこれ初めてのジャンル。
ノリ鉄、鳥鉄とか非常にジャンル細分化してる中で、
電車ビート録音鉄っていうのは初めて聞いたので、
面白いですね。
風吹けば濃いアーメリアルですよね。
はい。
片道切符もなんとなく原作っぽいですね。
それをちょっと入れてくださいよ、マイク。
ここでオーディオコメンタリー的なコメントが今。
こんのですが、
そもそもですね、高橋さんは、
チャットモンスターの高橋さんを知ってる人はですね、
いくつか曲を聞いていただきたくて、
実際に高橋さんが、
電車が線路を通る音、リズムにヒントを得て、
着想を得てドラムフレーズを作ってたという事実がありまして、
ラストラブレターの冒頭と、
風吹けば濃いのBメロと、
個人的には片道切符っていうところも揺られてる感じがあったりするんで、
それ聞くとですね、たぶん2倍楽しめる気がします。
以上です。
良いコメントが入った。
ありがとうございます。
それを自分自身の音楽活動にも取り入れられたんですね。
実際電車の音を聞いて、そのリズムを、
ドラムパターンにアレンジにするんだけど、
それは既存のものとはちょっと違うって事なんですか?
そうなんです。環境音っていうのは偶発的に起こるから、
例えば雨垂れなんかもバケツに当たったりするんですね、愛媛にいたら。
下に置きっぱなしにしてたバケツをひっくり返したのに、
それが綺麗にトントンって鳴ってるのが、だんだんポリリズムになっていく。
2つで崩れていって、
なんかこっちはこうなってる。
叩いたらいかないか。
大丈夫ですか?
トントントン。
これ気持ちいいじゃないですか。
みたいな感じでずれていくのをポリリズムって言うんですけど、
そういう風になっていくところから着想を得たりしてて、
他の方のアルバムを参考にすると、もう二番煎じになっちゃうっていうのは間違いないので、
割とまだ発見されてないビートっていうことでいくと、
東京に来てまず一番興奮したのが、電車が2台すれ違う時の音でした。
そうか、愛媛にはそれがないから。
2台すれ違うとかがないんで。
そこで生まれるポリリズム。
そう、そこで生まれるものが、なんじゃこりゃーってなって、
そういうのを目持ってリズムを、ドラムパターンを見ていきました。
素晴らしい。なるほど。
確かに。まさか路線ごとに分けて整理されてるとは。
今ホルダーを見たときに。
そうですよね。
例えばでも新幹線なんかはもう結構新幹線の音なんですよ。
これ上田に行き寄る時の東京から上田に行く新幹線です。
ということでね、無音なんですもん。
無音ですよね。あんまり聞こえなかった。
僕だけじゃなかった。聞こえなかった。
超アクセサリーなの。ピーとか押すやつみたいな。
だから防音が行き届いてるからってこと?
そうなんです。やっぱどんどんどんどん便利に便利に進化していけば、
その雑音が生まれないんだなっていうこと。
最近車の音もよく録ってたんですけど、
かもしれない。
そういうのがいいですね。路面電車ビジネス。
ちょっと違うな。いいですね。
モノレールはどんなんやったかな。
モノレールは、ちょっと待ってください。
モノレールは整地してない。あるのかな。
どんなんなんだろう。
行きましょう。
なんかちゃんとリズム。
あった。
なんかありましたね。
どういうこと?
地面につくタイプのモノレール?
それはモノレールじゃない。
そうですね。
どういうこと?
普通に羽田空港からのモノレールですけどね。
寄り添ってる。
他の電車の音を拾ってるってこと?
挟まってて、コンクリートみたいなところにぶら下がってるけど。
モノレールぶら下がってはないよね。
ぶら下がってはないか。ぶら下がってませんね。
ぶら下がってはないですよ。
ぶら下がってないか。失礼。
凹凸のある線路のところを挟んで。
そうだ。じゃあそこの音。
杉目なんですかね。
いい音でしたね。割と。
いい音。
いいコレクションの意味が立体的に、服装的に立ち上がってきた感じがあるな。
素晴らしいですね。
そんな感じですかね。
ご趣味という最初におっしゃってましたけど、確実に作曲活動とかいろんなものに生きてるわけじゃないですか。
これ聞きながら文章を書くとどういう文章なんですかね。
これ聞きながら文章か。
これはすごそうだな。
無限ループで。
もう気になって。
確かに。
ただの雑談になっちゃうのか、それとも入り込んでいくのか。
病的な興奮にいくかもしれませんよね。
一人フレーンする必要ないけど、なんでしょうね。
いいですね。
そこの本に関連するのは、松山とか愛媛の音を聞くときが一番自然に書けるかもしれないですね。
そうですね。そうかもしれないですね。
スピードと同じみたいな。
うちの町は松山から車で3時間ぐらい離れてるから、なかなかあの音を聞くことがないんですけど、
どっちかというと畑の音とか鳥の声とかね、そっちの方があれかなと思う。
そういうのもたまに音を録りますけどね、鳥とか畑の音とかも録ってますけど、それよりもやっぱり電車の方が面白いね。
畑の耕す音とかも録るけど、それよりも電車は予想できないから面白い。
だからリズム、ビートの観点からの面白さで言うとなんですね。
すごいな。本当にそれぞれがオリジナルというか全部違うんですね。
そうなんです。
ディスティンクティブというか。びっくりした。
そんなことない。
初めての路線に乗るときは結構ワクワクします。
海外のね、ご旅行もいろいろ行かれてると、鉄道は結構ね、いろんな国あるから、それはやっぱ楽しみになっていく。
そうですね、でも割と日本の電車の音、いい音ですよ。そういう意味では。
ユーロスターみたいな長い旅するやつとかは、やっぱり新幹線っぽい音なんですよね、ほとんど。
トラムはいい音ですね。どこの国も。
そうですか。なるほどね。
そうか。
じゃあ次、さとるさんの旅先の音をいくつか流してみましょう。
いいんですか?
はい。
でもなんか、わかりました。今のはすごい聞き入ってしまったから。
それ以上のコレクションはいいんですか?
大丈夫です。もうはい。
私は前回に申し上げたように、いっぱい撮ったやつが、録音機ごと消失してしまったので。
どうにか取り出せんのかね、それ。
それもまた一興という捉え方をして、人生の困難を生き抜いているわけですけど。
そうですね、何かあるかしら。
1個はね、私はトルクメニスタンっていう国があってですね。
私はイランから陸路でトルクメニスタンっていうところに入国してですね。
ここは中央アジアの北朝鮮と呼ばれるですね、非常に難しい国なんですけれども。
割と国の象徴として馬があったりとかして、牧場主みたいな人のところにアプローチしたら、
そこでラクダかアルパカかな、そういうものと触れ合う時間があってですね。
そのクチャクチャの咀嚼音。
このラジオ始めるときもいろんな咀嚼音を集めて、咀嚼音で音楽を作ろうみたいですね。
高橋さんの10レベル下ぐらいで、不愉快になるからダメっていうことで、ボツになったね。
ちょっと何がなんだろう。
さっきの鳥のコリコリって鳴くんですよ。
ちょっと歯切りのいい音。
その後私の頭を食われたんですけども、その食われる前の音ですね。
食べるときもニューニューニューって鳴くんですか?
それはね、たぶん鳥か何か。
記憶がちょっと今、まだらになっていてですね。
ラクダの鳴き声じゃないんですね。
基本的に緊張面の多い旅だったので、あんまりここの記憶ないんだけど、今グーグルフォードの中でこの動画が残っていたので。
意外とクチャクチャとかじゃないんですね。
なんかね、噛み方も装飾動物的な、歯をこういう感じで。
これもだから、先ほどの高橋さんの素晴らしいコレクションから普遍すると、そういう咀嚼音も確かにリズム。
咀嚼していくリズム。
だから敵にずっと追われてるものとかは、ものすごい早くパパパって噛むかもしれないけれども、
こういうのんびりしたものは、なんかのんびりした咀嚼音。
確かに。
咀嚼リズム。
そして隣にまた別の装飾動物がいたら、咀嚼のポリリズム。
人の噛むソフトって違いますもんね。
いいですね、咀嚼音。
富士蕎麦とか立ち食い蕎麦屋に行くと、人間の咀嚼音の、すすり音のポリリズム。
確かに早食いの人とゆっくりの人が全然違う。
いやいや。
苦手な人と好きな人は別れるもんね。
分かんないけど、そういうことができるかもしれないという。
僕もちょっと一個だけ。
どういえば、バブが好きで入浴剤。
好きです。私もいつも入れてます。
あれね、音がいいんですよ。
分かる。
バブしか買ったことなかったんで、バブ以外を買ってみて、聞き分けたら結構特徴的で、バブって。
他の入浴剤はあんま音が鳴らなかったりとか、あと炭酸系とかだとパチパチパチパチとか、
あと大体静かに、シュワシュワシュワシュワって感じなんですけど、
バブの音流します。
という、すごい高音な。
覚えだす。
なんか高音で、シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュっていうのが、すごい癒されるというか。
分かる。じゃけん、先に入れんのですよ、私も母もですけど。
一緒にね。
一緒に入れなよって、音がええんじゃけん、一緒に入れなよって母もいつも言うんです。
で、横に置いといてくれるっていうか、この丸いやつね。
なんか正直効能があるのか、そうかも、あるんでしょうけど、僕はあんまりわかんない。でも、音が一番安らぐというか。
そうかも。
なるほどね。
聞きたいよね。
聞いてるときが一番楽しいというか。
いいですね。
で、意外と早ように溶けんでしょう。長いこと音が。
ゆっくりゆっくり。
2分ぐらいずっと鳴ってませんか。
小さくなるのもね。
10分ぐらい。
そうかも。もっとか。10分鳴るってすごいな。
音はでもだんだん弱まっていく。
弱まっていきますね。
今のこそ体積が小さくなるから。
最後に。
スーパーノヴァみたいなのが起きるんですか。
あるある。そうそうそうですね。
そうかも。
消えゆくときの。
閃光花火みたいな感じでしょ。
そこにまた喜びを感じられてるお金さんですね。
そうですね。
気持ちいい音やね、本でまた。
そうなんですよ。あれ結構そういう風に作られてるのかなとか思った。
絶対考えとるよ。
音が不可用になったらやるんですよね。
そうですよ。
汚い人。
あの音は確かに化学反応か何かでコントロールできるだろうから。
ちっちゃい小人とかが奏でてそうな音ですよねあれ。
いい表現。
アーティスティックな。
すごくいい音。
いいですね。
そしてまたここにいらっしゃるとデイリーポータルの石川さんもね、はっきりと音の専門家なんですよ。
石川さんも音をお茶と言うことで。
今マイクをお譲りします。
すいませんお恥ずかしいですけど。
僕なんか一時期ねずいぶん前なんですけどフィールドレコーディング半年くらいハマってたときやって。
セミプロじゃないですか。