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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
去る6月10日、NHK出版新書、英語史で説く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのかが発売されました。
発売前増殺がかかりまして、木下第2釣りが全国津浦浦の書店の書棚にて並んでおります。大変ご好評いただきましてありがとうございます。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ、英語史をお茶の間におもっとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は2026年8月3日月曜日、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私今日は久々に屋外で撮っております。川を見下ろしながらですね、川べたで涼しい風が吹いている夕方に撮っております。
今日はヘルディオ、ヘルアコアリスナーにお話いただきます。
皆さんご存知のやってます通信でおなじみの高校英語教員の川上さん。川上さんがですね、新しいシリーズを始められようとしています。
新しいシリーズと言いましても、実はやってます通信ではあるんです。
ただですね、これまでとはやり方を変えるということなんですね。
これまでは川上さんのやってます通信、こちらの記事を私が読み上げる形で川上さんの解説、生徒から出された質問ですね。
これに川上さんが英語史的な観点から答え、そしてその解説を受けて生徒たちがどう反応したか。
さらにその反応に川上さんが最後にどう反応するかという、これがよくまとまった記事を私が読み上げるという形でヘルディオお聞きの皆さんにもご紹介していた。
つまり間接的に川上さんの試みをですね、英語教育かける英語史、中高生のための英語史の試みを間接的にご紹介していたという形なんですが、川上さんにお話をしまして、
ぜひ一人語りでこれからお願いできませんか、直接の方が伝わるものがあるかと思いますし、
私はある意味自由にですね、それを聞いた後にですね、コメントしたければいつでもコメントできるという状態ではありますので、
ぜひやっていただけませんかということでお願いしましたところ、ご開諾いただきまして、川上さんやってます通信の一人語りバージョンがこれから始まることになります。
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ただですね、川上さんも非常に慎重な方でいらっしゃいまして、一人語りバージョンのシリーズが始まる前にですね、これからいろいろとやり方が変わる、そして方針も変わる、考えもあるということで、一度ですね、序文というんですかね、
これからの一人語りバージョンを始めるにあたっての川上さんの思い、お考えについてお話しいただいた回、これを今日はお聞きいただくということになりますね。
川上さん曰く二巡目に入ったということなんですけれども、さあこの二巡目の意味は、そして二巡目であることの悩み、そしてその悩みにどう対処するか、このあたりがですね、聞きどころかと思いますし、
次回以降に始まるですね、新シリーズですね、川上さんの一人語りバージョンシリーズ、皆さんにもより一層楽しんでいただくためにも、今日のこの序文回お聞きいただければと思うんですね。
それでは行ってみましょう。川上さんのやってます通信、一人語りバージョンへの序文です。どうぞお聞きください。
はい、こんにちは。現役高校教師の川上です。英語のなぜ5分版と題して授業中に生徒の素朴な疑問に答えています。これまで英語のなぜ5分版やってます通信をヘルディオヘルワーでご紹介いただいてきましたが、この度一人語り編に移行することになりました。
そこで、「それではやってます通信の第○○号です。」と突然始めるのも唐突な気がしまして、改編にあたって一つ、今、英語のなぜ5分版について思っていることをお話しさせていただきたいと思います。
英語のなぜ5分版は今年度2巡目が始まっています。昨年、一昨年の2年間は同じクラスで継続実施していました。これが私の英語のなぜ5分版のいわば1巡目です。
1巡目では、取り上げる英語の疑問は同じものを繰り返すことなく、毎回新しいものを取り上げてきました。すると、そこで感じる喜びと難しさがありました。喜びというのは、生徒の疑問をきっかけにして、自分が調べて、それで様々な英語の知識に触れるということです。
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英語のなぜが求める知識は、多くの既存の学習参考書や学習用辞典には載っていない知識です。そういった知識に手を伸ばして知らなかったことを知るというのは常に喜びでした。これはおそらく生徒も同様でした。私が調べたことを生徒に伝えれば、多くの生徒が興味を持って受け取っている様子が伝わってきました。
その一方で、難しさもありました。疑問の答えを探す難しさです。どの資料を当たるべきかわからないケースもありました。あるいは、資料があってもそれを読み解けない、理解できない、そういうケースもありました。
そして最終的に、資料を仮に理解できたとしても、それを高校生に説明できるように噛み砕けない、そう思えるケースがたくさんありました。
言語学や英語学、小英語、中英語、そういったテキストを読む時間がない、あるいは経験がない、そういった経験や知識に支えがない以上、簡略化して生徒に説明することはできませんでした。
実際、この疑問には返すことができる答えはないなとか、あるいはあっても半分にもならないなというものは取り上げることはできませんでした。新たな知識を得る喜びもありましたが、反面、自分の限界に触れる機会も多かったということです。
さて、今年度4月が始まるにあたり、英語のなぜ5分版をどうするか、私にはためらいがありました。というのはこういうことです。
担当クラスの事情があって、英語のなぜ5分版は実施するとしたら、昨年度までとは違う新しいクラスということにならざるを得ませんでした。
そうすると、英語のなぜ5分版は私にとっては二巡目となりますが、生徒にとってはゼロからスタートするということになります。
英語の疑問を募集しますと呼びかけても、おそらく本質的にはこれまでと似た質問が集まることが予想されました。
そう思うと、どうも今までのようにはできないなと、何とか自分の心構えを調整しなくては始められないなというふうに感じました。
今思うに、知識の伝達一変等になることを恐れていたのではないかと思います。
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英語のなぜ5分版の一巡目は、知識を獲得する喜びがありました。
それが二巡目になると、新たな知識を獲得するプロセスが減って、私にとっては基地の知識を生徒に伝達する、そういうプロセスが増えるのではないか。
それは新たな発見のない焼き直しが続き、喜びを感じられないのではないか、退屈と感じてしまうのではないかと恐れていました。
もちろん、基地の知識といっても未だ精度が低かったり、深みもなかったりするわけですので、まだ改善の余地は残っています。
それは認めつつも、それでも積極的な気持ちにはなれなかったというのが、今年度当初の正直な私の気持ちです。
それでも、ホッタ先生やヘルディオヘルワのリスナーの方々に励まされて、とにかく二巡目はスタートしました。
そんな折、先日、「なぜホームワーク、宿題とハウスワーク、家事はそれぞれホームとハウスなのですか?」という疑問を生徒にもらいました。
面白い質問だと思い、Xに投稿しました。
その投稿は多くの反響をいただきました。
私なりにこの答えを考えて、ノート記事に載せました。
生徒にはこの一連の点末と、私の答えも先日紹介しました。
この点末の中で、こういうふうに考え方を変えた方が良いのではないかなという、そういう気づきがありました。
それは、「英語のなぜ?」という疑問は、英語が今こうである姿に新鮮な眼差しを向けることと考えると良いのではないかというものです。
例えば、先ほどの疑問は、「ハウスワークが家事であって宿題ではないのはなぜだろう?」
これは不思議だと感じる心がスタートにあります。
そこでいろいろ考えたり、調べたり、意見を交えたりするわけですが、やはり最後は、「なぜ?」の不思議に立ち戻ること。
そういう態度が退屈を退けることにつながるのではないでしょうか。
これは例えば、別の疑問、「なぜ3単元は動詞の語尾Sがつくのですか?」などに関しても同様に扱うことができます。
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この質問、3単元のSについては、私も一巡目で答えています。
二巡目も早々にもらっていますので、いずれ答えることになります。
その際、一巡目で答えた、「ああ、あれね。」と一問一答かのような知識の伝達で回答を終えた気になるのではなくて、
やっぱりそれにしても、なぜ語尾Sがついているのだろうかと、今こうであることの不思議に自分が立ち返ることが大事なのではないかと思いました。
なぜという言葉を、回答を求める疑問だけに終わらせず、いわば不思議を感じる場とすること、
英語のなぜ5分版は、そのような目で英語に接する時間として生徒と共有することができるのではないか。
そう考え直しました。
これであれば、二巡目も悪くはありません。
加えて、これであれば、その先も長く続けていけそうです。
これが今私が考えていることです。
次回から、やってます通信はひとりがたり編へと移行します。
一巡目とは少し異なったテイストが出るといいなと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
川上さんの、この英語教育×英語史への取り組みの真面目さと言いますかね、真摯さが伝わってきました。
お話を伺いながら、私もですね、思い当たる節がたくさんありまして、
一巡目というのは、自分で調べて知ってわかる喜び、そしてそれを同時に伝える喜びということで、
二重に楽しいんですよね。
もちろんその一巡目も楽しいばかりではなく、大変なことがあったということでした。
詳しくわからない、最終的にやはり答えがわからないというのも少なくないということでですね。
自分が詳しくわからないと、もちろん生徒のために簡略化することもできないということは重いですね。
簡略化するには、複雑な全体像を知っていなければ、簡略化という表現は使えないはずですよね。
なので、簡略化できるということは、ものすごい知識能力があるということなので、これは難しいことなんですね。
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私、この簡略化を常に目指しているんですが、この大変さ、よくわかっております。
一巡目の楽しさと苦しさ、難しさ、これを語られた後でですね、
では二巡目、もうすでに大体同じ質問を扱うんだということがわかっている。
ただそれを全く新しいクラス、全く新しい生徒たちに伝えると。
そうすると、基地の知識を伝達するのみになってしまう。
この退屈さ、一巡目では自分で調べて知り、学んだ喜びというのがあるんですが、それが厳じてしまうんではないかということですね。
これに対する心配とか恐れみたいなもの、これもとってもよく私わかります。
教員はこれみんな経験してるわけですよね。
知っていることを繰り返し毎年度毎年度教えるということで、伝える喜びがだんだんと減ってきてしまう。
伝えるということがもうただの義務、仕事になってしまうということで退屈感が出てくるということですね。
私は研究者ですので、人がついてこられなくても自分の知りたいことを追求するという道に進めるという立場なんですね。進みやすい立場なんですね。
ですが、高校教員の川上さんはそうも言っていられないと思うんですよね。
やはり同じことを伝達していかなければいけない。
ただその同じことを扱うにも心の持ちようでもっと面白くなるのではないかという一つのコツをお話の後半で述べられていました。
ここはなるほどと深いなと思いました。
ホームワーク、ハウスワークのバズり投稿の後に考えられた、現在の英語の状況に対して新鮮な眼差しを向けるというような表現を使われていました。
これ簡単なことではないと思いますが、一つの退屈を避ける、そして自分自身も楽しく面白くさせる一つの方法だというふうに気づかれたということなんですよね。
このくだりは私もさすが川上さんと思いました。
一巡目をなぞって一問一答にとどまってしまうと自分自身も退屈になってしまう。
そこで今これがこんな風であるということの不思議、この不思議を感じる機会とすることに立ち戻れば退屈をしりづけられるのではないかというお考え方ですね。
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これであれば二巡目いけるのではないかというふうにおっしゃっておりました。
この一連の川上さんの考え方そのものに私は感激いたしました。
すでに知っている対象について新しい角度から見て初めて出会ったかのように感動したい。
そのためにはやはり工夫が必要ですよね。
簡単ではないことだろうと思います。
ただ川上さんには生徒という新鮮な目線を持った生徒たちが周りにたくさんいます。
このきっかけ、新鮮な目線を得るきっかけも川上さんの周囲にはたくさん用意されている。
ここには希望が持てるのではないかなというふうに思いました。
さあヘルディオお聞きの皆さん、この川上さんのこれから始まる新シリーズ、
ひとりがたりシリーズのやってます通信ですが、それに対する序文をお聞きいただきまして、
直接肉声でお聞きいただきまして、皆さんも考えるところがあるのではないでしょうか。
英語教育×英語詞の試み。
これはまさに川上さんに先日、私がこのことでインタビューを受けましてね、
聞かせてなぜ3単元のなぜで、私も深く考えながら答えるという機会になりましたが、
私も川上さんも一緒に考え続けていきたいと思いますし、
そしてお聞きのヘルディオの皆さんとも考え続けていければなと思っております。
今後の川上さんのシリーズ、ぜひ応援していただければと思います。
最後に絶賛発売中の新刊書なぜ3単元に関しまして、目撃マップ企画のお知らせです。
6月10日の発売後すぐに始めた企画でですね、もうすぐ2ヶ月が経とうとしております。
全国のリアル書店で皆さんに本書を見つけていただきまして、
ドコドコ町のドコドコ書店になぜ3単元が置いてあったよというふうにお知らせいただくというそういう企画ですね。
皆さんにその情報を教えていただけますと、私がですね、
グーグルマップ上にピンを立てていくというそういう企画なんですね。
日本地図をなぜ3単元で埋め尽くす。
でもだいぶ埋め尽くされてきました。もっともっといきたいです。
これによって英語詞がお茶の間に届くと良いなとそういう思いで企画しております。
毎日このVoicy Heldioのコメント欄より皆さんのご報告お待ちしております。
まだ本書を読み終わられた方、Amazonレビューなど各種のプラットフォームで本書のレビューやご感想もお寄せいただけますと幸いです。
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、
英語詞研究者のほったりうちがお届けしました。また明日。