1. 英語史つぶやきチャンネル (heltalk)
  2. hellog-radio #8. 現存する最..
2025-03-13 03:47

hellog-radio #8. 現存する最古の英文は何か?

#英語史 #英語学習 #英語教育 #古英語 #文献学
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/650f4aef0bc9d6e1d67d6767

サマリー

現存する最古の英文は、1982年に発見されたサフォークの金のメダルに刻まれているルーン文字です。この文は英語の祖先を示す重要な証拠とされています。

最古の英文の発見
今回は、素朴な疑問というよりは、意外と知られていない英語の事実についてお話ししたいと思います。
現存する最古の英文は何か。 これは英語関係者にも、場合によっては英語史の関係者にも、あまり知られていないのではないかと思うんですけれども、
これが存在するんですね。 英語で記された現存する最古の文は、実は金のメダルなんです。
これは、1982年にサフォークのアンドリーというところで発見された直径2.3センチの金のメダルです。
ここにルーン文字が刻まれているんですね。この円周に。 年代的には、期限450年から480年くらいのものかとされています。
この円周にルーン文字で書かれているもの、これが実は最古の英語で書かれたものなんですね。
つまり今、20億人近くの世界の3分の1程度の人々が理解すると言われる、世界最大の言語、英語の最も古い形が残っているのが、このメダルにおいてということなんですね。
これが意外と知られていない。
英語史の始まりは伝統的には449年とされていますので、このメダルが出た450年から480年というのは、ほぼその時期ですよね。
最古の英文ということになります。 この金のメダルにはですね、兜をかぶった頭の下でですね、
メス狼が2人の人間に父を与えているんです。 これは明らかに伝説のローマ建国者であるロムルスとレムスの神話を想起させる図像なわけです。
ではその周りに何て書いてあるかというと、これが英語なわけなんですが、3語です。 非常に短い文。しかも右から左というか反時計回りに書かれています。
これがですね、ギャゴギャマギャメドゥという3語なんですね。 ギャゴギャメガメドゥという3語です。
この最初のですね、ギャゴギャは意味不明です。 これはどう調べてもですね、よくわからない。何なのかと。
ところがマギャメドゥの部分は小英語の文としてちゃんと読めます。 神類へのご褒美って意味なんです。
このギャゴギャは何なのかと。 これはこのメスオオカミのことであるとか、いろいろと仮説はあるわけなんですが、今のところ定説はありません。
怪しげな音の響きですよね。 なので何らかの呪術的な定形文句、いわゆる呪文みたいなものかともされていますが、はっきりしたことはわかっていません。
とにかくこの半分わかって半分わからないような、このギャゴギャ、マギャメドゥ、これが今世界に君臨する英語という言語の最も古い原尊する形だということです。
ローマ字ではなくルー文字で書かれています。 このことは意外と知られていないということで、
今回の録音で皆さんにお知らせする次第です。 これに関してはヘログの572番をご覧ください。
03:47

コメント

スクロール