【再】#730. Rubenesque, Kafkaesque などの固有名詞に
2026-07-20 16:17

【再】#730. Rubenesque, Kafkaesque などの固有名詞に

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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の著者の堀田隆一です。英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間に思っとうに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。 本日は5月31日水曜日です。いかがお過ごしでしょうか?
本日お届けする話題は、ルーベネスク・キャフカエスクなどの固有名詞につくエスク。 ゆる言語学ラジオのジーニアス英和辞典第6版を読む回で話題となった設備辞です。
ちょっと長いタイトルですけれどもね。よろしくお願いいたします。本題に入る前に、昨日5月31日に公開されました大人気youtubeポッドキャストチャンネルのゆる言語学ラジオ、こちらに私堀田隆一が第3回目となるんですけれども、出演させていただきました。ありがとうございます。
第1回、第2回と出演していただいた際には、本当に視聴者の皆さんにいろいろとコメントをいただいたようでですね、私から感謝というのも変な話なんですけど、ゆる言語学ラジオで見ていただいたということですので、まずは水野さん、堀本さんに感謝なんですけれども、見ていただいた皆さんにも、
私からですね感謝申し上げます。そして、昨日アップされたのが第3回目の出演ということで、私が昨週ですね、昨年の秋に出版されましたジーニアス英和辞典第6版ですね。
久しぶりの開版なんですけれども、そちらの方で英語字Q&Aというコラムを私がちょろっと担当させていただいているんですね。それとの関係で、これまでもですね、いろいろな形でこのヘルディオでもお話ししてきたと思うんですけれども、ゆる言語学ラジオでも間接的に取り上げていただいた経緯があったわけなんですけれども、今回はですね、このジーニアス第6版を
なんとなく眺めながら、面白い単語とか話題になりそうなことがあったら、3人でですね、おのおのがやおら声を上げて、そしてその単語について語り始めるみたいな、本当にゆる言語学ラジオらしいゆるい企画だったんですけれどもね、それが昨日公開になりました。
こちらのチャプターにリンクを貼っておきますので、ぜひですね、そちらの方をまずご覧いただければと思います。
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その上で、その回でですね、前半でちょろっと話題になったんですけれども、なんとかエスクという設備字ですね、何々風のとか何々流のという設備字なんですが、これがなかなか面白いねという話にゆる言語学ラジオの方でですね、盛り上がったんですね。
ということで、それを受けて、今日は英語史的な観点、英語学的な観点から、このなんとかエスクという設備字に迫ってみたいと思います。
さて本編なんですけれども、ルーベネスク、キャフカエスクなどの固有名詞につくなんとかエスク、ゆる言語学ラジオのジーニアス英和辞典第6版を読む回で話題となった設備字と題しまして、このなんとかエスクという設備字ですね。
スペリングで言いますとESQUEという、いかにもフランス語的な設備字なんですけれども、まさにフランス語から入ってきたわけなんですけどね。これに注目したいと思います。
このなんとかエスクというものなんですが、非常に特徴的でですね、まず今述べたようにフランス語由来っていうことがあります。
さらに遡るとラテン語のISQSとかISQMというものに遡るんですね。これはさらに大元引用速報レベルですが、遡ると一つの語根にたどり着くんですね。
そしてその語根からゲルマン語に流れてきたものがイッシュなんですよ。このイッシュ語尾についてはすでにこのヘルディオでも色々とお届けしている次第なんですけれども、つまりEnglishとか
あのイッシュですよね。イッシュとこのルーベネスク、キャフカエスクと今回話題になったエスクっていうのは語源的には完全に一致する、大元はつながっているっていうことになります。
それがゲルマン語英語の方に流れ着いたのがイッシュで、そしてラテン語経由でフランス語に流れ着いたのがエスクということになります。
結局ですね、形容詞を作る語尾ということで何々風のとか何々流のっていう風になるのは当然といえば当然なんですけれども、このフランス語の何とかエスクですね。
これは本当に面白い具合に特殊なんですね。どういう意味で特殊なのかと言いますと、この今回のルーベネス、キャフカエスクでわかると思うんですが、典型的に固有名詞につくんですよ。
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そしてその固有名詞、人の名前ですよね。今回の場合ルーベネスとかキャフカという人なんですが、この人の人生と言いますかキャラクターに関係する形容詞の意味になるんですね。
例えばルーベネスクだとですね、ルーベンスが元になっているわけなんですけれども、これは女性がルーベンスの絵に描かれたような肉体の、つまりふくよかで魅力的なって意味になるんですよ。
ルーベンスの特徴じゃないですね。ルーベンスの絵画の特徴ということで、ゆるーくその個人、ルーベンスっていう画家ですけれども、その画家に関係づけられたとか、画家の場合画風がほにゃららであるというそのほにゃららの意味になるわけですよ。
ルーベネスクの場合は、そこで描かれた女性がふくよかなので、ふくよかで魅力的なとかいうそのぐらいの意味になるっていうことなんですね。
次にキャフカエスクっていうことですが、これはいわゆるフランスカフカですよね。チェコの小説家ですけれども、変身が有名ですね。
ここで超現実的なとか、カフカ的なというまさにそういう意味で使われるっていうことで、知る人ぞ知る形容詞とその意味っていうことになります。
こういうのがエスクって多いんですよ。全てがこういう名詞由来ではありません。
例えばピクチャレスクっていうと絵に描いたようなという意味になりますし、ガーデネスクっていうと庭のような庭園のような花園のようなという風に美術的、芸術的、文学的、文化的な色彩が非常に強いのがこのエスクなんですね。
フランス語から入ってきたというところが関係するんだと思うんですけれども、その他ですね、様々な人名につくわけなんですけれどもね。
例えばいくつか挙げてみます。人名、特に性について対応する形容詞を派生させるという機能があるんですが、誰かを想像しながら聞いてもらいたいと思うんですが。
カラヴァジエスク、キャサノウエスク、チャンドラレスク、チャプリネスク、ディケンゼスク、ディズニーエスク、ガーレボエスク、ヘミングウェイエスク、ショウエスクのようなものですね。
大体は認識できたんではないかと思うんですが、個人の名前があって、それにエスクがつくわけですよ。そしてこの設備時エスクの特徴はというと、もちろん人名につきますよということは当然あるわけなんですが、これを基本としていくつか特徴があります。
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まず、誰々に特徴的な様式を持ったの意味の形容詞を作るということで、先ほど述べたように文学的芸術的色彩が非常に強い形容詞ということになりますね。これは意味的な観点からの特徴です。
もう一つは音韻的な方向なんですけれども、エスクの部分にアクセントが落ちるっていうことに決まっています。これ結構面白くてですね。チャプリネスク、ディズニーエスク、ヘミングウェイエスクとかですね。
確かにこれはですね、その前の部分が人名なのでそれぞれアクセントが一定のところに落ちるんですが、最終的にはなんとかエスクで締めるんですよ。このようにアクセントが決まっている。自分自身のこの設備時にアクセントが落ちますよというタイプの設備時なんですね。
そうじゃない設備時もいっぱいあるんですが、これは自分自身にアクセントを引き寄せる性質のある、そんな設備時だっていうことです。なかなか特徴的です。それからですね、例外はありますが、基本的には長い名前、2音節以上の名前につくっていうことなんですね。
今挙げたものの中で例外はですね、最後のショーエスク、バーナードショーですけれども、ショーエスク、ショーという1音節の名前につくのは非常に珍しくて、それ以外はルーベネスクもキャフカエスクもそうですけれども、すべて長い単語ですね。2音節以上の単語につくっていうことになってるんですよ。
これはですね、ショーがやはり例外的なんであって、アクセントの位置という関係もあるんでしょうね。こういう風に制限があるんですよ。設備時って本当に面白いもので、エスクなんていうのは意味がはっきりしてるので、芸術、文学的な色彩を含めた何々流の何々風のということなんですが、音節も関係する。
つまり、1音節の芸術家とか文学者が現れてもですね、なかなかつきにくいので、このエスクになりにくいんですよ。ショーは別として、ショーエスクですけど。というような言語的な制限っていうんですかね。条件みたいのがあるんですよ。何にでもつくわけではないっていうところが設備時の面白いところですね。
意味としては、別に何についても同じ意味になればいいのにという風に、はたから見ると思うんですけれども、音韻論的な制約、条件みたいのがあったりするんで、本当に一筋縄ではいきませんね。言葉というのは本当に面白いものです。
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最後に、もっと微妙なというか、精妙な音韻的な条件について触れたいと思うんですが、例えばからばじょうですね。からばじょうとおうで終わるんですが、母音で終わる場合にどうやってエスクをつけるかというのが問題となりまして、この場合からばじえすくとなるんですね。
からばじおう、おうと終わるのに、このおうはエスクをつけた場合には出なくなるんですね。からばじえすくっていう風に、おうが消えてエスクの方が勝つっていう感じですかね。おうが消えるっていうことになるんですよ。
ところが、がれぼうについてはがれぼうえすくとなってがれべすくにならないですね。がれぼうのおうが残るんですよ。
こういったようにですね、それぞれ固有名詞別に、いわばケースバイケースって言っていいですよね。からばじえすくのようにからばじおうのおうが消えてしまうケースもあれば、がれぼうエスクのようにがれぼうのおうが残るケースもあるっていうことですね。
ですので、私が一流の芸術家になった場合、ホッターなんでですね、これホッターエスクとなるかホッテースクとなるかどっちかわからないんですよね。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
エスクというちょっと変わった節微字に注目してみましたけれども、これ節微字一つとっても簡単じゃないっていろいろわかると思うんですよ。
意味だけではなくてですね、音韻環境であるとか、条件ですよね。制限があるんですよ。どういう時にはついていいけれども、どういう時にはついてはいけないとか、語尾が母音の時はこのエスクのAの部分と融合してしまうかしないのかとかですね、細かいところがいろいろあって、
必ずしも100%の取り決めと言いますか、ルールがあるわけではないので、こうニゴーシエーションって言いますかね、一個一個ケースバイケースで交渉していくっていうことが起こるのが普通なんですね。
新語形性っていうのは、その意味では半分ぐらいこれまでのルールにのっとるんだけれども、それにうまく合わなかったりですね、本当に新しいものの場合は新しくルールを作っていかなきゃいけないんで、新たに語形性ルールが開発されるっていうことがあったりするんですね。
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こうして言葉ってどんどん回っていくんですね。今回の場合、言葉そのものだけの問題ではなくて、外の世界、つまり芸術家とか文学者とかどんどん現れてくるわけですよ、時代ごとに。それで何とかエスクって付けるっていう時に、個々の状況に応じてケースバイケースでいろいろと付け方が交渉の結果定まってくるっていうことの繰り返しなんですね。
つまり世の中、社会が変わるからそれに応じて設備時一つとってもその付け方が変わる、付け方のルールが変わるっていうことで、世の中の動きと言葉の動きってやっぱりこんなさまつなところ、小さいところかもしれませんが連動してるっていうことなんですよね。そこが面白いところだと思うんですね。
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それでは、今日も皆さんにとって良い1日になりますように、ホッタリウイチがお届けしました。また明日。
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