【再】#724. -er は本当に行為者接尾辞なの?
2026-07-14 13:39

【再】#724. -er は本当に行為者接尾辞なの?

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サマリー

英語の接尾辞「-er」は、一般的に動詞の行為者を表すとされるが、実際には道具、受動者、場所など多様な意味を持つことを解説。動詞だけでなく名詞や形容詞にも付く例を挙げ、従来の「行為者接尾辞」という捉え方の限界を指摘している。

「-er」は本当に行為者接尾辞なのか?
英語史をお茶の間におもっとうに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は5月25日、木曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 本日お届けする話題は、
【er】は本当に行為者接尾辞なの?、です。 どうぞよろしくお願いいたします。
今日取り上げる話題は、【er】は本当に行為者接尾辞なの?という疑問に迫ります。
英語の歴史というのが非常によくつくんですね。 いろいろな種類がありまして、
形容詞の比較級の【er】というのもあると思うんですが、 今回注目するのは、いわゆる行為者接尾辞の【er】です。
動詞の語尾につけることで、その動詞の動作を表す人を意味するということで、典型的な接尾辞としてよく知られています。
例えば、プレイする人だから、プレイヤーっていうことですね。 キル、殺す人だから、キラー、殺人者ですよね。
それから、ベイカーっていうのは、ベイク、パンを焼く人ということで、パン屋さん。
非常にわかりやすいですよね。 行為者接尾辞、動詞が表す動作、行為をまさにする人なんだという呼び方です。
英語では、agentive suffixと言いますね。 行為者接尾辞とか、あるいは動作主、動作する主ですね。
動作主、接尾辞なんていうわけなんですけれども、 これで非常によく通っているので、
特に用語として問題があるとか、ツッコミを入れるという部分は、それほどないように思われるかもしれません。
ですが、意味論的に考えてみると、ちょっとこのネーミングおかしいかもしれないというふうに、
ツッコめるんですね。 行為者とか動作主という呼び方になっているんですが、
er語尾というのは本当に、行為者あるいは動作主を表す接尾辞になっているんだろうか。
いろいろと事例を見ていくとですね、怪しいなというふうになってくるんですね。
「-er」が道具を表す例
例えば身近なところでプリンターを挙げてみましょう。 これは第一の意味としてプリントする人という意味は確かにあります。
つまり印刷家ということですね。印刷する人なんですが、我々が日常的によく使うのはですね、
むしろあの機械、プリンターですよね。 印刷するための機械を指します。
機械が印刷をしているんだから動作主であるという言い方は確かにできますし考えることができるんですが、
通常の感覚で言うとプリンター、印刷機っていうのは道具ですよね。
そして印刷を行う主体というんですかね。 誰が印刷をしたいと思ってしてるのかといったら人間なわけですよ。
ですので印刷するのはやっぱり人間ですね。 これから印刷するねと言っても別に印刷家じゃなくても印刷できるわけですよ。
プリンターがあれば。なのでこのプリンターというものはあくまで道具として見ているんであって、
こういう動作主というのはちょっと変なんではないかという感覚ですね。 これ日常的に考えればそういうことだと思うんですよ。
ですのでこのERは道具を表す設備時なんだという方が日常感覚には合っていると思うんですね。
他に例えばオープナー、扇抜きですよね。それから シンセサイザーなんていうのもこれも道具
であり後遺者と呼ぶのはちょっと厳しいかなという感じがするわけです。
「-er」が受動者を表す例
次にですね、では人ではあるんだけれども 関係としてですね、動作主ではないでしょうというような例もあります。
例えばですねローナーという単語があります。ローンですね。住宅ローンとかのローンです。
これにERをつけたローナーなんですが、このローンという動詞ですね。
これは貸し付けをするという貸す側の動詞なんですよ。貸すという意味なんですね。
我々日本語でローンを組むというと借りる側の役割が前傾化されてきますが、英語のローンという動詞はあくまで貸す方なんですね。
貸し付ける方です。ですからローナーと言ったら貸し付ける側の人を意味するのが筋のところなんですが、
実は賃貸人、つまり借りる側の人間を表してるんですよ。
ですので行為者とか動作主と呼ぶよりは、むしろ受け身の関係なんで受動者と呼んだ方がいいですよね。
貸し付けをされる側の人間のことを、つまり借りている側の人間のことをローナーというわけなんで、これは動作主と呼ぶのはですね、とっても抵抗があるんですね。
似たような例としてフライヤーというのがあります。フライっていうのは f r y そして er ですね。
これ料理のフライです。フライで揚げる。フライに適した若鳥のことをフライヤーって言うんですね。
これは若鳥はフライしません。若鳥をフライするんです。あるいは若鳥はフライされる側の立場なんです。
ですのでローナーと同じようにフライヤーも受動者という方が適切なんですね。
「-er」が場所を表す例とその他の例
他には例えばダイナー、これはダイン、食事するっていうことなんですが、これに er ですね。
これ食動者って意味なんです。これはもう場所と呼ぶしかないんじゃないでしょうかね。
後遺者と考えるのはもう不可能だと思うんですね。 このように er っていうのは一般的には後遺者設備児とか動作主設備児と呼ばれるんですが、
この er が担っている意味役割という観点からすると決して後遺者に限らない、動作主に限らないっていうことです。
確かに最も典型的なのは後遺者、動作主であるっていうことは認めるんですけれども、むしろ逆と言える受動者の場合もあるし、道具の場合も多いし、そして場所のような意味を表すものもあるんですね。
他にはですね、ちょっと分類できないようなものとして、例えばですね、5ドル札のことをファイバー、10ドル札のことをテナーというわけですが、これなんかも er の意味って言われるとちょっとよくわからないですよね。
5ドルビル、10ドルビルという長い表現の、いわば省略形なんだというぐらいの意味しか表していない。
それからですね、動詞があるっていうことを基本として、そのお尻に er をつけるんだという、これを前提としてきましたが、そうでもないものがあるんですね。
例えば、ジオグラファーというと地理学者なんですが、ジオグラファーな動詞があるわけではありません。
それから、高校生のことをハイスクーラーなんていうときがありますが、これもですね、ハイスクールっていうのは動詞としては存在しません。
名詞ですよね。ロンダナーというとき、ロンドン人ですが、もちろんロンドンは動詞ではありません。
名詞につくことすらできるわけなんで、その場合ですね、もう好意者とか動作主という概念はなかなか使いがたいものになっています。
動詞だからこそ好意者とか動作主とか言えるんであって、名詞になってしまうとその辺薄らいでしまいますよね。
さらには形容詞につくものもあります。
フォーリナー、外国人という単語はフォーリン、外国のという形容詞に直接ERを接続しています。
こうなるとですね、何でもありというふうに思えてくるかもしれません。
「-er」の多様な意味と意味論的考察
完全に何でもありっていうわけではもちろんないんですけれども、一般的な理解として動詞のお尻にERがつくことで、その動詞が表す行為、動作を行う主となるという考え方ですね。
これが確かに典型的なERの使い方であるということは認めるにせよ、全てをカバーすることができない。
かなり大雑把な言い方、呼び方だということがだんだんわかってきたと思うんですね。
意味論という分野ではこの辺、この辺をきっちり整理しようとします。
そもそも動詞なのかというスタート地点からですね、考え始めます。疑い始めまして、そして動詞であった場合もですね、本当に好意者なのか動作主なのかということを考えます。
むしろ受け身と考えられる受動者なんではないかであるとか、いやいやこれは道具じゃないかとか場所じゃないかとか、いろいろと細分化して考えていくっていうのが意味論の課題なんですね。
身近な設備時ERもいろいろと深掘りできることがわかったかと思います。
関連エピソードと生放送のお知らせ
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
このERですね、カッコつきの好意者語尾、動作主語尾。カッコつきの意味は今日でわかったかと思うんですけれども、これについてはですね、いろいろとこれまでも取り上げてきました。
関連する過去解を2つほど紹介しておきたいと思います。 1つ目は214回ERかORか迷った時のヒント。
ということでOR語尾も何々する人ということで、たまに現れますよね。ERと何がどう違うんだということで関心を持った方、あるいはですね、どっちだったかなとこの単語ERかなORかなと迷うことが多い方におすすめです。214回ですね。
それからその次の回になります。215回女性好意者設備時STER。これについてERそのものではないんですけれども、関連する回として紹介しておきます。ぜひ214回と215回お聞きいただければと思います。
最後に本日午後1時にスタート予定の井上一平さんとの雑談生放送のお知らせです。
本日5月25日午後1時ですね。13時から数十分ほどYouTube井上一平、堀田隆一の英語学言語学チャンネルでいつも一緒におしゃべりしています井上一平さん同僚の先生ですけれども、久しぶりにこのボイシーヘルディオに出ていただきます。
しかもですね、今回は生放送というたてつけで話の内容はですね、雑談になるかとは思うんですけれども、ご関心のある方はぜひ今日の午後1時です。お昼過ぎ1時にこのチャンネルに戻ってきていただければと思います。
直接生放送ではお聞きいただけないという都合がつかないという方はですね、後日アーカイブとして収録した様子を配信する予定です。そちらでお聞きいただければと思います。
さてこのチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオではあなたからのご質問ご意見ご感想をお待ちしています。
ボイシーのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。ツイッターとSNSでのシェアもよろしくお願い致します。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、ほったりういちがお届けしました。
今日の生放送でお会いできる方は今日の午後1時、そうでない方はまた明日!
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