#1924. 音声入力で「書く」
2026-09-05 15:40

#1924. 音声入力で「書く」

【今日のひとこと】

もともと「書く」も write も「引っ掻く」だったのですが,書くためのツールが進歩して,ついに・・・

【ハッシュタグ】

#heldio #hel活 #音声入力 #書き言葉


▼パーソナリティ、堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ。

- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491

▼2026年6月10日に本が出ました。発売前増刷決定。Amazon 新着ランキング「語学・辞事典・年鑑」「英語」「新書」3部門で第1位を獲得しています。

📕堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉、2026年。

関連情報はワンストップで著者公式特設HPからどうぞ👇

https://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/lp/nazesantangen/index.html

▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の第20号が公開されています

- 第20号(2026年5月28日):https://note.com/helwa/n/nbcb5d662f7c3

▼2026年2月25日に、一押しの伝説的な教科書が新装復刊されます

📕市河 三喜、松浪 有 『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』 研究社、2026年。

- 本書の公式HPよりどうぞ:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10155519.html

▼heldio 入口プレイリスト 最新版(上位10本)

1. 「#1171. 自己紹介 --- 英語史研究者の堀田隆一です」 https://voicy.jp/channel/1950/nsefrco7tl
2. 「#444. 英語史を学ぶとこんなに良いことがある!」 https://voicy.jp/channel/1950/xh5nkkivxg
3. 「#729. なぜ英語を学ばなければならないの? --- 中学生のための英語史」 https://voicy.jp/channel/1950/hzowkzzoaq
4. 「#1. なぜ A pen なのに AN apple なの?」 https://voicy.jp/channel/1950/eg1ffa2pn2
5. 「#705. ゆる言語学ラジオにお招きいただき初めて出演することに!」 https://voicy.jp/channel/1950/fmstk5sb6g
6. 「#1474. ゆる言語学ラジオの『カタルシス英文法』で関係詞の制限用法と非制限用法が話題になり…」 https://voicy.jp/channel/1950/4w2kl8zgfl
7. 「#1607. 英語帝国主義から世界英語へ」 https://voicy.jp/channel/1950/j8ktxr4px3
8. 「#1576. 英語に関する素朴な疑問 千本ノック with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/xg195k9qdq
9. 「#1581. 歯科医学×英語史 with 無職さん --- 『英語史ライヴ2025』より」 https://voicy.jp/channel/1950/4th1404k03
10. 「#406. 常識は非常識、非常識は常識 --- 私の海外体験の最大の成果」 https://voicy.jp/channel/1950/8q0i86tmgp

▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています

- https://voicy.jp/channel/1950/premium

▼hel活のハブ The HEL Hub のホームページが2025年10月18日よりオープンしています

- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/
- heldio, helwa はもちろん hellog や YouTube 「いのほた言語学チャンネル」などの様々な媒体での英語史コンテンツの新着が日々集まってくるページです。毎日複数回更新されています。
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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
去る6月10日、NHK出版新書、英語史で説く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのかが発売されました。
発売前増殺がかかりまして、今第2釣りが全国、つつ裏裏の書店に並んでおります。大変ご好評いただいております。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ、英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年9月5日土曜日、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日の話題なんですけれども、音声入力で書くと題してお届けします。
最近は技術も進歩しまして、音声入力でそのまま文字起こしして文が出てくると。
スクリーンなどに出てくるというのが、だいぶ一般化してきていると思います。
私もこの技術の恩恵に預かっているのですが、皆さんはどのくらい利用されていますかね。
全く使っていないという方も多いと思いますし、バリバリ実用的生活の中で使っていますよという方まで開きがあるのではないかと思います。
私もバリバリってほどではないですね。それなりに使っているぐらいのところでしょうか。
この音声入力で書くと題して思うところをお話ししたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
本日のテーマは音声入力で書くなんですけれども、もっと広く手段を問わずにですね。
書くという行為に焦点を当てた、そんなお話になっていくと思うんですね。あるいは書くという行為の歴史話といってもいいかもしれません。
皆さん、文章を書くときにどんなツールを使っていらっしゃいますかね。
もちろんペン、鉛筆で紙に書くということもあるかと思いますが、今ではスマートフォンであるとかパソコンのキーボードやパッドでタイピングしていくという、書くというよりもタイピングしていくということですね。
こちらで文章を作成する文字を記すということがですね、私は圧倒的にも多くなって文字を手でですね書くというのは、例えば10年前と比べてもぐっと減ったと思いますし、
03:10
1日の中の活動でもですね、限りなくゼロに近づきつつあるというようなところですね。これは皆さんの書くという行為にどんなツールを使うか、これは本当に今ですね、選べる時代ですし変化の時代ということでですね、まちまちかと思うんですよね。
そして最近ではですね、今日の話題でもあります、声で文字を打ち込むということですね。音声入力、書き言葉の話題なんですけれども、なんと入り口は話し言葉になっているという、ちょっと倒作したことがですね、起こっているというのが今の技術なんですよね。
これはですね、よくよく考えると本当に倒作しているというか矛盾しているというか、書くと話すというのは別メディアと考えられていた。実際別メディアなんですけれども、その入り口と出口がですね、異なるということが出てきたということなんですよね。
私自身はまあまあ音声入力を使っている方だというふうに冒頭で述べたんですけれども、例えばですね、日々私ブログを書いています。英語誌のお茶の間に広げるべくですね、このヘルディオでは音声配信まさに話し言葉なんですけれども、より古くから長く続いているのはブログの方ですね。
それから本を書いたり雑誌記事を書いたり、やはり基本的に論文などを書くというのが本業本職ですので、書くという作業はですね、一般の方々より多くしてきたかなと。
ただ今はもう一般でもですね、例えば事務的な仕事であれば常に文字と付き合っている、書くという作業を行っているわけなので、1日の中でのシェアというのは、例えば私のような研究者という専門家と事務を行っている方との間にですね、差はなくなってきていると思うんですけれども、
こんな中で私も若い時からかなり文を書く、文字を書くということをやってきた方だと思うんですよね。それが最近になってですね、音声入力の恩恵によくする機会が増えてきているということなんですね。
そして今ですね、新しい本を作っています。複数冊作っているんですけれども、それにも音声入力であるとか関連するツールを駆使して作ったりしています。
06:11
これはですね、私としても本格的に音声ベースで入力して、それを文字起こししたものが文章に上がってきて、それをベースとして遂行していくという、そういう形の文章の作り方あるいは本の作り方というのを本格的にやるのは今回初めてなんですね。
ですが、これがですね、なかなかうまくいきそうだと言いますか、いっている感じがするんですね。
これはですね、私自身がこのHER-DIOでもですね、音声配信しているわけですよ。これ音声入力みたいなもので、出力もですね、結局音なので皆さんの耳に入っていくということなんですが、
私はですね、音声配信をした後と言いますか、もうちょっと言うと収録した後ですね、配信はまだしていなくても、つまり録音をしたんだですね。
毎回自動文字起こしをするんですね。まだ完璧な日本語として出てくるわけではありませんが、かなり精度は飛沫に高くなってきていますよね。
そうして文字起こしされた文章を元に次の文章を書くためにDIOをしたりという二次利用やその振り返りみたいなことをしているんですね。
要約させたりとかいうことも含めて、結果的にですね、音声入力したものが、それを文字起こしさせて文章、文字として返ってくる。これを何か使って作業、仕事をするみたいな機会が本当に増えてきたなというふうに思うんですね。
これが先ほども述べた倒作的な事態だなというふうに思うんですね。声を出して入力しているわけなんだけれども、結果的には文章を書くという出力になって出てきているわけですよね。
音声入力で書くというコロケーションはですね、どこまで自然かは分かりませんが、もうあっという間に多分私の中では、もうこのコロケーションが自然になっていくだろうなという予感すらするんですね。
特に引っかかりもなくなってきたかなというレベルです。つまり音声で入力しているのに、もうそれは書くという行為なんだと認識し、実際表現もしているわけなんですよね。
手も動かさないし、物理的な摩擦の音なども生じないわけなんですけれども、あくまで声だけですよね。音声入力のどこに書く、英語で言うとwriteという要素があるのかという疑問がですね、よく考えるとわかないわけでもないなと。わいてくるなという感じはするんですよね。
09:20
ここでですね、英語史であるとか語源の話題が投入されるんですけれども、この英語のwriteという動詞ですね。この語源、皆さんご存知でしょうか。
究極的にはですね、はてながついている状態なんですけれども、引用祖語ではですね、ひっかくとか掘るとか、傷つける、それから削るとかね、別の英単語で言うとスクラッチという感じですかね。ひっかくみたいな。これが実は原理だというふうに言われているんですね。
古代ゲルマン人たちが木片や石、あるいは骨などにルーン文字をガリガリと掘り込んでいたという時代を思い起こすとですね、書くという行為はまずもって、ひっかいたり掘ったりするものなんだということなんですね。
この原理があるというのが英語のwriteの面白いところなんですね。さらに興味深いのは、日本語の書くというのも結局、ひっかくの書くと同根であるというふうに考えられているんですね。
つめであるとか、鋭利なもので表面をひっかいて、そこに跡をつけるということですね。あのひっかくの書くでもあるというところで、文化は違えどですね、日本とゲルマンはですね、書くの原理において共通しているというところが面白いですよね。
その後、時代とともに書くためのツールは進化しました。もともとはひっかいたり、傷をつけたりということなので、あるいは掘ったりなんで、霧とかのみみたいな鋭利なものですよね。
それが柔らかい素材、紙のようなものが出てくると、今度は筆でよくなった。さらには鉛筆とかペンというものが登場して、さらさらと書けるようになった。
そして電子時代に入りまして、キーボードであるとかタップしたりとかボタン入力ですね。あるいはソフトキーボードみたいなものもありますので、力いらないですね。タッチすればいいくらいになりました。
そこまでは一応まだ手を動かしていたんですが、いよいよ現代では物理的な摩擦、タッチすら生じない音声入力というものが出てきたという流れなんですね。
文明の力によって書くという行為を行う際に、筆書くという物理的に結構大変な作業、苦労からは解放されているのが現代の私たちなんですけれども、さらに新しい段階として手を動かさない、口を動かしていれば書けるというような時代になってきたなというふうに思うんですよね。
12:22
ツールが変われど、これは書いているという行為に他ならないということなんですよね。
ただ本当に書き方、書く道具は変わりましたけれども、思考を結実させる書き言葉の本質、文章を練って思考をそこに落とし込むというような役割、これは話し言葉ではなかなか上手にはできないということで、
道具が変わってもこの書き言葉の本質、思考を結実させるといいますかね、さまざまな書き言葉の利点、アドバンテージみたいなものは道具が変わっても失われずにきているかなという感じがするんですね。
口頭で吹き込んだり荒削りな言葉から始めるにせよ、やっぱり結局遂行しなければいけないんですね。読者の皆さんに届く文章へと研ぎ澄ましていこうという意思、ゴールがあるのであれば、やはりどんな手段を使っても書くという行為はなかなかタフな行為なんだろうなというふうには思います。
まさにですね、遂行する際には頭をかきむしるような日々を私は続けていますね。書かずにはいられないということになります。
これが人間が書くという行為の歴史の皮肉でもあり同時に面白さでもあるなという気はしますね。
音声入力、皆さんどのように向き合っていらっしゃいますでしょうか。私はですね、この技術はうまく使っていきたいなと思っております。
皆さんの音声入力の工夫であるとか、こんな使い方をしているみたいなことがあればぜひですね、お寄せいただけますと幸いです。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
本日は音声入力で書くという、もしかしたら違和感のあるコロケーションだなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
このコロケーションが当たり前になっていく日も遠くないのではないかなというふうに思っております。
最後に絶賛発売中の新刊書、なぜ三単元目撃マップ企画、こちらのお知らせです。
全国のリアル書店で本書を見つけましたら、ぜひ皆さん、町と書店の名前を添えて、なぜ三単元が置いてありましたよとお知らせください。
15:09
私がGoogleマップ上にピンを立てていきます。
日本地図をなぜ三単元で埋めていき、英語詞をお茶の間に広めていきたいというのが企画の趣旨です。
また、独領された方はAmazonレビューなど各種のプラットフォームで本書のレビューやご感想もお寄せください。
それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように、英語詞研究者のほったりうちがお届けしました。また明日!
15:40

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