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英語史をお茶の間に思っとうに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は4月17日月曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 本日お届けする話題は、ある学生からの質問に答える形でお届けします。
その質問とは、英語史の知識は英語の先生が英語を教えるときに本当に役立つのか、です。
これは実は古くて新しい疑問です。私なりの考えをお話ししたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
本題に入る前に、このチャンネルのちょっとした紹介をしたいと思うんですね。
この4月になりまして、大学の授業でもその他でも自己紹介したり、こんなことを研究しています、専門としています、みたいなことを話す機会が多くて、
このヘルディオのチャンネル、こういうこともやっていますよ、というふうにお知らせする機会が増えているんですね。
そういうこともありまして、ちょうど先週あたりからリスナーさんの数が増えてきたんですね。聞いていただいているリスナーさんの数が増えてきた。
そこで簡単にですね、このチャンネルの紹介をしておきたいと思います。
文字通り英語の語源が身につくラジオということで、英単語の語源を中心とした話題が確かに全体としては多いんですけれども、
一般に英語史と呼ばれる分野、英語の歴史を私は専門としていますので、この英語史に関する広い話題を実際には扱っています。
つまり英単語の語源そのものではなくて、文法の起源であるとか、周辺的な話題としては英語に限らず言語の話題ですね。
言語学の話題であるとか、また歴史を題材とするということでですね、言葉の歴史だけに留まらず広く、例えばイギリスの歴史、アメリカの歴史、世界の歴史ということもですね、頻繁に話題に取り上げられていきます。
ということで、かなり学際的な分野でもありますので、英語史っていうのはですね、英語の語源これを中心としながらもかなり広くいろいろなことをお話ししています。
さらにですね、私自身の関心ということもあるんですが、英語史って英語を見る見方が変わるんですね。
それだけでなく言語を見る見方が変わるとか、一般には物事を見る見方が変わるというふうに、見方の転換、考え方、捉え方の転換みたいなことにも強い関心を持っていますので、英語史を題材にしながらそっち方面にですね、話が触れていくということも結構あります。
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このチャンネルは毎朝6時放送ということでですね、日常的、継続的に配信していますので、皆さんもですね、ぜひ継続的に、そして日常的に聞いていただければと思うんですね。
タイトルを見て面白そうなものを聞いていただくというのももちろんなんですけれども、おすすめとしましては継続的、日常的に聞いていただくということです。
このそもそもチャンネルのモットーが英語史をお茶の間にということですね。
これを今年の正月ぐらいにですね、言い始めているんです。
お茶の間にというのはもちろんこれはメタファーで、日常的にということに他なりません。日常的に、普段の当たり前の話題として英語史の話題をお届けしたいと、そういうつもりなんですね。
ですので、ぜひ継続的、日常的に聞いていただければ幸いです。
一番簡単なのはVoicyのアプリからフォローしていただくということかと思います。フォローしていただきますと、更新通知その他がですね、届くようになります。
ぜひフォローのほどよろしくお願いいたします。
それからあと2点ほどなんですが、一つはですね、コメント欄が今年に入ってから大変盛り上がっています。
これはリスナーの皆さんに盛り上げていただいているというのが正確なんですけれども、大変活発にコメント欄でのいわば、課外、場外での楽しみ方ができるということなんですね。
私自身もこの数ヶ月なんですけれども、積極的にコメント欄に参入するようになりましたし、それからですね、一緒に対談するという機会も増えてきたんですけれども、主にお相手はですね、
KEO英語子フォーラム、KERFという組織なんですけれども、こちらの大学院生などですね、一緒に対談した後にですね、やはりコメント欄にも参入してもらって盛り上げてくれるというような、こんな習慣って言いますか、文化っていうのが少しずつ出来上がってきた感があるんですね。
いわゆるラジオのハカキ職人さんのようにですね、レギュラーでコメントをいただけるというような積極的に参加していただける方も増えてきていますし、コメント欄が面白いというのも、このチャンネルのもう一つの特徴と言いますか、魅力だと思うんですね。
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そしてもう一点なんですけれども、やはりコメント欄で展開されていることなんですけれども、関連過去回へのリンクを貼るというようなプロジェクトと言いますかね、これをリスナーの皆さんと一緒に行っています。
どういうことかと言いますと、文章のブログなどと違って、このVoicyのような音声メディアは、関連する放送会ですね、過去の放送会、いろいろとリンクを貼りたいんですけれども、それがですね、文章ほどは柔軟にできないという仕組みに今なっていまして、その欠点を少しでも補うべく、リスナーさんが過去の放送会を覚えていてですね、
今日の放送会とあの何回の放送会は関係するといったふうに気づいた場合、ぜひその過去の放送会の番号を今日の放送のコメントに投げていただくという形でクロスレファレンスというのを実現するということですね。
私一人ではとてもじゃないですけどもね、自分自身も覚えていないことが多いし、むしろリスナーの皆さんが覚えている範囲内でそれぞれ持ち寄っていただけると、完璧ではないながらもそこそこのネットワーク、リンク貼りのネットワークができるのではないかということで、皆さんにご協力いただいています。
おかげさまで1回の放送でそれ聞いて単発終わりということではなくて、過去にも関連する会があって有機的につながるということで、当然学びにもつながるということですよね。
こんなことも含めましてリスナーさんのコミュニティが広がってきております。
英語詞の輪というんですかね。
そして雰囲気も大変の良いオンラインコミュニティになりつつあるというふうに思っております。
皆さんのおかげなんですけれども、新しくこのチャンネルを聞き始めた方もぜひこのヘルディオの英語詞の輪に参入していただければと思います。
コメントするというのも最初は恐らく勇気がいるのではないかというふうに思われるんですけれども、
皆さん大変に温かいリスナーさんが集まってきているという場ですので、そこは本当に安心して参入していただければと思います。
いずれにせよ、まずは新しく聞き始めた方、毎日継続的に聞く、これを試していただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今日の本題ですけれども、英語詞の知識は英語の先生が英語を教えるときに本当に役立つのかという疑問です。
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私、先週が慶応義塾大学の本格的な最初の週、第1週ということだったんですね。
そして英語詞という授業、英語詞解説という必修の授業を持っているんですけれども、大講義です。
先週、初回の授業を行いました。初回なのでイントロということで、先週、英語詞新聞第5号が出たということもありまして、これを読んでもらったり、
このチャンネルですね、ヘルディオというのもやって、英語詞の話題を日々お届けしていますよというような、いろいろなことをイントロ的に話すわけですね。
そこで、授業後に感想を書いてもらったんですね。最初の授業の感想であるとか、いわゆるリアクションペーパーと呼んでいるものなんですけれども、それを書いてもらいました。
その中のある1人の学生ですね、大学4年生で英語の先生になりたいということを志望している。
このような教員志望の学生というのは決して少なくないんですね。毎年そこそこの数がいるんですけれども、この学生は英語詞はとても関心をずっと持っていて、ずっとこの英語詞の授業を取りたかったということなんですが、
時間割の都合等で、なかなか4年生になるまで取れなかったということだったんです。ようやく4年生になって取ることができましたということで、英語詞ファンがこういう形でいたんだということ、私も嬉しく思ったんですけれども、その感想の中でこんな意見といいますか、質問が書かれていたんですね。
ざっと要約しながら紹介したいと思うんですけれども、6月に教育実習を控えているということなんですね。教員志望の学生はだいたい4年目の春から夏にかけて教育実習に出かけていくというのが、いわゆる必修となっているんですね。
私もかつて教員免許を取った時に教育実習に行ったわけなんですけれども、そういうことですね。その実習先では英語詞の知識を駆使して生徒の学習意欲を高めたいというふうに思っています。
ただし、英語詞の面白さを理解するには、ある程度学力の素地、つまり英語力ですよね、がある程度必要なのではないかとも考えています。ある程度先に英語の知識がないと、その英語詞の説明の仕方のようなものをですね、楽しむことができないのではないかということですね。
この懸念があるんですけれども、どう考えたらよいでしょうか。先生にお尋ねしますというような、そういう趣旨のコメント、疑問だったんですね。これはですね、全くその通りで懸念、とてもよくわかるんですね。
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そしてこのチャンネルのリスナーの皆さんの中にもですね、英語の先生であるとか、あるいは英語の先生を志しているという方も少なくないんではないかというふうに想像していますので、きっとわかるんではないかと思うんですが、英語詞の面白さってある程度すでに英単語であるとか文法であるとかある程度ですよ。
知っているからこそ、後付けで英語詞的な説明がなされると、そういうことだったのかというふうに腑に落ちるっていう体験をして、それが面白いんですよね。
全くの初学者の段階で英語詞的な説明を持ち出されても、実はさっぱりわからないとか、少なくても面白みがわからないっていうことは、とってもよくある話なんだろうと思うんですね。
実際、英語詞をしっかりと納めて英語詞に関心があるという学生が英語教員になっていくとですね、すぐに英語詞って実は現場では、教育現場ではすぐにはあるいは簡単には使えないんだっていうことはすぐにわかります。
ある程度習得した後でこそ英語詞の面白さ、魅力がわかるっていうことなんですね。これは実はもう古くから言われている、そして話題になってきたことなんです。
英語詞を学ぶっていうのは大体大学生が多いわけですね。科目として学ぶっていうのは。その大学生っていうのはもう何年も英語を勉強してきたので、英語詞の面白さがわかります。
ですが、そうした大学生が教員免許を取って次の年から早速中高などで英語を教えるという現場に立った時にはほとんど役立たないと言いますか、それを出しても響かないっていうことがすぐにわかってしまうっていうこの矛盾ということですかね。
この現状をどう考えますかというような、そんな質問として受け取りました。実はこれは非常に古くて、そして新しい問題です。この質問を受けたのは私は初めてでは全くありません。毎年のようにこの話題が出てきたりします。
今現在ですね、私これに対して3つぐらいの回答、意見を持っています。それをお話ししたいと思います。
まず一つ目なんですが、指摘があったように英語詞の話題をそのまんま、例えば英語の授業でですね、中高の英語の授業で話したところでほとんど響きません。このヘルディオで話しているような日々お届けしているような話題ですね、これはほとんど響かないだろうと思います。
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理由は先ほど述べた通りで、英語詞の知識っていうのはある程度も英語について知っているという人が後付けで、そういうことだったのかという面白さがあるからです。
ですので、中高のようにまだ初学者の段階にいる場合にはですね、響かないことが多いです。ただ、中学生でもレベルが高かったり、あるいは高校生ですとある程度のストックはある。英語の知識のストックはあるという、そういう生徒もいますよね。
そのような生徒で、言葉に関心がある生徒には響くという可能性はあります。ですので、関心がありそうな生徒さんには、ぜひですね、分かってもらえそうな範囲で英語詞の知識というのを折に触れて話してあげるのはいいと思います。
ただ、一般の授業全体の中で英語詞の話を話しても、響く確率ってそんなに高くないので、むしろ個別に関心のある生徒さんに話してあげるという方がいいのかなというふうには私は個人的には思っています。
例えば、このヘルディオでも、第1回はあとあんの話題ということなんですが、そもそもあとあんの使い方の違いが先に頭に入ってない限り、面白くもなんともないというか、何を言ってんのっていうことでもありますね。
最近の話題では、deer、鹿がですね、もともとは動物を意味したんだということもですね、先にdeerは鹿だって分かっていなければ、面白くもなんともないわけですよね。
それから最近対談という形で、ケルフメンバーの青木くんと一種の話をしましたけれども、これもイングリッシュ、ウェルシュ、スコッティッシュ、フレンチとか先にこういった単語を知っているからこそ、あるいはそうではない単語、例えばジャパニーズとかチャイニーズとか、
イーズを持つものを先にもう暗記してしまっているからこそ、一種ってどういう分布なんだろうなというふうに考え始められるので、そもそもこうした単語を知らない段階で英語史の知識を持ち出すっていうのはむしろですね、やってはいけないことですよね。
なので、十分な知識のある、そして関心のある生徒さんにはぜひ英語史の知識を多少披露して、ますます好奇心を高めてあげていただければと思います。
また1点目までしかカバーしていませんね。チャプターを変えて2点目3点目に移りたいと思います。
2点目なんですけれども、英語史の知識っていうのはそもそも英語を教える時に役立つだけではないっていうことです。
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そもそも英語史の知識っていうのは、英語の先生が教壇に立って英語を教える時に役立つというだけのそんな狭い科目だとは思っていないんですね。
英語とは何か、なぜ英語が世界で今最も広く用いられている言語なのかであるとか、そもそも言語とは何かであるとか、そういうことを話題にしている、そういう分野なんですね。
そして先ほども本編前に述べましたけれども、英語史っていうのは歴史的なものの見方、考え方ということなので、ここで得たもの、得た思考のいわば方法、手段みたいなものは英語のみならず他の何語を考える際にも、つまり日本語とか言語一般ですね。
さらに言えば言語じゃなくても、とにかくあらゆることを考える際に応用できるんですよ。もっと言えば英語史という特典の分野だけでなく、いわゆる学問分野と言われるものはだいたいそれなんですね。
その世界で細かく狭く専門分野を突き詰めるんですが、そこで得られたものって他の分野にも応用がきくことが多いんですよね。
だから価値があるんだと思います。学問って。英語史もそのような無数にある学問分野の一つに過ぎないといえば過ぎません。
例えば最近の話題で言えば時代区分の話題というのを和田先生と対談しました。相対的なんだということですね。
緩くは合意しているけれども、実は区分なんていうものは相対的なんだというのは英語史から出た議論ではあるんですけれども、これ他のどんな分野にも応用できるはずなんですね。
それから意味変化の一般化とか特殊化というような話題も最近しましたけれども、これ一般化というものがあれば当然反対の特殊化っていうのもあるのはよく考えれば当たり前ということで言語に限ったことではないであるとか、
具体的な事例からはしてそれを抽象的に捉え直すあるいは一般的に捉え直すみたいなものがそもそも学問にはあるわけで、英語史というものを通じて、例えば英語の先生であればですね、教団に立って生徒に教えてあげたいのはある英単語の語源というそれだけではなくてですね。
あるいはある文法項目を合理的に理解できる方法を教えてあげるっていうだけではなくて、そもそもの物の見方を教えてあげるっていうことに英語史は役立つだろうということなんです。
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この2点目で話してきたことですね。一言で言うとこういうことなんです。今回の表題は英語史の知識は英語の先生が英語を教えるときに本当に役立つのかということだったんですが、英語の先生が教団で生徒に教えるのは英語だけじゃないっていうことなんです。
それ以上のことを教えたいっていうことなんだと思います。英語史はそのために役立ちます。英語史もと言うべきですかね。他のおそらくどんな学術分野もということですが、必ず教団でその意味で役に立ちます。
最後に3点目なんですけれども、英語史を学ぶということは英語の先生自身の知識の引き出しを増やすということなんです。生徒云々ではないんですね。生徒に教えるという前に先生が学んでくださいということなんです。
英語史を学ぶことで引き出しが増えた。その引き出しを実際の英語の授業の現場で使うか使わないかっていうのは二の次なんですね。引き出しを持っていることこそが大事なんです。持っていれば授業の中で使うべき時が来たら使えますから。ですが引き出しを持っていなければ使うべきタイミングなのに使えなかったっていうことになります。
改めて今日の疑問なんですが、英語史の知識は英語の先生が英語を教えるときに本当に役立つのかということだったんですが、英語を教えるときにというのは不要なんですね。英語の先生は英語史の知識を持っていた方がいいっていうことなんです。それを教えようが教えまいがそれほど重要ではないんですね。ということで3点ほどお話ししました。
ちょっと熱くなりました。私自身もレベルは大学というレベルではあるんですけれども、英語の先生の一人ということなので、この問題はいろいろと考えてきたつもりなんですね。そして現時点での考え方として3つほど言えることがあるかなということでお話ししました。
これはですね、英語の先生、英語の先生を志望する人あるいは皆さん英語の先生から習ってきたという英語学習者でもあると思うので、この問題は皆さんで語れるんですね。議論して本当は面白い問題なんです。
ぜひですね、コメント欄を利用して皆さんリスナーの方々も関係者少なくないと思いますので、この英語史の知識は英語の先生が英語を教えるときに本当に役立つのか問題について議論していただければと思います。
議論のための叩き台を少し厚苦しい形だったかもしれませんが、私が提供したという次第です。これをどんどん叩いてですね、皆さんのご意見聞かせていただきたいと思います。
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エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今日は英語史の授業を受講しているある学生からの質問を題材としてそれに答えるという形で、私自身が長らく考えている英語史の知識は英語の先生が英語を教えるときに本当に役立つのかという質問に対する答え、これを解禁いたしました。
皆さんのご意見、これは批判も含めまして、ご意見やコメント、プラスアルファの考え方、こういうのがあるぞであるとか、いろいろとコメント欄で盛り上がっていただけると面白いなと、そんなことで今日選ばせていただいたそういう話題でした。
それでは本日は月曜日ですね。皆さんにとって良い1日、そして良い1週間になりますように。ほったり口がお届けしました。また明日。
ありがとうございました。