2026-02-23 19:39

【再】#583. 名詞複数形の -s と動詞3単現の -s の歴史的な関係は?

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。 英語の語源が身につくラジオheldio。
英語史をお茶の間におもとに、英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく日々配信しています。
本日は1月4日水曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 本日お届けする話題は、
名詞複数形の-s と動詞3単現の-s の歴史的な関係は、です。
こちら、リスナーさんからの質問にお答えするという内容の放送会となります。 どうぞよろしくお願いいたします。
本題に入る前に、新著のお知らせをさせてください。 京都大学の家入洋子先生と私堀田隆一の教著、
文献学と英語史研究が、今月中旬12日以降なんですけれども、開拓者より発売開始となります。
英語史研究のガイドブックという内容の本です。 英語史を研究する方、これから研究をしてみたいと思う方に向けて書いた
ガイドブック、ハンドブックという趣旨なんですけれども、 過去40年ほどの英語史研究の動向を整理して、今後の英語史研究の展望を示す、
そういった趣旨の本です。 やや専門性が高い書籍ということにはなっておりますが、
このヘルディオを日々お聞きのリスナーの皆さんも、機会があれば手に取ってざっと目次だけでも眺めていただくといいと思うんですね。
このヘルディオでお話ししているのは、英語史の本当に一部なんですね。 氷山の一角ということで、英語史の扱う領域は本当に広いんだということが、
目次を見るとわかると思うんです。 このヘルディオでも幅広く英語史関係の話題を取り上げていきたいと思っているんですけれども、
やはり専門的、学術的に言いますと、本当に広くて深い領域なんですね。
そのあたりをざっと大掴みするという目的では、あるいはこのヘルディオを毎日お聞きの一般の皆さんにも役に立つことがあるかもしれません。
文献学と英語史研究開拓者より1月中旬に一般発売となります。 本書につきましては昨日の放送582回、教会を意識し教会を超える
文献学と英語史研究が伝えたいことと題して関連する話題を取り上げておりますので、まだ聞いていない人はぜひ昨日の582回の放送もお聞きいただければと思います。
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こちらのチャプターに本書を紹介する記事であるとか放送などを取りまとめたリンク集のようなホームページを作ってあります。
そちらへのリンクを貼っておきますので、ぜひ訪れてみてください。
以上、新聴のお知らせでした。
今日の話題は、「名詞複数形のSと動詞三単元のSの歴史的な関係は?」というお題なんですけれども、
こちらですね、リスナーのSilverglassさんよりいただいた質問がベースになっています。
そちらの質問に回答を差し上げるという趣旨の回になりますけれども、その質問を読み上げたいと思います。
これはですね、34回の放送、ロープス、ストーンズ、フォクシーズ、複数形のSの謎と題する放送回に対するコメント・質問という趣旨だったんですけれども、そちら読み上げさせていただきます。
名詞複数形のSの付け方・発音は、動詞三単元のSの付け方・発音と完全に同じですが、
英語指摘にいつからそうなったのですか。また偶然に同じになってしまったのか、あるいは一方を他方に同化させる何らかの要因があったのかについてもご教示いただけると幸いです。
ということで、シルバーグラスさんより質問いただきました。ありがとうございました。
こちらにお答えしたいと思います。
おっしゃる通りですね、Sの付け方や発音の観点から言いますと、名詞複数形のSと動詞三単元のSというのは完全一致と言ってよいと思います。
先に大雑把に結論を申し上げますと、元々の起源はこのSというのは全く別です。重なりません。
重ならないんですけれども、近代英語記に同じSに合一してしまいます。
そして一旦合一してからはSの付け方であるとか発音というのは完全に補聴を合わせて同じように発展し今に至るというそういう流れです。
もう一度言いますと起源は別なんですけれども、2つの別物なんですが、いくつかの言語変化の結果ですね、近代英語記くらいに合流して全く同じ語尾を取るに至った。
その後は同じ路線を歩んだので付け方発音なども全く同じ分布を示すようになったというそういう流れなんですね。
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まず名詞の複数形のSからお話ししますと、古英語では名詞によって、個々の名詞によって複数形の作り方というのが異なっていたんですね。
専門的に言いますと男性共変化名詞という括りでまとめられた名詞ですね。
確かに全体としては少なくなかったんですが、割合としては3分の1ぐらいあったんですが、全名詞の。
これがですね典型的に複数形にSを示す、古英語ではASという語尾でASという語尾だったんですけどもね、これだったんです。
逆に言いますと残りの3分の2、大半の名詞はですね、男性共変化名詞という括りではない別の括りの名詞なので、
複数形に必ずしもSを取らなかったんですね。
ボインだったり、Nだったりですね、他のいろいろな作り方というのがあって、ただですね、中英語記以降にこれがすべてですね、ほぼすべてと言いましょうかね、Sに一本化していくんです。
今までNとかボインとかですね、あるいは語尾をつけないで複数形を作っていたものが軒並みですね、Sによって複数形を作るという、つまりS複数に繰り返したということなんですね。
今でもかつての名残としてですね、ox、oxenという風にenをつけたり、あるいはsheepのようにSをつけない、むごびの複数形というのもあるわけですが、これは後英語の時代の名残です。
ですがほぼほぼほぼ99%の名詞がSをつけることで複数形を作るんだという風に一般化したんです。
こうして複数形といえばSという規則が中英語期以降に固まりました。これがまず名詞複数形のSですね。
一方三単元の方なんですけれども、後英語ではですね、これはむしろボインプラスTHというのが典型的な三単元の語尾だったんですね。
SではなくTHだったんです。ただですね、イングランドの北部方言ではTHの代わりにSを用いるといった方言的特徴、いわば鉛ですけれどもね、鉛があって、後英語末期からですね、北部方言ではSというのがあったんですね。
ですが一般的では決してなかったということです。中英語期に入ってもやはりSというのはさほど一般的ではなかったんですけれども、近代英語期にかけてこれがですね旧来のTH、古くは一般的だったTHがですね、北部からやってきたSに侵食されていきます。
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そして結局置き換えられていくんですね。その結果、北部方言特有の語尾だった三単元のSですね、これが標準英語にも入り込んで一般化したということなんです。
つまり名詞複数形のSと三単元のSっていうのは全く起源が異なっていて、たまたまそれぞれの分野で一般的な語尾となったということです。名詞側でS、そして動詞側でもSというふうに結果的に同じ語尾を取るようになったということです。
中英語後期までにですね、このS、もう少し丁寧に言いますとだいたいESというふうに譲られたんですね、当時は。母音がちゃんとありました。ES、発音上はだいたいSだったと思うんですけれども、これに合一したっていうことなんですね。
さて、このように中英語後期までに語尾としてSという形に合一しました。ここからの歩みは全く両者ですね、同じです。現代まで来ています。
Sだったものが、おそらくこれもですね、中英語後期から近代英語にかけてだと思うんですけれども、まずこの詞音が濁るんですね。つまり、ESというふうに濁ってきます。
これは実は英語の一般的な傾向で、語尾ですから弱い音説ですね。強制は決して置かれません。そして語尾、語末に必ず現れるものですよね。ということでエネルギーが弱まるんですね。
エネルギーが弱まると、実は詞音はですね、優勢化しやすいんです。優勢っていうのは濁音ですね。つまり、SだったものがIS、Zとなるわけです。これはですね、一般的な原理で、例えばですね、IS、HASというのもそうですね。
前置なんかもそうです。弱く読まれるので、OF、WITHのように語末の詞音が濁るっていう現象が起こるんですね。それによって語尾、Sは濁って、ES、ESという形になっていくわけです。
このエの母音はですね、後に弱まって、いわゆる曖昧母音になります。それによってES、ESぐらいの発音になりますね。それが今でも残っていて、例えばBUSES、DISHES、WATCHES、BOXESのようにESという複数形あるいは三単元の形として今にまで続いているわけですね。
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そして、この曖昧母音化したUっていう音ですが、曖昧母音化っていうのは一種の弱化ですね。Eというはっきりした母音だったものが弱まって、U、Uとなったわけです。そうするとですね、後期近代英語記ぐらいにさらに弱まって、結局この母音自体がなくなるという現象が起こります。
後期近代英語記っていうのは18、19世紀ぐらいですから、今からそれほど古い話ではありません。そしてこのUがですね、さらに弱化して結局なくなってしまうということで、音節がなくなってしまうということなんですね。母音がなくなるということは。これ、英語史的には実は一大事件なんです。
ちっちゃな音の変化に過ぎないんですけれども、割と大きなインパクトを残しているんです。その結果、一部スとかシュとかチュという音ですね。視察音、歯で摩擦する音と書くんですが、視察音に続く場合には、このエーズのエという母音は落ちなかったんですけれども、それ以外の場合には落ちてズになった。
そしてさらにこの音が無声シーンの後に来る場合にはスとなったと、そういうわけなんですね。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今日はリスナーさんからの質問にお答えする形で放送をお届けしました。名詞複数形のSと動詞三単元のS。
元々は起源は全く別物だったのが、同じSの形に合一してしまった後は、全く同じ歩みで現代まで来ていると。そういうことになりますね。
Voicyのコメント機能でこのようにリスナーさんから質問をいただきまして、それもさらにTwitterで流していただいて、それにいいねがつくような形で、他のリスナーの方も確かにこれ聞いてみたいという質問だったのかなと思ったんですね。
こういう形でリスナーさんがコメント、質問を寄せていただいて、その質問、確かにある、面白いということがあれば、何らかの形で他のリスナーさんもリアクションしていただけると、この問題、多くの人が関心があるのかという感じになって、私自身も取り上げてみようかなという気になりやすいという。
そんなことを今回経験しましたので、ぜひリスナーさん同士の間でもコメントであるとかいいねのやり取りをしていただいて、そして盛り上がる話題であるということが分かると、とても良い感じになっていくのではないかなというふうに思いました。
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こんな形でみんなで英語詞活動を減るかつ、あるいは英語詞の輪を広げるというような活動につながっていくとですね、とても面白いのではないかと思います。
ぜひ皆さんの英語詞の推し勝ちですけれどもね、このVCDRとかSNS上で広めていただければと思います。
今回はご質問ありがとうございました。
今日は皆さんにもう一つお知らせがあります。
イベントのお知らせなんですけれども、私ヘログ英語詞ブログというものをずっと続けてきているんですけれども、
今日2023年1月4日がですね、ちょうど5000回になるんです。5000本目の記事を書いた。これからアップするんですけれども、7時ぐらいにアップする予定ですが、
それを記念してですね、私自身で勝手に企画してですね、
私のツイッターアカウント上で、毎時一つ英語詞小ネタを披露すると、それを24個ということをですね、
今朝から始めたいと思うんですね。予定としては午前7時にその5000回目となるブログ記事をまずアップロードし、
そして8時からですね、毎時一つずつ何らかの英語詞小ネタ、ツイートの140文字以内で収まる程度の、いわば小ネタですけれども、
これを呟いていきたいと思っています。こちらのチャプターに私のツイッターアカウントへのリンクを貼っておきますので、
今日から明日にかけて、気づいたときと言いますか、思い立ったときということで構いませんので、ぜひそちらチェックしてみてください。
毎時一つの英語詞小ネタが配信されていきます。そして、ヘログ5000回記念ということで勝手にやるものなので、
一応ですね、何らかのヘログ記事に結びつける形でですね、話題を提供し、そしてその関連するヘログ記事へのリンクを貼るっていうような、
そんな仕様でやりたいと思います。ぜひですね、面白いと思ったものがありましたら、いいねやリツイート、それから便乗して関連する話題についてコメントなどしていただいても良いかと思いますので、
ぜひですね、この私が勝手にやる24の連続ツイートという企画なんですけれども、こちらを利用して英語詞を盛り上げていただければと思います。
気づいた時で結構です。英語詞小ネタというハッシュタグですね。もう一つですね、英語詞をお茶の間にというハッシュタグをすべてにつけておく予定です。
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ということで、1月4日ではありますが、正月のノリの続きということで、たまたまヘログ5000回というタイミングにも合いましたので、こんなことを企画してみた次第です。
ぜひこのチャプターのリンク先を覗いてみてください。
さて、このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています。
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いただく機会がありがたいことに少しずつ増えてまいりました。いつもありがとうございます。
差し入れの方も歓迎しております。
それでは、今日も皆さんにとって良い1日になりますように。
ほったりうちがお届けしました。また明日。
と言いますか、Twitter で毎時お会いしましょう。
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