【再】#626. 陶磁器の china と漆器の japan --- 産地で製品
2026-04-07 15:17

【再】#626. 陶磁器の china と漆器の japan --- 産地で製品

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サマリー

本放送では、産地とその製品を表す英単語の語源について解説します。特に、陶磁器を指す「china」や漆器を指す「japan」のように、国名が製品名になった例を紹介。さらに、カシミア、シャンパン、シェリー酒などの例を挙げ、地名が製品名になる「メトニミー」という言語現象について、日本語の例も交えながら詳しく掘り下げています。

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英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもっとうに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2月16日、木曜日です。いかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は、【陶磁器の china】と【漆器の japan】。産地で製品を表す単語たちです。
昨日の放送会の話題と密接に関連しています。どうぞよろしくお願いいたします。
新著のお知らせ
本題に入る前に、新著のお知らせです。
京都大学の家入洋子先生と私堀田隆一による教著、文献学と英語史研究が1月12日に発売となっております。開拓者より出版されました。
もう1ヶ月近くが経つんですかね。
このヘルディオでも、それからYouTubeや英語史ブログの方でも、色々とこの本について宣伝しながらですね、内容も紹介したりしているんですけれども、
これはですね、英語史研究のガイドブックという趣旨の本です。
英語史の入門書というよりは、英語史研究の入門書というべきものですので、すでに英語史を研究している方であるとか、
あるいはですね、このヘルディオ等を聞いて、英語史研究面白そうと思っていただけた方がいましたら、ぜひ手に取っていただきたいと思います。
過去40年ほど、1980年代以降の英語史研究の動向がまとまっています。
そしてそれを踏まえた上で、今後英語史研究はどうなっていくでしょうかというところもですね、論じています。
あまり類書がないという点では、価値がある本になるんではないかなというふうに思っています。
文献学と英語史研究、開拓者より1月12日に発売となっております。
イエリ先生との対談もこのヘルディオの過去回に収められていますので、そちらも含めまして、このチャプターに貼ったリンクから詳細を追っていただければと思います。
以上、新著のお知らせでした。
産地と製品を表す単語:メトニミーの紹介
昨日の放送会なんですけれども、625回ターキー、トルコと七面鳥の関係ということで、これはひょんなことでですね、語源の勘違いと言いますか、原産地の勘違いとか、語源のたらい回しという表現を昨日は使いましたけれども、
ひょんな事故が起こりまして、結局トルコと七面鳥が同じターキーという語で表されるようになったということだったんですけれども、この話題を受けてですね、今日は話をもう少し一般化してですね、産地とその製品、製品と言いますかね、その産地から産した物品、物産ということですよね。
それが動物というか食べ物の場合もありますし、そこで作られた製品ということもありますので、産地と製品という関係ですね、これについて意外と多くの単語がですね、こういうふうにできているんだということを、今日はですね、英単語を中心に示したいと思うんですね。
そもそも産地とそこで産する製品なり物産なりっていうのは、当然ながら密接な関係にあるわけですよ。その場所で生まれるわけですから。
昨日のターキーのように、人間の側で勘違いしてしまうっていうことはありますよ。原産地とか出身地みたいなものを。ただですね、産地とそこで産するものというのは、当然ながら極めて密接な関係にあるっていうことです。これはかなり当たり前のことを言ってるんですけれども。
言語学ではこれをメトニミというふうに読んでいます。産地の名前、いわゆる地名ですよね。固有名詞です。地名でもってそこで産した代表的な産物を呼ぶというようなことはですね、とてもよくあって、今日のタイトルにあったように、例えば代表がですね。
陶磁器を意味するチャイナ、それから漆器、漆ですね。これがジャパンと呼ぶわけです。それぞれ普通名詞、一般名詞になりますので、チャイナのCは小文字です。それからジャパンのJは小文字になりますけれども、明らかに地名、この場合国名ですけれどもね。
国名がそのままその国で産するものの代表的なもの、少なくとも西洋人が見たところの代表的な産物、製品を表す名前にそのままなっているっていうケースですよね。近代になってから西洋諸国がですね、チャイナとジャパンという国を見たときに、そこに産する代表的な、いわゆる製品ですけれどもね。
これにそのまま国名を与えたということになります。
この種の単語はですね、実は非常にザラにあってですね。
具体的な英単語の例:china, japan, キャシミア, シャンパン, シェリー
例えばいくつか挙げてみたいと思うんですが、キャシミア。
これはカシミアっていうことで、インドのカシュミールですよね。
ここの原産のヤギです。そのヤギから取れたケということで、二重のメトニミということになりますけれども、このカシミアのケですね。
それで作られた織物、特にショールなんかが有名ですけれども、これを表すようになっているっていうことですよね。非常に身近です。
それからですね、さらに身近なものとしてシャンペーンっていうのがありますね。
シャンパンのことですけれども、これはもちろんフランスのシャンパーニュ地方を原産で作られた発泡性の白ワインということですね。
このお酒の名前であるとか織物の名前というと、実はこういうのがほとんど多数あると思うんですよね。
お酒でいうとですね、もう一つシェリーっていうのがありますね。
これシェリー酒のことなんですけれども、これはスペインのシェリーズという町のワインということから来ているわけなんですけれども、
これもですね、地名がそのままそこを産地とするお酒の名前になっているっていうことです。
ちなみにシェリーズということで、ズも含めて地名なんですけれども、英語に入った時にこのズがですね、複数形のSだというふうに勘違いされて、
では単数形は何かというとシェリーであるという、これまた誤解によってですね、こういうのを異分析、メタナリシスというふうに英語では言うんですけれども、異なる分析ですね。
つまり分析間違い。シェリーズのズは五感の中の一部のズなので、絶対に取り外してはいけないものなんだけれども、英語的には五末のズというのは複数形のズである可能性が高いということで、
これを取り外してシェリーとして持ってきたという、そういうことなんですね。
ですので、もともとはシェリーズというズがあったわけで、シェイクスピアあたりではまだですね、このスが残った状態、シェリーズという形で、ちゃんと元のスなりズなりが残っている形で使われているんですね。
動物の品種、スポーツ、そして日本語の例
他にですね、犬や猫などのいわゆる動物の品種についても、これ勘違いが入っている場合も非常に多いわけなんですけれども、名前に地名が付くっていうことは非常に多くあると思います。
ヨークシャーテリアとかマルチーズとかシャム猫とか、いろいろありますよね。
それから地名発祥のスポーツなんていうのもありますね。
ラグビーっていうのが有名かと思います。
日本語についても、昨日の放送でさつまいもについて触れましたけれども、じゃがいもだってそうなんですよね。
これジャカルタ、インドネシアのジャカルタから来た芋ということで、ジャカルタ芋、じゃがたら芋と名まってじゃがいもというふうになったと言われていますし、かぼちゃ、これカンボジア、カンボジアということで、いわゆる南蛮貿易の時代ですけれどもね。
南の国、東南アジアの国からスペイン人、ポルトガル人、いわゆる当時南蛮人と呼ばれた人の手によって日本に持ち込まれたということなんですよね。
それから昨日のさつまいもと同じように、日本の方言内容、とうもろこしについて調べてみたところですね。
これもなかなか面白い文法で、一般的には共通語ではとうもろこしと呼んでいて、その産地があたかも中国にあるかのような名前にずばりなっているわけですよね。
単にキビとかキミと呼ぶ地域もあったり、それにとうを合わせてとうキビ、とうキミっていうのも非常によくあるですね。
それからですね、面白いのはですね、近畿あたりに南蛮とか南蛮キビという言い方がどうも分布しているっていうんですね。
それから面白いのはですね、地域によっては甲来キビとか甲来と呼んでいるところもあるというので、なかなかこれも面白い話だなというふうに思います。
場所と関連付けられるもの:政治、象徴
場所とそこで作られたもの、そこで産するもののメトニミーっていうのは、本当に挙げればキリがないわけなんですけれども、産物とは言わずともですね、その場所と非常に強く関連づけられるものとのメトニミーまで話を広げると、
例えばですね、長田町というと、そこと結びつけられるものは何かというと日本の政治ですということで、日本の政治を表す単語として広く知られています。
アメリカだとキャピトルヒルと言ったりですね、ワシントンと言ったり、イギリスではザダウニングストリートのように言ったりするわけですよね。
政治とこの地名との関係っていうのもなかなか深いものがあります。
それから、ノーモア広島とかノーモア長崎という場合の広島、長崎っていうのも地名を用いながら別のものを象徴的に表している。
これも広くメトニミーの働きということです。
メトニミーの重要性とまとめ
場所、産地とそこで産するもの、製品その他ですけれども、この関係の密接さっていうのが、きのう、きょうの放送会、たくさん例を挙げてきましたけれども、これでとてもよくわかったのではないかと思いますね。
さらに広く見ますと、結局固有名詞ですよね、場所っていうのは。固有名詞を普通名詞化する、一般名詞化する働きというふうに見ることもできるかもしれません。
このメトニミーというメカニズムですね。近年の認知言語学という分野では、このメトニミーという働きがですね、極めて重要であるというふうに考えられています。
その代表例として、きのう、きょうの放送では、場所とその場所に関係づけられる具体的なものという関係についてお話ししました。
エンディングです。きょうも最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
2日連続で、氏名、場所の名前とそこで算する物事という関係ですね。
メトニミーというメカニズムとしてですね、紹介してきたわけなんですが、本当に例はたくさんありそうですね。
日本語でも英語でも、そしておそらく他の言語でも無数に例が上がってくるんではないかと思います。
リスナーへの呼びかけとエンディング
連日リスナーの皆さんにはたくさんコメントを寄せていただいています。
最近このチャンネルを聞き始めた方というのも少なくないかと思いますので、改めて述べておきたいと思うんですけれども、このチャンネルではコメントをどしどし寄せていただくことを期待しています。
ただ聞いているだけということでも満足という方もいるかもしれませんが、ここに一言ですね、コメントを加えて英語詞の和に入っていただけるとますますですね、楽しく毎日このチャンネルを聞くことができるのではないかというふうに思いますので、
最初は少し勇気がいるかもしれませんが、本当に一言コメントという感じで全くかまいません。
私全て目を通しておりますので、ぜひですね、最新の回でもいいですし、それから過去の回聞いてですね、面白いな、この辺感想を持ったということであればそちら、ぜひコメントを寄せていただければ幸いです。
いいねとクリックしていただいた勢いで一言、ぜひコメントいただければ、次の私の話題、翌日何話そうかというのを常に考えている状態ですので、非常にヒントになるんですね、ありがたいんですということも本当にありますので、
ぜひですね、Voicyのコメント機能を通じてご意見、ご感想、質問をいただければと思います。それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、ホタリュイチがお届けしました。また明日。
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