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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間にをもとに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年3月4日水曜日。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日は、昨日に引き続き言語における数、数の問題ですね。 こちらをお届けしたいと思います。
昨日は基本編ということで、主に英語と日本語における数の扱いの違いに焦点を当てましたけれども、言語における数の世界は広くそして深いです。
何回か分けてお話ししたいなと思っておりますが、昨日は基本編だったということで、今回はですね応用編、応用編のさらに応用編というふうに今後続いていく可能性はありますが、とりあえずですね、ここでは応用編と題しまして、昨日の続きですけれどもね、お話ししたいと思います。
皆さんで一緒に言語における数という文法カテゴリーについて考えてみましょう。 どうぞよろしくお願いいたします。
昨日の配信会で言語における数の扱いについて基本編をお話しいたしました。 普通に考えるとですね、数えられるものというのは物だったり人だったり、
抽象的な概念だったりするかもしれませんが、基本的には名詞ですよね。 物に対応する、それについている名前があって、各言語でそれがだいたい名詞という語類に割り当てられているので、
言語における数という概念、文法カテゴリーは基本的に名詞と最も強く結びついているはずだというふうに考えられるわけですね。
実際に英語でもですね、名詞に複数形のsをつけたりするわけですよ。 日本語でも規則ではないといえですね、
人々とか木々という言い方で名詞そのものを繰り返すことによって複数性を表すということをやっている。
その点では極めてストレートですよね。名詞に付随したカテゴリーなんだというのは自明かと思います。
ところがですね、世界の言語を見渡しますと、さらにはですね、必要なところでは英語もそうなんですけれども部分的には、
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名詞に何かマークをつけて、単数であること、複数であることを表すのではなく、あるいはのみならず、別のところでも数を表示したい。
数の情報を埋め込みたいという言語がいろいろとあるわけなんですね。
名詞につけるならわかる。だけれども他の品詞であるとか、他の文のパーツにつけるというのはどういうことかと思うかもしれませんが、
周辺的な形では英語にもいろいろ見られるんですね。
例えばですね、昨日も例に出しました。
このように一冊の本があるのか、複数の本があるのかということは、第一義的にブックの後ろにSがつくかつかないかというところで制御をしていますが、
当然のことながらですね、There is a bookのaというのは一つという意味ですから、当然単数と相性がいいわけですよね。
ブックといっただけで単数性は十分に表せている。英語では複数性を表す場合にはS、単数性を表す場合には無語尾というふうに決まっているので、
ある意味There is a book on the tableのaというのは余計なんですよね。
一つであることは一冊であることはブックという形でもう分かるのに、余剰的にaもつけるということになってますね。
この観点から見ますと、まずもってブックで単数性を表しているということは間違いないんですが、
プラスアルフは余剰的にaによっても単数性が表されている。
さらに言うとですね、なんとThere isという動詞、つまり数えるべきものは名詞のはずなのに、
そのある意味対極にあるといっていい品種ですよね。動詞でまで単数性が示されているんです。
これもちろん主語、その動詞、存在するという意味のbe動詞ですけれども、
その主語である本が一冊なのか二冊以上なのかということがisという形によっても表されている。
複数の場合はこれはThere are some books on the tableと言わなければならないわけですよね。
ですので、There is a book on the tableは3回ですね、いろんなあれやこれやという手を使って、
一冊なんだよっていうことをくどくどと3回もですよ、表現している。これが英語なんですよ。
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isで表現して、aで表現して、最後極めつけbookという形で表現しているということなんですね。
同じように複数性も非常にくどく3回示しています。
3回かけて複数であることってこれでもかこれでもかという形で表しているんですね。
日本語の場合、机に本がありますと言ってしまうことができます。
一つも数を表そうという意思がここに感じられないということなんですよね。
他に、大体似たような例なんですけれども、英語では単数と複数が変わらない、単複両形という変わった名詞がいくつかあるんですね。
典型的にはsheepというのが有名ですけれども、その場合ですね、
少なくとも言語上、状況、コンテクストを見てわかる場合がありますが、言語だけに頼るのであれば、
例えばこの文を考えてみましょう。
この形では単数か複数かわかりません。
なので、これは一匹の羊が草をはんでいるのか、羊の群れがはんでいるのかというのは、
sheepの形だけではわからないんですが、動詞isあるいはareというこのbe動詞の形によって単数か複数かというのが判明する仕組みになっているわけですね。
これは作ったような例文ではあるんですけれども、
sheep自体で単復ということを区別する能力がたまたまない単語なので、
その場合には他の部分を使って数を読み解くことができるというような、こういう例もあるわけですね。
そして皆さんご存知の三単元のSですよ。
三単元のSというのは、三人称、単数、現在、そしてもっと言うともう一つ、直接法というこの4つのパラメータが組み合わさったときですね、
動詞にはSをつけなければいけないというのがルールなんですね。
この三人称単数の単数ですよ。
なのでSがつくというのは主語が単数、複数であるかというだけでなく、それが三人称なのかであるとか、
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動詞の時勢が現在形なのかとか、法が直接法なのかといういろんなもののコンビネーションによって決まってくるので、
数だけを表している三単元のSというわけではないわけなんですが、
ただですね、その4分の1ぐらいの効き目でこのSがあるかどうかによって、主語が単数か複数かということが区別される。
先ほどのisとareと同じ話なんですけどもね、the sheep grazesなのか、thesheep grazeなのかということで単数、複数が決まってくる。
英語の場合、かなり周辺的な、作ったような例で今説明しましたが、こういったことが通常起こっている言語。
つまり名詞そのものに複数マーカーとか単数マーカーというのをつけるのではなくて、その周辺の語ですよね。
今回例にしたのは動詞なんですが、動詞で単数か複数かをマークする。
その場合、動詞自体は数えられませんので、あくまで主語ですよね。
主語である羊に依存する形で、羊の数に依存する形で対応する動詞の語尾が変わったり、語形が変わったりという、そんな言語が世界の中にはあるということなんですね。
他にはですね、名詞といえばですね、だいたい就職語がつくことが多いんですね。
就職語というのは典型的に形容詞です。あるいは、この形容詞を広くとると漢詩、先ほどのあもそうですね、ザもそうなんですが、漢詩も名詞にかかっていくという意味では、広い意味での形容詞の仲間なんですね。
そこでわかるわけなんですけれども、例えばフランス語。
la voitureというと、これ、the carの意味ですね。
これを複数形にすると、les voitures、英語でいうとこのthe carsです。
これ英語とフランス語を比べてみてください。
英語はtheは変わりません。しかし、単数か複数かでcarとなるかcarsとなるか、名詞部分が変わります。
これストレートでわかりやすいですね。
ところが、フランス語の場合、laとかlesという英語でいうところの定関詞theにあたるというものが、次にくる名詞が単数か複数かでlaとかlesに変わるわけですよ。
そして、なんとなんと、車を意味するvoitureという名詞自体は発音が変わらないということなんですね。
もちろん、スペリングを綴ればvoiture、複数形の場合には後ろにsがつくというのがフランス語のルールなんですが、
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まず持ってですね、話し言葉から言語というのは始まります。
フランス語を母語とするものもですね、最初に耳で聞いてla voitureとles voituresの区別をつけて、そして少し大きくなると学校で複数の場合にはsがつくんだよと習う順番ですから、
基本的に言語の作りとしてla voiture、les voituresに見られるように関詞で単数か複数かを区別している。
名詞には少なくとも発音上ですね、区別するものがないということになりますので、これなかなかストレートじゃないんですね。
数えているのは名詞のはずなのに、その周辺の語、関詞であるとか、また他の言語では形容詞を複数形にすることで、次に来る名詞が複数であることを示す。
こんな言語もあったりするんですよね。
他には、動詞と主語の関係で、英語でも三単元みたいなものがある。
主語の名詞の単数、複数を動詞で表現するというリモート操作、遠隔操作みたいなことをやる場合があるんですが、
面白いことに、世界の言語の中には他動詞の場合、つまり何々をにあたる名詞が後ろに目的語に来るという場合にですね、
その目的語にあたるものの数を動詞の語形などで表現するという、つまり主語と一致するのではなく目的語と一致させて、
そして結局語形が変わるのは動詞というような、こんな言語もあったりするんですよね。
本当に世界広いですね。
そして数のマークの仕方、どうやって数の情報を言語上埋め込むかというのは、
これは名詞にそのまま埋め込むのがストレートという、これは非常に自明なんですけれども、世界を見渡すと必ずしもそういうわけではないんですね。
名詞そのもので表すのではなく、名詞の周囲にある語、形容詞であるとか漢詞、さらにはもうちょっと離れたところにあるですね、構造的には離れたところにある動詞によって表現するようなこともあったりするんですね。
そして物によっては副詞で表現するということもあるでしょうし、大名詞、大名詞は名詞の一種と考えれば比較的大名詞に直接数が乗っかっているというのは非常にストレートだと思うんですけれどもね。
いろんな手を使ってですね、言葉は数を表現しようとするということなんです。
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もちろん言語によってどの方法を使うのか、そしてどれだけ細かく数を言語の上に乗せるのかということはまちまちです。
極めて数にうるさい言語、極めて数にズボロな言語、いろいろあるから面白いということなんですが、数がどう言語の上に乗ってくるか。
これは名詞自体をいじってですね、複数形にするみたいな単純なやり方以外にもたくさん方法があるんだということなんですよね。
ということで今日は言語における数、応用編お話しいたしました。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。いかがでしょうか。
単に数と言ってもですね、言葉にはいろいろな表し方がある。そして世界の言語を見渡すとバリエーションもありますし、
一つの言語を昔から今までたどっても数の表現の仕方っていうのは変わっているっていう可能性もあるわけですよね。
それぐらいに基本的な概念、だからこそ表す手段も多いんだろうなというふうに思われますね。
いろんな手段を人間は開発してきたというふうに考えると面白いのではないかと思います。
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