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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
去る6月10日、NHK出版新書、英語史で解く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのかが発売されました。
発売前増殺がかかりまして、今全国すすうらうらにて第2釣りが並んでおります。大変ご好評いただいております。ありがとうございます。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ、英語史をお茶の間におもっとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は2026年8月16日日曜日。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
日本ではお盆休み、そろそろ終わりというところでしょうかね。私ダブリンにおりまして、先日日本のお盆より少し前だったんですけれども、
イギリスに旅行に出かけてきました。イングランドからスコットランドへ北上をしたんですけれども、ここでもですねヘルカツしてきました。
旅する英語史、旅ヘル。そこからの話題を一つ今日お届けしたいと思います。変なタイトルですけれどもね。
カキオチコンの名所、グレトナグリーンのトイレの話です。 どうぞよろしくお願いいたします。
8月13日付けて、ヘルディオヘルアコアリスナーでヘルウィリアンの編集員でもいらっしゃいますグレイスさんがノート記事を公開されました。
固有名詞論、あるいは名前学の話題で一つ記事を書かれているんですが、非常に面白かったんですね。
その記事のタイトルはどちらに入るか、それが問題かということでですね、これトイレの話なんですね。
ぜひ記事を直接リンク先からお読みいただければと思うんですけれども、日本料理屋さんのトイレでですね、花子と太郎という表示があったそうなんですね。
女子トイレ、男子トイレということですよね。
この花子と太郎というのは、それぞれ女性、男性、あるいは女の子、男の子の代表例として日本では色々なところで使われていますね。
役所に出す様々な書式のテンプレート、見本にですね、花子さん、太郎さんというのは品質しますし、
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今回のような、トイレでは珍しいかもしれませんが、これ日本料理屋であるということをアピールする効果があるわけですよね。
もともとはもちろん名前固有名詞ということで、これ自体に意味はない。固有名詞の意味論としてはですね、
基本的に意味はない。指示対象はあるけれども意味はないというふうによく言われるわけですね。
ただこれが一般名詞化した場合には、それぞれ女性、男性という意味論的な意味を帯び始めるということでもありますよね。
さらに今回の場合非常に面白いのは、日本的な雰囲気を醸しているよというコノテーションが込められているという記号論的にはですね、また別種の役割を担わされているっていうところに
グレイスさん気づかれて記事を書かれたっていうことなんですよね。 これはですね、花子の名前書くあるいは太郎の記号論として展開していけるのではないかという面白い議論だと思うんですよね。
トイレ論にもつながるかもしれません。 さあ、その記事を読みまして思い出したことがあるんですね。
先日私イングランドからスコットランドへ北上して抜けるというルートでですね、旅してきたんですけれども、
イングランド側からスコットランド側へ入る国境の街、スコットランド側の方ですね、の街でですね、グレトナグリーンという街があるんです。
ここはスコットランドのまさに入り口という位置づけでですね、ちょっとした面白い歴史的背景がある街というか村なんですよね。
この村にですね、グレトナグリーン、フェイマスブラックスミスショップでしたかね、
という観光名所と言っていいんですかね、がありましてそこに寄ってみました。
そこのですね、トイレなんですけれども、メン・ウィミンというような表記ではなくですね、
グルームとブライド、つまり花婿と花嫁という書き方でですね、トイレ表示があったんですね。
今になってですね、写真撮っておけばよかったなという風に思うわけなんですが、確か文字だけだったんですよ。
ピクトグラムみたいなものが近くにあったかもわからないんですけれども、まず目に飛び込んできたのは文字だったんで、
お!と思ったんですね。あれ、どっちがどっちだっけ?みたいな感じですよね。
瞬時にですね、判断できなかった。考えて、グルームの方だということで男子トイレに入っていったんですけれども、
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これなんでこのグレトナ・グリーンのトイレにはこんな表記があるのかというと、これはですね、背景があるんですね。
この町は実はですね、駆け落ちコン、駆け落ちですね、の名所としてよく知られているんです。
背景としてはですね、ここがスコットランドの入り口の町、イングランド国境に最も近いスコットランド側の町だ、村だということが背景にあるんですね。
これはですね、どんな背景があるかと言いますと、1754年のことなんですけれども、
ハドウィック卿ですね、ロード・ハドウィックの結婚条例というものがイングランドで施行されたんですね。
これによって21歳未満の若いカップルですね、がイングランドやウェールズではですね、親の許可なしに結婚するということが難しくなったんですね。
この条例によって。ところが北側の、国境の北側のスコットランドでは、この法律が緩かったということなんですね。
そこでイングランド側で駆け落ち婚を狙うカップルが、国境まで行って、国境を越えてこのグレートなグリーンで結婚式をあげるという、一種の慣行と言いますかね、が定着したということなんですね。
このお歴史から、この町が駆け落ち婚の名所、あるいはもうより広くですね、恋人たちのあるいは夫婦の名所、愛の名所になったということなんですよね。
そしてこの町で、この村で式をあげる際にですね、重要な役割を果たしたのがブラックスミス、鍛冶屋さんですね。
この鍛冶屋で結婚式をあげたということなんですね。
そして金手粉を打つことでですね、二人の結束を高めたというような逸話と言いますかね、残っていまして、その正式な跡地かどうかわからないんですが、それが観光客に今公開されているというところなんですね。
スコットランドの入り口とだけあって、おそらくですね、エジンバラのお土産屋さんに匹敵するくらいですね、非常に大きなお土産屋さんが並んでいて、イングランドからですね、少し足を伸ばしてここまで行くと、スコットランドまで行きましたよという証拠になるので、お土産屋さんなんかもですね、充実しているんですね。
一気にイングランド風味からですね、このグレトナグリーンの村はですね、スコットランド風味に化けるというこの体験をしましたね。
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こんな背景がありまして、ブライダングルームというトイレの男女別表示ということになっているわけなんですね。
実際ですね、私が訪れた時もですね、ここでいまだに結婚式をあげてるんですよ。一組いましたね。
それからですね、必殺の錠前。南京町みたいなやつですよね。これ日本にも愛の聖地みたいなのありますよね。どこにありましたかね。江ノ島なんかにもあったと思うんですけれども。
よく橋なんかにですね、南京町でラブみたいな感じで、2人で錠前をですね、くくりつけるというのがありますよね。
同じでですね、グレトナグリーンでも錠前がお土産屋さんになかなか高い値段で売ってましたね。
ラブのハートのついた、これをですね、おそらくカップルが購入して、近くのダックみたいなところですよね。
日本で言うとお守りの札を結びつけるようなセクションがありましたね。そこに所狭しとですね、錠前が並んでいるんですよ。
どこの国もやることは同じなんだなということですね。
今回の場合は、ブライド、グルームというのは、もともと太郎花子と違って一般名詞ではあるんですよね。
ただ、ここにメン、ウィミンではなく、あえてブライドとグルームをつけることで、この村の歴史、背景が浮き彫りになるという形で、もちろんあえて使っているということなので、
ここでの意味論的な意味は別としてですね、このコンテクストにフィットした、やはりコノテーションと言うべきなんでしょうか、記号論的にはまた別種の意味が込められているということかと思います。
このトイレの男女の区別がどんな名詞あるいは固有名詞で表されているか、これ意外とバリエーションあるかもしれないなと、グレイさんのノート記事を読んで思いましたし、グレトナグリーンのトイレのことを思い出した次第です。
ぜひですね、機会がある方はこのグレトナグリーンを訪れてみると面白いと思いますね。他には立体迷路みたいなのもあるんですよ。
なんて言ったかな、コートシップメイズとか言いましたかね。2人が迷路でたどり着けないとドボンみたいな、そんな趣旨なのかもしれませんね。
ということで、トイレにおける記号論のようなお話をいたしました。エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
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皆さんもですね、お気づきのトイレの男女さん、トイレじゃなくてもいいですけどね、更衣室でもなんでもいいんですけれども、典型的に男女分けられている場合にですね、どんな名称が用いられているか、面白いものがあったらぜひお寄せください。
日本でも世界からでもということですね。
絶賛発売中の新刊書なぜ三単元の企画についてお知らせです。なぜ三単元目撃マップ、今も走り続けています。
全国のリアル書店で本書を見つけましたら、なぜ三単元が置いてありましたよとお知らせください。
町と書店の名前を添えていただきますと、私がGoogleマップ上にピンを立てていきます。
日本地図をなぜ三単元で埋め尽くす、英語誌をお茶の間に広めていくというのが企画の趣旨です。
毎日コメント欄より皆さんのご報告をお待ちしております。
また、独立された方はAmazonレビューなど各種のプラットフォーム上で本書のレビューやご感想をお寄せいただけますと幸いです。
それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように、英語史研究者のほったりうちがお届けしました。また明日!