【再】#725. なぜ命令文には主語が現われないの?
2026-07-15 14:42

【再】#725. なぜ命令文には主語が現われないの?

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を伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。 本日は5月26日金曜日です。いかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は、【なぜ命令文には主語が現われないの】です。 素朴な疑問に迫ります。どうぞよろしくお願いいたします。
今日のお題は 素朴な疑問ですね。なぜ命令文には主語が現われないの
ということなんですけれども、英語では典型的な普通の命令文には主語が現われないんですね。
主語っていうのは基本的に命令するのはあなたとかあなたがたですからyouなんですよね。 それが省略されるっていうのが普通で例えば
open the window とかですねbe quiet のようにいきなり動詞で始める、動詞の原型で始めるということなんですね。
典型的にはSVOのような言語だというふうにされているんですが、 そして主語は決して省略されないということになっているんですが、この命令文だけは例外で
Sに相当する主語っていうのがない。むしろそれが合図となって 命令文だと理解されるんだということなんですね。
これですね。慣れてしまえばああそういうものかということなんですが、私も昔から疑問に思ってたんですね。
なぜ命令文には主語が現れないんだろう。 日本語でも命令形っていうのがありますね。動詞の命令形です。
開けろとか黙れとかいうことですよね。 これは開けるという下一段活動の動詞の命令形を使って開けろとか開けよ
になるわけですけれども、そして黙るというのは五段活用ですから黙れとなる。 特別な命令形があるっていうことでわかりやすいんですが、日本語の場合
命令文でなくても主語が省略されるっていうことはザラなので、 英語の場合
命令文の場合は主語を省略するんですよと習うんですが、それは何でなんだろうと考えるのは日本語母語話者としては
割と普通の疑問なんではないかと思うんですね。 あんなに主語を置かなければいけないとうるさい言語である英語が、つまりダミーでもいいから
一都みたいな形式主語でいいから立てなさいというように散々うるさく言う英語が 命令文の時はだけは例外です。
むしろ主語をつけないのが普通です。みたいな言い方するんですね。 で、なんでなんだろうということなんですね。ここ
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そういうことになっています。以上のことをですね知りたい。 これはですね私自身もずっと疑問に思っていましたし
皆さんの中にもですね、言われてみれば確かにそうだなというふうに考える人がいるんではないかと思うんですね。
これ私もですね答えは必ずしも出ていないということなんですけれども、いくつか考え方はあるんではないかと思っています。
ちなみにですね、この問題と関連して命令文については、かつてですね
61回、初期の頃ですね61回でこんなお話をしています。
なぜ命令では動詞の原形を使うの?という素朴な疑問です。 こちらもですね合わせて聞いていただくと良いかと思います。
61回、いいですね。 今回はそれに続いて同じ命令文の話なんですけれども、なぜ主語が現れないのか
ということについて考えてみたいと思います。 私の専門は英語史ということなので、歴史的に追いかけてみますと
これがですねあまりヒントになることがないんです。 というのは、古英語でも中英語でもやはり同じでですね
基本的に主語を入れないんですね。 つまり主語を省略されたという状態で命令文を作るんです。
かつては原形ではなくて命令形という特別な形がありまして、いわゆる原形、見出しの形とは違う語尾がついたんですね。
しかもこれはあなた一人に対して命令する時とあなた方という複数に命令する時とでは 異なる語尾がついたっていうことで、これが先に述べた
61回の放送でも述べている通りなんですが、 そこは違っていてもやっぱり主語は省略されることが普通なんですね。
主語のyouを補うということもありはするんです。補う時もあるんです。 現代でもですねyou bequiet
であるとかyou open the windowのように強調的にですねyouを付け加えることはあります。 ただやっぱりこれはですね
手で指で指すという感じですね。 youといっても一人に言ってる場合と複数に言ってる場合があって、特に一人に言ってる場合、
たくさんの人がいる中でどの人に言ってるかっていうのは指差したり目を合わせたりっていうことをジェスチャーなんかでしたりするわけですよね。
それの言語版がいわゆるyouってことです。 you open the windowみたいにそこのあなたですよっていうふうに個人を特定するような言い方もありますよね。
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こういうふうにですね個人を特定したりあなたに言ってるんですという趣旨で主語のyouを付け加えるっていうのは確かに小英語中英語
近代英語現代語ずっとあるんです。 ですがデフォルトは
そこまでこう何か強調してですね個人を特定する等の理由がない限りは省略するっていうことで今日の話は考えているわけなんですけどもね。
つまり歴史的な観点から言うともうすでに小英語時代から
主語を省略していきなり動詞で始めるっていうことがもう完成されてたんです。 ですので歴史をたどってですね歴史の中で変化してきたっていうことではないので
なぜ命令文に主語が現れないのかという答えには歴史的になかなかですね迫ることが難しいって いうことです
小英語よりもっと前の時代には例えば主語はあった だけど小英語までに落ちたんだということであればそういうことがわかるんであれば何か
歴史的に議論ししようがあるんですけれども 小英語より前の状態ってわからないので
つまり歴史的に迫るのがなかなか難しいという問題なんですね 残念なことに
とすると歴史的ではなく通じ的ではなく教示的な 考え方ですねこれでどうして命令文では主語が省略されるんだろうか
ということをですねまあ考えるには教示的な 発想から迫っていく必要があるということになりますね
一つは命令文で主語代名詞 u ですよね これを補うと形上閉所文との統合的な区別っていうのが失われますよね
つまり you open the window って言うとあなたが窓を開けます 開ける係ですみたいな普通の閉所文なのかそれとも
you open the window お前が 窓を開けたか命令なのかわからないってことです
ただ今発音したように命令文の場合語気が強まったり 語調が強まったりするんで当然ですね
話し言葉においては命令文なのか閉所文なのかというのは だいたい区別されるだろうっていう感じがするんですね
書き言葉であれば確かに you open the window という形に一致してしまうので はっきり現れないかもしれません
それでも命令文の時は例えばですね exclamation mark びっくりマークみたいのを添えるとかいろいろ区別の方法はあるわけなので
これはですねどこまで説明力があるかっていうのはよくわかりません もう一つ社会語用論という分野
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からの考え方ではですね こんなことが言われたりしています
英語は主語を普通省略しない言語だが 命令文の時だけは省略する
この主語かっこそして命令された人もを省略する文法はポライトネスストラテジーの 現れだと言えようということなんですね
何かと言いますと命令っていうのは相手に指示出しをするっていう非常に強い行為です 上から目線と言いますか
かなりこう惹かれる どれだけお前は偉いんだというふうに突っ込まれる可能性が高い
なかなか失礼で乱暴な行為ですよね それを少しでも和らげるにはあなたお前というにいわば
動作で言えば指差し行為ですよねそれの言語版とも言える いうを強調して発音するというのはですねこれはなるべく避けたいという心理が働く
んではないかということです これは一つプライトネスストラテジーの現れとしては面白い理屈だと思うんです
いうというのを言わない方が丁寧だからというような理屈ですね エンディングです今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
どうして命令文には主語が現れないのが典型なのかという素朴な疑問に迫ってきました 2つの観点から見てきましたね
一つ目は歴史的 ただこれはですねあまり今回の場合うまくいかない
なぜならば文献が残っている後英語という最も古い段階からもう 主語は省略されていたからということです
ですのでなぜに迫るっていうことはなかなか難しいんですね 2つ目の視点としてむしろ教授的にそして社会御用論という立場から
ポライトネスストラテジーつまり丁寧さを表示するために ただでさえきつい言い方になる命令文でさらに名指しするかのようにですね指差すかのように言う
というのはあまりに失礼乱暴であるそれを緩和するためにいうを省略するんだという 考え方ですこれは一理あるような気がするんですけれども
ひるがえって歴史的な観点から見るとですねこれ面白いのは 初期近代英語期ではむしろ
いうとかですねまぁ当時はザウなんていう 代名詞もあったんですがあなたあなたがたですね
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これを添える方が命令文に添える方がむしろより丁寧だったんではないかという見解も あるんです
つまりいうオープンドウィンドウみたいな言い方ですね 実際には近代英語ではむしろですねいうは動詞の後に来るんで
オープンいうドウィンドウみたいな語順になるんですけれども いずれにせよいうをむしろ加えた方が帰って丁寧になるというような
そう読めるような文脈も存在するそうするとですね 先ほどの社会語用論的な説明
というのもややアドホックつまり時代によって同じ使い方でもより丁寧になったり より失礼になったりするということがもし仮にですね本当だとすると
それは本質的な理由にはならない命令文に主語が現れないとか現れる 本質的な理由を提供するものとはなり得ないということですよね
ですのでこれやはりですね未解決ということだと思うんですね いろいろと考え続けていきたいと思うんですけれども皆さんはどのように考えますか
本編の中でも述べましたようになぜ命令文には主語が現れないのっていうのが今日の話題 だったんですが関連してなぜ命令では動詞の原型を使うのについては
過去回61回でお話ししています このエンディングチャプターにそちらへのリンクを貼っておきますのでぜひ合わせて聞いて
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ますますですね いい英語子の話お届けしていきたいなという気になりますのでそんな形で
持ち上げていただければと思います それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように
ほったりうちがお届けしましたまた明日
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