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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
来る6月10日、NHK出版新書、英語史で説く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのかが発売されます。
本日5月10日ということでちょうど1ヶ月前になるんですね。そんなタイミングで、明日なんですが、明日の5月11日月曜日、夕方の7時からですね、お聞きのヘルディオで生配信を行います。
この新刊書、英語史で説く英文法の謎、こちらAmazon等のネット書店ではすでにカートがオープンしておりますが、明日の生配信のタイミングでぜひですね、皆さんにAmazonから予約注文いただきたいということでお祭り企画なんですね。
Amazonで予約注文いただきますと特典がつきます。これについても明日の生配信でまたじっくりとですね、お話ししたいと思うんですけれども、ぜひ明日の夕方7時、お時間を空けておいていただきまして、お聞きのヘルディオ生配信、ぜひ皆さんにもお聞きいただければと思います。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ。英語史をお茶の間におもとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。本日は2026年5月10日日曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日の話題は、スコッツ語とスコットランド英語の区別。寺沢淳町、世界の英語よりです。どうぞよろしくお願いいたします。
私、堀田隆一は4月初めにイギリスに入りまして、今ですね、北部スコットランドは東海岸のアバディーンに滞在しております。かつてスコットランドのグラスゴーという町のグラスゴー大学に留学していたということもあり、スコットランドはですね、なじみ深い地域の一つなわけなんですが、
今回、久しぶりにですね、中期的な長さで滞在するべくですね、スコットランドに戻ってきたという感じなんですね。スコットランドの英語に関する話題というのも、これまで何回かお届けしてきましたが、私も今ですね、勉強中で、そこでいろいろとわかったことであるとか、英語史的に関心のあるところをですね、
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これからもこのヘルディオとのメディアでお伝えしていきたいと思っているんですが、その際にですね、まずのリスナーの皆さんに理解しておいていただきたいこと、これがなかなか説明が難しいんですけれども、ちょっと厄介なことがありまして、それがですね、スコッツ語とスコットランド英語、これがですね、違うものなんですよ。
スコットランドで話されている英語の編集、英語の方言という点では、両者共通しているんですけれども、育ってきた経緯が異なると言いますかね、育った出自、出自が異なるというのはどれくらい言い切れるのかっていう、ここはちょっと難しいんですよ。
なんですが、生まれた後のその育ちですね、育ちの部分が異なるので、2つ異なる英語編集としてですね、認識しておく必要があるっていうことなんですね。英語の用語で言いますと、スコッツ語というのはまさにスコッツです。
SCOTにSですね。このSというのは先日のヘルディオでも話題にしましたけれども、複数形のSというわけではなくですね、まさにスコッティッシュという場合の一種がありますよね。あの一種が短くなってSだけになってしまったんです。つまりスコッティッシュとスコッツは完全に二重語ということになります。
スコッツですね。これがそのままですね、日本語では横文字、カタカナにしてスコッツで言語の語と呼んでおきたいと思うんですね。これが一つあります。もう一つはスコットランド英語とか、あるいは標準スコットランド英語と標準をつける場合もあると思うんですけれども、こちらは英語ではスコッティッシュイングリッシュなんですよ。
スコッティッシュイングリッシュ。つまりですね、スコッツとスコッティッシュイングリッシュ、この二つが区別すべき二つの変種としてあるということなんですが、じゃあどういう区別なんですかと、これがですね、簡単には説明できないんですね。というのは、表面的な言語学上の違いですね、発音とか文法とか語彙、これは確かにあるんですが、
相互に影響を与えているということもあってですね、微妙なケースがあったりもするんですよ。
なので、純粋に言語学的な観点からだけではですね、スコッツ語とスコットランド英語ですね、スコッツとスコッティッシュイングリッシュ、この区別というのはですね、常にできるとは限らないですね。
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ここには縦の次元、歴史の次元、これを考えに入れないとですね、この二つ分ける意味もわからないと思いますし、なんで分けているのっていうことになっちゃうと思うんですよね。
やはりこの教授的に見えるようなこの用語の区別なんですが、背景には深い歴史があって、理由があってですね、この二つが分けられていると、このあたり理解するにはやはり歴史に入り込まないといけないということなんですが、
いきなりですね、深い歴史に入っていくとびっくりしてしまいますので、ここではですね、ちょうど昨日話題として取り上げました、寺沢淳先生の最近出版されました、世界の英語、ご大陸に広がる多様なイングリッシュズですね、中古新書より3月に出たばかりなんですが、
昨日の回でですね、じっくりと内容についてご紹介いたしましたが、スコットランドにおける英語も、この世界の英語の本の中にしっかりとですね、記述がありますので、そちらに頼る形でですね、このスコッツ語というのと標準スコットランド英語ですね、スコッティッシュイングリッシュというもの、これがどう違うのかを説明する一つのですね、
参考資料として使わせていただきたいと思うんですね。
世界の英語のこの本の中でですね、スコットランドを扱っているのは、第2章なんですけれども、ページで言うと50ページくらいから始まるんですね。50ページから始まるスコットランドということで、込み出しのもとに小誌、スコットランドとその歴史、
が書かれておりまして、そして次の込み出し、スコットランドの言語状況、このあたりですね、特に53ページから54ページにかけてのあたりが、今日のこのヘルディオで扱おうとしている内容、こちらが文章でまとまっているところなんですね。
53ページより一部読み上げさせていただきたいと思います。
小英語の北部、ノーサンブリア方言を起源とするスコッツ語は、スコットランド南東部でゲール語の影響を受けながら発達し、13世紀以降は南東部から徐々にローランドや北方のシマジマ、オークニーシェトランドに広まり、17世紀にはアイルランド北部にも広がります。
ここの部分がスコッツですね、スコッツ語の方の解説となっております。
改めて今読み上げた文を解説していきますと、小英語の北部方言、ノーサンブリア方言というふうに呼んでいるのですが、小英語というのは5世紀半ばから11世紀までの英語ですね。
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実際に文献が本格的に現れるのは700年くらいからなので、700年から1100年くらいの間にイングランドで話されていた言語です。
この小英語にも当時から方言がありまして、その北部方言ですね、スコットランドとはいわば国境にあたる部分です。
イングランド北部、ここで話されていた小英語が今回のスコッツ語の起源ということなんですね。
つまりですね、イングランド北部で話されていたノーサンブリア方言、これが現在でいうところのイングランドとスコットランドの国境、これを北側に乗り越えて、
今でいうスコットランド領内にまでですね、浸透してきていたということなんです。
なので今ではイングランド北部方言の英語と呼ばれているものと、今お話しているスコッツ語というのは根っこが同じということなんですね。
地域的に隣り合っているということもあり、これはわかりやすいと思うんですね。
ただ北部イングランドとスコットランドでは国も違いましたので、その後の歴史が異なります。
ということで方言としても異なるものになっておりまして、いまだに近いと言えば近いんです。
近いんですけれども、北部のイングランド方言とスコットランド方言、これをスコッツと、校舎をスコッツと呼んでいるわけなんですが、これは少し異なるものになったとはいえ、根っこは小英語という極めて古い時代にあったということなんですね。
そしてこのスコッツ語、小英語のノーサンブリア方言から派生した言語の一つ、方言編集の一つなんですが、これがですね、中世の間にスコットランドという国の公的言語になるわけですね。
南ではもちろん、イングランドの公的言語としての英語、イングリッシュがあったわけなんですが、北でもですね、スコットランドでもスコッツが公用語として使われていたということなんですね。
これで文学も書かれましたし、公的記録も書かれましたし、そのままですね、スコットランドが独立国として今の今まで存続していたらですね、おそらくスコッツという名前で、それがスコットランドの公用語になっていたという可能性は非常に高いんですね。
ところが近代に入った頃から、スコットランドの政治的独立性というのが脅かされるようになるんですね。
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南のイングランドという大国にだんだんと飲み込まれていったということなんですね。
そして先ほど読み上げた引用部分の後にですね、このように続くんですね。
スコッツ語は一時スコットランド議会の記録に用いられるなど公的言語としての地位も築きましたが、18世紀初めにスコットランドがイングランドへ統合されると急速に影響力が低下していきます。
ということでですね、18世紀初めにスコットランドがイングランドへ統合されるアクト・オブ・ユニオンという1707年のことなんですけれども、これを機にですね、いわば強大な南のイングランド、そしてそこで話される標準的な英語ですね、こちらイングリッシュです。
こちらに飲み込まれるようにスコッツの伝統というのが弱まってしまったということなんですね。
このスコッツ語の伝統の弱まりは17世紀半ばくらいから本格的に始まっていたわけなんですけれども、その後現代に至るまでですね、復興運動みたいなものが多少あったわけなんですが、影響力は今現在ですね、悲しも大きいとは言えない。
つまりかつては栄えたけれども、今は衰退してしまっている。ただ、なくなったわけではないんですね。もしかしたら歴史が、歴史だったらスコットランド国の公用語、公的言語に今でもなっていたかもしれないという、そんな存在がスコッツ語なわけですね。起源は公英語のノーサンブリア方言ということです。
さあ、ここまでがスコッツなんですね。では、今度はスコッティッシュイングリッシュ。こちらは何なのかということですね。寺沢先生の本の54ページの最初の部分、こちらも引用させていただきます。
スコッツ語衰退とともに、スコットランドで広く用いられるようになったのが標準スコットランド英語で、特に都市部で話されるものは一部のスコットランド鉛を除くと標準イギリス英語とあまり変わりませんが、地方ではスコッツ語の影響を受けた英語も話されており、地域差が少なからずあります。
つまりですね、スコッツ語が衰退した後、南のイングランドで標準的な言語となっていたイングランドの英語ですね。これがスコットランドでも非常に大きな影響を及ぼして、結局ですね、スコットランド人たちは英語を話すときに、このイングランドからやってきた標準英語を話すことになったんです。
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ただ、とはいえですね、昔ながらのスコッツにもありましたが、鉛があります。南のイングランドとは異なるアクセントで、そして語彙、文法などで話すので、完全に南イングランドの標準ではなく、南イングランドの標準英語にスコットランド色を加えたもの、これが話されるようになったということなんですね。
つまりスコットランド鉛の標準英語ということなんですね。ただ標準であるとかスタンダードという形容詞を頭につけることはつけるとしてもですね、実際にはスコットランド内部でも地域差があるんですね。
なので、方言群、スコットランド的な鉛で話されている英語の方言群をまとめ上げるラベルとしてスコッティッシュイングリッシュ、このように捉えておくのが良いのかなということです。
スコッティッシュイングリッシュのルーツは従って南のイングランドの英語なんですね。これにスコットランド風味がかぶさったという近代以降の産物です。
そして南のイングランドの英語というのはルーツは何かと言いますと、古英語の南部方言なんですね。以上、情報を整理してみたいと思います。
スコットランドで話される英語にはですね、2つの編集が区別される、区別しておいた方が良いということですね。これは歴史的な観点からですね、主にね。
1つはスコッツ、もう1つはスコッティッシュイングリッシュである。
1つ目のスコッツの方が歴史は長く、ルーツは古英語のノーサンブリア方言、北部方言から直に発達してきたのがスコッツ。
ただ近代以降を衰退しており、今でも消えてはいないんですけれども、あまり元気があるとは言えないというような歴史的伝統的な編集ですね。
もう1つは主に近代以降に芽生えた南のイングランドの英語にルーツを持ち、それにスコットランド風味がかぶさったもの、これがスコッティッシュイングリッシュです。
その究極のルーツはイングランド南部の古英語ということになるわけですね。
つまりですね、面白いのはスコッツにせよ、スコッティッシュイングリッシュにせよ、究極のルーツは古英語ということになります。
古英語の異なる方言ですが、その2つに端を発する2つの編集、これがいまだにスコットランドでは使われている、スコッツとスコッティッシュイングリッシュですね。
このように古英語に由来する2つの古い編集ですよね。
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究極的には歴史が長いということなので、これが異なった2つの編集として両方とも並存している状況にあるというのは、世界いろいろな地域で英語を話されております。
それで寺澤先生の世界の英語という本も書かれているわけなんですが、広瀬と家戸もスコットランドのみなんですね。
2つの古英語に由来する編集が今でも並び立っている、1つはあまり元気がないけれどもというような状況にあるのがスコットランドなんです。
今回はなかなかややこしい話題を取り上げましたが、ちょっとわかりにくかったという方は、ぜひ寺澤先生の誤調書50ページ以降、スコットランドの英語に関する記述がありますので、じっくりお読みいただければと思います。
これを抑えた上でですね、ぜひ今後のヘルディオでスコッツ語であるとかスコットランド英語についての話題、いろいろと含めていきたいと思いますので、今回のお話、ぜひ理解しておいていただければと思います。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
スコッツ語とスコットランド英語の区別、こちらなかなかややこしいので、寺澤先生の世界の英語からですね、引用する形で解説いたしました。
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冒頭に述べましたが、明日5月11日月曜日の夕方7時より、沖のボイシーヘルディオにて生配信いたします。
6月10日にNHK出版新書から出ます、英語詞で読む英文法の謎、なぜ3単元のSをつけるのか、こちらのAmazonでの予約爆撃アワー企画と題して、お祭り騒ぎ、明日の夜7時、このヘルディオからお届けしたいと思いますので、ぜひですね、多くの皆さんに生放送として聞いていただければと思います。
そして、よろしければその予約爆撃アワーのタイミングでAmazonより予約注文していただきまして、皆さんの手でこの新しい本の注目度を上げていただければと思います。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、英語詞研究者のホッタリュイチがお届けしました。また明日!