【再】#731. ケルト語の書記文化の開花が英仏独語よりも早かった理由
2026-07-21 15:52

【再】#731. ケルト語の書記文化の開花が英仏独語よりも早かった理由

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。 本日は6月1日木曜日です。早いですね。もう6月になってしまいました。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 本日お届けする話題は、
【ケルト語の書記文化の開花が英仏独語よりも早かった理由】です。 どうぞよろしくお願いいたします。
今日から6月ということなんですけれども、 この6月は本チャンネルにとって記念すべき月になります。
多少変化が起こります。 というのはですね、明日6月2日はこの英語の語源が身につくラジオヘルディオが始まって、
丸2年ということなんですね。2年前の6月2日にスタートしたんです。 それから毎朝更新してきまして、早いですけれども2年が経ちましたと。
そしてこのタイミングでプレミアムリスナー限定配信の新チャンネル 英語詞の話を開始したいと思っています。
つまり明日オープンということなんですね。 今お聞きの通常配信ですね。
レギュラー配信の方は毎朝6時ということで、今まで通り何も変わりません。 1週間7日、月間水木金土日と続けてまいります。
明日オープンというのはレギュラー放送に上乗せする形で、 金曜日と火曜日、毎週金曜日と火曜日の午後6時です。
夕方6時に配信する予定です。 こちら有料チャンネルということになりまして、その内容であるとか
新チャンネルの趣旨、狙いにつきましては この間の日曜日の通常放送ですね。727回でとくとくとお話ししています。
6月2日金曜、Voicyプレミアムリスナー限定配信の新チャンネル 英語史の和を開始しますというタイトルでお話ししていますので、ぜひそちら
じっくりとお聞きいただければと思います。 その上で、ぜひこの趣旨に賛同するという方がいらっしゃいましたら、ぜひ
サブスクライブしていただければと思います。 ですので明日6月2日はですね、朝6時の通常放送はそのままにあります。
そして12時間後ですね、 金曜日の午後6時に
新チャンネルでの第1回放送をお届けするということになっております。 新チャンネルの趣旨等は私のブログ、ヘログ、英語史ブログの方でも書いておりますので、
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その記事へのリンクをこのチャプターに貼っておきます。 そちらから情報を確認していただければと思います。
ということで、明日オープンの新チャンネルについて宣伝でした。 よろしくお願い致します。今日のケルト語の初期文化の開花が英仏独語よりも早かった理由と
題してお話しします。 この1ヶ月ほどですね、ケルト語絡みのお話をする機会が増えてきています。
というのは、モッカ上野の国立西洋美術館にて、 象形の地ブルターニュテンが開かれているんですね。
こちらに学生を連れて訪問する観賞に出かけるということをですね、日程に組み込みまして、実はですね、先日火曜日、
ついに行ってきたんですね。これについてはまたお話ししたいと思うんですけれども、 英語史のゼミを大学で開いていまして、英語史とブルターニュ、
そこで話されているブルトン語のですね、接点を探りながらこの1ヶ月ぐらいですね、 ちょこちょこといろいろな話をこのヘルディオでもしてきたという次第なんですね。
そんなこともあって、ケルト語絡みの話というのが多くなってきているんですけれども、 もし過去の関連会まだ聞いていないという方もいらっしゃるかと思いますので、
ここで主要な放送会2回分だけ言及しておきたいと思います。 692回、ケルト語派を紹介します。
これはぜひ聞いていただきたいと思います。今日のお話とも関係してきます。 それからその次の693回、英語史とケルト、英語史とブルターニュ、
国立西洋美術館の生計の地ブルターニュ展訪問に向けてという回です。 692回と693回、
これを聞いていただいた上でですね、今日の放送会も聞いていただければと思うんですけれども、
ケルト語の初期文化、初期って書くってことですね、書き記すっていうことですけれども、 この書いたのはヨーロッパでは異常に早いんですよ。
英語、フランス語、ドイツ語などよりも早かった。 これは結構驚きで、なんで?と思うわけですね。
ケルト語というのは、すでに先の回でも述べてきましたが、 ある意味ではヨーロッパの本当に周辺も周辺、
コーナーに追い詰められた和社人口の少ない言語群、 インヨ語族の中でもかなりマイナーな部類の語派ということになりますね。
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ところが初期文化の発達は異常に早かったということなんですね。 ヨーロッパの中世においては、早い段階ではですね、
初期文化というものは基本的にラテン語のことを指したんですね。 ラテン語による初期文化ということで、
ラテン語を母語としない人々も初期文化に関する限り、 ラテン語を受け入れてラテン語でものを書いてきた。
つまり外国語であったとしてもラテン語を書くことを覚えて、 それでそれぞれの国、地域の事情を記したりですね、
初期文化を発達させてきたということがあります。 つまり異なる言語をそれぞれ喋っているんだけれども、
ヨーロッパにおいてはラテン語で書くという共通の初期文化の伝統というのが早い段階、
中世、前期からあったわけですね。 それが中世、後期になるとですね、徐々にラテン語から脱して、
自分たちの言語ですね、これを俗語とか、 ワナキュラーというふうに、
呼んでいるんですね。ラテン語に対して自分たちの普段話している、普段使いの言語のことです。 俗語、ワナキュラーですね。
初期文化がワナキュラーに徐々に移っていきます。 ラテン語もずっと並存しているんですけれども、自分の言語で書き始めるという文化も育ってくるんですね。
ヨーロッパ各地でワナキュラーな初期文化が芽生えてきたっていうのは、
では、それぞれの地域でどれくらいのタイミングなのかということを確認しておきたいと思います。
フランス語ではですね、1098年頃と呼ばれているローランの歌。 これがフランス語初期文化の始まり、フランス語文学の始まりというふうに言われています。
1098年というタイミングですね。 ドイツ語ではさらに遅れて13世紀のものとされています。
ニーベルンゲンの歌。 英語は結構早いんですよ。
普通読よりも早くてですね、一番早いもので8世紀初めですね。
ベオウルフの年代っていうのはいろいろと揉めているところがあるんですが、一番早くは700年頃、8世紀初頭というふうにされています。
古英語、英語の古い姿で書かれています。 ですから普通読語に比べれば随分と早いなと思うかもしれません。
ところがですね、さらに俗語、バナキュラーの初期文化が発達した言語があるんです。
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それがケルト語ですね。ケルト語群という言い方をしておきましょうかね。 原創する最古のアイルランド語の文書。
これが1106年頃のものと言われているナヌイドレ書というのがあるんですね。
それから少し遅れて1160年頃、ラグネヘ書というものがあるんですね。
こうすると12世紀ということなので英語よりも遅いということになりますが、どうもその起源は6世紀にまで遡るということがおよそ認められています。
6世紀のダラーンフォルギルによるコルムキル、聖歌。 聖コルンバを込める歌ですね。
つまり俗語による初期文化の開始がですね、どうも6世紀だととんでもなく早いですね。
同じくケルト系の言語であるウェールズ語についても、原創する最古の文書こそ13世紀以降のものなんですけれども、
アネイリンであるとかタリエシンなどの詩歌の起源は、やはり6世紀に遡るらしいということなんですね。
英仏独ケルト語というふうに見てきましたけれども、その中での早い遅いっていうのは確かにあるんですが、共通点は
ヨーロッパの主演部と言っていいですよね。 ローマを中心とするとということです。
中世の中心である地中海世界と言いますか、 ローマを中心とする世界から見ると、主演の方に英仏独もありますし、
さらにケルト語はもっと主演にあるわけですよね。 このあたりから実は俗語初期文化っていうのが早く始まってるんですよ、主演部に。
逆に中心部というのはラテン語の経緯がその分大きいだけに、そこから逸脱するという機会に恵まれないっていうことですね。
ワナキュラー初期文化が発生しにくい、 遅れる傾向があるっていうことなんですね。
つまり田舎の方が ワナキュラー初期文化が早く開花するというような考え方なんですが、
こちらはですね、 これにつきまして引用を読み上げたいと思います。
出典は原清志氏によるケルトの水脈という本ですね。 この213ページより以下読み上げます。
この答えはまさにその文化的終焉性にあると言っていいだろう。 フランスの社会言語学者バッジオーニの提唱していることだが、ローマ帝国の終焉部とその隣接地帯、
すなわちブリタニア諸島、ドイツ北東部、スカンジナビア、ボヘミアなどでは、 ラテン語は教養人にとっても外国語でしかなく、その使われ方も古風なままであった。
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権威ある言語が自由に日常的に用いられないという中で、地元の言葉をそれに代用するという考え方が生まれ、
ラテン語に似せた書き言葉での使用が始まったというわけである。 したがってヨーロッパではローマ帝国の終焉部、
その内外で最初に日常的に用いられる俗語による書き言葉が誕生した。 こうした俗語が現代の国語、民俗語のはっきりとした外部であるヒベルニアでは、
6世紀にはシイカばかりでなく、年代記や法的文書までゲール語で書かれるようになった。 カムリー語の法的文書は10世紀、
聖人伝はラテン語からの翻訳で11世紀末になって登場するので、 ゲール語と比べるとその使用度は低い。
ワリアが一部はローマ帝国領内だったということも関係しているだろう。 引用終わります。
引用の中でゲール語、カムリー語という表現が使われていますが、 現代の感覚で言うとアイルランド語とウェールズ語にそれぞれ相当すると
捉えておいて良いと思います。 終演部の中の終演部、端っこの中の端っこのケルト語が一番最初だったってわけですね。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。 いかがでしたでしょうかね。端っこの方が
権威の中枢から遠いだけに、権威に必ずしも従わなくて良いということなんでしょうかね。 早く自立するということかもしれません。
自分の言葉、母語で初期文化を発達させるというのは非常に自然なことのように私たちには思えるかもしれませんが、
かつてはそうではなかったんですね。文字っていうのは権威あるもので、そして権威ある言語こそが文字に付されるに値するという権威主義の時代です。
そうすると自分の喋っているような低い、地位の低い言語ですね。 文字で書き表すという発想すらなかなか出てこないということなんですね。
特に権威の意識の強い中枢部ではこの意識が強かったんだと思います。 ですが端っこになればなるほど権威というものを直接的に感じる機会が少ないので、その縛りみたいなものから解放されやすいということかもしれません。
周辺部、端っこにいる方がなんだかのイノベーション、そして後から見ると当然の自然のことのように思えるイノベーションを始めることができると、そういうことなのかもしれませんね。
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ケルト語早い!ケルト語恐るべし!
さて、このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています。
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先に述べました国立西洋美術館でのブルターニュ展ですね。
こちら6月11日までの開催となっています。
ぜひ関心を持たれた方は行って訪問してみてください。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように。
ホッタリウイチがお届けしました。
また明日!
15:52

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