2026-03-11 14:29

【再】#599. YouTube「515通りの through」回への補足

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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英語史をお茶の間におもっとうに、英語の歴史の面白さを伝え、進むを広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は1月20日、金曜日です。いかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は、【YouTube 515通りの through 回への補足】です。
同僚の井上一平さんと私とで、YouTubeチャンネルを開いております。
井上一平・堀田隆一 英語学・言語学チャンネルというものなんですけれども、
昨年の2月から始めました。
毎週水曜日と日曜日のそれぞれ午後6時に新動画を配信しています。
そして1月8日の回ですね、第91回の動画だったんですけれども、
【ゆるーい中世の英語の世界では綴りはマイルール】
【throughのスペリングは515通り】
【ほったてきゆるさベスト10】
と題する動画を公開しました。
これが思いのほか多くの方に見ていただきまして、
2000回以上の視聴回数に達しています。
この反響を受けまして、
このボイシーヘルディオでも関連する話題をお届けしようかなと思った次第です。
ということで本日もよろしくお願いいたします。
本題に入る前に新著のお知らせをさせてください。
京都大学の家入陽子先生と私、ホッタリュウイチの教著が出ています。
【文献学と英語史研究】というタイトルで、
1月12日に発売となりました。開拓者より出版されています。
この本は英語史研究のガイドブック・ハンドブックという趣旨の本です。
英語史を研究している方、それから英語史を研究してみたいなという方に、
過去40年ほどの研究の動向、そして今後の展望を整理して示した本です。
やや専門性が高い書籍ということで、
英語史そのものの入門書ではなくて、英語史研究のガイドブックということなんですけれどもね、
関心のある方はぜひ手に取っていただければと思います。
【文献学と英語史研究】開拓者より、1月12日より一般発売となっております。
このチャプチェル記事へのリンクを貼り付けておきますので、そちらから詳細をご覧ください。
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以上、新著のお知らせでした。
今日の本題なんですけれども、
YouTube515通りのスルー会への補足ということで、
オープニングでも述べましたが、
井上一平、堀田隆一、英語学、言語学チャンネルというYouTubeチャンネル、
この第91回、英語史上スルー何々を通り抜けてというあの前置誌ですけれども、
このスルーの単語の綴り字が、私が調べた限り515通りあったという、
この辺りの話題をですね、YouTubeチャンネルでお届けしたんですけれども、
これがですね、2000回以上視聴されているということでですね、
私自身も驚いているんですけれども、
かつては英語の単語のスペリングっていうのは非常に緩くてですね、
適当に書かれていたという話なんです。
ですので、英語史上このスルーという一つの同一の単語ですけれども、
この綴り字がですね、様々な形で記録されて残っているわけです。
もちろん今はですね、標準英語としては、
T-H-R-O-U-G-Hというこの綴りしかないわけです。
実はですね、道路標識なんかでT-H-R-Uという綴り方もあるわけで、
これもチャンネルの中に触れてありますけれども、
基本的に正式なものとしては、我々が知っているあの妙な通りではありますけれどもね、
あれでスルーと読ませるっていう一つ、あの一つがあるだけなんですけれども、
かつてはもっと適当で緩くて、すべて書き集めたら515通りあったという、
そういう話になっています。
YouTubeの方ですね、まだ見ていないという方は、
このチャプターに関連するリンクを貼り付けておきますので、
そちらからまずご覧いただけると良いかと思います。
今回このVoicy Heldioでは、そのYouTubeチャンネルでお話した内容について補足と言いますかね、
裏話的なものなんですけれども、それをお届けしたいと思っています。
まず英語詞全体として515のスルーのスペリングがあった、
異なるスペリングがあったということなんですが、
実際にはそれくらい多くのバリエーションがひしめいていた時代というのは、
ある程度限られていてですね、主に中英語という時代なんですね。
1100年から1500年というイメージです。
そこから少し先に初期近代英語期にかけてもバリエーションはまだ残っていたんですけれども、
だいたいこの辺りの時期に異なるスペリングっていうのがひしめいているんですね。
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というのは、中英語期というのは方言の時代と言われることが多いんですね。
方言が花咲いている時代ということで、イングランドの中の様々な方言で発音が違うわけですよね。
スルーの発音が違う。
そしてその異なる発音を書き写す形で、つづり字でも様々なスペリングですよね。
その方言形に対応したものが反映されるので、イングランド全都から集めると、
とにかくたくさんの異なるつづり字が現れるっていう、そういうことなんですね。
もう少し丁寧に言いますと、方言というのは、
古英語の時代から、そして中英語の時代、近代、現代までですね、たくさんあるんです。
イングランドには今だってたくさんあるという点では何も異ならないんですね。
ただ、中英語以外の時代、古英語であるとか、近代英語、現代英語には標準的な書き方っていうのがある程度あったんですね。
現代は完全にありますよね。
ところが、事情でノルマン征服という出来事が関係するんですけれども、
これによって英語の標準語っていうのが一時期なくなるっていう時代があったんです。
それが中英語期です。
したがって英語を書く時には、自らの方言でつづったんですね。
方言発音をそのまま書き写したようなつづり字でつづったんであって、
全国的に統一された標準的なつづり字ってなかったので、
耳で聞けば異なってるという、そういう方言がですね、そのまんま異なった形で書き言葉にも反映されたっていう、そういうことなんです。
それを指して、方言の時代、中英語は方言の時代って呼んでるわけですね。
そしてですね、515通りっていうのは、これはさすがにですね、多いです。中英語でも多いです。
他、私が調べた限りでは、例えばsuch、そのようなという意味のsuchっていう単語ありますよね。
これもちろん現代ではsuchとこの書き方しかないんですが、これを調べてみますと、
百数十はあります。ですが500には届きません。
大体の単語がですね、英語数十から100ぐらいの異なるスペリングを持っているっていうのは、
これは大体言えることなんです。一般的に。
ですが500を超えるという、このオーダーでですね、
バリエーションがあったっていうのは、私が知る限りthroughぐらいなんですね。
他にもあるかもしれませんけれども、私が調べた限りです。
どうしてこんなにthroughはですね、異常なバリエーションを示すのかといえば、
一単語で、短い単語ではあるんですけれども、
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この中に実はいろいろなポイント、問題となるポイントが多いんですよ。
まずですね、throughのth、この英語ではよくあるthサウンドをどう綴るかと言いますと、
今ではthという書き方しかないんですが、中英語あたりにはですね、
これをthを専門に表す1文字のthornという文字があったんですね。
それもあったし、今風のthもあった。他の書き方もあった。
これはYouTubeのほうを見ていただければと思うんですけれども、
複数あったんですね、thの表し方が。そこはまずポイントです。
それから次にお尻のほうですが、ghっていうのが標準的な綴り字のthroughの中にありますね。
最後ですね、これ発音しないのにghあるということで、
妙な綴り字だと私もですね、最初に学んだときに思ったんですが、
このghに相当する部分、ここもさまざまな書き方、綴り方がありまして、
今のようにghというものもあれば、hだけということもあれば、
発音結局しなくなったわけなんで、現在はね、through、ghに対応する発音ないので、
じゃあ書かないでおこうっていうふうに、0の場合もあれば、さまざまなんです。
そして真ん中の部分なんですが、rouという部分ですね。
現代の標準ではrouの部分も、実はいろんな書き方があって、
今ではrvoinっていう順番ですが、ひっくり返ってvoinrという、まずバリエーションがあった。
その際にではvoinはどう書くか、今ではouとなっていますが、
かつてはoだけの場合もあれば、uだけの場合もあれば、いろいろなんです。
組み合わせもあればっていうふうに。
そうするとですね、このthroughという短い1単語の中に、
バリエーションを示し得るポイントっていうのが、今挙げたものでもですね、4つぐらいありますね。
そのそれぞれのポイントについて、だいたいスペリングっていうんですかね。
オルタナティブスペリングみたいなものがたくさんあってですね。
そしてそれを組み合わせると、何百通りということがですね、可能になる。
論理的に可能なんですが、それがですね、割と現実的にもですね、
その組み合わせが現れてしまっているっていうことなんです。
その結果、throughはいろんなところにポイントがあるので、
そして組み合わせの数も多くなるので、515通りと、そういうことになったわけですね。
もとは発音があるわけです。
今スペリングの話なんですけれども、もともとは方言の発音があって、
それを何とか書き写そうと努力した結果ですね、いろんな通り字が現れてしまったということで、
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背後には方言発音、鉛っていうのがあります。
ですので、ある程度地域分布っていうのがあります。
この地方だとこういう発音だから、ということはこういうスペリングになりやすいというような形ですね。
しかも通時的に見てますので、異なる時代に少しずつ発音が変わったりしますので、
変化したり変異するということが起こってくるんですね。
それを英語詞というふうに全体をとにかくひっくるめて書き集めたら、
とにかく515あったというそんな流れなんですね。
私の英語詞の中での専門領域っていうのはこの辺りなんですね。
中英語のスペリングとか発音、形態というところにあるので、ある意味ズバリの話題なんですけれども、
なにせですね、このVoicy Heldioではスペリングの話ってズバリはしにくいんですよ。
スペルアウトしなきゃいけないっていうことになってもどかしいんですね。
ですので、今回はYouTubeチャンネルを主にこの話題をお届けしたという次第です。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
YouTubeチャンネルで取り上げた515通りのスルーという話ですね。
この補足といいますか、裏の話をお届けしました。
ヘログの方でもいろいろとこれについては書いてありますので、このチャプターに関連するリンクを貼り付けておきます。
そちらからさらに詳しくスルー関連の話題追いかけて深掘りしていただければと思います。
この狂気じみた515通りのスルー、皆さんはどのように感じましたでしょうか。
ぜひコメントからですね、ご感想等をいただけますと幸いです。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています。
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それでは皆さんにとって今日も良い1日になりますように。
ほったりうちがお届けしました。
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