2026-03-08 16:47

【再】#596. 通時的パラダイムで遊んでみる --- [nama]/[na:m

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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サマリー

本放送では、英語の歴史における単語の音韻変化を「通時的パラダイム」と名付け、古英語・中英語・近現代英語の3段階で発音を比較して楽しむ方法を提案しています。具体例として「name」「stone」「sheep」などを挙げ、ダイグロッサ(大母音推移)などの音変化が絡むパターンや、変化しない例も紹介。この「通時的パラダイム」を定着させ、英語史の学習や試験に応用する可能性についても言及しています。

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英語史をお茶の間におもっとうに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は1月17日火曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 本日お届けする話題は、
【通時的パラダイムで遊んでみる】 【nama】、【naam】、【neim】、
お知らせ
【toto】です。どうぞよろしくお願いいたします。 本題に入る前に、2点ほどお知らせをさせてください。
まず1点目なんですけれども、新著のお知らせです。 京都大学の家井龍子先生と、私堀田隆一とで、
文献学と英語史研究を書きました。 こちらが1月12日に開拓者より出版発売されています。
英語史研究のガイドブックです。 英語史を研究している方、あるいはこれから研究を始めたいという方に、
過去40年ほどの研究の動向、研究史と、 今後の展望を整理して示すという趣旨の本となっております。
辞書やコーパスという研究用のツールの紹介から始まって、 分野別に音韻論、つづり字、形態論、統合論というふうに、
テーマごとに問題を整理していますので、 研究の上で非常に参考になると思います。
関心がある方は、ぜひ手に取っていただければと思います。 文献学と英語史研究、開拓者より一般発売開始となっております。
そして2点目なんですけれども、1月11日ですね。 先週の水曜日のことなんですけれども、
慶応英語史フォーラム、ケルフと呼んでいる団体で、 3ヶ月に1編、英語史新聞というものを発行しています。
この第4号、最新号が1月11日にウェブ公開されました。 こちらすでに多くの方に読んでいただいているんですけれども、まだ読んでいないという方はですね、
ぜひこちらのチャプターにリンクを貼っておきますので、そちらからアクセスしてみてください。 このヘルディオの扱っている英語史という分野とですね、同じ方向を向いています。
私自身も監修に加わっていますが、執筆者はですね、ゼミ生であるとか、院生の学生ということでですね、若々しい発想で多種多様な英語史の話題が記事として掲載されています。
そしてこの第4号の目玉はですね、英語史ラウンジということで英語史研究者をインタビューするという新コーナーが始まっています。 その初回となる今回はですね、専修大学の菊地翔太先生、英語史研究者ですけれども、菊地先生に焦点を当てて、いかに英語史を研究するに至ったかということが記事。
そしてですね、長めのインタビューだったので、記事に載せられないものは、ケルフのホームページの方にも載せてあります。そちらにもジャンプできるようになっておりますので、ぜひぜひまだ読んでいない方はそちらご参照ください。
通時的パラダイムとは
以上、英語史新聞第4号のお知らせでした。 今日の本題は通じてきパラダイムで遊んでみる。ナマ、ナーム、ネイム等々と題していますが、これは何のことかと言いますと、実は昨日の放送の続編みたいなものなんですね。
昨日の放送595回では、ヘア、ヒーハイ、ゆる言語学ラジオから飛び出した通じてきパラダイムと題してお話ししました。何のことかと言いますと、最新のゆる言語学ラジオの2回分でですね、英語つづり字の話が取り上げられていたんですね。
私、英語つづり字の歴史を専門としていますので、この2回の間集にあたらせていただきました。
その中で、ハイ、高いですね。これが小英語ではヘアという発音で、中英語ではヒーになって、最後に近代英語、近代までにハイになったということで、いわば小英語、中英語、近現代英語と縦に並べると発音がヘア、ヒー、ハイという風に。
言ってみれば通じてきな三段活用みたいなものがですね、成立するわけですよ。
普通三つ組と言いますとね、ハイとかいう形容詞であれば、ハイ、ハイエル、ハイエストみたいに、厳急、非格急、最上級とかですね、あるいは動詞であれば、カム、ケイム、カムとか、こういう三つ組のセットってあるんですけれども、何にも役に立たない通じてきな三つ組セットというものですね。
これを考えてみよう。そしてこれを通じてきパラダイムと呼んでみようというのが、昨日お話ししたことなんですね。
ちなみにこちらのゆる言語学ラジオの2回分ですね、私が監修したこの2回についてまだ見ていない、聞いていないという方はですね、こちらのチャプターにリンクを貼り付けておきますので、ぜひ時間のあるときに見ていただければと思います。
なかなか笑える回になっていると思います。
さて、この通じてきパラダイム、古英語、中英語、近現代英語みたいなものが典型なんですが、やはり三つ組っていうのが語呂がいいですよね。
調子にも乗りやすいので、この三つ組ということで、フォーマットを確立して流行らせてみようということで、昨日思い立ってHeldioで提案してみたということなんですね。
そしてそれに対してコメントをいくつかいただきまして、リスナーさんからもですね、遊びとして面白い、これいいんじゃないかという声もいただきましたので、調子に乗ってですね、今日は具体例をいろいろと集めてみようということで、本当にランダムに近いんですけれども、ひたすらこの三つ組のペアをですね、唱えてみるっていうことをやってみたいと思うんですね。
基本は語形、単語の形、それを古いものから順に3つ並べて発音してみるっていうことです。
そして理想的には、先ほどのヘア、ヒー、ハイのように、古英語、中英語、近現代英語という三つ組にしたいんですけれども、それぞれの単語の歴史であるとか音変化の歴史っていうのはバラバラですので、きれいにこのように一つ目に古英語、二つ目に中英語、三つ目に近現代英語とピタッとはまるわけではないんですね。
場合によっては変化の激しかった中英語記の内部で2つぐらいます目を使ってしまうっていうこともあったりですね。あるいはフランス語とかラテン語からの釈用語ですと、古英語ではだいたいないので、中英語記以降に借りられたものが多いので、それ以降の、例えば2マスを使うとか、変化が激しければ3つのマスを使うとか、細かく言えば本当は4つ5つ必要だとか、いろんなパターンがあると思うんですけれども。
こういう事例を集めることによって、ある種のよく現れるパターンみたいなものって出てくるんじゃないかという期待があるわけですね。ということで、今日は具体例をいっぱいあげてみて、この通常的パラダイムで遊んでみるっていう、そういう回にしたいと思います。
通時的パラダイムの具体例
本当に思いつきに近いんですが、表題にあげたのはですね、name、名前を表す単語なんですが、これはだいたい古英語、中英語、近現代英語というふうにきれいに3つはまるパターンだと思いますね。
なま、なーむ、ねいむ、となります。なま、なーむ、ねいむ、ですね。それからどんどんいきますね。
石ですね。これも分かるかと思うんですね。次。
これは羊ということですね。
それからこんなのどうでしょうね。
クリンバン、クリーム、クライム。
山を登るのあのクライム。これなどは、古英語の形からだいぶ変わっていますので、いろいろと音の変化があったんだなということを、この3つ組の通常的パラダイムを聞くことで、少なくとも大変化があったんだなということが分かるわけですね。
クリンバン、クリーム、クライムというにだいぶ異なっています。
今挙げた4つぐらいはですね、すべて実はダイボインスイという変化が絡んでいます。
だいたい2つ目から3つ目の形に移行するときに、このダイボインスイが絡んでいる例だということができます。
こういったダイボインスイ絡みのパターンというのが1つですね、典型としてあるんじゃないかということが、今の例からだけでも分かるんですね。
さあ次、さらにランダムに行きますが、エングラランド、エングランド、イングランド。
これ分かりやすいですね。
エングラランド、エングランド、イングランドということで、これも3つ揃います。
次行きます。
分かると思います。
全く同じのがですね、ボーク、ブーク、ブック、ボーク、ブーク、ブックということですね。
この2つはですね、パターン化できそうですね。
それからこんなのはどうでしょうね。
これは私はという一人称単数の代名詞です。
そして次はですね、
これはイワイイと綴るメの方のアイですね。
この2つ比べると分かるんですが、小英語では全然違うんですよ。
小英語の第1段階は全く違うんですが、第2段階の中英語ぐらいでイイイに合一してしまって、その後は同じ大母音推移というルートを経てアイとなっているんですね。
この2単語については、このHeldioでも396回、なぜアイとアイ、私とメですね、が同じ発音になるのという回で取り上げています。
396回、こちらをお聞きいただければと思います。
それとですね、同じHeldioで扱ったものとして、例えばこんなのはどうでしょうね。
これ書くですね。
これは正しい、正義の方のrightです。
これも1つ目と2つ目では全く異なる発音なんですが、3つ目にrightとしてですね、通識パラダイムの3つ目で合流してしまって、
今全く同じ発音になってしまっているということですね。
これについては535回、4つのrightという回で紹介しています。
フランス語からの釈用語、1つ例を挙げておきましょうかね。
これは中英語記以降に入ってくるというものなんですが、あえて3段階に分けて整理しますと、
ということになります。
最後に変わらない例もですね、示したいと思うんですね。
これは例えばhand、hand、hand、後英語から一貫して変わっていない、同じhandであるということです。
それからgod、god、god、神様のgodですね。
それからship、ship、ship、この辺は3段活用しても変わらないという例になりますね。
こんなふうに遊んでみることができそうです。
通時的パラダイムの考察と今後の展開
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございます。
今日はですね、中場あそびで通じてきパラダイムという仕組みを使ってですね、
英単語の発音の変遷というのを3段構えで唱えてみるということをやってみました。
これを昨日は通じてきパラダイムと名付けたんですが、
固く言うと学術的に言うとやはりこの辺の通じてきパラダイムあたりなのかなと思いますね。
他に言い方としては語形変遷フォーマットとかですね、
あと何でしょう、活用っていう用語がありますけれども、
あれは日本語の動詞とか形容詞、形容動詞のような用言ですね。
用言を言い切りあるいは見出しの形ではなくて、
文の中で統合的にふさわしい形に活用するということですよね。
現実の文脈の中で利用するといったような、
極めて境地的な発想に基づいた用語だと思うんですね。
なので今回の通じてきなケースに活用っていうのは、
なかなか持ちにくいのかなっていう感じはしますが、
あえて言えば不活性活用みたいな感じですかね。
この言い方なんかはなかなかユーモアというか皮肉ですかね。
字逆に近いですが、聞いていて面白いんじゃないかと。
例えば、動詞 right の不活性活用っていうことで、
うりーたんうりーと right みたいなね。
何か皆さんのほうで良いネーミングがあったらですね、
このフォーマットを流行らせていきたいなと思ってますので、
ぜひご提案ください。
今日も遊びでやってみましたけど、
これフォーマット定まったら、もしかしたら英語誌の試験とかになっちゃうかもしれませんよ。
これ聞いてる学生。
2番目の中英語の形を入れなさいとかですね。
ちょっとすごい試験ですね、これね。
というか実はこれやったことありましたかつて。
なので発想は芽生えてたんですね。
今初めて言語化したっていう感じになりますかね。
ゆる言語学ラジオの2人のおかげだと思います。
エンディング
さて、このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、
あなたからのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています。
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絶対ただ聞いているよりも楽しいかと思いますので、
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それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように。
ほったりうちがお届けしました。また明日。
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