#1917. 死者ゼロの「奇跡の船」がカナダに運んだ言葉 --- ニューファンド
2026-08-29 19:25

#1917. 死者ゼロの「奇跡の船」がカナダに運んだ言葉 --- ニューファンド

【今日のひとこと】

「旅hel」ダブリン編,棺桶船にならなかったジーニー・ジョンストン号を見上げて考える英語変種

【ハッシュタグ】

#heldio #hel活 #旅hel #ダブリン #アイルランド英語 #カナダ英語 #ニューファウンドランド英語 #アイルランド大飢饉

【参照URL】

https://jeaniejohnston.ie


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- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491

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7. 「#1607. 英語帝国主義から世界英語へ」 https://voicy.jp/channel/1950/j8ktxr4px3
8. 「#1576. 英語に関する素朴な疑問 千本ノック with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/xg195k9qdq
9. 「#1581. 歯科医学×英語史 with 無職さん --- 『英語史ライヴ2025』より」 https://voicy.jp/channel/1950/4th1404k03
10. 「#406. 常識は非常識、非常識は常識 --- 私の海外体験の最大の成果」 https://voicy.jp/channel/1950/8q0i86tmgp

▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています

- https://voicy.jp/channel/1950/premium

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- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/
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おはようございます。 英語の歴史の研究者 ヘログ英語史ブログの管理者 英語のなぜに答える初めての英語史 英語語源ハンドブック 言語学ですっきり解決英語のなぜ の著者の堀田隆一です。
去る6月10日 NHK出版新書 英語史で解く英文法の謎 なぜ三単元のSをつけるのかが発売されました。
発売前増殺がかかりまして 全国つつ裏裏にて第2釣りが並んでおります。 大変ご好評いただいております。ありがとうございます。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ 英語史をお茶の間に思ったに英語の歴史の面白さを伝え
すそのを広げるべく毎朝6時に配信しています 本日は2026年8月29日土曜日皆さんいかがお過ごしでしょうか
さあ本日の話題なんですが昨日に引き続きまして ダブリンネタということになります
しかもですね共通して アイルランドのジャガイモ大基金に関する歴史のお話です
もちろん英語史とも関連づけます 今回は
死者ゼロの奇跡の船がカナダに運んだ言葉 ニューファウンドランド英語とアイルランド英語です
どうぞよろしくお願い致します 私は今アイルランドの首都ダブリンに滞在しております
昨日に引き続きまして今朝もですね リフィ川沿いのジョギングしておりまして走っている最中なんですけれども
昨日はカスタムハウスキーの近くにある 基金追悼記念像の前で足を止めてアイルランド大基金がもたらした英語史上の
意義についてお話ししました 今日もですね関連する話題なんですけれども
その大基金の追悼記念像ですねそこから川沿いを少し東 河口側に進んだところもうすぐ近いところなんですけれどもね
川の北岸に経流されている船があるんですよね これも非常に有名な観光スポットにもなっているんですけれどもこの船が何なのかというのが今日の話題となります
堂々たる3本のマストがそびえ立っている木造の帆船なんですけれども これ名前はですね
ジーニージョンストン号というんですね ジーニージョンストンファミンシップ
基金の船という名前までついていますがジーニージョンストン号ですね これ実はまあ復元船レプリカなんですよね
03:06
今日は そのまさに前からお届けしております
写真も貼り付けておきますけれどもね この現場の空気感とともにお話ししたいと思います
昨日の配信会おさらいしますとジャガイモ大基金ですね the great famine と呼ばれているものです
アイルランド語ではアンゴルタモール と呼ばれているアイルランド市場あるいはヨーロッパ市場の大きな事件だったんですけれども
1840年代後半に起こった大基金ですね これが英語市場にも意義があるということでアイルランド国内の言語交代
それからアメリカ英語への影響という2つの観点からお話ししました さあ今日のお話もですねまあその続編と言いますか応用編に当たるわけなんですけれども
1840年代後半の大基金の際 アイルランドから飢餓と病気を逃れて体制を渡った移民船の多くはですね
その船自体がもう劣悪な衛生環境と過密 積載のためにコフィンシップス
観王家船と呼ばれたぐらいなんですね だいたいですね乗船者の3分の1近くが病気にかかってですねなくなりました
チフスやコレラ等で 体制を渡っている最中にですね命を落とすということが珍しくなかったということですね
本当に悲惨な時代 悲惨な状況だったわけです
ところが今私の目の前にありますこのジーニージョンストン号の経歴はですね まさに奇跡なんですよ
これで有名なんですけどもね 船長のジェイムズアトリッジ
という人はですねある意味徹底した衛生管理員でもあったということでですね 衛生管理と定員制限ですね
これもあのきっちりと規律をつくってですねそれを守ったということなんですね さらに船医船のお医者さんですね
リチャードブレーナハセットが乗り込んで予防と治療に当たったということなんですね その結果ですね1848年の初公開から
1855年までの間にアイルランド南西部のケリー県の首都ですね トラリーという町がありますがこの港からカナダの間を実に16往復したんですね
でその間に2500人もの移民を運びながら なんとなんと戦場での死者を一人も出さなかったという
06:01
つまりまあ栄光の記録なんですよね これは本当にあのレアで
まあ偶然ではないわけですね徹底した衛生管理と定員制限 ということでこの船長ジェイムズアトリッジ
が そこまでですね
いを尽くしたということで可能となったまあ異業と言っていいですよね この船はですね後に木材輸送船に役割を変えたわけなんですが
その移民を運ぶ 船だった時にはですねこのように非常に安全で安心
衛生的でということだったんですけれども 後に木材輸送船となってからはですね大大西洋上で浸水して沈没してしまうんですよ
役割を変えてからですねついに沈没してしまいまして ただですねその際にも乗組員全員がロープにしがみついて耐え抜いて
9日後に無事救助されて全員が生還したんですよ つまりですね最初から最後まで一人も命を落とさなかった復屈の船なんですよ
その船自体は最後には沈没して今残っていないわけなんですね なのでまあ目の前に今私が見ているのはレプリカということなんですが
とにかくですね乗船した者にとってはもう幸運の船としか言いようがない とんでもない存在になったわけですよね
さあここから英語誌のお話になっていくわけなんですが 昨日はですね大危機を逃れたアイルランド系移民がアメリカ英語に与えた影響
主にアメリカ合衆国に渡った移民たちの話ということなんですが このジーニージョンストン号のようにですねアメリカ合衆国ではなく
カナダを目指した人々も大量にいたわけですね ではカナダ英語に与えたアイルランド英語の影響や痕跡
これあるのかという問いが浮かんでくるんですよね 広く北米英語ということで同じようにアイルランド移民がですね
アメリカ合衆国にもカナダにも渡ったということで まあ似たような影響があったのではないかというのがまず第一の直感ではあるんですけれども
この英語誌の研究の場合ですね 個々のエリアごとにやはりですねしっかりと
証拠をとってですね議論していく必要があるということで私自身はですね アイルランド英語とカナダ英語の関係についてはこれまであまりあの注目してきてい
なかったということもあり 具体的にカナダ英語とアイルランドの英語の接点についてはですねあの不勉強
なんですねただまぁ今回ジーニージョンストンこれ毎日のようにですね ジョギングしながら横目に見て通りすぎるということだったんですが
09:10
これについて少し調べてみようという気になりましてですね 先日カナダ英語の歴史の本を少し開いてみました
その中でアイルランド英語の影響に関する何か言及あるかなということで探しながら 読んでいたんですけれども
今のところ私が見つけた限りではですねカナダ英語全般というよりも少し地域的に あの偏るんですけれどもニューファウンドランドの英語ですね
ニューファウンドランドの英語に注目すると実はですね 極めて明確なアイルランド英語の影響
痕跡が見られるというここまで突き止めることができました ですのでここからお話しする内容はですね
アイルランド英語がカナダ英語一般に与えた影響というとちょっと言い過ぎで カナダ英語の一変種であるそして独特な歴史を背負っているニューファウンドランドですね
その限られた地域での英語変種に注目した話だということはですね 先にお断りしておきつつ興味深いアイルランド英語からの影響
これいくつかですね項目が立てられて挙げられているんですね 音韻文法語法の点でいくつかのですねアイルランド英語由来と
考えて差し支えないだろうという特徴が報告されています ちなみにですねまあ原点
私がまあ読んだ本 論考はですね
The Cambridge History of the English Language の第6巻この中でウィリアム・J・クァルウィンが執筆している章
ニューファウンドランド英語の章 まさにそうなんですね この中にアングロアイリッシュインフルエンス
アングロアイリッシュの影響と題された説が立てられておりまして 詳しく
読みたい方はですねぜひあの原点に当たっていただければと思います ここでは抜粋してですね5つぐらい触れておきたいと思います
まずですね 明るいL クリアーLというんですがLの発音にも明るいLと暗いLがあるというような話なんですけれどもね
これアイルランド英語では明るいLが出るのが一般的なんですね そしてニューファウンドランド英語でも母音の前と同じように
どんな環境かでもですね明るく響くクリアーLが保たれる傾向があるということで この一致というのは偶然ではないだろうということなんですね
12:02
まああの一つ一つの項目だけ見るとですね もちろん偶然の一致ということがあり得るんですが
アイルランド英語とニューファウンドランド英語の項目をいろいろと並べてそれが複数 上がってくるとですねこれは偶然とは言えないんではないかっていうような議論
それがまずあの前提にあってのことなんですけどね まず一つ目明るいLみたいな問題
2つ目はC摩擦音いわゆるTHサウンドですね これが破裂音化するつまりTDの音になるっていうことですね
これは確かにあのアイルランド英語の一つの特徴でもあり同じものがニューファウンドランド英語にも見えるっていうことですよね
つまり3のことを3のように発音するというようなものですね
3点目 習慣的現在って言うんですかね
Constitutional presentと言うんですけれども これもアイルランド英語の特徴としてはよく知られているもので
定型動詞としてBという形 B動詞にですね あのis am areではなくBという形を
使うというのがあるんですね この場合普段何々しているっていうつまりまあ今起こっている現在のことというよりも
習慣的にそうであるという意味での定型動詞としてのB これ習慣的現在というものがアイルランド英語にありますが
ニューファウンドランド英語にもこれがあるっていうことなんですね それから官僚系のbe afterdoingっていう公文ですね
一般に現在官僚っていうとハブたす過去分詞というのが標準的な英語なんですが アイルランド英語のこれまたですね非常によく知られた特徴として
例えばI have finished my homeworkというところですね アイルランド英語ではI am after finishing my homeworkみたいに
be after ingで表現するという独特な官僚公文があるんですね これがニューファウンドランド英語にもあると
これはもう間違いない証拠と言っていいんではないかと思われるわけですよね
他にはですねこれあのアメリカ英語にも見られるのでカナダ英語あるいはニューファウンドランド 英語だけではないと思うんですけれども
助動詞シャルを用いずもっぱらウィルで一貫させるというような特徴ですね 他にもいくつかの項目が上がっているんですけれども
こうしたところからですね ニューファウンドランド英語の特徴はアイルランド英語の特徴を色濃く反映していると
そしてアイルランドを移民がその地に行ったというですね これはまあ移民紙の側からも確認できていることなので
外面詞的にも内面詞的にも説得力のある まあいくつかの項目ということになります
15:04
さあこのように見てきますとね トラリーの港から命がけでジーニー・ジョンストン号などに乗り込んでですね
海を渡っていった人々の記憶と彼らが携えて運んだ言葉の痕跡 これが海を越えたカナダの地
今回とりわけニューファウンドランドという地域編集に注目したわけなんですが そこにですね
息づいているということなんですよ 文法書や辞書の項目をただ眺めているだけでは見落としてしまいがちなんですけれども
この港に係留されている一石の船の歴史と そこに乗り込んだ人々の過酷な移動を見つめることで
英語の地域編集がどのようにして生まれ 海を越えて受け継がれていったのかという生きた英語史
このダイナミズムが立ち現れてきます 旅する英語史、旅へるの一環として
この美しい帆船を見上げながら過酷な歴史の荒波と海を渡った英語編集に改めて思いを馳せている次第です
これからもですね旅へるとしてダブリンネタ アイルランドネタ増やしていきたいなと思っております
皆さんもぜひですねアイルランドそしてアイルランド英語 興味を寄せていただければと思います
エンディングです今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました 死者ゼロの奇跡の船がカナダに運んだ言葉
ニューファウンドランド英語とアイルランド英語と題してお話しいたしました 英語編集の移植であるとか移植先での発展
これを詳しくご研究するというのが英語史の社会言語学的側面からのアプローチではですね この数十年ぐらい
一つの注目される分野になってきていると思うんですよね そこには移民史の詳しい知識が必要ですし
さらにはあの今日もお話ししましたが音音声ですね 発音の仕方のような微妙な項目なども関連することが多いので高度な言語学的な
知識も必要ということでなかなかアプローチするのも難しいエリアなんですけれども 人々の動きと方言の残存みたいなことですね現代にまで残っている
これはですね歴史に関係するものとしてはですねやっぱりロマンの一分野なんですよね そして最終的には英語がまあいかにして世界中に拡散していったか各地に
18:06
こう植え付けられそしてそれが新たな展開を遂げてですね今に至るかというような大きな 意味での世界レベルでの英語史の構築につながっていくのかなと思っております
さあ最後に絶賛発売中の新刊誌をなぜ3単元に関連しまして 目撃マップ企画を展開中ですとのお知らせです
全国のリアル書店でなぜ3単元 この本を見つけましたらぜひ置いてありましたよとお知らせください
街と書店の名前を添えていただきますと私が google マップ上にピンを立てていきます 日本地図をなぜ3単元で埋めていき英語史をお茶の間に広めていきたいというのが企画の
趣旨です 毎日コメント欄より皆さんのご報告をお待ちしております
またすでに独立をされたという方は amazon レビューなど各種のプラットフォームにて 本書のご感想等を寄せいただけますと幸いです
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように 英語史研究者のほったりうちがお届けしました
また明日
19:25

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