【再】#728. 言霊信仰とタブー
2026-07-18 18:02

【再】#728. 言霊信仰とタブー

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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英語の語源が身につくラジオ【heldio】。 英語史をお茶の間におもっとうに、英語の歴史の面白さを伝え、
裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。 本日は、5月29日月曜日です。新しい1週間の始まりですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
本日お届けする話題は、「言霊信仰とタブー」です。 どうぞよろしくお願いいたします。
本題に入る前に、6月2日金曜日、今週の金曜日に開設される、
ボイシープレミアムリスナー限定配信の新チャンネル、「英語史の和」のお知らせでーす。
こちらですね、昨日日曜日のこのレギュラー放送の配信で、長々とですね、私の思いを語ったので、
昨日の放送を聞いている方には、またかということになるかもしれませんが、初めての方はですね、
まず、昨日の放送、ちょっと長めなんですけれどもね、時間のある時にお聞きいただければと思います。
このチャプターにもリンクを貼っておきますけれども、今週の金曜日に、この毎日、毎朝6時に配信しているレギュラー放送に
上乗せする形でプレミアムリスナー限定配信の新チャンネルをオープンします。
英語史の和と名付けているんですけれども、こちらですね、有料放送になります。
本当は英語史の和を広げていくためには、英語史をお茶の間に実現していくためには、
有料放送で閉じた形のですね、コミュニティを作るというのは、本当は矛盾しているんです。
ですが、いろいろと考えた挙句にですね、この新チャンネル、限定配信の新チャンネルをオープンすることに、
結果的にはしました。火曜日と金曜日の午後6時、夕方6時ということで、当面はですね、これでやっていきたいと思います。
多少フレクシブルにやっていこうかなというふうに思っているんですけれども、当面は火曜日、金曜日の午後6時ということですね。
レギュラー配信の方はそのままです。全く手をつけませんので、今まで通り質問保持し、そして1週間7日ですね、
毎朝お届けするということを約束し、担保した上で、上乗せして限定配信というものをですね、火曜日、金曜日、午後6時に配信していくというふうに決めました。
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昨日の放送会でこの新チャンネルに込める思いというものを独特と語りましたので、ここで繰り返すことはいたしません。
一言で言いますと、このヘルディオも含めまして、私が行っていますヘル活、英語史活動、英語史をお茶の間に届ける、裾野を広げるというこの活動に賛同いただける方は、月額800円で有料放送の方にサブスクライブしていただければと思います。
おそらくその収益金のですね、2、3割は私のお酒に消えていくと思うんですけれども、残りはですね、英語史活動を拡大していくために使いたいと思っています。
皆さんの協力でこの英語史というですね、しょうもないくらいにマイナーな分野なんですが、皆さんが注目してこなかっただけで実はポテンシャルがあるんです。
それを示そうということでこのヘルディオも毎日お届けしているということなんですが、もう一歩応援いただけると本当に幸いです。
英語史の輪、広げていきたいと思いますので、触手に限らずですね、英語に関心がある方、そしてこのヘルディを通じて英語史に関心を持った方、それから英語史の研究されている方ですね、大学院生であれ、研究者であれですね、そこは問いません。
この活動に賛同していただける方はぜひこの金曜日から始まる英語史の輪という新チャンネルへのサブスクライブご検討いただければと思います。
今日の本題なんですけれども、言霊信仰とタブーという話題なんですね。
昨日、日曜日だったので午後6時に同僚の井上一平先生と一緒に運営していますYouTube、井上一平・ほった流一の英語学言語学チャンネルの最新回が更新されました。
この回はですね、私がメインでお話ししていますが、タブーに関する回なんですね。
昨日のそのYouTube回のタイトルは、タブー語の負のパワーは真っ当な言葉を駆逐するほどの威力ということで、第131回のYouTube回配信した次第なんですね。
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私このタブーの話大好きで、いろいろなところで話しているんですが、実はこのYouTubeでは途切れ途切れにしか話していなかったなということで、今回ですね、まともに真正面からタブーに切り込むということで、15分弱ですけれども、お話ししたという次第なんです。
それを受けまして、今日のVoicyのヘルディオでもですね、関連する話題、タブーに関連する話題を続けたいと思います。
YouTubeからの流れでいうとですね、続編と言いますか、これだけで独立して聞ける話だとは思いますけれども、ぜひですね、昨日の更新された最新回YouTube、ぜひ聞いていただければと思いますね。
こちらのチャプターにYouTubeへのリンク貼っておきます。
さて、今日のお話は言霊信仰っていうことなんですね。
言霊信仰って皆さん聞いたことありますか?
日本語に特有のと言いますかね、用語としてはもちろん日本語に特有なんですね。
言霊、言葉のことに霊ですね。魂の魂ですけれども、魂と読ませて言霊信仰というものがあります。
これは古代日本では非常によく知られた現象で、一般的だったと思うんですね。
言葉に宿る霊力のことです。古代日本人は言葉を神秘的な働きをするものと信じていました。
つまりですね、ある意味を持つ言葉を発すると、その意味ですね、それが本当に実現する、顕現するということです。
これ決して古代的な話だけではなくて、実は現代人もですね、この感覚非常に残ってるんです。
しかもですね、これ別に日本人だけではありません。
例えば、呪いとか祝いの言葉って、言葉にすることでそれが本当になるんだというある種の信仰、信頼みたいなところですね。ありますよね。
例えばですね、祝福の言葉ですよ。結婚式で結婚した2人にどうぞお幸せにという時、これはですね、本当にお幸せになってほしいという意味で祝福してるんですよね。
つまり言葉を発することによって本当にその状況になってくれるといいなという一種の願いです。
ですから願い事であるとか書いたり言ったりしますよね。これまさに言霊信仰なんですよ。
これが負の方向に出ると呪いっていうことになります。つまり誰誰死ねという言い方ですね。
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これめちゃくちゃ強い呪いですよ。それで本当にですね、その人が死んだらこれものすごい言葉の力があるっていうふうに思われるわけですよね。
そしてそれを生業とする職業とする人がいたわけですよ。祝福の方向でもあるいはこの呪いの方向でも昔からいたんですね。
そして今だって半ばですね、我々そんなの全近代的だよと言いながらもやっぱりですね、多少信じているところがある。
占いっていうのはそうですし、おまじないっていうのもそうですし、信じる人信じない人もちろんこれは個人差はあったりしますけれども、やっぱりですね、死ぬって不吉な言葉ですし、
幸あれっていうのは非常に祝福のこもったプラスのイメージで捉えられる言葉だし、そんな感覚ぐらいはですね、やはり残ってるんですね。
これが全近代では非常に強い思想としてあったということです。本当に人々はみんな信じていたっていうことなんですね。
いい言葉を発すればきっと現実が世界が良くなる。そして悪い言葉を発するときっと現実が世界が悪くなるというふうにみんな信じていたわけです。
古代の日本でもこの発想は非常に強かった言霊信仰というものなんですけれども、例えばですね、万葉集から3つこの言霊に言及した歌を取り上げたいと思うんですが、上げてみますね。
まず1つ目。
そらみつ、大和の国はすめがみのいつくしき国。ことだまの咲きわう国と語り継ぎ、いいつがいける。山の上のオクラの長歌の一部です。
次です。2つ目。
ことだまのやそのちまたにゆうけとう、うらまさにのる、いもはあいよらん。かきのもとのひとまろの歌集からです。
3つ目。
四季島の大和の国はことだまの咲きわう国ぞ。まさきくありこそ。こちらもかきのもとのひとまろの歌集よりということですね。
1つ目と3つ目の歌はいずれも見当し派遣に関わる歌なんですね。
そこで対外的な緊張の中でつまり党との関係の中で国会式の目覚め日本という国のアイデンティティですね。目覚めとともにことだまへの進行が自覚されたのではないかというふうに解釈されています。
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言ってみればですね日本語においてはことだまという思想があるんだということをですね積極的に押し出したそういった歌と捉えることができるわけですね。
ことだま進行っていうことが日本語文化の中に息づいているんだということを割と積極的に押し出しているっていうようなそんな歌のようにも聞こえます。
実際ノリと神託呪文といった古代社会での言語活動をですねこれは大体のところですねことだま進行なんですね。
プラスのことを言えば現実がプラスになるマイナスのことを言えば現実がマイナスになるというつまり言葉を発すると現実世界もそうなるそういう発想があったっていうことなんですね。
そして今日の話題はことだま進行とタブーということなんですね。
そして昨日のyoutubeで話したタブーという話に話題を移すとですねタブーというのはそれ言ってしまったら終わりですよとそれを言ってしまったらたかが言葉なんですが現実世界が不の方向に動いちゃいますよというようなことだま進行のいわゆる不の部分を
とった現象なんですよ。タブーというのはその言葉を言ったら世界も凍りつきます。現実も凍りついてマイナス方向に動きますといったいわば呪い言葉なんですね。呪いなのでみんな言うことはできないというのがたて前なわけです。
みんな知ってるんですけどね。なぜこんなことがあるのか言ってはいけない言葉なんて何の意味があるのかというふうに合理的なコミュニケーションのための言語という立場を取るのであれば本当に不可解です。
ですが言語社会にはほぼユニバーサルにこのタブーという現象あるんですね。これはことだま進行日本古来のことだま進行と非常に近い関係にあるということがわかると思うんです。
マイナスの言葉を言ったらおしまいで本当に現実が悪くなるという呪いなんですよね。近代言語学の祖であるソシュールは笑うかもしれません。単語と意味の関係はあくまで詩的であってそこに直接的な関係はない。つまり言葉を発したからといって現実は変わらないっていうのがソシュールの立場だと思います。
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エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
本編の最後にソシュールによる記号の恣意性という問題に触れました。単語の発音ですね。それと意味っていうのは直接的な関係はない。必然的な関係はない。ただ記号として決まりがあって結びついているだけの関係だ。
っていうことなんですね。これが近現代的な記号というものの考え方です。ソシュールというのは現代言語学の祖と言われているわけですからね。記号単語というものは発音と意味っていう両側面があるわけなんですけれどもこの2つはたまたまそういう関係になっているだけでそこには必然的な関係はないっていうことですよね。
しかし今日お話しした言霊思想であるとかタブーというのはそれを言ったら本当にそれが起こってしまうんですといった意味で発音と意味というものがある意味必然的に結びついていてさらに言うとですね現実世界にも影響を及ぼすというような考え方なんです。
これはソシュールの言語感とは全く相容れない逆方向です。ですがこれは日本語にもかつてあったし今我々の中にでもですね非常に弱まった形であります。間違いなくあります。
言っちゃいけないという単語ですねこれは日本語に限りません。他の言語にもありますし古今東西時代にもかかわらず常にあります。言ったらこれで世界が変わってしまうマイナス王国に行ってしまうよというような恐るべき言葉呪いの言葉タブーというのがあるんですね。
ソシュールはこういったタブー語であるとか言霊信仰に関する言葉ですよね。これについてどういうコメントをソシュールだったら残したのかなということを聞いてみたいところではありますね。
それでは今週1週間始まりですね。皆さんにとっても良い1週間の始まり、月曜日になりますように。ほったりうちがお届けしました。また明日。
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