【再】#758. 定着するのに300年ほどかかった they - their -
2026-08-17 17:34

【再】#758. 定着するのに300年ほどかかった they - their -

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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英語史をお茶のワニをもとに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。本日は、6月28日水曜日です。いかがお過ごしでしょうか?
本日お届けする話題は、【定着するのに300年ほどかかったthey-their-them】です。どうぞよろしくお願いいたします。
本題に入る前に、プレミアムリスナー限定配信チャンネル英語史の話、ヘルワのお知らせです。
こちら、今月の最初、6月2日が第1回だったんですけれども、プレミアムリスナー限定配信を始めています。
毎週火曜日と金曜日の午後6時、夕方6時に配信ということで、昨日の放送が第8回ということですかね。
今月最初の月ですが、終わろうとしているんですけれども、今のところですね、27名ほどの方に参加いただいています。プレミアムリスナーになっていただいています。
そこでの話はですね、主に普段この通常放送、レギュラー放送でしているような話もありますし、上乗せしたような話もありますけれども、
その比較的ですね、裏話と言いますか、個人的な話も含めて、中心となる話題は、このヘルかつ英語史活動をいかにして盛り上げていくかということですね。
考えていくというような、そういうコミュニティに徐々になっていくと面白いなと思っています。
この通常配信を円滑に回していくための、いわば作戦会議みたいな場所ですね。
ですので、ぜひですね、ヘルディオの毎日の放送を聞いて面白いと思っていただける方、これからも応援していきたいと思っていただける方はですね、
ぜひそちらの方に加わって、いろいろとアイディア出しであるとか、応援、エンカレッジというのをお願いしたいと思います。
昨日はですね、プレミアム限定のコメント返し&週末の学会でのヘルかつ報告と題して、わりと雑談的にお話ししました。
プレミアムリスナー限定配信には有料放送となります。月額800円ということでですね、アプリ経由のお支払いとウェブブラウザ経由のお支払いがありますが、
前者のアプリ経由ですとかなり手数料がかかってしまいますので、ぜひウェブブラウザ経由、こちらの方が断然お得となっておりますので、決済はそちらでお願いできればと思います。
いただいた分の収益を原資として様々なケルフ活動であるとか、ヘルディオでの企画に役立てていくつもりです。
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ぜひご支援のほどよろしくお願いいたします。
限定配信放送英語詞の話に関するご案内、こちらのチャプターのリンクに貼り付けておきますので、そちらからご参照ください。
ということで、プレミアムリスナー限定配信放送英語詞の話、ヘルアのご案内でした。
今日の本題です。定着するのに300年ほどかかったthey、their,themという話です。
3人称複数の代名詞、they、their、themですね。いずれもTHから始まるという代名詞なんですけれども、
これはですね、英語詞ではよく知られているんですが、釈要語なんです。
古ノルド語、現在の北欧諸語の祖先の形です。
1000年ほど前には一つの言語として、英語ではold north、古ノルド語というふうに訳されていますが、
その言語から英語に入ってきた単語というのがよく知られる説となっています。
ちょうど1000年ほど前ですね、もうちょっと前ですかね、8世紀末からそして11世紀あたりに言いかけて、
バイキング時代というふうに西洋誌では呼ばれている、そういう時代があるんですね。
そして北欧出身のバイキングたちがヨーロッパの各地を荒らし回ったんですが、まず最初に狙われた地域の一つがイングランドなんですね。
バイキングといえば船です、バイキング船です。
海に繰り出すのが得意ということでですね、デンマークやノルウェーの海岸から船を出すとですね、
まずたどり着くのがイングランドの北東部の海岸なんですね。
ですのでバイキングはまずこちらを狙いました。
そして断続的に攻撃を仕掛けていって、最終的にはイングランド北東部の半分をですね、完全に奪ってしまいます。
これが9世紀後半のことです。
このイングランド北東部は北欧の法律が適用されたデン人のデンマークですね、デン人の法律が適用されたということでデインローという地域として歴史用語では呼ばれてるんですね。
イングランド北東部です。
このデインローにたくさんのデンマーク人、北欧人がですね、移住してやってきました。
そしてもともとそこに住んでいたアングロサクソン人、英語話者ですねと混じりました。
数世代のうちにいわばこの北東部の言葉というのは、英語とコーノルド語を足して2で割ったような言語、これが出来上がってきたんですね。
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どちらかというとベースは英語、後英語ですね、当時の後英語、そこに非常に強力なコーノルド語の影響がかぶさってきたと、そんな風に考えると良いと思うんですね。
その結果、極めて非近な日常的な単語が北欧語から英語に流入してきました。
その一つがなんと三人称、複数代名詞、they、their、themなんです。
もともとの後英語では何と言ったかと言いますと、彼らはという主格の形はひいえと言いました。
そして彼らをという直接目的語の形ですね、後英語の文法では対格と言うんですが、対格の形は主格と同じひいえです。
そして所有格彼らのというのはひえらと言いました。
そして彼らにという間接目的語、これはhimと言いました。
つまりひいえひいえひえらひむ、ひいえひいえひえらひむというような活用だったんですね。
ポイントは後頭のシーンはthではなくてhだっていうことです。
もともとの後英語に彼らを意味するthの単語などなかったってことです。
すべてhで始まっていたっていうことなんですね。
これぐらい当たり前の単語、日常的な代名詞という語類が、
他の言語、広く言えば同じゲルマン系の言語と言えど、やはり別の言語ですよ。
北欧語、コノルド語の対応する代名詞ですね。
これによって置き換えられてしまうというのは、なかなかすごいことが起こったもんだと思いませんか。
ですがこういうことが起こってしまったんですね。
もう一つ認証代名詞といえば、女性単数のシーです。
彼女のシーも一節によるとこのコノルド語からというふうに言われてるんですね。
本来の後英語ではヘーオという形で、やっぱりhで始まっていてsh、シーみたいな単語はなかったんですよ。
諸説ありますが、北欧語の間接的な影響があるんではないかというふうに考えられています。
なぜこのような重要な語類が外国語によって置き換えられてしまうのかというのは、なかなか理解しがたいところはありますが、
一つはそれぐらいコノルド語、北欧語の影響が強かった、濃かったということが考えられるということと、
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もう一つはですね、英語の三認証代名詞っていうのがすべてがhで始まっていたんです。
先ほど述べたように、ゼイに相当するものもヒーエ、ヒーエ、ヒーエラ、ヒムですよね。h系列です。
そしてやはり今さっき述べましたシーに相当する彼女の活用もですね、ヘーオ、ヒーエ、ヒレ、ヒレというように全部hで統一なんですよ。
そして男性系の彼の方は現在でもヒー、ヒス、ヒムでhで統一ですね。
当時の小英語での活用を言いますと、ヘー、ヒネ、ヒス、ヒムとなります。
中性名詞今はitですが、実はhが頭にあったんです。これが消えたのがitなんです。
つまり当時はヒット、ヒット、ヒス、ヒムというふうに、のきなみ三認証代名詞というのは、単数であれ複数であれ、そして男性、女性、中性、いずれの形もすべて語頭音はhで統一だったんですね。
一種のマーカーとして三認証代名詞なんだよっていうマーカーとしてわかりやすいんですけれども、
逆に言うとその後ろの部分で微妙な音の違いで、これは彼なのか彼女なのかそれなのかあるいは彼らなのかっていうことを分けなければいけないということで、
後ろの部分がちょっと音が曖昧になってくるとですね、区別できなくなる恐れがあるんですね。
そこでシーとかゼイみたいのが外からでも入ってくるとですね、頭がhで揃うというこの体形性はなくなってしまうんですが、ただ何を指しているかっていうのははっきりすると、おそらくこんなところに理由があるんではないかというふうに言われています。
ただですね、ゼイの系列を見ると面白いことにですね、一気にh系列のものがth系列のものに置き換えられたわけではないんです。
順番があるんです。主格のゼイっていうのがまず入ってきて早めに定着しました。
ところが所有格の方ですね、ゼアの方ですが、本来はヒエラというhの形があったわけなんですが、それに代わってゼアが所有格のこのマス目ですね、カツヨ系のマス目にスポッとはまって定着するのはゼイ、主格よりも後なんです。
さらにその後遅れて、いわゆる目的格の形ですね、今だったらゼムですけれども、当時公英語の形では間接目的語の形を置き換えたんですが、もともとはヒムだったんですね。
単数の彼をというのと全く同じ形になるんですけれども、ヒムとかちょっと母音が生まれてヘムということですね。これがゼムに置き換わるのは一番最後なんです。
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つまりTHKが乗り込んでくるのはいいんですけれども、それには順番がどうもあってですね、最初に主格が、その次に所有格が、そして最後に目的格のところにTHKがはまっていくっていう風に順番があるんですよ。
どれくらい遅れたかと言いますと、主格のゼイですね、これ一番早いと言いましたが、特に北東部、バイキングが攻め入った北東部では一番早くて、1200年ぐらいでもう完全に定着しています。THの形、つまりゼイですね。
ところが他の所有格とか目的格に関する限り、とりわけ南部ですね、バイキングに直接襲われたわけではない南部、例えばロンドンを念頭に置くと、このゼイですらですね、現れて定着した間があるというのは14世紀になってからということで北部に比べればだいぶ遅れるんです。
14世紀後半の調査ですらですね、ゼイは定着してるんですけれども、所有格と目的格は未だにヘル、ヘムというHの形です。この辺りまで含めてようやくゼイ、ゼア、ゼムになっていくのは1500年を過ぎた辺りというところなんです。
遅いですね。エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。言葉の変化というのは面白いものでですね、ゼイのような極めて日常的な単語すら外国語の対応する単語によって置き換えられるっていう可能性があるっていうことですね。
さらにその場合、体系的に結果的には体系的な形で入ってきました。つまりゼイ、ゼア、ゼムといったこの3つの活用のマス目に全部THKがはまったことになりますが、結果としてみれば体系的に3つはまったんですが、実はゆっくりと一マスずつTHが入っていったってことです。
まず主格のゼイ、その後に所有格のゼア、そして最後に目的格のゼムというふうにゆっくりと古い形を置き換えていったっていうことなんですね。このように言葉の変化っていうのは一夜に起こるものではなくて、今回の場合ですとざっと300年ぐらいかかってますよ。ゼイゼアゼムになるのにね。これぐらいゆっくりと変わる変化っていうのもザラにあるっていうことなんですね。
ではなぜこの順番なのかというのも面白いところなんですけれども、先ほど少し触れたようにHの形ですと他の単数系の男性、つまり非系列であるとか単数系の女性ですかCに置き換えられましたが、これはもともとHで始まってたんですよね。
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つまりHで始まっているという統一感はあるんだけれども、かえってだからこそ区別がつきにくいという状態になってしまった。
そこでじゃあ何かいい方法あるかなと探すと、こうノルド語でTHというはっきりと区別される形があるということで、これを徐々に、急にじゃないですよ。徐々に取り込んでいったというようなシナリオが考えられるんですが、その時に最も重要な核と言いますか、区別されていてほしい核はというと、やはり頻度の高い主核だったんではないかと。
なのでまず、theyから置き換わっていったのではないか。この主核に比べればですよ。比べれば所有核であるとか目的核っていうのは二次的な感じがします。文脈や統合的な支えというのもですね、ありますので、それほど誤解は生じない。
あくまで相対的にっていうことですよ。主核に比べればということなので、結局は置き換えられることになっても、このスピード感の差というのは頻度であるとか、誤解されやすさ、されにくさといったパラメーターが関わってくるんではないかというふうに考えられています。言語変化の不思議を示す一つの例として挙げてみました。
今日触れましたコーノールド語からはですね、非常に重要な単語がたくさん英語に入っているっていう話なんですが、これについては181回で詳しくお話ししています。コーノールド語からの釈用語がなかったら英語は話せないと題してお話していますので、こちらチャプターにリンクを貼っておきますので、ぜひこちらもですね181回聞いていただければと思います。
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それでは本日も皆さんにとって良い1日になりますように。ほったりうちがお届けしました。また明日。
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