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15年間の調達額Top20の変遷から読み解くスタートアップの現在地 #114
2026-09-08 27:03

15年間の調達額Top20の変遷から読み解くスタートアップの現在地 #114

日本のスタートアップエコシステムを、真の「垂直成長」と「世界水準のExit」へ——。壮大な目標と現実のギャップがデータで浮き彫りになった、今回のレポート。でも、「資金調達額さえ増えればユニコーンが育つ」わけではない、というのが今回の一番のポイントです。


今回は、スピーダが発表した最新データ「15年間の調達額Top20の変遷」と「日本のスタートアップ大型化の現在地」を読み解きました。


2014年のコンシューマーネット(gumi、メルカリ)、2018年のフィンテック(GO、freee、Paidy)、2021年のSaaS(SmartHR)といったブームを経て、現在は宇宙・ディープテック・AI・ロボティクスへと領域が多角化。市場の広がりが見える一方で、シリーズBからC/D以降へ進む接続率は低下し、選別が進んでいます。

さらに深刻なのはExitの現実です。調達Top20を経験した220社のうち、初値時価総額500億円以上のIPOは16社、1,000億円以上はわずか7社。IPOまでの期間も先端素材で14.3年、B2Bソフトで13.6年と長期化しています。


アメリカのように「極度な短期垂直成長と高いIRR(内部収益率)」を叩き出すスタートアップ資本主義のエコシステムと、じっくり時間をかけて事業を育てる日本の伝統的な企業育成。この2つの構造的な違いをどう捉え、どの領域に一世投下していくべきなのか。


単なる「大型調達おめでとう」で終わらせず、スタートアップエコシステムが本来果たすべき役割と限界に一歩踏み込んで考える回です。


【主なトピック】

  • 15年の変遷: ネット→フィンテック→SaaS→ディープテック・AIへの領域シフト
  • シリーズBの壁: 次のステージへ繋がらない接続率低下と資金集中の実態
  • Exitの現実: 500億円超IPOはわずか16社、調達Top20でも届かない大型化のハードル
  • 期間の長期化: 設立からExitまで13〜14年——VCファンドの償還期限とのギャップ
  • スタートアップの定義: 日本の「持続継続型」と米国の「短期間・垂直成長型」の根本的な違い
  • これからの勝負どころ: ディープテック・AI領域への集中投資とエコシステム再編の必要性


▼今回取り上げたレポート

https://jp.ub-speeda.com/news/20260730/


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起業家大好き上原仁と、修行中ベンチャーキャピタリスト上原晶が、スタートアップに役立つ情報を柔らか~くお話しする番組です。「スタートアップファミリー / Startup Family」へのご意見・ご感想・ご質問等、チャンネルの公式Xアカウントにご気軽にお寄せください。


パーソナリティ:

〇上原 仁(Coalis ジェネラルパートナー / 神戸大学客員教授)

2006年株式会社マイネットを創業し代表就任。祖業のSMB向けSaaS事業を黒字化の後ヤフージャパンにM&A。その後スマートフォンゲームのロールアップM&A市場を開発し急成長を遂げ2015年東証マザーズ、2017年東証一部上場。2024年同社の全役職を退任し、スタートアップと大企業の戦略投資・M&Aを促進するプロジェクトCoalisを創業。経験したM&A・PMIの件数は50件を超える。


〇上原 晶(ジャフコ グループ株式会社 投資部 シニアアソシエイト)

2023年入社。慶應義塾大学商学部卒業。投資部所属。慶應義塾大学商学部国際教養プログラム(中国語)及び、中国・復旦大学にて中国経済商務コースを修了。投資部では、シード・アーリーステージのスタートアップ企業を中心に、投資先の発掘から投資実行、投資後の支援業務を担当。

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