じゃあ、これ種類なんですけれども、
まずイカの種類って大きく2つに分かれるんだよね。
まずスルメイカみたいに、その胴が筒状になった筒イカ類っていうのと、
あと甲イカみたいに、その体の中に石灰質の甲を持つ甲イカ類っていう風なものに対別されます。
ああ、そっか。
そう言われてみりゃ、そこで分けられるか。
そうなんですよ。
だからイカには骨があるよって、骨の部分を甲って言ってるんですけど、
この甲があるよっていうのも甲イカ類の方だけなんだよね。
スルメイカとかには骨みたいなのないじゃん。
スルメイカとかそのまま潰してね、プレスして干したりするもんね。
細い薄い透明なちょっとシュルっとしたやつがあるけど、がっつりはないよね。
そうだね、だからそのまんま食べれるっていう感じなんですけど、
こんな感じです。
一応ですね、世界中の海には500種類以上のイカが生息しているという風に言われています。
ああ、そんなに分けられるか。
そう。500種類以上いるんだけど、日本の日本金貝には100種類ぐらいいる。
5分の1ぐらいが日本金貝で獲れる種ってことですね。
これはね、細かいところは仏作無印の青い貝の貝を聞いていただくと多分一番話してたんだけど、
体内に基本的に昔持っていた貝殻が今はなくして、
その貝殻を変形したものがこのイカの骨、甲と呼ばれるものですよという感じですね。
はいはいはい。
で、この甲が結構多甲質なんだよね。穴がたくさん開いている。
あ、スカスカなんだ。
そう、スカスカで石灰質で、なのでこれが結構その浮き袋みたいな感じで働くんだよね。
そう、なので、なんかよくイカの甲より年の甲って言うじゃん。
まあまあ、そういう言葉はあるよね。
そう、だからイカの甲って何の役にも立たないよっていうことらしいんだけど、ちゃんと役には立ってるよっていう話です。
そうだよね、そっか。浮き袋としての役割があるっていうのは初めて知った。
そう、なのでこの甲イカ類の方は死ぬと海の表面に浮いて漂うんだよね。
あ、だからか。
そう、だから死ぬとそのまま浮いてくるっていう、甲の軽さによってね。
逆に甲を持たないヤリイカとかスルメイカとか、こういったこのツツイカ類の方だよね。
こっちは甲を持たないから筋肉がめちゃくちゃ発達していて、もう死ぬまで泳ぎ続けなければならないと。
すごいな。
そう、だから逆に言うと甲がないから浮かないんだよね、自然には。
なので泳いでないと浮いてられない。
つまりその比重が基本的に大きいので、死んでしまうと海底に沈んでいくっていう。
イカも死んだ時に上に行くか下に行くかが違うっていうことだよね。
面白い、そっか。大変だな、ずっと泳ぎ続けなきゃいけないのは。
そうなんですよ。
深い海、深海とかにいるようなイカ。
これはダイオウイカとかニュードウイカみたいな、でっかいやつも含めてなんですけれども、
こっちの種になってくると、多くが皮膚の下に塩化アンモニウムっていうものを蓄える液泡があって、
塩化アンモニウムによって比重が小さくなってるんだよね。
なので、割とそれで浮力を得ているっていう。
僅かな運動で中性浮遊性っていうんですけど、ちょうど今いい感じのところを保っているという感じですね。
だからダイオウイカとかアンモニア臭くて食えないよみたいな話も聞いたことあるけど、それか。
そういうことです。そうなんです。
なので、硬があるイカは浮いてくる。硬がないイカは沈む。
ダイオウイカとかみたいな深海にいるイカっていうのは、塩化アンモニウムによって浮力を得ているものは食べられないっていう。
大きく分けるとその3つなのかな。
なるほどね。
意外と違うんだなって思った。全部一緒だと思ってたけど。
確かにね。浮くためのメカニズムが3パターンあるのは面白い。
そうね。で、あとイカの寿命ってどれぐらいなのっていうと、割と1年ぐらいなんだよね。
進化加速してるからね、あの人たちね。
そうです。そうなんです。未来は陸上にも上がってきますから、それぐらい進化しますからね。
ということで、イカとにかく成長がめっちゃ早いんですよね。生まれた日が少しずれただけで大きさが全然違う。
わーすごい。
なので結構スルメイカとかの寿命はどれぐらいかっていうので結構1年ってよく言われていたりとか、
1年以上経った個体、そういえば取れないよねみたいな感じでよく言われてたんだけど、
経験則的に寿命は1年ってされてきたんだけど、最近イカにも魚類の磁石みたいな平行石があることがわかったんだよね。
へー。
耳はないんだけど、その平行感覚を司る、だからあの三半規管に入ってる石だよね。人間にも入ってるけど。
この磁石、平行石があることがわかって、これが日輪が刻まれるみたいなんだよ。
へー。
1日ごとにちょっとずつ層ができてるんだけど、それを読んでも寿命はやっぱり1年ぐらいだねっていうふうに証明されると。
あー、なるほどね。
あとはこの、一応この平行石って、この磁石って育った環境によって色々変わるらしくて、層ができるらしくて、
それを、その磁石っていうのを研究すれば、割とこのイカがどういう環境で育ってきたのか、
どういう環境の中でこういうふうに大きくなってきたのかっていうのがわかると言われている。
すごいな。
めっちゃちっちゃい、そう。ただめっちゃちっちゃいからなかなかそう簡単にいかないよねっていう感じです。
確かに。
さすがに大王イカとかは1年以上あるみたいなんだけど、こっちはまだわかってないそうですね。
まあもう数が、見つけられてる数が少ないもんね。
そうだね。
あーうまいよなーイカスミって。
うまい。そうね、あんまり食べたことないな。
本当に超おいしい。
うん。
本当にどういう味するのあれ。
なんか塩辛思い描いていればいいかなって感じ。
塩辛が苦手な人はあんまりきついかもね。
そうか、なるほどね。
タコの場合は結構サラサラしてるからその料理にそもそもなじまないっていう風にも言われますね。
ただ黒くするだけの具材みたいになっちゃうよね。
まあそうね、タコの中にも結構旨味はあるらしいんだけどね。
あ、そうなんだ。
ただそもそもね、なんか取れないらしい、あんまり。
なんかそのスミ袋からイカみたいになんかドサッと取れるとかじゃなくて、タコの場合だとスミ袋から取れてもすごい少量らしいんだよね。
なんかもう流れちゃうんだ、サラサラサラーって。
あ、そうそうそうそう、それもある。
ただ料理にはなかなか使いづらいよねってことでイカスミばっかりってことですね。
まあそれでいいんだけどね、おいしいから。
ということで、この成分なんですけど、セピオメラニンっていうメラニン系の色素を含んでるんですよ、この黒い色。
セピオっていうのはセピア色のことで、ローマ時代とかだと黒い顔料っていうのはイカのスミから取っていたっていう感じですね。
すごいやん。
なので甲イカの俗名はセピアって言われます。
セピア色のセピアですね。
そっから来てるんだ。
あとは、体色を変えますよね、この生物。
表面のところで擬態して色を変えてってするんですけど、これどういうメカニズムでしてるの?ってことなんですけど、
これイカの皮膚には黒褐色とか赤色とか黄色とか、こういった色を含んでいる色素を含んでいる色素法っていう細胞があるんだよね。
この細胞が四方八方から筋肉で吊られていて、
この吊っている筋肉が収縮する、つまり筋肉で周りから引っ張ると色素法が広がる。
そうすると色が見える。
筋肉が緩むと、
筋肉が緩むと、張っていたものが全部バーンって中に押し出されるというか、
とにかく蓋がされちゃうって感じですね。
なので色が見えなくなるっていう、これをもうとにかくずっとしていると。
だからもう結構筋肉でガシガシガシガシやってる感じだよね。
そうそうそう。だから本当に筋肉まみれ、この生物。
だから僕たちも色変えられるじゃん。やっぱ日にあたって日焼けって。
あれ細胞のモータータンパク質がワッセワッセと運んでさ、メラミンやってるけど、
そういうモータータンパク質なのみだからやっぱ時間かかるんだよね。
そうだね。
イカとかすごいよね。筋肉でギュッギュッギュッってやってるから色なんかすぐもう、
なんかもうピカピカピカーって変わってるじゃん。
これがすごいなって思うのが、色の色素法の層が全部違うんだね。色が。
だから赤の層、黄色の層、青の層みたいなのが上から順に、色はちょっとわかんないけど、
上から順になってるから、基本的に透明だから、赤を開いたら赤が見える。
で、赤の上にある青もあるんだよ。例えば青があるとしたら、赤と青を両方とも開けば、何色?紫になる。
的なね。すごい。だから絵描くときのレイヤーを変えてるみたいな感じかな。レイヤー非表示にしたり表示したりみたいな。
そう、そういう感じだね。だから色をとにかくもう赤を見せるか見せないかみたいな、
その二択を全部この層によって分けてやっているっていうのがすごいなって思う。
何でもないな。それだけ聞いたって訳のわかんない質問だよね。
そうよ、本当に。
それをなんかね、何か感情を表現するときにそれを見せるわけでしょ。
興奮したときに赤色になるってさっき言ったけど、今興奮してる状態で赤を開くっていうのがすごいなっていう。
間違って青開いちゃったみたいな。
なんだろうね。赤が開きやすいっていうか感情に任せられるからなんか、なんか簡単なのかな赤にする。
そういうことか。なるほどね。
いや、わかんないけど。
まあね、人間もいろんなところ反射でやってるから似たような感じなんだと思うんですけど。
っていうような感じの色の違いですね。
あとはその発光の仕方。これも今までの物作で何度か多分言ってきたと思うんですけど、
これホタルイカとかって腹側に発光器が500個ぐらいあるんだよね。
えー、すご。
で、海面から降り注ぐ光の強さに合わせて発光量を調節するというふうにしてるみたいです。
へー、すげー。
なので、これなんでイカって光るのっていうと、深海の生物、深海のイカが、深海というかある程度トワイライトゾーンとかにいるイカがなんで光るのかっていうと、
その、下から見上げたときにイカがいたら、その太陽の光とかを遮るわけじゃないですか。
まあ、そうね。
そう、だからもうこれで、あ、イカがいるってなっちゃうね、シルエットで。
ばれちゃうね。
そう、だから光ることによって、なんかその、なんか太陽の光にこう、なんか調節して。
導火するみたいな。
そう、導火するっていう感じですね。
だからシルエットを消すために光ってるっていう感じなんですよ。
お、これをカウンターイルミネーションっていうよ。
お、そうそう素晴らしい、そう、カウンターイルミネーション。
素晴らしいっていうのはあれか。
まあ、深海生物学でやったからね。
そうですね。
逆にその上から見たときに、逆にそのカモメとかみたいな、その海鳥から見たら上から見て、やっぱり海の色に混ぜなきゃいけないよね。
ああ、そうね。
はい、これはカウンターシェーディングって言いますね。
おお、素晴らしい。
ということで、だからイカも意外と、これ聞いてからさ、イカちゃんと見ると、というかイカって思い返してみると、確かに表と裏って色違うなって思った。
うーん、そうね。
そう、っていう感じですね。
うまくできてんな。
うまくできてるね。
だから、なんか本当に暗い日ってホタルイカって光らないよね。
ああ、そうなの?
そう、全く、もう本当に暗い日っていうのは上からの光がないから、後ろに光ってたらバレちゃうから。
ああ、はいはい、だからさ、漁師でライトつけてこうやると取れすぎちゃうから、なんか期間設けてるよね。
なんかイサリビ?なんつうんだ?火だとか電気つけて漁すのはここからここまででよろしくって記述があるよね、たぶん。
ああ、そうだね。
取れすぎちゃうから。
そう、イカの宗教、宗教灯っていう光なんですけど、
これ、なんか割とイカは光を集めて、求めて集まる習性があるよってよく言うと思うんだけど、
実際夜行性だし光を求めてるわけではなくて、むしろ宗教灯の強い光を避けて船の影に集まるために船の近くに行ってるっていう説があるみたいです。
ああ、なるほどね。そっかそっか。
だから、そう、あんまり光に向かってきてるってことではないと。
その光に合わせて、実際その下の方はちゃんと光ってるっていうのがあるかもしれないけどね。
で、この発光の方法なんですけど、自家発光と強制発光の2種類があるんですよね。
自家発光の場合は自分でとにかく光るという感じです。
この自家発光の場合はエネルギーを貯めてる物質、これが特にホタルイカとかだとセレンテラジンとかって言うんですけど、
へえ、セレンテラジン。
そう、セレンテラジン。これを酵素が分解するときに発光するっていう、この酵素反応を使っているっていう感じですね。
ただこれ、ホタルイカってセレンテラジン合成できないんですよ。
え、ああ、そうなの?
そうなんです。
じゃあ餌?
そう、餌。クシクラゲとかを食べることでこの発光物質を得ていると。
すごいじゃん。へえ。
そうなんです。で、えーと、そのなんだろうな。
あとはその発光バクテリアを飼っている強制発光のパターンなんですけど、
これの場合はそのバクテリアがいる細胞というか袋があって、
この部屋を炭袋で隠してっていうので、暗幕で覆って光るときにはこれを開けてみたいな感じですね。
わあ、器用にしてるなあ。
器用にしてるねえ。
うーん。
はい、っていう感じでやっていると。
ちなみにこれ、自家発光と強制発光を合計すると発光するイカの種類は200種類を超えていると。
え、もう半分ぐらいじゃん。500種類ぐらいって言うんじゃん。
そう、半分ぐらい。そうなんですよ。
全イカの45%は発光するとも言われています。
おお、もうピカピカな人たちなんだね。
うん、はい、っていう感じですね。
うーん。