【本日紹介の一冊】
『太宰治 尊重すべき困つた代物』(ミネルヴァ書房、安藤宏・著)
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【エピソード概要】
「なぜ、今さら太宰治?」——教科書でおなじみの文豪が、まさかの「時代遅れの炎上系プロレスラー」として蘇る。今回取り上げるのは、東大名誉教授で太宰研究の第一人者・安藤宏さんの『太宰治尊重すべき困つた代物』(ミネルヴァ書房)。
文壇を「道場」、作家同士のやり取りを「リングネームの流通」と読み解くこの本を手がかりに、川端康成、佐藤春夫、井伏鱒二、志賀直哉との「四試合」を勝手気ままに実況中継。負け試合を続けたレスラーが、一周まわって最先端になる——太宰文学の熱狂と切なさを語ります。
【チャプター】
() オープニング/なぜ今、太宰治なのか
() 太宰は「時代遅れの炎上系プロレスラー」だった
() 太宰のルーツ——雪国の大富豪・四男坊のコンプレックス
() 芥川龍之介への憧れと、文壇=リングの思い込み
() 第1試合 vs 川端康成——巻物の手紙と一人芝居
() 第2試合 vs 佐藤春夫——掟破りの場外乱闘
() 第3試合 vs 井伏鱒二——受け身の怪物と「井伏さんは悪人です」
() 「一周遅れが、先頭になった」が太宰の真骨頂
() 最終決戦 vs 志賀直哉——命懸けの噛みつき
() 檀一雄『小説太宰治』——温泉置き去りと『走れメロス』誕生
() 津島美知子『回想の太宰治』——税務署には勝てない
() クロージング
【出演】
プレゼンター :栗下 直也
ナビゲーター :首藤 淳哉
【関連書籍】
『小説 太宰治』
『回想の太宰治』
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【収録場所】
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サマリー
このエピソードでは、東大名誉教授の安藤宏氏による『太宰治 尊重すべき困つた代物』を紹介し、太宰治を「時代遅れの炎上系プロレスラー」と捉えるユニークな視点を探求します。太宰の生い立ち、青森の田舎で育ちながらも裕福な家庭に生まれ、貴族と百姓という複雑なコンプレックスを抱えていたこと、そして芥川龍之介への憧れから文壇を「リング」と見なし、自己を演じる場として捉えていたことが語られます。番組では、太宰が文壇の先輩たちと繰り広げた「4試合」を、プロレスになぞらえて紹介。川端康成との「巻物の手紙と一人芝居」、佐藤春夫との「掟破りの場外乱闘」、そして師匠である井伏鱒二との「受け身の怪物」とのやり取りを通じて、太宰の熱量と空回り、そして切なさが浮き彫りにされます。特に井伏との関係では、太宰が「井伏さんは悪人です」という言葉を残した背景が、彼の強烈な甘えと恨みの裏返しとして解説されます。太宰が時代遅れとされながらも、その独自性を貫いた結果、一周遅れで最先端となり、戦後の大衆の心に響いたことが、彼の人気を博した理由として挙げられています。さらに、志賀直哉との最後の「命懸けの噛みつき」や、檀一雄の『小説太宰治』、津島美知子の『回想の太宰治』といった関連書籍のエピソードも紹介され、太宰治の多面的で人間ドラマとしての魅力を深く掘り下げています。