この本のタイトルは、今世紀最大の理不尽、それでも結婚はしたかったなんですけども、鳥貝朱音さんが3度目の結婚を控えているんです。
これ取り上げたかった理由にもなるんですけども、私まだ結婚したことないんですね。今34歳なんですけども、結婚っていつも頭の中にはあるんですよ。
なるほど。
喋りにくいですよね。
今回はなんか、もしかして私、男代表みたいな感じになりますかね。
ぜひ首都さんと話したかったテーマではあるんです。
例えば、同世代女子と話してて、よく話題に出てくるんですけども、結婚はあんまりイメージわかんないけど、子供が欲しいって言うんです。
でも今、子供が欲しいってなると、結婚って避けては通れないなっていうふうに、深くは考えてないんですけども、同世代女子と話してて、掛け込み寺として結婚相談所っていうのが上がってくるわけですよ。
結婚相談所ってリアルな結婚相談所のこと?
そうです。
あ、掛け込み寺。
そこを行かないといけないかなっていう悩みをランチしながら話すんですよ。
そんな話してるの?
結婚ってめちゃくちゃハードルが高いことなんですけども、鳥貝朱音さんは、私にとってすごい高いハードルを2度も飛んで、さらに3度目を控えているんですよね。
なるほど。
その経験値の差っていうのがやっぱりすごいなって思ってしまって、この本を読まざるを得ない気持ちになってしまいました。
じゃあ鳥さん、そういうことであれば私も言ってしまいます。
私は1回ハードルを飛んでいます。
そして転びました。
そして2回目のハードルを飛びました。
そういう経験者ですね。
存じ上げませんでした。
でもその経験値が私、ほんとリスペクトしちゃいます。
リスペクトなのか。
ズバリ、この本の読みどころっていうとどういうところになります?
読みどころの一つはですね、なぜ鳥貝朱音さんが、結婚もそうなんですけども、まずこの本をなぜ書いたかという理由の部分です。
ここに至るまで2度の結婚生活があるんですけども、2度目の結婚生活から学んだことを私はすごくハッとした気持ちで読みました。
どんなことですか?
一言で言うと、恋愛だったり結婚の呪縛の辛さ、絶望とか自己犠牲のしんどさっていうのがそこに書かれてたんですよ。
彼女の経験として、2度目の結婚っていうのは同業者、つまり漫画家との結婚ですね。
もともと相手の方が知名度が彼女よりもあったんですよ。
あとは彼女の、彼女もおっしゃってる通り、性格も相まって常に男性の下手に出てしまう。
彼に認めてもらいたいとか、結婚生活を維持したいという思いから、例えば喧嘩してる時は彼女が最終的には折れて、いろんなことを彼に合わせながら過ごしてました。
彼女は自身の中でこれに違和感を持ちつつも、結婚生活に納得するふりをして日々を過ごしていた。
でも歯車が合わなくなって結婚した後に振り返ると、その日々は恐怖に縛られていた日々だとおっしゃってます。
結婚されてる時に、2回目の結婚の時、同業の漫画家の方で、簡単に言ってしまうと、鳥川さんよりもはるかに売れているような漫画家の方で、結構結婚生活の中でも権力勾配っていうのかな、上下関係みたいなものが生まれていて、それが非常にきつかったということですね。
私印象的だったのが、鳥川さん自身が今は女性の自由を願うフェミニストとして堂々に声を出せるそうなんですけども、2度目の結婚の時はフェミニストとして仕事の慰慮が入ると断っていたそうです。
自分が怖さを感じながら結婚生活をしていることで、女性の自由について発言することが嘘をついているってご自身が思ってしまうということがあったそうなんです。
鳥川さんって、すごく誠実な方ですね。
そうなんです。
でも、そういう誠実な方だからこそ、ちょっと自分苦しめちゃうところもあるのかもしれないですけどね。
そこも共感ポイントになっていて、鳥川やかねさん大好きなファンの方たくさんいらっしゃると思うんですけども、この本をビブリオジャムで紹介するのは正直難しいなと思ったんですよ。
ビブリオジャムの聴講している方って男性も多いと思うので、男性がどんなふうに考えるのかって私あまりイメージができなかったんですね。
首都さん、実際に男性がこの本を読んでどうでしたか?
すごく端的に言うと、ものすごく男性よりもこんなことまで考えてるんだっていう、いろいろ深く考えてるんだなっていうのは思いましたね。
でもね、それは僕も結婚生活の中で妻から言われることのひとつで、いつも不意打ちをくらぶんですよね。
自分がそんなに深く考えてないようなことを言われるんですよ。
例えば、適当な例をあげますが、彼女が仕事ですごく理不尽な思いをしたというようなことがあったとするでしょ。
そうすると、それを聞かされたときに、僕はすぐ解決すればいいっていう発想にピッていっちゃうんですよ。
だから、そうすればいいじゃん、そんなやつみたいな。こう対応すればいいじゃんって言って、それで僕の中で終わるんですよ、それは。
だけどね、あるときね、結構彼女溜め込んでたみたいにそれを一気に言われたことがあって、
そういうことはあなたに求めていないんだと。
ただ私の話を聞いて、大変だったねって言ってほしいんだって言うんですよ。
正直ね、その発想は僕にはゼロだったんですよ。
確かに女性は溜め込む部分が、いろいろ考えるが、あまりそれを人に押しつけちゃいけないとか思ったりして、溜め込んじゃうところもあると思うんですけど。
わかります。今回紹介せっかくさせていただいたので、この本もいろんな男性に届くきっかけになればいいなというふうに私も思います。
この本では非常に大きなテーマとして、夫婦別姓っていう問題がありますよね。
それが今世紀最大の理不尽の一つではあって、性を変えるっていう、女性が性を変えていくことに対して疑問が一個ありますよね。
これを機に私も夫婦別姓について考えてみたんですけど、この本の最後に婚姻制度夫婦別姓制度の関連年表があるんですね。
法制度として同性結婚が確立したのは1898年明治31年の民法の時ですね。
家制度を基礎として固守が絶対とされた時みたいです。
しかも固守というのは長男がなるわけですけど、これは明治時代の家制度における絶対的なリーダーということになりますね。
ここからは前回中野亜美さんも本で触れていた部分であるんですけども、
終戦を迎えて新憲法が確立する時に家制度が廃止されて、夫婦の平等の権利というのが定められました。
その後は1970年代に入って女性の社会進出が進んで、1975年に初めて選択的夫婦別姓制度を求めるものが国会に提出されたそうです。
そうです。だから実はもうこの夫婦別姓をめぐる議論というのはものすごい実は歴史があって、
要は政治家何やってんだっていう話ですよね。
そうですよね。50年前からこんな議論をしてるんですね。
そうですね。
今の政権になって、旧姓使用の法制化という動きもありますけども、これも根本的な解決にはならないみたいですね。
ならないです。旧姓使用を法制化するぐらいだったら夫婦別姓でいいじゃんっていう、もはやぐるぐる回りすぎてどうしていいかわからなくなっちゃってるんだと思うんですけど、
とっとと夫婦別姓すればいいんですよ、こんなものはって話ですね。
ほんまですよね。結婚の法制度っていろいろ課題があって、自立婚も選択する人もいると思うんですけども、
それでもまだ若者の中にはまだまだ法的に結婚を望む人たちもたくさんいるわけですよね。
そうですね。
ただただ生涯一緒にいたいっていう気持ちから法律婚を選ぶ人たちいるんですけども、
法制度のせいで女性が自分のルーツを断ち切って男性に合わせることっていうのが、やっぱりこれは女性が強いられている理不尽の一つだと思います。
司藤さんと私、今日お話ししたかったものもう一つありまして、