1. SCP話
  2. #123 SCP-096 - "シャイガイ" ..
2023-01-16 44:33

#123 SCP-096 - "シャイガイ" 【リクエスト】

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紹介SCP/Tale

Author: Dr Dan
Title: SCP-096 - "シャイガイ"
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-096
Year of creation:2010
CC BY-SA 3.0

096 | SCP Short Film [4K] https://youtu.be/MEOZkf4imaM

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©︎SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/

#SCP #オカルト #SF
00:05
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-096 オブジェクトクラス ユークリッド
スピーカー 2
特別収容プロトコル SCP-096は常に5m×5m×5mの鋼鉄製の密封された毒棒に収容されています。
スピーカー 1
週に1回、毒棒に裂け目や穴ができていないか検査します。
SCP-096の毒棒の中に監視カメラや光学的道具を設置してはいけません。
保全員は設置されている圧力センサーとレーザー検出器を用いて、毒棒の中にSCP-096が確かにいることをチェックしてください。
博士とO5から許可を得ていないSCP-096の写真撮影、映像記録、録画と同等の行為は固く禁じられています。
スピーカー 2
説明 SCP-096は人型の生物で、身長がおよそ2.38mあります。
筋肉量がとても少なく、事前分析で軽度の栄養失調を確認されています。
両腕が身体とひどく不釣り合いな長さをしており、それぞれ約1.5mの長さがあります。
スピーカー 1
皮膚のほとんどに色素がなく、体毛は一切ありません。
スピーカー 2
SCP-096の顎は平均的な人間の4倍の大きさに開くことができます。
スピーカー 1
色素を書いた目を除けば、他の顔の部位は平均的な人間のそれと類似しています。
SCP-096が盲目か否かは判明していません。
スピーカー 2
工事の能機能の活動を示しておらず、知性があるとは考えられていません。
通常、SCP-096は非常におとなしく、圧力センサーによると1日の大半を東側の壁の横をうろついているだけのようです。
しかし、何者かがSCP-096の顔を見ると、直接であっても、映像記録を通じてであっても、
スピーカー 1
それどころか写真で見た場合ですら、ひどく苦悶し始めます。
スピーカー 2
SCP-096は顔を両手で覆い、叫び始め、泣き、死理滅裂なことを叫び始めます。
およそ1、2分後、SCP-096は顔を見た人間に向かって走り出します。
スピーカー 1
走り始めます。以下、顔を見た人間をSCP-096-1とする。
35km毎時から、km毎時の速度で移動することが記録されており、これはSCP-096-1からの距離に影響すると見られます。
03:06
スピーカー 2
この時、SCP-096の進行を妨げる方法は知られていません。
スピーカー 1
SCP-096-1がどこにいても、SCP-096の反応は変わらず、本能でSCP-096-1の居場所を突き止めているようです。
スピーカー 2
メモ この反応は絵画を通した場合は起こりません。
スピーカー 1
文書096-1参照 リンクが開けるので見てください。
スピーカー 2
文書096-1 実験096-1
スピーカー 1
実験はダン博士の指揮の下行われた。 目的は、SCP-096の能力の検証とSCP-096の完全な外見についての情報を得ることである。
スピーカー 2
D-9031は32歳の重犯罪者で、かつてはタトゥーアーティストだった。
D-9031はニュージーランド沖のトンガ海溝に沈められた潜水球303Aの中に配置された。
スピーカー 1
この位置はサイトのSCP-096一時収容セルから約1km離れた位置だった。
以下は潜水球303A内の観測装置からニュージーランド本島にあるダン博士の実験管理室へ、実験管理室の元へ届いた記録と会話を文字に起こしたものである。
潜水球が最終深度1800mに達した。
D-9031 止まったみたいだぞ。どうすんだ?
ダン博士 体調は大丈夫かね?どこか悪いところはないかね?
スピーカー 2
耳が痛いかな? 想定の範囲内だな。
さあ、君の左手のところにスチール製の容器があるだろう。それを開けたまえ。
スピーカー 1
中にはフォルダに入ったいくつかの写真がある。 それを取り出して最初の写真について説明してくれたまえ。
D-9031は指示に従った。 カメラは写真が見えない位置に配置されている。
何も写ってないぞ。空の部屋かな? ありがとう。ではその写真は君の右手にある容器に伏せた形で入れて、その後次の写真を見てくれ。
スピーカー 2
同じ部屋だな。でも足みたいなのが見えるな。 詳しく説明を。
スピーカー 1
ああ、青白くて骨張ってて、なんだか気色悪いな。 その写真も伏せて容器に入れて、そして次の写真を同様に説明してくれたまえ。
スピーカー 2
あいよ。 少し固まって。
06:02
スピーカー 1
なんじゃこりゃ。 写真を説明してくれたまえ。
こりゃ、見たこともね。気持ち悪くてケツの穴が閉まりそうな野郎が写ってやがる。 詳細に説明を頼む。
スピーカー 2
ちくしょう、分かったよ。 肌がクソ青白くて、目ん玉が白くて、口がめちゃくちゃのぐちゃぐちゃのわけわかんねえことになってやがる。
なんだよこの化け物。 この時点で時刻は世界標準時で13時32分。
スピーカー 1
ダン博士の実験管理室に SCP-096の脱走の報告が入った。 SCP-096-1への最短経路からは民間人や他の撮影機器が遠ざけられた。
SCP-096-1は追跡首輪を通して衛星から追跡を行った。 君の右手にもう一つスチール製の容器があるだろう。開けたまえ。
メモ帳と鉛筆がある。それに君が見た写真をスケッチしてくれ。 SCP-096-1はボソボソと何か口汚くつぶやきながら12分かけて写真をスケッチした。
スピーカー 2
書き上げた時点でSCP-096は SCP-096-1からキロメートル離れた位置にいた。
スピーカー 1
これ時点なの? 地点じゃなくて多分。
終わったぜ。 よろしい。では書いたものを左手の容器に入れて蓋をしてくれたまえ。
SCP-096-1は指示に従い、スケッチは潜水球303Aの防水不要性容器に収められる形となった。
他の写真は搭載された焼却装置で焼却された。 で、次はどうすんだ?
少し待ってくれたまえ。 4分が経過した。
スピーカー 2
この時点で、もう、この時点で SCP-096が SCP-096-1の位置を発見して水中に潜っている。
水深9339mの時点で発信機が水圧のために壊れ、信号が消失した。
カメラには潜水球が少し揺れているところが写っている。
スピーカー 1
SCP-096-1の反応から、SCP-096が外角に張り付いて覗き窓に姿を見せているものと思われる。
Oh fuck shit shit shit なんだこいつは。
潜水球303Aが破られたため、映像と音声がカットされた。 SCP-096は水上にて、チームフォックストロット303Aの手で何事もなく回収された。
09:09
スピーカー 1
SCP-096のスケッチも同様に回収され、すぐ実験した結果、 SCP-096が危害を伴う反応を起こすことはなかった。
SCP-096は無期限の収容のために移送され、スケッチはニュージーランドの実験管理室に送られた。
というのが文章096-1です。 報告書の続きを読んでいきましょう。
スピーカー 2
SCP-096-1にたどり着くと、 SCP-096はSCP-096-1を殺して、データ削除済みし始めます。
100%のケースにおいて、 SCP-096-1は跡形もなくなりました。
スピーカー 1
その後、SCP-096は数分間座り込み、再び落ち着きを取り戻します。 そして元の生息地の編集済みに戻ろうとします。
スピーカー 2
甚大な連鎖反応が発生し、財団の存在が露見したり、多大な民間人の死者が出てしまう恐れがあるため、
スピーカー 1
SCP-096を回収することが最優先であるとみなされます。 博士はSCP-096の即時終了処分を申請しました。
スピーカー 2
インタビュー096-1参照 現在、承認を待っています。
現在、終了処分が承認され、日付編集済みに、博士によって実施されます。
事案096-1A参照
スピーカー 1
こちらもページがありますので、こっち読んでいきましょう。
事案096-1A
それで収容はできたのですか?
そうだ、博士。 セキュリティ映像を見せてくれますか?
スピーカー 2
記録開始。 研究所内で大きな鋼鉄製の箱に10人余りの研究者が群がっている。
カメラの映像には制御ブースも映っており、箱の中の様々なセンサーの測定値が表示されている。
スピーカー 1
1分32秒早送り。
スピーカー 2
センサーの測定値に注意を惹かれて、制御オペレーターが前方へ体を傾ける。
およそ5秒後、鋼鉄の収容箱の壁が外側へ大きく歪む。
スピーカー 1
歪みは壊れるまで大きくなり続ける。
SCP-096が絶えず鋼鉄を歪ませ続け、死に物狂いで脱走しようとしているように見える。
スピーカー 2
脱走警報が鳴り、非常プレートが箱に落ちる。
スピーカー 1
収容プロトコルに従い、セキュリティ映像中ではSCP-096の顔がぼかされている。
スピーカー 2
セキュリティチーム2部隊がSCP-096に破られた収容室に入る。
12:06
スピーカー 2
実弾と麻酔銃が発射されるも効果は見られない。
約90%の研究員と警備員がSCP-096の顔を直視し、コードリマが発令される。
スピーカー 1
収容室とその周辺エリアは封鎖され、クラス神経ガスが注入される。
スピーカー 2
約2分後、SCP-096は研究サイトから外部の砂漠へ。
スピーカー 1
キロメートル毎時で脱走し、縁無感。
スピーカー 2
エコーロメオ・アクチュアルが直ちに収容違反の対処に当たりました。
いかに重大な収容違反に対処しなければならないかとわかって、我々は完全に並行してしまいました。
笑い話ですよね。
スピーカー 1
最高に明晰な頭脳の持ち主たちがこうも不意を突かれるなんて。
つまり、自身の失態だと言いたいのか?
スピーカー 2
いいえ、まったく。
これは今回発見したSCP-096の新しい行動様式です。
それまで知るよしもなかった行動の。
スピーカー 1
この事案がX系シナリオに発展せずに幸運でした。
記録開始。ERA-5のヘルメットカメラからの映像。
UH-60からの映像は、SCP-096が砂漠をかなりの速度で動いている様子を示している。
ERA-1。
スピーカー 2
こちらエコーロメオ・アクチュアル。
目標を発見。不明瞭。
は、時速削除済み。
スピーカー 1
ノットで速さを増している。
スピーカー 2
命令。ダン博士からのものと判明。
スピーカー 1
が、伝達されてきたため、ERA-1は無線を聞いている。
SCP-096は緩やかに加速しているように見える。
スピーカー 2
ERA-1はカメラの視界外で合図を出す。
ERA-3が現れ、改造されたXM500大仏ライフルを抱えている。
2発発射。
スピーカー 1
1発目は外れ。2発目はSCP-096の下死に当たる。
スピーカー 2
SCP-096はよろけるが立ち直る。
スピーカー 1
速度はほぼ変わらず。
スピーカー 2
ERA-1。
不明瞭。
スピーカー 1
は、ターゲットに効果がないようだ。
ERA-1はERA-3に再び合図を出す。
ERA-3はさらに3発発射。
スピーカー 2
1発目。2発目は外れ。
スピーカー 1
3発目はSCP-096の頭に当たる。
スピーカー 2
SCP-096は転び、スリップしていく度か転がり。
スピーカー 1
移動速度が最小になる。
SCP-096は転がり続けている。
15:00
スピーカー 2
カメラが上を向くと8機のV-22オスプレイ、機動部隊TAU-1所属が頭上に見え、
ヘリを追い越してSCP-096と同じ方角に向かっている。
映像が途切れる。
スピーカー 1
記録終了。
スピーカー 2
記録開始。
ビデオインタビュー。
ビデオインタビュー記録。
スピーカー 1
096、1、A。
オルクシー博士はとても落ち着いて、覚悟した様子で全ての質問にゆっくり慎重に答える。
スピーカー 2
質問者。
スピーカー 1
脱走時、どこにいたのですか?
オルクシー博士。
スピーカー 2
脱走時か。
コーヒーを飲んでいたよ。
スピーカー 1
収容エリアにいなくて本当に幸いでした。
脱走後のあなたの行動を教えてください。
スピーカー 2
僕はエコーロメオアクチュアルにSCP-096を追跡させ、
ダン博士に状況を報告しました。
それから僕たちはSCP-096-1を探す仕事に取り掛かりました。
SCP-096が向かっている大体の方向が決まったらすぐに
SCP-096の進行経路にある居住地域から人を避難させるために
機動部隊Tau-1を派遣しました。
スピーカー 1
全て収容プロトコルに従っています。
記録終了。
スピーカー 2
記録開始。
ビデオインタビュー記録。
スピーカー 1
096、1、B。
スピーカー 2
ダニエル博士はじっと座っている。
スピーカー 1
彼の前のテーブルには改造された暗視ゴーグル一式のようなものが置かれている。
念のため聞きますが、SCP-096が脱走している間、どこにいたのですか?
ダン博士。
スピーカー 2
データ削除済みの山岳地帯だ。
SCP-096の起源についてもっと調査しようとしていた。
急な研究探査だったので、オルクシー博士を収容担当として残していった。
彼は有能で、これまでにも能力を示してきた。
もう少し熱心であればいいのだけれど。
スピーカー 2
これらは全て書面で確認できることだろう。
疑わしく考えるのは良した方が…。
念のためです、博士。
さて、SCP-096が興奮状態の間、全ての攻撃に対して耐性があると知っていて、
スピーカー 1
なぜ緊急対応部隊に狙撃を命じたのですか?
スピーカー 2
当然だろう。
SCP-096の移動を遅らせて、起動部隊Tau-1のために時間稼ぎできる可能性があれば、
何でも試す必要があった。
試したところでERAを危険に晒すわけでもないし、
彼らは振り切られそうだった。
スピーカー 1
率直に言えば、ERAが状況に影響を与えるために他にできることなどほとんどなかった。
18:06
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
次はこれについて説明してくれますか?
質問者はテーブルのゴーグルを指差す。
スピーカー 2
わかった。
スピーカー 1
これはプロジェクトスクランブル。
スピーカー 2
オルクシー博士と私がSCP-096対策として設計して、
スピーカー 1
ERAと起動部隊Tau-1に支給されたアイピースだ。
スピーカー 2
それには映像を絶えず分析して、
SCP-096の顔の特徴を検出する小型マイクロプロセッサを搭載してある。
顔認識ソフトが瞬時に検出を行い、
光が人間の目に到達する前に、
スピーカー 1
視認できないように映像にスクランブルをかけることができる。
本当にとても画期的な開発だ。
そして効果。
スピーカー 2
とても効果だ。
スピーカー 1
機能しなかったというのは本当にひどい話だ。
記録終了。
スピーカー 2
記録開始。
スピーカー 1
起動部隊Tau-1とEG-3センチュリーアワックス海コールサインビッグブラザーとの音声通信記録。
MTF T-1。
スピーカー 2
オスプレイは現在データ削除済み。
のデータ削除済み。
スピーカー 1
上空指示を行う。
スピーカー 2
ビッグブラザー。
スピーカー 1
電子機器系オンライン。
スピーカー 2
巡航コードに到達。
全てのカメラシステムに、
ああ、全てのカメラシステムにスクランブルをアップロード。
カメラオンライン。
スピーカー 1
ビッグブラザー監視任務を開始。
目標は現在どちらに向かっている?
スピーカー 2
現在の移動方向は西。
くそ、あれはI-40号船を移動中。
スピーカー 1
ちょうどセミトレーラーをぶっ飛ばしたところだ。
スピーカー 2
向かっている方向はデータ削除済みからデータ削除済みどの方、方角だ。
この方角の月の街はデータ削除済みに300km先だ。
スピーカー 1
くそ、起動部隊エコーロメオにI-40号船の車を避難させられそうか。
もう目標が何台の車を壊したかわからん。
スピーカー 2
待て、それは不可能だビッグブラザー。
目標を追い越せないとERAが報告している。
スピーカー 1
彼らでは目標の前に出られない。
スピーカー 2
それなら別の車線でドライバーを、
そ、まあ、それなら別の車線でドライバーを止めさせろ。
スピーカー 1
どれだけの人数があれの顔を見たんだ。
記録終了。
スピーカー 2
はじめにTAU-1の3部隊は3都市で市民を避難させることに成功しました。
SCP-096はこれらの街を止まることなく走り抜けたため、
どの街にもSCP-096-1は存在しないと確認されました。
21:05
スピーカー 2
SCP-096-1がデータ削除済みの街で見つかった際に起きたインシデントの様子が、
スピーカー 1
機動部隊TAU-1が残した映像記録に残っています。
見せてみろ。
スピーカー 2
記録開始。
スピーカー 1
削除済みの街での機動部隊TAU-1第4部隊のヘルメットカメラからの映像。
ほとんどの市民が街の一角に全員目隠しをされた上で集まっている。
ヘリコプターが街に来る。
スピーカー 2
ヘリコプターと地上要員の両方がスピーカーで指示を出しているが、
聞き取りにくい。
MTF T-1。
部隊通信機から覚醒機を通じて。
目標が付近の区画に侵入した。
全部隊はスクランブルギアを稼働させ、群衆の対処を始めろ。
市民の皆さんはそこから動かず、また目隠しも取らないでください。
もし目隠しを動かしたり触ったりしたら発砲します。
繰り返します。
スピーカー 1
全市民はカメラの映像外からの大きな悲鳴で命令は書き消される。
およそ2km先、SCP-096は坂の頂上まで来ているのが確認される。
ゆっくりと下ろうとするが、つまずいて高速で転がり落ちる。
ほぼ即座に体勢を立て直すまでに、家を数軒破壊する。
誰かの覚醒器からの声。不明瞭。
市民の皆さん、動かないでください。撃ちますよ。繰り返す。不明瞭。
何発か銃声が聞こえるが、どれもSCP-096には向いていない。
スピーカー 2
SCP-096は1秒立ち止まってから市民の集団に突入し、多数の人々を投げ飛ばし踏みつけた。
群衆が散らばり始めて、さらに何発も発砲される。
スピーカー 1
覚醒器からは命令が聞こえるが、SCP-096の絶叫と被って不明瞭。
SCP-096は中年男性のSCP-096-1を発見し、市民が逃げ惑い、ヘルメットからカメラが落ちる前にSCP-096が彼を捕まえているのを映す。
スピーカー 2
記録終了。記録開始。
スピーカー 1
ビデオインタビュー記録-096-1-C
ジャック・ウィルフォード少佐 タウンの現部隊長
スピーカー 2
俺は部隊とともにSCP-096-1の家を調査していた。
スピーカー 1
あの可哀想な野郎はセミプロ登山家を旅行していた。
どうも奴が景色を撮影した時に背景にSCP-096が映ってしまったらしい。
24:03
スピーカー 1
ウィルフォードは強調するために指を4本立てる。
4ピクセルだ。たった4ピクセルだぞ。
スピーカー 2
被害者が何を見たか理解していたとは思えん。
おそらくある日写真を眺めていたら、色の抜けた部分が雪原にあると気づいただけだろう。
スピーカー 1
それで普段通り生活していた。
質問者
どうやって発見したのですか?
スピーカー 2
スクランブルギアはすぐにそれを探知した。
俺が写真を見る前に隊員がヘリから降りてきて写真を回収した。
それまでにはあのクソバケモンがビッグブラザーを叩き落として、
全部隊長のストライカー走行者を引き裂いていた。
スピーカー 1
大混乱だった。
つまりスクランブルギアは効果を発揮しなかったと、
スピーカー 2
効果を発揮しなかっただ。
ポンコツスクランブルはクズだな。
部隊を丸々1つ殺しただけだ。
俺以外には3人しか生き残らなかったんだぞ。
全部バカなインテリどもが考えた
スピーカー 1
SCP-096の敵対反応に対する最新鋭対抗策とやらのせいだ。
スピーカー 2
単に目標の頭に袋をかぶせろって命令もあのバカどもには出せたはずなんだが、
スピーカー 1
なのに最新鋭のクソ対抗策スクランブルを使わなきゃならなかった。
記録終了。
記録開始。
ダン博士
あのバカ野郎は今、俺のことを何と呼んだ。
ダン博士は机を押しのけて立ち上がりつつある。
スピーカー 2
インテリとは何か教えてやらねばならんだ。
スピーカー 1
その畜生は。
博士が大声で罵倒し始める。
警備員2名が部屋に入り、ダン博士を椅子に座らせる。
鎮静剤が必要ですか、博士?
スピーカー 2
ダン博士は深呼吸してからコートのシワを伸ばした。
スピーカー 1
いや、結構だ。申し訳ない。
ため息。
スピーカー 2
スクランブルは本当に画期的なアイデアなんだ。
しかし、SCP-096の作用を我々は完全に理解していなかった。
だから失敗した。
知っての通り、スクランブルのチップはSCP-096の顔を見つけ出しスクランブル化するが、
スピーカー 1
未処理の映像がほんの一瞬、盲膜に当たってしまう。
コンピューターが速いが光ほどではない。
スピーカー 2
だから、ほんの一瞬だけSCP-096の顔の映像が脳に届いてしまう。
スピーカー 1
それは無意識化で認識すらされないが、SCP-096の敵対反応を誘発させるには十分だった。
だから写真についての報告書を作った、と。
27:00
スピーカー 2
この事案において最も不安な要因がこれだ。
SCP-096-1がいつ登山をしたか知っているか?
スピーカー 1
1990年だ。
あれ?彼が写真でSCP-096を見るまで年もあった。
スピーカー 2
SCP-096の顔を見たと脳が反応する必要はない。
つまり文字通り世界中に隠れた次元爆弾があるということだ。
スピーカー 1
どれほどの写真がSCP-096を映していて、現時点で気づかれていないだけで注意深い視線を待っているんだ。
だから以前言った通り、私はこの事態を終わらせたい。すぐにでも。
記録終了。
スピーカー 2
ちょっと質問していいか?博士。
一体君はウィルフォード少佐に何を教えてやるつもりだったんだ?
スピーカー 1
彼はスカウトされた時点で、すでにSBSでも頭一つ抜き出た強者だったのだが。
スピーカー 2
私だって元フォースリーコンの衛星兵だったんだ。
高カサスに派遣されたこともある。
スピーカー 1
海兵隊はSBSにも引けを取ってない。
いや、そうじゃなくて。
それで十分だ、二人とも。先に進みましょう。
スピーカー 2
記録開始。
スピーカー 1
ビデオインタビュー記録0961D
特務総長ERA所属のドアガンナー
私があれの頭にバッグをかぶせました。
質問者。
スピーカー 2
はい、それはもう聞きましたよ。
スピーカー 1
次に何が起きたのか、正確に教えてもらえますか?
スピーカー 2
あれは、あれのせいで全部あんな状態に。
あれはハイウェイで座っていました。
スピーカー 1
ちょうどミニバンを引き裂いた直後でした。
総長は沈黙。
そして、私は。
ウエスはヘリを着陸させました。
スピーカー 2
私は外に出てかぶせました。
スピーカー 1
あれの頭をバッグで覆いました。
あれはおとなしくなって連れて行かれました。
スピーカー 2
つまり、ミニバンにいた人間が
スピーカー 1
SCP-096の顔を最後に見た犠牲者なのですか?
総長は沈黙。
スピーカー 2
これ以降、総長は沈黙を保った。
インタビュー後に解放。
その後、自分の仮眠室で
間に合わせのロープで首を吊って
自殺しようとしているところを発見された。
スピーカー 1
彼の手から半分壊れたおしゃぶりが発見された。
記録終了。
スピーカー 2
記録開始。
スピーカー 1
報道番組CNNから募集した096-1Dの映像記録。
スピーカー 2
映像はレポーターの肩越しに
30:00
スピーカー 1
飛行機の残骸を取り囲む救急隊員を映す。
スピーカー 2
レポーター。
飛行機は元々軍用機だったように見えますが
アメリカ軍所属を示すマーキングがありません。
救急隊員はブラックボックスを探しています。
警察は飛行機のコックピットと胴体部の両方で
スピーカー 1
大規模なキャビンの破壊があったと見ています。
スピーカー 2
飛行機側面に開いた大穴まで
消防隊員が登っており
スピーカー 1
レポーターはそれを指し示す。
スピーカー 2
救急隊は3人の死体しか発見できていません。
乗員が20人は必要そうな機体の大きさから
考えるとおかしいように思えます。
警察は上空で対空している
低空かなこれ。
対空かなどっちだ。
上空で対空している3機のスーパースタリオンが
映し出されて、
スピーカー 1
レポーターがさえぎられる。
スピーカー 2
そのうち2機が着陸し
機動部隊イプシロンが降り始める。
MTF E-1
カメラを止めろ。
スピーカー 1
そのクソったれな。
記録終了。
スピーカー 2
記録開始。
スピーカー 1
オルクシー博士
これで終了ですか?
スピーカー 2
質問者
最後に一つ質問というよりも
そのままの意見。
おかしな話ですが
研究サイトには休憩室がありませんよね。
スピーカー 1
コーヒーもです。
回答者は沈黙したまま。
もうそろそろお話しいただけると良いのですが。
スピーカー 2
残りのビデオインタビュー記録
0961Aは編集。
スピーカー 1
記録終了。
私に何か関係が?
スピーカー 2
とぼける理由はないはずだよ。
博士
スピーカー 1
彼はすべてを話してくれた。
それでは隠せないのですね。
O5聴聞会の音声記録
O5-1
スピーカー 2
君の証言
入手した映像記録
及びオルクシー博士の自白を精査した結果
SCP-096の重大な脱走事案への関与が認められたため
スピーカー 1
O5は万丈一で君の修了処分を決定した。
ダン博士
スピーカー 2
より大きな利益のために
という言葉の意味を
スピーカー 1
あなた方は理解していると思っていたのですが
スピーカー 2
私を怒らせるなよ博士
インシデントの規模と潜在的な危険を考慮し
O5は君が提出した
SCP-096の処分要請を承認する。
SCP-096を理解している職員が不足しているため
徹底した警備と
私の監督の下で君に処分を委任する。
スピーカー 1
君自身の修了はそれ以降に予定されている。
記録終了
スピーカー 2
ひどい話だ博士
君は故意に
33:01
スピーカー 2
うまくいったでしょ
もっと大きな人口密集地でインシデントが発生して
あれの顔がニュースで世界中に知れ渡るまで
時間の問題だった。
私ならSCP-096を殺すことができる。
もっともその過程で私自身を殺す結果になってしまったがね
スピーカー 1
というのが事案096-1Aでした。
スピーカー 2
続きを報告書の続きを読んでいきます。
長いな
インタビュー096-1の音声記録
質問者
博士
スピーカー 1
回答者
スピーカー 2
隊長
スピーカー 1
隊職
スピーカー 2
捜索隊
ズール9A
スピーカー 1
全指揮官
スピーカー 2
捜索事案096-1A
スピーカー 1
記録開始
スピーカー 2
時間
スピーカー 1
研究区画
隊長
スピーカー 2
初期捜索とかクソだな
技術者
初期捜索とかクソだな
技術屋がかき集めた情報の他に
相手の野郎が
何ができるのか全くわからない。
しかも分かっている情報を全部教えてもらえるわけでもね
俺らには標的との鬼ごっことしか言わねえ
顔を見るなとすら伝えられなかった。
スピーカー 2
博士
任務について話してくれますか?
悪いな
俺らは2つのヘリで捜索に向かった。
一つは俺の部隊
もう一つは予備隊として
ズール9Bと
博士が登場したやつだ。
そして北の巡回地の2箇所に目星をつけた。
あれは俺たちの方を見ていなかったんだろう。
スピーカー 1
じゃなかったら俺たちはあれに追われてたはずだからな。
スピーカー 2
あなたはSCP-096が寒さに反応しないと報告していますね。
スピーカー 1
確かマイナス…度…
スピーカー 2
そう、マイナス…度だ。
あれはすっぱだかでも身震い一つしなかった。
とにかく俺らは目的地に到着して
誤兆と標的を捕まえる準備を始めた。
スピーカー 1
そしたら博士に呼ばれた。
スピーカー 2
何かと思って博士を振り向いたんだが
これが生死を分けるとこになってね。
スピーカー 1
あれが振り返って全隊員が見ちまったに違いない。
その時にSCP-096が興奮状態になったのですね。
ああ
スピーカー 2
インタビュー中断。数秒後再開。
スピーカー 1
悪い。思い出したらちょっとな。
スピーカー 2
大丈夫ですよ。
ああ
えーっと、俺はその時決してあれの顔を見なかった。
だが部下たちは見てしまった。
36:02
スピーカー 1
そして高いツケを払わされた。
その時のことをもう少し詳しく教えていただけますか?
中断。
スピーカー 2
ああ、わかった。
あれは俺らに向かって叫び始めて。
そして泣いた。
動物のうなり声じゃねえ。
スピーカー 1
まさに人間の声だった。
クソ怖い声だよ。
再び中断。
スピーカー 2
あれが5丁を持ち上げて左足を引きちぎり始めたんで
スピーカー 1
俺らは銃撃を始めた。
スピーカー 2
ああ、5丁は助けてと叫んで。
クソ、とにかく俺らはぶっぱなし続けた。
何度も何度も。
でもくたばらねえ。
スピーカー 1
あれが5丁をデータ削除済みし始めた時にはもう弾切れだった。
スピーカー 2
その時、紙を何度もめくる。
スピーカー 1
AT4HEDTランチャーの使用を命じたのですね。
スピーカー 2
対戦車砲だ。
SCPが脱走して以来から装備していたな。
何度も戦車をティッシュペーパーのようにぶっ壊してるのを見てたからな。
スピーカー 1
あれもそうなるんじゃないかって。
SCP-096に重傷を負わせられましたか。
あのクソ野郎、ビクともしなかった。
あれは部下たちの体を引き裂き続けていた。
彼は大きな半円を描いて体が引き裂かれている様子を描いた。
しかし、損傷はしていた。
スピーカー 2
もしそうだとしても見た目には何ともなかった。
スピーカー 1
肉片どころか血も残さないつもりで撃ち続けたんだが、あれはケロッとしてやがった。
骨も一本も折れてなかった。
あれは部下たちを引き裂き続けていた。
スピーカー 2
全く損傷がなかった。
スピーカー 1
どのくらいSCP-096に撃ち続けたのですか。
スピーカー 2
最終的にか。
1000発ほどだ。
ドアガンナーがGAU-19を20秒以上は撃ち続けていたからな。
20秒以上もだぞ。
600発の50口径の弾が詰まってんだぞ。
スピーカー 1
ツバでも吐きかけた方が良かったな。
その時、ズール9Bが到着しましたか。
スピーカー 2
ああ、だが俺らの体が全滅した後だった。
ズール9Bはあれが座り込んでたから頭から捉えようとしていた。
ヘリにあれを積んでからここに向かった。
俺がなんであれの顔を一度も見なかったのか分からない。
神か仏か誰かは知らないが、俺は生きるべきだと思ってくれたんだろう。
スピーカー 1
クソが。
我々は画家が描いたSCP-096の顔の絵を持っているが、見てみますか。
39:04
スピーカー 1
中断。
スピーカー 2
分かってんだろ。
俺はひたすらあれの叫び声を、そして仲間の叫び声を聞き続けてたんだ。
あれの顔なんて見たくもねぇ。無理だ。
スピーカー 1
絶対に見れない。
スピーカー 2
分かりました。
これで終わりにしましょう。
スピーカー 1
ありがとう、隊長。
椅子が動く音がし、部屋から足音が遠のく。
スピーカー 2
足跡が遠のく。
スピーカー 1
足音ですね、多分。
隊長、退職が22号応接室を退室したのを確認。
スピーカー 2
博士。
スピーカー 1
私はここに、SCP-096の可能な限り早期の修了処分を公式に申請し、記録を終了します。
記録終了。
社外、弾博士、人間型、生命、視覚、認識災害のタグが付いています。
スピーカー 2
こんなに長いんだ、社外の報告書。
ということでリクエストをこちらもいただきました。
スピーカー 1
ありがとうございます。
すごい噛み噛みでしたが、申し訳ありませんでした。
スピーカー 2
SCP有名どころで言うと、この辺ですかね。
社外とか。
あと、173かな。
スピーカー 1
いなみちゃん。
スピーカー 2
彫刻だっけ?
スピーカー 1
ザ・オリジナルだっけ?
スピーカー 2
とか。
あとはJPで言うと、この間やりましたが。
スピーカー 1
この間ってだいぶ前ですが、孤独な放送室とか。
スピーカー 2
あとは、なんだっけ。
亡くなった方が出てくる。
亡くなった方の声が聞こえる踏切かなんかだったかな。
そこも報告書読んだことないんで。
スピーカー 1
いつか出てきたらと思ってますが。
に、連なると言ったらあれですが。
スピーカー 2
SCPと言えば、っていうので大体出てくるオブジェクトだと思いますね。
スピーカー 1
こちらの方。シャイガイさんです。
スピーカー 2
名前の通り、シャイなガイですね。
恥ずかしがり屋さんです。
スピーカー 1
顔を見た人を絶対殺すマンですね。
スピーカー 2
で、文書0961と事案0961の画。
スピーカー 1
ゴーグルの下りとか。
スピーカー 2
目に届いて認識する前にモザイクをかけるから顔見れない。
スピーカー 1
直接見ても大丈夫だったマシーン。
スピーカー 2
が、実は。
登山家の写真のめちゃくちゃ画素が荒い。
人間の目では顔と認識できないようなやつでも顔を扱いされてしまう。
だからスクランブルで画素をガザーってしてもダメだよ。
42:01
スピーカー 2
そもそもモザイクかける直前に認識しちゃってるから無意識化で。
スピーカー 1
それは判定されるよダメだよっていうやつなんですが。
スピーカー 2
ファン、ファンアートになるのあれ?ファン作成かな?
スピーカー 1
社外をテーマにしたショートムービー、ショート映画があるんですね。
スピーカー 2
それは結構前に見たことがあって、
すごい設定が、設定というか流れというかがまんまこの報告書になぞられていたので、
スピーカー 1
読んでてびっくりしたなという感じですかね。
ネットフリックスかなんかで見たのかな?
スピーカー 2
YouTubeにあるのかな?YouTubeの短編映画紹介とかであると思うんですが、
スピーカー 1
ちょっとまた探して、もし見つかればYouTubeとかのリンクを概要欄に貼ろうかなと。
アニメーションとかにもなってるんだ。
スピーカー 2
砂漠を駆け巡る社外のCGというか映画のワンシーンがあったりとかして、
スピーカー 1
あれが結構面白かったですね。
これかな?これっぽいな。
スピーカー 2
096 SCPショートフィルムって書いてる。
スピーカー 1
あ、これですね。見覚えあるや。
スピーカー 2
ちょっとこれ概要欄に貼っておきますね。
ちょっとSCPオブジェクトとかテイルとかもね、
スピーカー 1
割と一般の人って言うとあれですけど、オタクじゃない人たち。
普通に映画を楽しむ中で、
ホラーの一つとして接する機会があったりとかして、
スピーカー 2
だんだんなんか世界に躍進してる感じが、進出感がありますよね。
ということで、有名なオブジェクトでした。
リクエストありがとうございます。
では、また次回。お疲れ様です。
44:33

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