00:05
SCP-CN-590 補位② 議会の後のメールからです。
ようこそ、あぜくらさま。 あぜくらによる補位②付記、全体会議後の関連メールログ。
補位③のインタビュー解読の件から、先生のためにした3番目の貢献になる。
去年の中盤、あの2ヶ月間に機密保持体制がザラだった インシデント590-Bでの怪しい公開状を見つけてはいたものの、
残念なことに真実にたどり着いたのは、今年の2月になってからやっとのことだった。 ともあれ、歴史分岐器や時間分岐器の故障で予定が狂っても、最終の計画は必ず成し遂げる。
O5-9は私とウージュの命の恩人だから。 しかし、この名前は2人の人物を指している。
そう、私が使えるべきなのは、私が使いたいのは、O5-9だ。 鍵カッコがついています。
再びO5としての責任を取り戻したあの方で、断じてもう一人の方ではない。 メールの原本は権力に溺れて目が眩み切ったあのアングな異性者によって隠滅されてしまった。
下記のメールは先生が暗号化した遠い昔のログから掘り起こしたものだ。 2機の分岐器が故障したものの、これまでの歴史の流れにまだ大きな変化はない。
この件を少しでも知る可能性のある人員はすべて記憶処理済みだ。 メールの原本は地下室3番目の隠し扉の向こうの本棚にある
社会契約論の第9ページに挟まれている。 計画はいずれ果たされる。だが道のりは未だに遠い。
慎重にことを運ばなければ。 真実が見える人間がもっと多ければ周りくどい真似をしないで済むのに。 しかしまったくだ。
あぜくらここに突起する。 2016年5月24日メモ
2059 From Dr. Wooju
件名 SCP財団本部の喚起により制定された
SCP財団中国支部 ミーム搭載化における機密保持のための新型ミーム数種類によるメール暗号化の応用展開に関する所条例
相案についてのレベル5審査作業に関わる所事項 機密指定メール管理者によるアクセスを禁止
03:08
内容 セキュリティクリアランス検知ミームが作動中です
予期せぬ被害を防ぐためにアクセス権限のない閲覧者は10秒以内に当ページを離れて ください
注意当コピーはミームを除去しています 身分を認証しました内容を開示します
尊敬する059様 あなたに言い渡された任務はすべて遂行しました
私が水面下で作成していた調査報告によるとあなたがしたそれらのことについて の噂による風評被害はあなたの弁明と私への処罰命令が公開され
かつ実行に移されてから弱まりつつあります 特に私がお詫びの所条を発表してからはそれらのことに関わった目撃者は
辞任か処罰されています なお蔡管理官を含めそれらのことに直接関わった数名のレベル3以上の職員も私が話をつけて全員辞職させました
もちろん財団の規定により通常の記憶処理手順を適用した上でです つまりあなたが依然したすべてのこと
それらのことはすべての財団職員の記憶から消失しています 徹底的に目撃情報も噂も
あなたが弁明したからにはもう掘り返すものは出ないでしょう あなたの指導者としての精緻な頭脳と編み出された有効な対応策には完璧いたします
これほど抜かりのない策でもなければあなたの威勢と名声はゆっくりと低下していき 最終目標から遠ざかることにつながるに違いありません
またご報告したいことがあります 前回サイト規定の抜け穴を利用して5901個体の殺害を試みた際は
試みた件はご存知のはずです おそらく5902とナンバリングされたあの装置が関与していると思われます
さっすらに復活用の装置でしょうが確かなことはまだ何とも言えません あなたの偉大なる計画を目の当たりにして私は自分が使えるべき指導者の選択に間違いは
なかったことを再確認しました 私はこれからもあなたに変わらぬ忠誠を誓い
あなたの仕事との向き合い方や人生観を学び続けるでしょう それだけではなくあなたの偉大なる行動指針を始終堅持し
あなたの懸命活達さを肝に銘じ あなたの奮闘の目標を私の一生の理想にすることを約束しましょう
06:06
余談ですが2点ほど述べさせていただきたいと思います 第一に私が愚鈍なだけかもしれませんが
誠に恐れ入りながら私を今の役職に左遷させた理由として財団の規定に則ると 降格する必要があるという点とは別に何か意味はありますでしょうか
考えてはみたもののどうしてもわからなかったのです
第二に全体会議の内容はご覧になっているかと思いますが 情報の大部分は我々元地球事務局でも理解に苦しむものです
理解に苦しむものです 思うに中には低減レベルあるいは
これ何でしょうね ちょっと見たことない言葉なので調べます
じゅ… 儒教? 極門教の教だね多分
あるいは儒教レベルの秘密が隠されているに違いありません 訳、著者の前作SCP-CN-059に言及される概念
があるみたいです
それを完全に解明すればすべてを… すべてを覆すほどの大発見になるという予感がしてならないのです
なので我々も早急に手を打たなければなりません
我々は政治闘争に夢中になっているようなので あっ失礼しました
彼らですね 彼らは政治闘争に夢中になっているようなので
おそらく一番効果的な策は最大の議席数を保有していると思われる保守派の内部でデマをルフし空中分解させることです
混乱に乗じて調査を行えば我々にも思わぬ収穫があるかもしれません それが通用しなくとも裏で何かの算段をしている議員たちを買収してもいいでしょう
決断は今こそするべきだと思います 実行可能とお考えならあなたが命令すれば私
ウージュはあなたの望むすべてを成し遂げるでしょう あなたはただ私に命令を下せばいいのです
そして素晴らしくも後の心配のいらない無限の権力をどうぞ享受してください あなたの最終目標である権力の集約を達成するために私はいかなる手段も
意図いません 思考の権力を手にする道に障害が存在しないようお祈り申し上げます
ウージュ博士2015年1月21日 to Dr.Uji from 059
09:01
件名 ミームの応用展開相案の審査に関わる諸事項に対する意見
レベル5の返信 機密指定 メール管理者によるアクセスを禁ず
成文化の正しい文 ちょっとこれも一応調べておきましょうか 今後出てくるかもしれないので 成文化 小文化
成文ですね 付随した理由書や説明書に対して文書の本文 成文
セキュリティクリアランス検知ミームが作動中です 予期せぬ被害を防ぐためにアクセス権限のない閲覧者は10秒以内に当ページを離れてください
注意当コピーはミームを除去しています 身分を認証しました内容を開示します
ウージュ博士 まず余談だがいいか
盗賊みたいに言わんでくれ 異性でも明星でもない指導者の権威だ
本題に戻る 君の2つの質問については君の洞察力なら私の真意などとっくに分かっているはずだ
とぼけて私に説明させんでくれ そこまでして虚栄心を満たすつもりはない
君に説明しても達成感や他人を指導する満足感などを感じないぞ なにせ今まで数えきれないほどの馬鹿ずを踏んできたからな
しかし君の小尾へつらいっぷりは確かに見張ったものだ 13だったら君は本当にわからないと勘違いして君に説明をしていたところだったろう
無駄な達成感を覚えてな まあとにかく君のそういうところは嫌いではない
実に人の真理を完璧に把握できている だが細部の理解にそこが生じないよう一応説明はする
一つ目の問題に関して理由は2つある まず君をあえてミーム搭載化に配置したことだ
予想通り君は確かにミーム搭載の任務を達成している 我々のメールをミームで暗号化し機密指定することによってな
そして2つ目だ 君を左遷させた理由に関してはさすがの君も頭をひねると思うが
まあよく考えてみてくれ その役職に転任させればまたいずれ君を元地球事務局に戻したい場合
規定によれば一般職員からのやり直しだろう その時事務局長に話をつければ事務局の実験を案に君に移譲することができるのだよ
そうすれば君は実験を握りながらも 総委員会常務委員という重要な役職に行った時のようにいろいろと制限を受けなくて済む
12:05
君の専門である情報収集も多少はやりやすくなる もちろんこれらはすべてこれからすることだ
2つ目の問題 指導者議会に干渉する意見についてだが私からは一言だけだ
迂闊に動くな いいか迂闊に動くのは許可しない
君の言う通りその裏に何かが隠されているに違いない だが我々の副政体に復活した歴史上の人物に世界連邦の大統領と言われる指導者たちに
その元地球とやらに我奴らが忌々しく語るマザーにいるらしきそれに
奴らの未だに不明な人間関係と秘密には何もわかっていない我々が簡単に手を出していいものなのか
逆だ我々は迂闊に動いてはいかん ウージュ博士よ何事もよく考えて行動することだ
これは私の経験だ君も覚えておけ なおせっかくうってつけの機密環境を用意してくれていることだ
私はここでこの非公式な場で私が最近決めたばかりのことを君に伝えることにする ここに通達する
ウージュ博士私059は君を0513の公認者に指定する 無論他でもなく私が決めたことだこれは君の最近の成果と任務の完遂状況を鑑み
その優秀さを勝っているからこそのことでもある なぜ13なのかは590の基地情報を見ればわかることだ
13のような能のない極潰しを未来の敵に回すわけにはいかない 私の地位を脅かすのならなおさらのことだ
君を仕立て上げる方法についてはまあはっきり言おう 彼はもう長くはない
いつから長くはないことになったのか 君が彼の複生体と面会した時から彼にはすでに長くはない動機があった
そして第何百回全体会議の映像が財団に転送されて私に見られたからには彼の命が 長くはないという事実はもう確定している
で誰の手によって彼は長くないのかは私の知るところではない 君はわかるか
まあ君もわからない方がいい それは1かもしれないし5かもしれないし
12かもしれない まだ決まっていないからなその時の彼らの立場次第だ
その時になったら君をどう仕立て上げるかなどもう君の心配にならないだろうよ 私には手段がある
15:04
弱みを握らせず目撃者も残さない手段がね ともあれ未来はすでに確定されている
君が次の05なのだ そうである以上何事も慎重に進める必要がある
再三忠告するがよく考えて行動するのだ 君の不手際でこの確定された未来を崩されるのは許さない
就任した後も私に忠誠を尽くすことを期待しているぞ 人は根本を忘れてはならないのだからな
0592015年1月21日 前のホイ1のメールのやり取りは
お芝居だったんですね はいではホイ3に入っていきます
ホイ3059命令により非表示 要059または特別クリアランス職員に準じる一般権限もしくはコア編集者権限
ここ飛ばしてもいいかな あのまたエラーになってバイタルサインから0513または同一の対象
だから複生体かどうかわかんないけど0513が攻撃してエラーになっていると で予備テキスト転写を展開しますということで読んでいきます
対象者059の複生体鍵括弧付きの059 質問者059これ鍵括弧なしですね
059とその複生体の059が会話するというものになりますね
前期 この歴史的な面会は2015年3月30日に行われたものである
面会の直前監視装置が記録を開始する際にすでに7機の監視装置のうちの2機が鍵括弧付き
059により発見破壊されたと思われる 記録開始時に複生体の9は複生体の7と考えられる人物と通話していたが
諸事情により通話対象の声を記録できなかった ちょっと軽く見ますが
全部059同士ですね 後半にちょっと悟空博士が出てきますが
なので今後鍵括弧が付いている方は複生体 付いていない方は普通に9と読み上げさせていただきます
記録開始対象者は通話中 複生体9
ああ確かにあれは想定外だった カマイアヤオを旧神派の頭数に入れた時から彼らの意図は分かっていたつもりだったが
まさか旧神派の批判ではなく私自身の追放だったとは いや乗ってやったわけではない
18:04
銃を構えられた時は本当に焦った それでつい前に出たのだよ
ああああ私がバカであった 君の言う通りだ
ああその通り君もわからないのなら私がわかるはずもなかろう なぜサーティーンがこんな芝居を打ったのかは
君も気づいただろうレーニンくんの発言総項は彼がその場で渡したものだ 道理でレーニンくんから何も知らされなかったわけだ
そこで彼が一芝居を打ったというのだ このタイミングで私を追放した意図がわからん
まだ権力臨界賞にいるサーティーンならやり得ることではあるがわざわざ演技をしなくても 私なんざどうにでもできるだろう
彼にはそんな力がある 私とて死刑でも監禁でもなければ受け入れるつもりだった
いやそれは言わんでくれ議会制で進めたいのは本心だ 別に独裁政治はできなくはないなくはないが君もわかるだろう
あの時のことはもう経験したくないのだ おそらくだがチャイルドの事務局の監視に恐れを成して芝居を打ったというのが最も辻褄が合う
だろう 長ったらしくて悪いが私を追放した件については
笑顔を浮かべる さすがは君だもう検討はついているのだろう
私も同意見だ 今まで私を泳がせたのは非難の的にするのがうってつけだからだった
うってつけだからだった しかしこのタイミングで娯楽用の駒を躊躇なく捨てるとはきっと我々と同じで
チャイルドの動きがおかしいことに気づいたに違いない だがチャイルドが動いたからってなぜ急に私を追放したのかは未だに理解できん
まさかチャイルドが出てきたというだけでビビって気が触れたわけではなかろう まだ詳細がわからないと
ああそういえば中立派の人数では何も知らないのも無理ない話だったな 無理もない話だったな
笑いをこらえる いやどうどう怒らんでくれ
詳しい事情と理由は私にもわかっていない まあとにかく歴史分岐器に何やら問題が起こってそれで自然にチャイルドの後輩たちが我々を
収容することになったということらしい そして歴史分岐器かそのログかログの断片か
もしくは時間分岐器かそのうちの一つが彼らに収容されているのは確実だ しかも時間分岐器も我々が収容されてしまっている間の大きな歴史変差による影響で
21:05
完全に機能を喪失していると思われる まあ私なりのつてでこれを知ったのはしばらく前のことだったがまだそんなに経っていない
その後思いのほか私の命令を聞いてくれている四つ星共栄の連中もこの件で私と接触してきた ともあれ進むべき道が予定から外れ
辿るべき歴史を辿らなかったともなれば色々と変更を加えなければならない 間に合えと祈るばかりだ
歴史分岐器を修理なりなんなりした方がいいかもしれん なるべく早くウージュー君に連絡して処理してもらうつもりだ
ところで前に話をつけていたチャイルドの財団のナインとの面会が入っているんだ 彼はもうすぐ来る一旦
いや待て早まるな 計画をこんな危険な場で話すなと前から言っているだろう
海戦の安全性は信用しているつもりだがチャイルドの財団かサーティーンかに設置された 監視装置はすべて外したかどうか
手短に済まそう サーティーンが内通者のはずがない
権力臨界症に陥っている彼は権力をもてあそぶことしか考えていないのだ せこい真似をするはずがない
むしろ彼なら内通者を暴き出そうとするはずだろう 暴き出そうとするだろう
何しろ彼の統治にとっては不確定要素だからな 彼ではない内通者は別にいる
それらしい人物を何人か見張ってはいるが決定的な証拠はまだ見つかっていない なにせそれはまだ修行中で干渉はできないだろう
ああそれと彼は計画のことを知らないそれを思いつくことすらできないだろう 心配はいらないのだ
彼の人材採用はまだやり放題だろう 何も知らないに決まっている
我が人生に誇りに思えるものは財団以外に人類の尊厳と自由を再び取り戻す この計画しかないのだ
まあとにかく保守派は求心派の脅威ではないことを知っていればいい 我々求心派の人間も会議後に不満に思ったものは少なかっただろう
過激な真似などしないのだ 求心派だからってしょっちゅう暴れ回るわけではあるまいて
この場所とはまだこれから数百数千年の付き合いがあるからな つまりだ
計画の時期は私が決めるだがそれはチャイルドの発展がまだ十分に達していない 今ではない
24:01
悪いことは言わんが中立派は協力してくれるわけではないし 口を挟むのはやめてくれ心配せんでいいではな
またあの時のこと ああ
君に迷惑をかけたものだ 数秒間沈黙
だが今はそれを話す時ではない気持ちの問題はまた今度にしてくれ 時間があればレーニン君に私が言ったことを伝えてくれ
過去の自分との面会はそろそろだ それではな
対象者は左手を額につけて数分間目を閉じる 059が執務室へ入室
複製体ない ああ来てくれたのかさあ遠慮せず座ってくれた前
自分の執務室にいるようにくつろいでもらって構わないぞ ほらどうだ慣れ親しみがあるだろう
ないネクタイを整える どこが
複製体ない 執務室の模様だよ記憶を頼りに配置させてもらったのだ
君の執務室の配置とは寸分違わぬことを保証しよう 今はただの網絡爺とはいえ昔のことはよく覚えているのだぞ
それこそ寸分違わずにだ 自分の執務室のように扱って構わんよ
まあ席はどうにもならんがこの椅子は私が座る 君は私の面前にしか座れないのだよ
はは
9 寸分違わぬと強調した意図は何だ
君の面前にしか座れないとはどういう意味だ 私が他の場所に座る資格がないとでも言いたいのか
今回の面会は建前上は対象者からの要望に沿ったインタビューだ 私が質問者で君が対象者であることを夢夢忘れるな
君が本当に私の複生体だというのならば分かっているはずだろう 間買い物でもなければな
対象を見つめたまま笑っているようで笑っていないような表情を浮かべる ところでインタビューである以上どうすればいいかは分かっているだろうな
複生体9 もちろんもちろんだよ
協力する協力はするよ まあ君の言う通りだ私のせい私のせいだ
誤解しないでくれ円滑で愉快な面会になることを期待しているよ お互いにとってもギクシャクするのが良くないと思うのでね
君もそうだろう 私の席に座りたいとおっしゃるならばまあそれも良いではないか
27:01
どうぞどうぞ 立ち上がり席を離れようとする
まだ始まったばかりだこんなに謙論にしては持たないぞ まあ落ち着いて機嫌を直してくれ
お茶を飲むかさあ私が 9
遠慮しておくそのお茶とやらに何が入っているのかわからないからな あと席に戻ってくれた前気持ちだけ受け取るが君の席はいらん
自分で座るがいい 背もたれに寄りかかる
私は忙しいのだ手短にしてくれそれと言葉遣いには気をつけることだな 複生体ない
いや冗談は良してくれサーティーンでもあるまいしな それとな君の性格からして自ら足を運んできたということはそこまで仕事に
煩わされる時期ではなかろう ゆっくりしてもいいではないか
焦ることはないそうだろう坊やまあ坊やと呼ばせてくれ 全くなんと気投げで若々しいものだ
ないん 言ったはずだ言葉遣いには気をつけろと私のことをなんて呼ぶかは君の自由
だが再度強調させてもらう これは財団の私が担当するインタビューだ
私が質問者のインタビューだ くれぐれもそのふざけた態度を改めることだ
全くもっていまいましい 複生体ないん
母 気にせんでくれ気にしてはいけないぞ
これが君の未来だ 自分の未来を忌々しいと吐き捨てるなんてもう未来がないのも当然ではないか
穏やかな微笑み 余談だが坊や仮面をつけたことがあるかい
つけると大変苦しいだろうでもな仮面にも種類があるんだ 例えば私のこの仮面は少々特別でね
快適とは言えないもののそこまで苦しくはない 表情を固めたままにするよりいろいろとやりやすいのだよ
皆が仮面を愛用するわけだ 坊や君もいずれよく笑うことになるぞ
自分が自分のことを忌々しいだなんて精神 精神健康には良くないのだお大事にしてくれたまえ
気に触るところがあればどうか多めに見てくれ もう随分と年寄りなもので口があまりうまくはないのでね
心が広い君のことだこの朦朧じじいを許してくれよ ハハ
9 私の未来だぞ
たわけが幸いなことに私は君ではない 君たちを知ったその時から君が私などと思ったことは一度もない
30:08
ふざけすぎたことを口走るでないぞ それとも私に自由意志がないとでも
立ち上がる 複製体
はっはっはそれは私の口からはとても言えないな 自由意志があるかどうかは君こそご存知のはずだが
まあ落ち着いて落ち着いてくれ 座って座って
それとねぇ坊や前にも言ったことだがいずれ君はよく笑うことになる そしてそのことを幸いに思うことにもなるぞ
ほほえみ 9 目を細め拳を握りしめる
どういう意味だ 複製体
ハハ 天地をもって己の持ち入りになすという言葉を聞いたことがあるかい
まあこれはリーランの言葉だが君は聞いたことがないだろうね 坊や世界のすべてが君の手中にあり
12人の邪魔な脳なしが君の命令を従わされることになったらそれはなんて素晴らしい なんて気持ちいいことだろうな
その他にもたくさん素晴らしいことがある ああ悪いなったらではないね
坊やよ君はきっとそれを想像したことがあるだろう 私にはわかるのだどうだ
はっはっはっは幸いに思いたい よく笑いたいと考えるようになっただろう
とぼけるのもいい加減にしてくれ自分を人格者に仕立て上げたところで歴史の流れに 何らの影響も及ぼし得ないのだからな
はっはっは 来るべきことは来る君も私に感謝することになるぞ
もちろん 9
笑わせるな議会がなぜ君を追放したのかはよくわかったよ よほどメンツをおもんじる連中でなければ君のような強靭を議会に置いたままにしておく
など到底ありえなかっただろうな 抜け抜けとでたらめを抜かしよって現実改変ができるとでも
はっきり言っておこう私がオーファイブである以上 o 5の責任を背負うつもりだ
財団全体のためは愚か cn 支部のためにも日々 深夜まで仕事に励み
国名に責務を果たしてきたものだそれは何のためなのか 財団の未来人類の存続のためなのだ
正しい行いをしてきたこの私が根も葉もない言われようには断じて恐れはせん 私が後ろめたいことをしただとよろしい
33:01
なら調査でも何でもさせてやろうこのオーファイブ9が許可する 前回私に疑いを向け私へのメールでくだらないデマを抜かしたものは誰だと思う
か ウージュー君だこの面会を完成している職員は皆知っている
そして彼本人が外のホールで待機中だ レベル3職員で複数の scp 部門に勤めていた彼が今はただの調査員に
降格されている 私に対する根拠のない誹謗中傷で財団の規定により処分された結果だ
君は財団のものではないのだがここで出まかせばかり言い振らしてそれこそどういう 処分が欲しいのだ
また 複製体
にを起こし 悪い悪い坊やよ冷静に冷静にねっ
9の方を軽く叩く まさかこの件にはこれほど敏感になっているとはいや気に触ってすまんな
あまり怒るでない気にせんでくれ ただの冗談だそうだろう
まあまああっ 機嫌を直してくれなぁ
いやはや君みたいな正直者がいると財団の未来も安泰だなぁ 9
ただの冗談だとまた軽くいいよってまあ気にせんでやる 君には気にする価値がないからな
だがもしこの件が公になって私の権威に日々が入ったのなら 君がその代償を払うことになるぞ
覚えておくことだ 監視カメラを一別
5本とにかくあまり言いふらさないことだ でないと代価を払わせる必ずな
君に限った話ではないのだよ 親愛なる偽物君
複製体 わかったわかったよ心配せんでくれ
君のことはあるいはもう言わないかもしれんな そうなるかならないかは君次第だな
あそうだな 緩和はここまでにして本題に入るとしよう
坊やよ今回の面会を申し出たのは他でもない ちょっとした要求を聞いてもらいたいためだ
9 霊性
私次第だどういう料金だ 複製体
えっ 料金も何も文字通りの意味だよ
まずは私の要求から話そう 正直君の力さえあれば至極簡単なことだと思うのでね
まあもったいぶるのはやめるとしよう 人手が欲しい
36:03
あぜくら君が筆頭のあのチーム つまりチョー君やそう博士のいるそのチームなんだが起動舞台にでも再編させる形で
なあどうだ坊や 土が過ぎた要求でもなかろう検討してみてくれないかい何せ
9 数秒間愕然とする
はっはっはっは大笑い また偉いご冗談をはっきり言おうそれは不可能だ
ふうかのう 自分の立場をわかっているのか
立ち上がり対象者を呼び刺す scp 財団を5評議会の一席にしてレベル5のクリアランスを 保有するこの私が君と
scp cn 5901として指定されているアノマリーの一部にすぎない 哀れな君と面会するためにわざわざ曲げてこのへでもない場所まで足を運んだ
というのだ もう十分に尊重をしただろう十分にメンツを立ててやっただろう
それなのに感謝すらしないばかりかいつまでもおめおめとほざくとはどういうつもりだ 自分の身分と立場をわきまえていないようだな
よくもくだらない噂を喋っておいて私に要求などと 勘違いするなこれはインタビューであり質問者は私で対象者が君だ
財団でこれがどういう意味なのかをわかっているのか わからないのならそれはそれで君が哀れな偽物でしかないことを立証できるのだがな
だがそれがわからなくてもさすがの君もインタビューを交渉と履き違えるわけがあるまいな 一方的に我々に協力するためのインタビューで交渉だと
しかも要求をしてくるとは大それたことだ こんな新型のインタビューなど聞いたこともないね
交渉をするにしても君の条件は 君たちのすべては財団の確保下にある我々に頼り切っている状態だ
交渉をするための条件をどこからひねり出せるかね 普通の要求ならともかく考えてやらんでもないが口を開けば私の襟すぐりの精鋭が欲しいだの
ちょっとした要求だのふざけるにもほどがある 私とて怒りたくはなかった君の要求とやらも無視するつもりだった
だがこれは感化できん アゼクラ君たちにどれだけの価値があるのか知っているのか
どれだけ重要な人材なのかわかっているのか 偽物の分際で彼らを従えられるとでも笑わせてくれる
ここから色がついていますね 複製体
39:04
よろしい大変よろしい はっはっは
自分の未来の価値を否定しそれが部下の価値に遠く及ばないと断ずるとは O5ほどの人間がこれだけ口頭無形なことを抜かすのは初めて見たね
私の要求を飲まないだとよろしい はっきり言おう
面会の前から覚悟を決めておいたのだ 君たちから何かを頂戴すると
人手を頂戴できないのなら君の命でも頂戴してやる 対象は逆上し腰から銃を取り出す
もう一度だけ言う人手遅れさもないと 隠蔽措置が適用されています
用O5-9および悟柔博士による認証 解除済み
あぜくらのアクセスを検知 あぜくらおよび一般職員に対する隠蔽措置は解除されます
展開するには色付きのリンクをクリックしてください クリックしてみましょうかまだインタビュー続いてるんですが
わぁ 2016年2月23日にO5-9および悟柔氏にのみアクセスできる内容への侵入
アクセスに成功 非表示にされていた真の内容をいかに掲載する
青字表示 わぁ
複製体 はぁ坊やよまぁ君が嫌なら無理じいません
あまり怒らんでくれ だが少しばかり私の昔話に付き合ってくれ
昔々ある男がいた 彼はあるヘンテコな組織の議会みたいなところで働いていた
彼は 9
また何をするつもりだ私で例え話をするのはまあいいだろう 周りくどい真似でもしなければ喜んで受け入れるつもりだ
そのまま話すがいい昔話だけというなら責任は問わん
複製体笑っているようで笑っていない表情 それは本当かね
9は数秒間沈黙 9
冗談が通じないわけではないのだ昔話だけというのなら責任は問わない だが手短にしてくれ
複製体 いや焦るでない話はすぐに終わる
その男の番号は9だった 彼にはちょっとした申し上げられない明るみに出てはならない
彼にとって百害あって一理なしな事情があってね 彼は
9 顔を上げ目を細めながら対象を見つめる
お前 O5-9は密かに手で腰あたりを探る
複製体 へっ
だから焦るでないゆっくりと話すからな そんなにせっかちではいずれ足を救われるぞ
42:08
私からの善意による忠告だ 9は振り返ってドアの方を見る
複製体 宇宙君のところを見ても仕方がないだろう
彼はホールにいる君には見えない 彼は関係ないのだよ彼に限って問題があるはずがない
私にも君にもわかりきったことだ疑いの念は真に忠実なものを傷つけるぞ 番号がないんのその男が何をしたのか気になるかい
そうだな最初は数百年間ずっとその役職にいたことや その他の様々なことで彼は権力臨界症と呼ばれる状態に陥ってしまった
まあもちろんチャイルドにこの言葉が存在するかどうかはわからん あるいは別の呼び方になるかもしれん
いずれにしても2、300年後に現れるはずの言葉だ だが人々は知らない
権力臨界症に陥ってしまったその番号がないんの男は彼が担当するあるプロジェクト の経費を応領したこと
そしてその後彼に経費を応領されたプロジェクトはますます多くなったことも
059は歯を食い縛っていても立ってもいられない様子で腰あたりの何かを引っ張っている 複生体
さらに恐ろしいことにそれらのことに関わった人員は記憶を処理されるか 残酷に殺害されることになった
そしてさらにその後は余りの権力欲しさに 彼は彼の担当するある支部で権力の集約を図った
変化に察知した人物はなんとなぜか全員蒸発してしまった 彼は自分の縄張りだけで満足することもなく同僚にも手を出そうとした
そればかりか影で権力闘争や迫害誹謗 そして賄賂などの手段で自分に不満を持つ職員を粛清してきた
あげくに自分の腹心を財団の各養殖に 君?坊や何を?
059はホルスターを千切り銃を取り出して対象を銃殺 そして震えながら慌てて通信機を取り出す
9 宇宙君至急来るように後処理を頼む
こちらも隠蔽措置が適用されています クリックしてみます
2016年2月23日に059および宇宙市にのみ アクセスできる内容への侵入アクセスに成功
真の内容をいかに掲載する
45:02
9 宇宙君 宇宙君 聞こえているか?
罵倒 よく聞け これから05命令を伝える
正式命令だ
SCP-CN590第2次インタビュアの監視チームを全員 地下3階の空き実験室に退避させろ
今すぐ 退避が完了するまで一言も喋らせるな
ミーム災害で喋れないとでも サイト内放送で全職員に知らせろ
喋る者がいたらその場で処分してもいいと伝えておけ 逃走者がいたら殺せ すぐ伝えるんだ すぐ すぐ
もし もし今までの成果が連中のせいで水の泡になったら君の責任だぞ
罵倒 すぐ 早くしろ
宇宙博士 数秒後 通信機から返事
命令は全て伝えておきました あの 大丈夫でしょうか
9 お 終わったか
よし よし
力なく背もたれに寄りかかる
大丈夫かって ああ
ため息 まずこっちに来い
銃声は聞こえただろう
私が何をしでかしたのかも 見当はついているのだろう
後処理が終わったら地下3階に行って 連中の記憶処理を行うように
いつも通り従わない者は処分していい
そして この件に関わりそうな職員の記憶処理もな
話を聞かない奴はやめさせろ
印鑑と認証トークンの置き場所は分かるな
やめさせてから定例の記憶処理を行うように
全てが終わったらインタビューの監視を引き継いでくれ
記録は一応取っておけ もしかすると使えるかもな
ファイルの編集についてだが 公開してはならない部分を
私と君にしかアクセスできないように非表示にしてくれ
なるべく入念にな そして 必ず君がやるんだ
その後は そうだな インタビュー記録の保位全体を
非表示にでもしよう だがこれは君がやらなくてもいい
あぜくらくんにやってもらう
知識性ミーム搭載や内容隠蔽の専門家だからな
その時になったらミーム抹殺エージェントの使用も
許可してやらんでもない
いや ミーム抹殺エージェントをそのまま渡して
暗号化してもらった方がいいかもしれん
絶対に漏れさせてはならないことだからな
以上だ 覚えたな
ああ そうだ あぜくらくんには君が隠蔽した部分の内容を見せるな
今の会話も だ 絶対に
伸びしろがある子だ
私がこんな人間だなんて気づかせるわけには
ああ 全くだ 峠を乗り越えられるかは
もう天命を待つしかない
ナインは硬直した左手で通信機を下ろす
ナイン 数秒の間沈黙
48:01
そしてまた慌てて通信機を持ち上げる
ウージュくん ウージュくん
まだそこにいるか
ウージュ博士
はい ここに
ナイン 聞こえているな
よし よし よし
そうだな もう開き直るしかない
左手を握りしめる
もし もしこれでもこうそうしないのなら
サイト サイト全体を粛清するんだ
SCPCNを使って収容 収容違反を起こす
それで全員と 全員に感情のつながりを持つ全ての人間
家族 友人をまとめて抹殺する
私と君以外の全員を
細かいことと後処理は任せた
虚ろな目で机をじっと見ている
ウージュ博士 数秒の沈黙
先生 それは確かですか
あなたの部下やアゼクラくんのチーム
それとサイトに配置したレベル3・4の腹心は
声を震わせながら
ナイン
そう そう そうだ
だがアゼクラくんは除外する
君もさすがにその子には手を出したくないだろうな
残りの人間は全員再び強調するが
これはあくまで通常の手段がうまくいかなかった場合だ
全員まとめて まとめて処分する
スーツを脱ぐ
洗濯は時として過断でなければ
後々の心配は根絶しなければならない
それがどんな結果をもたらそうとも
目を閉じ左手を額につける
ウージュ博士 数秒の沈黙
かしこまりました
ああ いずれにしてもあなたが救ってくださった命です
あなたの命令ならば
剣の山でも火の海でも超えてみせると言ったはずです
今は命令遂行に専念します
O5-9は机に手をつけて身を起こし
机の後ろにある窓の前に立ち考え込む
執務室付近から強烈な振動を検知
執務室のドアを叩く音
9 入ってくれ
ウージュ博士 先生 この振動は地震でしょうか
ああ この前 斎都敷地拡張のための爆破を手配したのだ
あれの影響だろう
ウージュ博士は返事せず荒な方向を見つめる
ぼーっとしないで早くしろ 私に後処理をさせる気か
自分を殺したのは気分がいいとでも思っているのか
ウージュ博士 つぶやく
やはり
51:01
9 やはりなんだ まだそこにつったって さっさと
先生 ご自分の目で確かめた方がよろしいかと
振り返る 何をだ また何か
複製体 やあ坊や 元気かい
O5は対象者を凝視 ウージュ博士が数秒間沈黙すると
O5-9は突然左足から崩れ落ち 左手で胸を押さえ
右手でウージュ博士の腕をつかみ 前鏡の体勢となる
その後 ウージュ博士に支えられ 元の体勢に戻る
9 震えながら左手を挙げて
ウージュ君 君は 君は行ったんでろ
先生 今のあなたの状態では
自分で立てる 行け 出て行け
ウージュ博士は何かを言おうとしたが 数秒の躊躇の末
心配の視線でO5-9を気にしながら退出
複製体 9
坊やよ 人手の剣なんだがどうだね
そろそろ結論は出ただろう
ヘッヘッヘッ 微笑み
O5-9はゆっくりと移動し席へ戻る
9 スーツを着直す
咳払い そうだな まあその
A アゼクラ君たちで起動部隊を組んで
SCP-CN-590の監視に内部へ送り込むのも悪くない考えだ
だが勘違いしないでほしい
これは 君が喋ったこととは何らの関係もないからな
双方の利益を考慮して 対局を見てのことだ
はっきり言っておく
君が復活するたびに君を修了する力は我々にある
つまりだ どれほどデマを撒き散らしても
私の脅威にすらなりやしないからな
彼らに起動部隊を組んでもらうのは私に有利だと思っただけだ
当然これを私の恩恵だと思ってくれても構わないぞ
だが吐き違えるな 君には交渉の条件などない
もちろん もちろんだよ
ヘヘヘ 君の恩恵に預かった
坊やよ 感謝する
それ
もういい この話はここまでにしてくれ
記録終了 隠蔽措置が適用されています
また青文字で私とウージュ博士と059しか見れない記録がありますが
そろそろちょっと時間がオーバーしそうなので
この辺に一旦しておきましょうか
次回はこの隠蔽措置が施されている内容の確認からしていきます
複製体は死なないのかな
059はやっぱり悪いことをしていたんですね
54:05
はい では次回 お疲れ様です