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2024-10-06 20:25

#328 SCP-419-JP - イースター島異譚

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紹介SCP/Taleタイトル: SCP-419-JP - イースター島異譚作者: blackeyソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-419-jp作成年: 2016ライセンス: CC BY-SA 3.0SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3 ©︎SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/ #SCP #オカルト #SF


BGMタイトル: Night Light 作者: Blue Dot Sessions 楽曲リンク: https://freemusicarchive.org/music/Blue_Dot_Sessions/Nursury/Night_Light ライセンス: CC BY-SA 4.0

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アイテム番号 SCP-419-JP オブジェクトクラス-政府 特別収容プロトコル
SCP-419-JPは、現在、サイト8-1の定期見物収容室に保管されています。
接触及び実験は、生物オブジェクト研究担当の上級研究員3名以上の認可と、1名以上の研究員の立ち会いの下、行ってください。
SCP-419-JPを使用していた文明が気づかれていたことを隠蔽するため、回収した資料は公的には失われたものとし、
世間及び考古学会にはカバーストーリー、モアイ像建設のための森林伐採と資源の枯渇説を留付しています。
説明
SCP-419-JPは、1930年代にチリ共和国によって日本国へのイースター島の売却が検討された際に、財団が介入した現地調査によって発見されました。
同時に発見された当時の記録より、SCP-419-JPは、降述するイースター島で起こった文明の崩壊の原因になったと考えられています。
SCP-419-JPは、元は約70体ほど存在していたと考えられていますが、そのほとんどが破壊され無力化されており、異常性が残っていた個体はわずか5体のみでした。
さらに実験により2体の異常性が失われたため、現在収容されているSCP-419-JPは3体で、うち1体が休眠状態です。
SCP-419-JPは、業界石、肩が凝るの凝るに、業界岩、肩が凝る灰岩、火山から噴出された火山灰が地上や水中に堆積してできた岩石、SCP-419-JPは業界岩で構成された石像です。
在室の調査により、島にポリネシア人が移住してきた4世紀よりも前に作られたことが判明しています。
一般的にモアイとして知られている形状をしており、内部に有機体が存在することが確認されています。
有機体は非活性時に空気に触れると瞬時に業界岩に変化し、同時にSCP-419-JP自体の異常性を喪失します。
そのため、SCP-419-JPを分解しての調査の試みは失敗に終わっています。
SCP-419-JPは岩下部に石灰岩で構成された岩球状の部品をはめ込むことで活性化します。
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SCP-419-JPと共に発見されたため、便宜上SCP-419-JP-Aとしますが、
SCP-419-JP-A自体は異常性のない石灰岩であり、SCP-419-JPにはめ込むことが可能な形に加工したものであれば、異常性を発揮させるために使用することができます。
活性化状態のSCP-419-JPは岩面下部が誘拐したように軟化し、強力な粘着力を持ちます。
物体が軟化部分に接触すると、SCP-419-JPは粘着力によって拘束し、
腸には消化吸収に加えて食べたものを運ぶ働きがあります。そして最後は吸収しきれずに残ったものを弁当して体外に排出します。
他にも食べ物と一緒に飲み込んだ空気やお腹の中で発生したガスも体外に運び出します。
そのような自律的な腸管の動きのことを腺道と言います。
物体が軟化部分に接触すると、SCP-419-JPは粘着力によって拘束し、腺道をもって対象をSCP-419-JP内部に取り込みます。
取り込んだ物体が生物でない、既に死亡している場合、SCP-419-JPは腺道を持ちます。
生物を取り込んだ場合、活性化前と同様の形状へと復元し、生産状態へと移行します。
もし生産状態であるときに、SCP-419-JP-Aが何らかの手段によって取り外された場合、
SCP-419-JP-Aの生産状態と同様の形状へと復元し、生産状態へと移行します。
もし生産状態であるときに、SCP-419-JP-Aが何らかの手段によって取り外された場合、
SCP-419-JPは非活性化状態へ移行し、内部に取り込んだ対象は消失します。
いずれの状態においても、一度SCP-419-JP内部に取り込まれた対象を取り出す試みは失敗しています。
生産状態に移行したSCP-419-JPは、取り込んだ生物の体内に有機組織を侵入させ、生態構造を改造します。
改造を施された対象は、体内で受精卵を作り出し、自身と同一のDNAを持つ個体、以下、SCP-419-JP-Bを妊娠することが可能になります。
この改造にオス・メスの精査はなく、また妊娠部位も腹部・子宮に限定されず、複数箇所に同時に発生することがCTスキャンによる調査で判明しています。
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発生したSCP-419-JP-Bは、通常の約倍の速さで急速に成長し、生殖が可能な年齢まで達すると出産を経て、SCP-419-JP外部へと排出されます。
このプロセスにかかる時間は、生物の種類ごとに異なり、また大きな生物ほど大量に生産されます。
特に、一個体の場合、SCP-419-JPの活性化から、時間で最初のSCP-419-JP-Bが排出され、約時間かけて合計50体から100体前後のSCP-419-JP-Bが生産されます。
生産終了後には、SCP-419-JP-Aが消失し、SCP-419-JPは非活性化状態に戻ります。
この状態の内部調査をしたところ、取り込まれた大小が消失していたことから、死亡したか、生産によって消費されたものと考えられています。
SCP-419-JPが生産行為を行っている最中に、SCP-419-JP付近の土壌が消費されていることが判明しています。
消費される土壌は、一定の水分とミネラル分を含む土に限定されており、砂や砂利、瓦礫などは消費されないことが判明しています。
SCP-419-JPが接触部位からそれらの物質を吸収していることが確認できますが、消費された土壌から取り出すことのできるエネルギー量は、
エネルギー量は、SCP-419-JP-Bを生産するためのエネルギー量より明らかに少なく、どのようにしてエネルギー変換を行っているかは不明です。
また、土壌の吸収が遮断された場合、SCP-419-JP-Bの生産数が著しく減少し、早期に非活性化状態へと移行します。
また、SCP-419-JPの生産行為には急速期間が必要とされ、非活性化状態から次の活性化状態に入るまでに20日以上の急速期間を設けずに4,000日以上の生産を行わせた場合、長期間の休眠状態に入ります。
休眠期間は数十年から数百年に及ぶ、数十年間から数百年にも及ぶと考えられていますが、長期の実験となるため、正確な休眠期間や連続生産可能期間は判明していません。
なお、この休眠状態に入った場合、生産途中であった対象は、SCP-419-JPの内部で休眠期間が終了するまで生命活動を維持されることが確認されており、休眠期間の終了後には再び生産状態に移行するとされています。
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以下はイースター島の調査の際に発見された記録を基に考察された島の歴史です。
例明記
4世紀頃にイースター島へ移住してきたポリネシア人が、ラノ・ララクにて、SCP-419-JPを発見し、その性質について実験をしていたことがわかっています。
彼らは、オブジェクトの異常性によって生産されたSCP-419-JP-Bを、祖先の霊による恵みだと解釈し、1ヶ月に約1度の信仰の儀式とともに、オブジェクトによる家畜の繁殖を行っていました。
次第に、彼ら独自の宗教文化を形成していき、7世紀頃からSCP-419-JPを模した祖先の像を作るようになりました。
文明の発達と崩壊
先祖信仰の文化は、それから600年ほど続いていましたが、生活が豊かになってくると、島民は食料だけでなく、萌え製作と運搬に必要な奴隷も生産するようになったとされています。
移住期の島民は、オブジェクトの特性を知っており、旧民旗を設けない範囲での使用方法をわきまえていましたが、時代が変わり、人口が多くなると、先祖崇拝の儀式とされていたSCP-419-JPの使用は、食料生産のために頻繁に行われるようになりました。
そして、長い旧民旗があることを知らない島民らは、ひたすらSCP-419-JPに生産を行わせました。
SCP-419-JPが1つ旧民状態に移行すると、シワ寄せによって使用頻度の増加した個体が同様に旧民状態に入り、次々とオブジェクトは使用負荷に陥ったと考えられています。
特に、需要のあった食料用の家畜の生産が激減し、オブジェクトによって消費された土壌では作物が育てられず、同時に奴隷の急増によって人口爆発を起こしていたため、島民らは深刻な食料不足に悩まされました。
漁業や脱出用の船を作る資材もすでになく、供給が立たれたことによって島民同士の資源を奪い合う抗争が勃発したとされており、食料不足から人肉食のための狩猟が行われていた記録も見つかっています。
抗争と混乱の中で活性化状態のSCP-419-JPを奪い合い、時には奪われる前に破壊し、休眠状態となった者も同様に多くが破壊されました。
住民は解決策を求め、SCP-419-JPが発見されたとされるラノ・ララクから材料を削り出し、よりSCP-419-JPに近い造形の像を生産し続けました。
当然ながら異常性が発揮されるはずもなく、ただモアイ像だけが増えていく結果となり、末期には生産途中のまま打ち捨てられた多くのモアイがラノ・ララクにみられました。
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文明のリセット
抗争と飢えにより、島民は一度全滅したと考えられています。
その後、数十年の空白の期間を経て、オブジェクトが休眠期から回復し、残っていた僅かな家畜たちを生産し、同時に奴隷を生産するために動かされていたオブジェクトから生産されたSCP-419-JP-Bが、現在表向きに公表されている生き残りの島民とされています。
この文明リセットにより、1722年にヨーロッパ人が島にたどり着いた時に、島民は石器時代と同様の生活レベルだったとされている理由です。
人間によってメリットをもたらすオブジェクトが異常性によってではなく、皮肉にも異常性をなくしたことで文明を滅ぼした非常に軽有な例となりました。
彫刻・歴史・生物災害のタグがついています。
注釈が4つ。
スペイン語の正式名称パスクワ島
第4期
第3期
第4期
第5期
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第6期
第7期
第8期
食糧だけではなく労働力を欲した結果、奴隷の人間に対してもこれを使うことになった。
奴隷を増やし、食糧を増やし、文明はどんどん発達していく。
人口は爆発し、それにより食糧も必要だからフル稼働させる。
信仰は徐々に薄れていき、儀式のためのものだよという認識が薄れていく。
そして一つまた一つと、窮民状態に陥っていき、食糧難。
残り少ないオブジェクト、SCP-419-JPを奪い合う戦争になる。
一回大敗的になる。
文明の発達と崩壊の最後の方ですね。
住民は解決策を求め、SCP-419-JPが発見されたとされるラノララク、この火山河から材料を削り出し、
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この人たちが近い造形のものを作ったと。
それが現在残っているモワイ像たちの多くですが、当然人間の手によって作ったもの。
だからなのか、材料が何か違うのかは分かりませんが、そこにはクローン技術の異常性もある。
それは見受けられなかった。
そして全員、島、その島にいる人たち、生き物がいなくなって数十年後、
休眠期から回復した残り少ないオブジェクトが家畜や奴隷を生産し、
それが今の生き残りとなっている。
彼らはおそらく文明的な教育を受けていなかった。奴隷として扱われていたのでね。
なので石器時代の生活レベルのままだったということですかね。
これ面白いですね。本当のイースター島の歴史ってどうなっているんだろう。あんまり知らないんだけど。
私が学生の頃ってモアイ像が何のために作られているのかわからないみたいなのがあった気がするんだけど、今なんか理由わかってるのかな。
イースターとモアイ。イースターとモアイ、何のため?
モアイ像の意味とは、モアイのモは未来、アイは生存、生きるという意味で、モアイには未来に生きるという意味があると言われています。
というイースター島の真実、イフ真実ですね。
もしSCPオブジェクトが関与していたとしたら、こうなっているんじゃないかという話です。
ではまた次回お疲れ様です。
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