執念深く、忌々しいものの残骸であるワームホールのすぐそばでそうできるものは多くはないだろう。
それが人生だ。
彼らは二人ともそれぞれのやり方でそう考えていた。
前向上をやるか、プロローグがあるか、
それとも突然始まる物語にするか。
ローガンは眉を上げた。
どこでそんな言葉を覚えた。
場所の奴と話したのさ。
それでいくつか知った。
お前を驚かしてやろうと思った。
ミッション完了だな。
ミッションの話をしよう。
トニーはぐるりと回って目の前の死体に向き合った。
お前らは俺をあそこへ送るんだろう。
二人は黙ってその崖を見た。
文字通りの崖ではなく、それを見たときの感覚上の意味だ。
まだ淵に立っているだけだというのに、
二人はすでにそこへ向けて落下しているかのように感じた。
その不勇敢のため、地球の存在がむしろ不快となり、
長く考えていると地球の回転を想像してしまいそうだった。
回転は突然止まり、無機質な岩の壁を通り過ぎながら、
不確かなそこへ向けての落下に送り込まれるのではないか、という感覚。
二人ともかぶりを振り、比較的理解しやすい人間たちの光景を見るために振り向いた。
彼らは早足であるところから別の場所に移動したり、
データをダブルチェックしたり、機器をテストしたり、
ノートパッドに何かを激しく書き込んだり、
あちらこちらの人々と話し合ったり、
多くのものを見て、トニーは考えた。
まるで次に巣を作る場所を探すスズメバチの群れのようだ。
そうだな。
ローガンは中断されていた思考を終えた。
我々は君をあそこへ送り込む。
マエ工場やプロローグの時間はない。
君がそこへ漂流している間に、イヤーピースから詳しいことを説明する。
それでいいかね?
いいさ。だがイヤーピースとは何だ?
まだ誰も君に装着していないのか?
トニーはかぶりを振った。
オーライ、君に渡すように誰かに指示しよう。
そして彼は下がり、周囲の研究者と専門家たちに混ざった。
トニーはため息をついた。
再び一人となると、すぐに何人かの舞台係が近づいてきた。
彼らは首にキスして弁当を渡し、
学校で楽しく過ごして、という以外のすべてを彼にした。
バックパックは?
チェック。
レーションは?
チェック。
イヤーピースは?
おっと、さっきは忘れていてすまない。チェック。
ナイフは?
チェック。
銃は?
お前が行くところで働くかどうかわからん。
だが、一応チェックはしておこう。
オーライ、お前を宇宙服に入れる時間だ。
一人が言った。
俺は宇宙で息ができる。
トニーは言い返した。
なんだって?
えーっと、地球の周りを回る超走のやつの時だったかな。
それとも、あのソビエトのやつだったかもしれん。
宇宙で何かの周りを回ってるやつってのは、あまりに沢山あるものでね。
何が言いたいかというと、酸素タンクは重すぎるし、俺にはいらないってことだ。
だから、そいつについては考えなくていい。
何人かが、さらに別の何人かに確認して、すべてが本当に問題ないことを確認した。
そして、それから結局、彼らは彼にタンクを装着した。
それが手順だったからだ。
ゆっくりと、しかし確実に、全員がチャンバーを確認しながら出て行った。
刺されるのではないか、というわずかな懸念も、スズメバチの最後の小さな一匹がドアを通ると消えていった。
そうして、ついに、ついに、トニーは一人になった。
体重の二倍近くを背負い、霊の神殿と向き合い、見下ろしながら、
打ちのめされるほどの歓霊と向き合いながら、今や何度か気温も下がっており、
それにつれて打ちのめされるような静寂が訪れた。
ローガンの声がイヤーピースから流れた。
オーライ、D11424、彼はトニーの公的な呼び名を呼んだ。
上司たちが聞いているのだ。
訓練通りに、わかっているはずだ。
ああ、わかっているさ。
間があった。
それで?
すまん。
ローガンが応答した。
私の座っている場所からでも少し怖いよ。
信じられんかもしれんが。
それこそがトニーの望んでいた親しみだった。
彼は歯眼した。
かつてならば、彼らは彼にこんな風には話しかけなかった。
その冷たい、客観的な財団の世界でも、どうにかして彼は調和して働いてきた。
信じるさ。
トニーはその穴を見て、再びそれは崖だと感じた。
そして声を落としていった。
いつだって、お前を信じてるさ。
わかった。いいぞ。好きなタイミングで降りてくれ。
そんなシンプルなのか?
あれに宇宙遊泳していけばいいのか?
そうだ。以前にもやったはずだ。
それくらいシンプルだろう。
トニーは深呼吸した。
そうだろうな。
彼は崖へと近づいた。
彼自身と、彼の周りの空気を維持する正確なメカニズムをよく知らないまま。
そして、このことについての、彼の周りのすべてもよくわからないまま。
彼の顔は宇宙の深空まで、潜水艦にできた酒目のように、それに吸い込まれるところから数インチに近づいた。
しかし、何年もの経験から、彼にはそのような疑問には回答は得られないことがわかっていた。
ただ、歩いて抜ける。
通信がつながっていることを忘れ、彼は独り言で呟いた。
ただ、歩いて抜けるんだ。
ローガンが繰り返した。
そして、彼はそうした。
ただ、重力が彼の体から抜けていった。
そして、トニーは歪んだ懐かしさの中にいた。
それが宇宙だった。
トニーは彼なりのやり方で、周りすべての無限の夜空に挨拶した。
そう、夜空だ。
星空。
永遠で、あらゆる方向への。
星雲、惑星、そして瞬く小さな星々が、彼の宇宙服、彼が必要ないといった宇宙服のバイザーで踊っていた。
彼は辺りを見回し、オールドマンの裏側を見た。
彼が通り抜けられたことは奇妙だった。
それは、彼ほどには背が高くなかったし、彼は宇宙服を着ていた。
それは問題とならなかったのだろうか。
彼はかぶりを振った。
わかった、わかった。非常に異常。
通り抜けられたってことは、通り抜けられたということだ。
次の問題に移ろう。
目的地までどれくらいだ?
彼は質問した。
宇宙遊泳で20分くらいか。
ボタンを押せばそのうちには着く。