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Traveling Beyond Covers | 日系人収容所を経て針金を編んだ彫刻家#151
2026-09-15 05:45

Traveling Beyond Covers | 日系人収容所を経て針金を編んだ彫刻家#151

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1947年、メキシコの町トルーカ。



ルース・アサワは、一本の針金を輪にしながら編んでいく、卵籠の作り方に出会いました。



暮らしの道具を作る技法は、やがて空間に線を描く彫刻へ。



六人の子どもが行き交う家で制作を続けたアサワと、ありふれた素材から生まれた形をたどります。



【今回の引用】



“An artist is not special. An artist is an ordinary person who can take ordinary things and make them special.”



Ruth Asawa



「芸術家は、特別な人ではありません。



芸術家とは、

ありふれたものを特別なものにできる、

普通の人です」



〈番組による訳〉



【引用出典】



Ruth Asawa Lanier, Inc.

“Asawa At Work”



https://ruthasawa.com/asawa-at-work/



San Francisco Museum of Modern Art

“Ruth Asawa: Retrospective”



https://asawa.access.sfmoma.org/



※公式サイトおよびSFMOMAの展示資料で、同一の原文を確認しています。

※発言の初出媒体および収録日は、上記の公式資料には明記されていません。

※日本語訳は、本番組による独自訳です。



【作品】



Ruth Asawa

“Untitled(S.114, Hanging, Six-Lobed Continuous Form within a Form with One Suspended and Two Tied Spheres)”

制作年:1958年頃

素材:鉄線



San Francisco Museum of Modern Art



https://www.sfmoma.org/artwork/2000.15/



【人物・作品に関する参考資料】



Ruth Asawa Lanier, Inc.

“Black Mountain College”



https://ruthasawa.com/life/black-mountain-college/



San Francisco Museum of Modern Art

“Ruth Asawa”



https://www.sfmoma.org/read/ruth-asawa-art-project/



San Francisco Museum of Modern Art

“The Living Room, 1960–2013”



https://asawa.access.sfmoma.org/6/



Smithsonian Archives of American Art

“Oral history interview with Ruth Asawa and Albert Lanier, 2002 June 21–July 5”



https://www.aaa.si.edu/collections/interviews/oral-history-interview-ruth-asawa-and-albert-lanier-12222



最終閲覧日:2026年9月6日

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📚Traveling Beyond Covers



月曜から木曜、朝5時58分配信

ひとつの言葉とその向こう側にある人生をたどる5分間です

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ソフィ(MC・ラジオDJ・ナレーター)

BGM・Jingle制作:SOPHIE

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Creative Direction & Concept: SOPHIE 

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This work was created using generative tools and prompt-based sound design.  

The prompts used in sound generation were crafted to reflect personal memory, silence, and tactile intimacy.

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感想

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00:04
Traveling Beyond Covers
案内役のソフィーです。
本が言葉以上の世界になり、ページをめくるたび、旅はさらに深まっていきます。
おはようございます。時刻は5時58分を回りました。ソフィーです。
今朝も言葉の向こう側へお供します。
芸術家は特別な人ではありません。
芸術家とはありふれたものを特別なものにできる普通の人です。
日系アメリカ人の彫刻家ルース・アサワの言葉です。
細い針金を一つまた一つと編んでいく。
そこから生まれるのは玉のような形や雫のような形、形の中にはさらに別の形が浮かんでいます。
作品を囲う硬い表面はありません。
向こう側の景色も差し込む光も、針金が床や壁に落とす影も作品の一部になります。
ルース・アサワがこの技法と出会ったのは1947年のことでした。
その数年前、16歳だったアサワと家族は日系人であるという理由でアメリカ政府によって強制収容されました。
戦争が終わった後、彼女はノースカロライナ州にあるブラックマウンテンカレッジで学びます。
そして大学からメキシコへ旅した時、トルーカという町で一人の職人と出会いました。
職人が作っていたのは美術館に飾るための彫刻ではありません。
卵を入れて運ぶためのかごでした。
一本の針金を輪にして同じ動きを繰り返しながら編んでいく。材料はごくありふれた針金。
技法は暮らしの中で使われてきたかご作りの技法です。
アサワはそれを持ち帰り何度も試しました。
かごとして閉じる代わりに形を長く伸ばす。
一つの膨らみの中から次の膨らみを生み出す。
外側だった面をいつの間にか内側へとつなげていく。
針金は物を入れる道具から空間に線を描く彫刻へと変わっていきました。
03:06
1949年、アサワはサンフランシスコで暮らし始めます。
結婚し6人の子供を育てながら作品を作り続けました。
彼女にとって生活する場所と作品を作る場所はきれいに分かれてはいませんでした。
家の居間には製作途中の針金が置かれ、図上には完成した彫刻が吊るされていました。
その下で子供たちは本を読み、遊び、時には母親の手元を眺めていました。
子供に呼ばれれば一旦針金を置く。物事が済めば同じ場所からまた始める。
隔てられたアトリエではなく人が行き来する家の中で作品は少しずつ形になりました。
アサワは針金だけでなく半分に切ったジャガイモやリンゴ、折り紙、パン生地、庭の草花も製作に使いました。
どれも暮らしのそばにあるものです。
特別な材料を探すよりも目の前にあるものをよく見る。手に取ったり折ったり結んだり繰り返したりする。
ありふれたものの中にまだ誰も見ていない形を見つけていく。
芸術家とはありふれたものを特別なものにできる普通の人。
特別なものはありふれた素材を見つめる眼差しとそこへ何度も触れる手の中から少しずつ形になっていくのかもしれません。
05:45

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