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2025-02-26 20:06

文章を磨いてくれるのは、叩き台でも壁打ちでもなく切実さ

第200夜を迎えました。リニューアルに向けて、リスナーアンケートをとってみようと思ったきっかけ=”悩んでいたこと”と、これからのことをお話しします。


<勝手に貸出カード>

ナムグン・ヨンフン著、松原佳澄訳『みんなが読みたがる文章


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サマリー

ポッドキャストの第200夜では、リスナーからのフィードバックを基に、番組の今後について考察しています。また、文章術に関する本を紹介しながら、書くことが収入につながる可能性を探求しています。このエピソードでは、文章を書くための切実さの重要性や具体的な目標の必要性、フィードバックが文章を成長させることについて語られています。さらに、生成AIの活用法やリクエストに基づく番組作りも取り上げられています。

リスナーの声を反映
真夜中の読書会おしゃべりな図書室へようこそ。
こんばんは、第200夜を迎えました。
ありがとうございます。
ついにです、ついに。
もう少しで200回ですって言い始めてからが長かったですね。
去年の暮れでしたもんね。
本当にいつも聞いていただきありがとうございます。
先週お知らせしたリスナーアンケートにたくさんご回答をいただきまして、ありがとうございます。
50人ぐらいの方にご意見とかアドバイスとかいただけたら、すごく参考になるだろうなぁと思って始めたんですけど、
すでに500人以上の方にご回答をいただけて、めちゃくちゃびっくりしています。
なんというか、本当に聞いている人がいるんだって。
いや、フォロワー数とかわかるので、もちろん数字としては見れてはいたんですけど、
時間がなくて、一人で喋っているので、いつも壁に向かってというか、パソコンに向かって、
リアリティがなかったんですけれども、コメントをいただいた中に、
通勤時間に聞いてますとか、眠れない夜に聞いて寝落ちしてますとか、
犬の散歩の時にとか、お子さんを車で送った後の帰りの車の中でとか、
日本じゃない国のいろんな町で、こういうふうに聞いてますって書いてくださってて、
そうやって、どなたかの日常のちょっとした何かになっているんだなぁと思って感動しました。
さて、そんな皆さんからいただいた意見をもとに、これからどうしていこうっていうのは、またちょっとずつ考えていこうかなと思っているんですけれども、
ざっくり言うとですね、とにかくあまりいろいろ考えないで、できる方法で長く続けてくださいっていう意見が一番多かったです。
私の本業というか、会社の方の仕事とか、体調とか、いろいろご心配してくださるご意見が多くて、
ありがとうございます。ご心配をおかけしている感じですいませんという感じもしましたけれども、
そうですね、のんびりあんまり義務感みたいにならない感じで続けていきたいなと思いました。
そもそもなんでリスナーアンケートをやろうと思ったかっていう話を、ちょっとだけしてもいいでしょうか。200回記念ということで、本の紹介もしますけれども、
この後ね、リスナーアンケートをやろうと思ったきっかけは、先日音声メディア配信プラットフォームのボイシーの9周年のイベントに邪魔したんですよ。
2024年のボイシーオブザイア、オブジイア、ポッドキャスト編に予読を選んでいただいて、ご招待いただいたんですね。
いろんな配信者さんがいらしていて、人気の配信者さんのトークディスカッションなんかもあったりして、とっても勉強になりましたし、刺激になりました。
そこでそのトークに出られていた方が、毎日、毎朝配信されていると、毎朝同じ時間に配信するっていうのはとっても大事だという話をされていて、
ついついクオリティとか気にしちゃうけど、そうやって意味のあること言わなきゃとか、あんまり思いすぎないのが大事ですよと。
整理された、要約された情報とかは、この先どんどんAIに駆逐されてしまうみたいな話も出てまして、すごくそっかーそうだよなーって思っちゃって、
私は雑誌の編集出身なので、やっぱりどうしてもいろいろ調べて準備をして、整理をして、そぎ落として、意味のあることをちゃんとまとめて伝えようって考えちゃうんですよね。
だから毎回喋る原稿も先に書いてますって言ったことがあるかもしれないんですけど、今の分量を10分から20分ぐらい、15分ぐらい喋ることが多いんですけど、15分20分喋るにはだいたい3000から4000文字ぐらいの原稿を書いているんですね。
びっくりしちゃいます。だから20万字ぐらいの原稿が溜まってます。この間数えたら、文庫本にしようと思ったら10巻ぐらいの文庫本になっちゃうぐらい溜まってました。
でも、書いても自分が思う自分が期待するクオリティーに達してないなって思うと収録しないでボツにしちゃう時も結構ありまして、そうすると配信できない週が出てしまってたんですけど、
なんかそのボイシーの回に出て、そんなにこう、そういうことまで期待されてないかもしれないというか、もうちょっとフリートークっぽくして頻度を上げて、毎朝は無理かもしれないですけど、ちゃんと約束した時間に配信できるっていう風にした方がいいんじゃないか、キープした方がいいんじゃないかって思ったりしたら、
すごい悩んでしまって、勉強になった反面、今のスタイルじゃダメかもってグルグルしちゃったんですよ。もう一つ、その通りだなってこのトークショーで思ったことがあって、トークショーに登壇されていた小川直さんという方と沢窪香さんという方、お二人ともご存知でしょうか。
リスナー、とても人気のあるボイシーの配信者さんでいらして、お二人とも毎日配信されてるって言ってました。その方が、リスナーにこうしてほしいっていうのをはっきり言った方がいいっておっしゃってたんですね。
フォローしてほしいとか、いいねボタンを押してくださいとか、ユーチューバーさんは結構言いますけど、そういう、これこれこれをしてくださいねと、あとは有料チャンネルに登録してくださいとか、本を買ってくださいとか、そういう遠慮したり恥ずかしがったりしないで、リスナーの方にはこういう行動をとってほしいですって、はっきり言った方がいいんだっていうのを小川さんがおっしゃってて、そうじゃないと伝わらないよっていうことをね。
そっかなるほどと思いまして、でもよく考えた私、聞いてくださっている方にこうしてほしいとかないんですよ。私は高団社の会社の名前をお借りして配信しているので、個人の配信者ではないから、儲けたいとかフォロワーの数字を稼ぎたいとかもないし、
チャリンチャリンと投げ銭みたいなのを個人ですごいいただきたいというのがないから、こうしてほしいというのはないんですけど、リスナーの方に。でもリスナーの方にこのチャンネルにはこうしてほしいっていうのがもしあったら聞いてみよう。聞いたことないから聞いてみようってこの時すごく思ったんですよね。
という流れからのアンケートを実施してみました。まだ3月5日まで、もしかしたらもうちょっと伸ばすかもですけど、コメント募集してますんで、よかったらぜひ回答いただけたら嬉しいです。
まだ集計途中なんですけど、一回皆さんの声を直接聞いてみてよかったなってすごく思いました。聞かなかったらもしかしたらトンチン間の方向に何か思い悩んでリニューアルをしちゃうところでした。
配信スタイルの見直し
一人がたりでずっと2年3年とやって5年目になるので、もう飽きちゃうかなと思ってゲストを呼ぶっていう方式もあるかなって。
もともとはね、著者さんを呼ぼうなんてことを考えたりもしてたんで、思ってたんですけど、いただいたコメントの中にゲストを呼びするとすごく気を使ってる感じが出て話があまり面白くならない気がするとか、
あるいは内輪の盛り上がり感が出てあまり好きじゃないですっていう意見をいくつかいただいて、おーなるほど確かにと思ったんですよ。その出てきた方を持ち上げる方に時間を抑えちゃうのはもったいないんじゃないかっていう。
もっともなご指摘ですよね。そう。だからそういうことをやるのは、てつこの部屋方式とか、テレフォンショッキングと方式と言いますか、てつこさんとかたもりさんみたいに立場が確立されているものがあって、出られる方が嬉しいですっていう形式だったら成り立つのかなと思ったりして、
てつこさんやたもりさんになれるとは思わないので、誰か呼ぶことはあるかもしれないですけど、この先も基本は一人語りでゆるゆるやろうかなと思いました。
あと一番意外だったのはですね、トークの内容でリクエストが一番多かったのは何だったと思いますか。何かと言いますと、作品の感想や魅力を伝える言語化のコツの紹介っていうのがダントツでした。
これは結構意外で、面白かった時に何かを伝えたい、あるいは記録したいっていう方が、予読のリスナーの方には結構多いのかなと思いました。
そうですね、あらすじのまとめ方とか、2作品、3作品を紹介する時のコツとかは確かに多少ノウハウが教えるほどのことじゃないんですけど、あったりするので、
それはいくつかのパターンがね、あらすじのまとめ方っていうか、あらすじをまとめようって思いながら読む時の読み方のコツみたいなのは確かにあったりするので、おいおいご紹介しても面白いかなって思いました。
さて、そんなわけで、今夜も1個本を勝手に貸し出しカードとしてご紹介しようと思うんですけど、文章術的な本もすごく好きなので、最近読んで面白かった文章術の本を1冊選んでみました。
今夜の勝手に貸し出しカードは、なむぐんよんふんさんちょまつばらよしかさん役のみんなが読みたがる文章にしました。
この本はですね、書くことでお金につながる文章のスキルアップを指南した本です。文章が書けることは収入に直結すると帯に書いてあるんですね。
その通り、直接できていいなと思いました。
具体的にはエントリーシートとか、新規事業の企画書とか、あとはウェブ小説なんかも確かにお金に収入に直結する文章ですね。
韓国で非常にヒットした本だそうでして、その翻訳版なんです。文章術的な本は私もすごい好きでつい色々買ってしまうんですけど、
これがとてもいいな、新しいなって思ったのは、そういったエントリーシートとか、新規事業の企画書の書き方とかっていうビジネス書に近い実用的なものと、
ウェブ小説の書き方とかブログの書き方みたいなクリエイティブに近いものが一色体になっている、一冊の本にまとまっているっていう点が一つ。
もう一つはチャットGPTを使う使い方を結構具体的に書いてあるところです。
生成AIとかチャットGPTとかは、文章を書く人の中には否定的に捉える方も多いと思うんですけど、
今後はね、全く使わずに全部オリジナリティで勝負していこうっていうのも結構厳しくなっていくのかもなぁと思ったりします。
エントリーシート自己PRも志望動機もチャットGPTに、生成AIに書かせちゃうっていうのはどうかなーっていうのを、
文章を書くための切実さ
全自分の立場的には思うところもありますけれども、それはそれでそれをうまく利用できるっていうのは一つのスキルですよね。
何をインプットさせて、会社の何を読み込ませたり、自分の何を読み込ませて、どういう目的で、どんな相手を想定して、
例えばちょっとひねりを聞かせてくださいとか、少し笑いを取るような様子を入れてとか、指示を出したらその通り書いてくれるのかわかりませんけれども、
何を導き出すための指示、プロンプトを書くかっていうのも手腕を問われるわけなんで、それもこれからのスキルの一つにどんどんなっていくんだろうなと思います。
もう一つ、私も結構使うので、生成AI、チャット、GPT、GTP、GPTは推奨派であるんですけど、結構出てきたものを直すのが割と高度な技術が必要だなと思ってます。
出てきた文章を読む読解力はやっぱりいるんですよね。パッと読んだ感じ、結構いい感じにまとまってるって思っちゃうから、スルスル読めるんだけど、
整合性がちょっと変だったりとか、同じ言い回しが繰り返し使われていることも多くて、それは手直しを結局しなくちゃいけなくて、
だったら最初から自分で書いた方がいいかなって思ったり、どっちが早いかまだわかんないなっていう実験状態です。
でも何か文章を書く時の壁打ちとか叩き台という言葉は私すごく好きじゃないんですけど、
今まだ頭に取っ掛かりが思い浮かんでない時に、まずAIに聞いてみて書いてもらって、
ああそういうことじゃない、私が書きたいのはそういうことじゃないとか、こういうアプローチもあるのかなとか、
今すごい社員目線で書いちゃったけど、経営者目線だったらどうなるんだろうとか、
っていうアプローチのアイディアを拾っていくのにAIを使ったりはしています。
どんどん賢くなっていくと面白いですね。もしかしてこのポッドキャストもAIに書かせたらいいのかなとか、
今使ってないんですけど、本の要約まとめるとか本当はチャットGDPは得意とするところだと思うんですけどね。
面白いかどうかは別として、あと私の声もどんどん学習させて、話し方の癖、それから息継ぎの間の癖とかも多分あると思うんで、
全部AIに学習してもらったら、AIバタヤンが喋れるようになるでしょうし、
AIバタヤンと本当のバタヤンが対談できるかもしれない。
それって意味はあるかな?どうだろう?
AIが本を読んで、AIが予約して、AIバタヤンが喋るんだったら、私がいる意味がなくなってしまいますね。
ちょっと話がそれてしまいましたけれども、みんなが読みたがる文章、
このこちらの本から文章の書き方でいいなと思った3フレーズ、紙フレーズをご紹介したいと思います。
まず1つ目が切実さがあれば文章が書けるとあります。
いやもう確かにこれに尽きると思いました。そうなんですよ。
良くない文章には切実さがないと私も思います。
あとは書かなきゃなと思っているのになかなか書き出せない、書けない、文章にまとめられないという時は、
切実さが足りてない時なのかもしれないなと思います。
続けて2つ目、はっきりした具体的な目標がなければならないとあります。
フィードバックによる成長
これもまあ切実さと具体的な目標は結構近しいことですけれども、
何のために、誰に何を伝えたい、みたいなことが具体的に目標としてある、
あるいは数字目標があるとかもあるかもしれないですし、何々を変えたいとかね、
そういう具体的な目標がないとやっぱり文章っていうのはキリッとしないというふうに私も思いますね。
3つ目、フィードバックが文章を成長させるとこの本には書かれています。
作家さんなんかの場合でも、最後にいろんな人へのお礼の文章みたいな後書きに載っているやつ、
特に翻訳ものの作品で、いろんな奥さんとかいろんな人にお礼が載っている、
頭に載っているケースもありますけど、あれ大好きなんですが、
最初に奥さんに読んでもらっているとかね、結構大御所のミステリー作家さんなんかでも多いんですよね。
そういうのがこの本にも書いてあるんですけど、
今回私がアンケートでフィードバックをいただいたのも、
私の文章を成長させてくれる大きな要因になっていくと思っています。
この3つを読んで、確かにこのチャンネルがどうして続けられたのかなって思ったときに、
真夜読がリクエストにお答えするという形をとっているのが、
この3つにすごく当てはまっているんだなと思って、
納得がいったんです。
本の小説のあらすじをまとめるとかっていうのも、
何のために、誰のために、どういう目的で、それを読んだらどうなってほしいかっていうのをある方が書きやすいんですよね。
逆に言うとないとポイントがまとめられない、書けないと思っていて、
真夜読はリクエストいただいたお便りの中に、
お答えする形をとっているので、
ただ面白かったポイントを伝えるより、すごく言葉にまとめやすいんですよ。
この人のために、このリクエストのために紹介するんだっていう、
切実な目的、それこそ切実な目的があるので、
この本の中のここを伝えようっていうのがはっきりあるから、
文章を思いつくのが苦じゃないし、
こういうふうにまとめたいなっていう気持ちが自発的にあって、
毎週続けるっていうことが200回もできたんだなっていうことを、
この本を読んで自分で思えました。
だから、ひとり語りで疲れちゃうんじゃないかとか、
自分の本を読むときに、
みなさんも飽きちゃうかなって思ったって言いましたけど、
ひとり語りとは思っていなくて、
お便りをくださった方、あるいは聞いてくださっている方との
二人語りだから続けられてきているのかなと思っています。
いつもお会いでありがとうございます。
さて、そろそろお時間になってしまいます。
リクエストや番組のご感想は、
インスタグラム、バタヨムからお寄せください。
お届けしたのは、講談社のバタヤンこと川端理恵でした。
また来週水曜日の夜にお会いしましょう。
おやすみなさい。
おやすみー。
20:06

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