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思い通りにならない体と自分。居心地のよさをつくる余白
2026-04-15 19:23

思い通りにならない体と自分。居心地のよさをつくる余白

EP.244▶︎今夜のお話: 「思い通りにならない体」とどう付き合う? / 伊藤亜紗さんの新刊『体の居場所をつくる』を読む / 自分の体は、噛み合わない「大きな他人」? / 摂食障害、ナルコレプシー、ALS……11人の当事者が開拓した「自分の居方」 / 「居心地」を左右する社会の価値観 / 回復とは、元通りになることではなく「新しい自分との出会い」 / 神フレーズ:「原因は過去に向かうけど、回復は未来に開かれている」 / 世間のプレッシャーに負けず、のびのびと自分の心地よさに問いかけるための「余白」

▶︎今夜の勝手に貸出カード

・伊藤亜紗『体の居場所をつくる』(朝日出版社) https://amzn.to/4voHggB 

▶︎あわせて読みたい「体」と「心」の本

・伊藤亜紗『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』(文藝春秋) https://amzn.to/4c4RwD4

・伊藤亜紗『記憶する体』(春秋社) https://amzn.to/4tEwWiJ 

・岩川ありさ『養生する言葉』(講談社) https://amzn.to/4cfUljr

・東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社)  https://amzn.to/3OdtXyU 


▶︎番組概要 夜眠りにつく前の“聴くだけ読書会”。講談社のバタやんこと川端里恵がおすすめの本や心に響くフレーズをご紹介します。毎週水曜日の夜に、リスナーの方のお悩みや気分のリクエストにおこたえして、本を1冊、勝手に貸し出しいたします。読んでも、読まなくても、”あしたが楽しみになる”読書の時間を共有する図書室です。 ぜひフォローをお願いします。

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バタやん(川端里恵・KODANSHA)

1979年生まれ。2002年に講談社に入入社。広告営業、女性誌「with」「VOCE」「FRAU」「mi-mollet」編集部などを経て、今は人事・総務を担当しています。文芸編集者も漫画編集者も経験していないけど、本と漫画と雑誌を読むのが好きです。メンタルケア心理士。 ※講談社の出版物に限らず紹介します。発言や感想は、完全に個人の見解で会社を代表するものではありません。

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▶︎noteで紹介した本をまとめています| https://note.com/batayan_mi


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サマリー

本エピソードでは、思い通りにならない体との向き合い方について、伊藤亜紗氏の新刊『体の居場所をつくる』を軸に考察します。摂食障害やALSなど、様々な体の困難を抱える11人の当事者が、どのように自身の「居場所」を見つけてきたのかを紹介し、社会的な価値観に囚われず、自分自身の心地よさを問い直すための「余白」の重要性を説きます。回復とは元通りになることではなく、新しい自分との出会いであると語りかけます。

リスナーからの悩みとテーマの提示
真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室へ、ようこそ。
今晩は、第244夜を迎えました、今夜のお便りをご紹介します。ペンネームまほうさんからいただきました。
こんにちは。最近、真夜中の読書会を知り、聞かせていただいています。
バタやんさんの書けられる言葉が、とても素敵だなぁと感じました。ありがとうございます。
今年の1月から体調を崩し、仕事を退職して今に至ります。
先のことを考えると、不安と焦りが出てきて、さらには、現状の自分を否定してしまうことが多いです。
今の自分をしっかりと肯定できるような考えを持つことができるようなおすすめの本がありましたら、教えていただきたいです。
これからも楽しみにしています。といただきました。リクエストありがとうございます。
このお便りからは、まほうさんがどのようなご事情で、どういったご体調で退職をされたのか、ちょっと分かりませんけれども、
まほうさんのような状況の方以外でも、4月、春は特に周りが動き出す季節だけに焦りを感じやすい時ではありますから、
今日はちょっとそういったテーマで、あえて立ち止まって自分の体の声を聞くようなお話ができたらと思います。
ということで、自分の体なのに思い通りにならないもどかしさ、ままならなさについて、
今日はちょっと考えたいなと思いまして、本を一冊ご紹介したいと思います。
伊藤亜紗氏の著作紹介と「できる」ことの考察
今夜の勝手に貸し出しカードは、伊藤麻さんの体の居場所をつくるという本にしました。
伊藤麻さんの本については、これまでも前読で何回かご紹介していまして、
伊藤さんは東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の教授でいらっしゃって、マサチューセッツ工科大学MITの客員研究員でもあるんですね。
ご専門は美学・身体論です。
以前にご紹介をした、体はゆく、できるを科学するという本では、
例えばピアノを弾くとか、自転車に乗るとか、野球の変化球を投げるとか、投げれるようになるとか、
そういう体を動かして技術的にできなかったことができるようになるっていうのは果たしてどういうことなのか、
研究者の取材とかテクノロジーを使って、そういった再現性を担保できるかみたいなことを掘り下げている本になっていて、非常に興味深い本でした。
私、この本ですごく印象に残っているのは、できることとできないことの間、できるからできないからできるにジャンプするっていうことには、
もちろん筋トレ的な積み重ねですとか、反復の練習をして、自転車を踏むとか、野球のボールを投げるとか、ピアノとか、反復の練習によってできるようになるっていうのはもちろんあるんですけど、
偶然できちゃったみたいな経験も非常に大事っていう話が出てきて、それは確かに面白いなと思って、
あれ、できちゃったっていうのをもう一回再現できるかっていうのはまた別問題なんですけど、やっぱり大きなジャンプを越えるときには偶然性、偶発性みたいなのが結構大事だったなっていう印象的でしたね。
これは身体的な話に限られた本なんですけど、ちょっと思いを巡らすと、仕事でできなかったことができるようになるとか、人間関係のコミュニケーション取り方がちょっとうまくできなかったことができるようになるとか、恋愛とか結婚なんかももしかしたらできないからできるへのジャンプには偶発性っていうのはすごい大きいんだろうなと思ったりしましたね。
確かこの本の中で出てきたできるっていうのは、自分の輪郭を書き換えることなんだっていう言葉がすごく印象的でしたね。
あともう一冊、記憶する体っていう本もご紹介したかな。こちらはサントリー学芸賞も受賞している本でして、これは視覚障害とか体に障害を持つ11人の方のエピソードをもとに、体っていうものが何を記憶してどう世界を捉えているかみたいなのを深掘りした本になっています。
『体の居場所をつくる』の内容と魅力
ちょっと前置き長くなっちゃったんです。今日ご紹介するこの体の居場所を作るっていう本は、記憶する体の方の姉妹本と言いますか、第2弾のような作りになっていました。
簡単にどんな本かご紹介しますね。
この本もインタビューを、いろんな方のインタビューをベースにした本なんですけど、例えば、接触障害とかナルコレプシーとかALS、診断がつかないような複合的な難病とかを抱えていらっしゃる、ままならない体を抱えている11人の方に対して伊藤さんがインタビューすることを通じて、
彼らがどのように自分の体と折り合いをつけて日々の居場所を作ってきたかっていうのを書いている本になっています。
こんなふうにちょっと説明してしまうと、糖病気とか何か障害を抱えている人の生きづらさを生み出している、社会に問題提起をするような本なのかなって想像してしまうと思うんですけど、
もちろんそういった側面もゼロではありませんが、けれども何というか明るいんですよね、読語感としては。
それは伊藤さんの前にも褒めたことがあるかもしれないです。伊藤さんの文体、言葉選びによるところが大きくて、ちょっと長く読み込むつもりじゃなくて、パラパラとめくったとか、
立読み的に目を通しただけでも奥と引き込まれるような文体、言葉選びがとても魅力的なんですよね。
それぞれ11人の方たちが自分の体のままならなさについて、いろんな例え話をしたり表現したりする中に、私はとてもユニークネスを感じまして、ユニークって面白いってことですよね。
ケラケラ笑う面白さじゃないけど、ユニークネスはユーモアでもあり、独特だなって思うっていうのは、とても魅力があるっていうことだなと感じました。
(無音部分)
【森】ありがとうございます。
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