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「ゾウを食べるには、ひと口ずつ」継続とリピートの美学
2026-09-09 19:53

「ゾウを食べるには、ひと口ずつ」継続とリピートの美学

自分の決めたルーティンをこなす毎日に、ふと「つまらないのかな?」と不安になるというお便りをご紹介します。 


今夜ご紹介するのは、ブレット・リンゼイさん著、井上麻衣さん訳の『⁠100日後に英語がものになる 1日10分ネイティブ英語書き写し⁠』。1日1ページ、ただ書き写すだけ。パタンと180度心地よく開く製本の素晴らしさや、心にじんわり灯がともるような前向きな言葉たち。日々の中に「小さな楽しみ」として溶け込んでいくような一冊です。 


大きな目標も日々の暮らしも、同じことを同じクオリティで繰り返していくことがいかに希少で大切か。役所広司さんのインタビューから思い起こされたこと。


<今夜の勝手に貸出カード>

 ・ブレット・リンゼイさん著、井上麻衣さん訳『100日後に英語がものになる1日10分ネイティブ英語書き写し』(サンマーク出版)  https://amzn.to/46GVkH3  



<配信内で触れた作品> 

・映画『PERFECT DAYS』 ⁠https://perfectdays-movie.jp/⁠ 

・映画『すばらしき世界』⁠https://wwws.warnerbros.co.jp/subarashikisekai/⁠

・記事「【西川美和監督×役所広司】「さすが役所広司...!」撮る幸せを感じたシーンとは?」(mi-mollet 2021/02/08掲載)https://mi-mollet.com/articles/-/27715 



「真夜中の読書会」は毎週水曜日配信です。ぜひ番組のフォローと評価をお願いします。番組へのご感想、メッセージ、リクエストはInstagram の @batayomu からお寄せください。一つ一つ大切に読ませていただいております!


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サマリー

今回の「真夜中の読書会」では、ルーティン化された生活に不安を感じるリスナーからの便りに応え、継続とリピートの美学について語られます。紹介された『100日後に英語がものになる 1日10分ネイティブ英語書き写し』は、書き写す行為を通じて日々に小さな楽しみをもたらす一冊です。また、役所広司さんのインタビューから、大きな目標も日々の暮らしも、同じことを同じクオリティで繰り返すことの希少さと大切さが語られ、リスナー自身のルーティンへの向き合い方を肯定します。

リスナーからの便りとルーティンへの悩み
真夜中の読書会、おしゃべりな図書室へ、ようこそ。
こんばんは、第259夜を迎えました。今夜のお便りご紹介します。
ペンネーム、マルコさんからいただきました。
こんにちは、はじめまして、マルコです。
仕事の作業中に何度も繰り返して聞いています。ありがとうございます。
ご紹介していた本で、気になったものは図書館で借りたり、
ようこそ、ふなむどう書店へ、は手元に置いておきたいと購入しました。
生活が楽しくなるヒントをありがとうございます。
私はルーティーンの生活をしていて、自分が決めた同じ作業着で出勤して、
火曜日は区民プール200円、水曜日は石骨院1300円保険適用、
木曜日は銭湯560円、金曜日は図書館による無料、
お休みの日は掃除の後、決まった近くのカフェに行く。
ふと何か新しいことをした方がいいのかなぁなど、
インスタで上がってくる華やかな生活写真を見て思うのですが、
私の生活ってつまらないのかなぁと、
そんな気持ちを吹き飛ばして肯定してくれたのが、映画パーフェクトデイズでした。
パタヤンさんは見ましたか?
本でもそんなルーティーン生活を肯定してくれるような、
もっと楽しくなるようなものがあれば、
勝手に貸し出しカードを記入してもらえると嬉しいです。
トゥードゥーリストをこなすことが心地よいのか、
お金をあまりかけていないことが好きなのか、
お金を貯めている意識はないのですが、
自分でもよくわからないのです。
日々が心地よい、そんな本があればお願いいたします。
といただきました。
ありがとうございます。
『100日後に英語がものになる』の紹介と魅力
パーフェクトデイズね、見ました。
見ましたよ、すごく良かったですね。
それについて、役所工事さんについて話したいなと思ったんですけど、
ちょっとそれは置いておくとしまして、
早速今日の貸し出しカードをお出ししたいと思います。
今夜の勝手に貸し出しカードは、
ブレッド・リンゼーさん著、井上舞さん役の
100日後に英語がものになる1日10分ネイティブ英語書き写し
という本にしました。
どういう本かは、
このタイトルにすべて集約されているんですけれども、
100日後に英語がものになる1日10分ネイティブ英語書き写しをする本になっています。
左側のページに書かれている英語を、
右側は形線だけが書かれたページになっていて、
そこに書き写すっていう本ですね。
ビデオの方は見えますかね。
片側に英文が書かれていまして、
反対側に自分で書き写してみましょうという本になっています。
1日1ページだけ書き写すっていうのを毎日続けていくと、
これは100個テキストがあるので、
100日後に英語がものになっているよっていう本、そういう本です。
まあこれ多分すごく今売れているんだと思うんです。
だから近くの一番大きい本屋さんがブックファーストなんですけど、
ブックファーストに行ったらドーンて平積みで積み上がっていて、
水色の表紙がバーってなってたんで、
英語の本を買おうと思ってたわけじゃなかったんですけど、
むしろ小説を探しに行ったつもりだったんですけど、
なんかちょっと面白そうだな、やってみたいなと思って買ってしまったんです。
まだ初めてちょっとしか経ってないので、
全然真っ白いページもいっぱいあるんですけれども、
すごくいいなと思ってまして、
1日1ページ書き写すっていう新たなルーティンができたことが、
私にとってはちょっとした楽しみ、仕事帰りの楽しみになっていて、
なので今日マルコさんにご紹介したいなと思いました。
この本私がとてもいいなと思う、
そのハマってしまった一番のポイントは、
製本にあるんです。
製本ってその本の作りのことなんですけれども、
パカって開くんですよね。
ちょっと音声のみで聞いていただいている方にも
うまく伝わるようにご説明をしたいのですが、
普通の断行本って、
ノドと言われるページが束ねられている側を境に、
ページを開くと左右にちょっとふっくら盛り上がってしまうと思うんですよ。
それの盛り上がりがちょっと本の美しさでもあり、
いいところでもあると私は思っているんですが、
テキストブックとして使う、教科書として使うには、
途中でページが閉じてきてしまうという感じがありますよね。
でもこれは本当にピタッと左右に開く作りになっているんですね。
製本されているんですね。
だからとっても書きやすくて、
書いている途中でページが盛り上がって閉じてきちゃうというストレスがないというわけなんです。
この製本の時点でこの本は優勝していると言いますか、
賞があったらぜひ賞をあげてほしいと思った本でした。
この製本自体は多分すごく珍しいかというとそうじゃないと思うんですけど、
珍しい閉じ方ではないと思うんですが、
私が今まで見た中でも一番開きがノーストレスだなというふうに驚きました。
あと私は右利きですけど、左利きの人にも書きやすいんじゃないかなというふうに思い、
細やかな気遣い、感動したのでした。
左側の英文を右側に書き写すだけですよって言ったんですけれども、
正しくはですね、この本で推奨されている正しいやり方をご紹介しますね。
この本買うと音声もダウンロードできるようになってまして、
その音源をスマホとかに落として、まず聞いてそれを真似して自分で音読をしてみて、
さらに声に出して読み上げながらちょっとずつ書き写していくと。
可能なら5回書き写せと書かれているので、
この片ページだけだと1回しか書けない。
私の字の大きさだと1回しかとても書けなかったので、
違うノートも買ってあと4回書き写すのかなと思います。
ただですね、1回その通りやってみたんですけど、
5回も同じことを書くっていうのは結構くじけまして、
なんで私こんなことをやっているんだろうっていうか、
別試験を受けたりとかしようとしているわけじゃないし、
期末テスト前の学生でもないのに、
そしてクソ忙しいのにこの夜中に何をやっているんだろうという気持ちになっちゃって、
早く寝ればいいんじゃないかという気持ちになってしまい、
というのは10分じゃとても終わらずですね、私の英語力的にも、
読んで聞いて読んで読みながら書いてだけでも10分で終わらないのに、
5回も書いていると40分、下手したら1時間ぐらいかかっちゃうんですよ。
だからちょっとこれだと続けられないなと思って、
1ページ書くだけにしています。
音は聞けたら聞きながらって感じにしてますけれども、
逆に書くこと自体は結構楽しくて、調子が出てくるとどんどん書きたくなってしまうんですけれども、
ただ一遍にやって飽きてしまうよりは、
1日1ページちょっと物足りないなぐらいで終わる方が、
ルーティンっぽくていいかなと今のところ思っています。
ルーティン化への変化と継続の価値
マルコさんが書いてらっしゃったような、決まったことをやる、
お仕事上も、あとプライベートも決まった曜日に決まったことをするみたいなのが、
どうですか?お好きな方もいるでしょうし、
へーって思う方もいるかもですが、
若い時は私はどっちかというとそういうのが苦手だったんですよね。
むしろ変えたいって思っちゃうタイプで、
通学、通勤の駅までの道とかも、
違う道を行ってみたり、
同じレストランに例えば行ったとしても、
違うメニューを頼みたいって思うタイプだったんですよ。
でもなんか職場の上司とか、子供の頃で言えばお父さんとかって、
同じお店でいつも同じメニューを頼むの。
なんでなんだろうっていうか、
なんかもっとせっかくなんだから、いろいろ食べてみればいいのにと思ってたんですけど、
自分も45を過ぎたあたりから、
やっぱ同じ店で同じものを頼みたいなって思うようになりまして、
びっくりしてます。
あ、そうかこれかと思って、
今土日、平日5日間は会社に行って、
それも結構同じ時間の同じ電車に乗って会社に行って、
帰りはちょっと違ったりもしますけど、そんなに変わりはなくて、
土日もあのボクシングを行ってるので行って、
同じ時間の同じ先生のレッスンに行って、
その後銭湯に行って、
ジムの近くに銭湯があって、
その銭湯の中にも熱いお湯のボコボコする方と、
ぬるめで炭酸水になっている風呂がまがあるんですけど、
こっちに10分、こっちに10分みたいな、
そういうのも含めて全部こう同じルーティンになることが
気持ちいいなっていう風に思うようになったんですね。
なんか土日に予定が入っているのを楽しみな反面、
そのルーティンが崩れちゃうなっていう、
ちょっと怖さもあるという感じがしてきた、
ここ数年でした。
皆さんはどうですか?
そういうルーティンありますかね?
好きなタイプか、あるいはこう帰り道を変えたい、
違うメニューにトライしたいと思うタイプか、
どうでしょうか。
ちょっと話がそれってすいません。
この本の良いところの話に戻りまして、
ポジティブな言葉と「象を食べるには一口ずつ」
もう一つ良いところをご紹介すると、
書き写す元の文章がとてもいいんですよ。
その書き写す元になっている文章は、
この本のオリジナルの英文のようなんですね。
例えばどっか古典的な名作とか、
どなたか偉い人、有名な人の名言とかスピーチを丸と写す
っていうタイプの本は、
なんか多分今までもあったんじゃないかなと思ったんですけれども、
これはちょっとオリジナルで、
10行前後かなの一まとまりが1ページになっていて、
それを1ページに書き写すっていう感じなんです。
テーマとしては変化の旅に出るとか、
目標を立てるみたいなことが
章立てになって分かれていて、
それぞれに困難を乗り越えるにはとか、
何々に感謝をしようとか、
目標をやり抜くにはみたいなテーマになっていて、
そのちょっとしたチップスが英語で書かれており、
それが日本語訳が載ってて、
それを書き写すってなってます。
そこも私はすごくやりがいを感じる手がいいなと思っています。
やっぱりせっかく書き写すにはポジティブな言葉の方がいいし、
あんまり簡単すぎてもちょっとつまんなくなっちゃいそうで、
ちょっとだけ知らない言葉も出てくるし、
やや難しいかなって感じるようなセンテンスもあるぐらいな感じなんですね。
ちょっとポジティブな言葉を書き写すと、
言霊じゃないですけども、
書くことで現実になりそうな夢が叶いそうな気もするじゃないですか。
そういう日記に書く的な眼かけの仕方もありますけれども、
困難を乗り越えるにはみたいな話って、
ちょっと日本語訳だけ読むと正直言ってしまうと、
説教臭いというかキレイ事すぎるみたいな感じもしちゃうんですけど、
なぜか英語だとやや素直に受け入れられるというか、
臭い言葉も英語だとなんか、
エンパワーメント、エンカレッジされる感じがします。
キープゴーイングみたいな感じでちょっと圧を押されるんですね。
というわけで、今日はこの本から紙フレーズをご紹介したいと思います。
象を食べるには一口ずつということわざがあります。
大きな目標を持つのは素晴らしいことです。
でもそれを小さく切り分けましょう。
日本語の方を読んでしまいましたけれども、
という話が載ってまして、
その象を食べるにはちょっとずつっていう、
目標を達成するためにはっていう話なんですけれども、
このページにはグリッとやり抜く力という見出しが付いているんですね。
やり抜く力って、なんかイメージ的には
でかいことをやれるチャレンジ精神みたいなものが
大事なのかなと思っちゃってたんですけれども、
同じことをやり続けられるかっていうレジリエンス力の方が
結構重要なのかもしれないと、
この文章を書き写しながら思いました。
何かをやり遂げるっていうのは、
初動はやりがいとかモチベーションとかやる気とかっていうのは
もちろん大事なんですけど、
それだけでは続けられなくて、
ルーティンができる、同じことをやり続けられる力というのは
別途必要で、
象ってどんな味がするのかわからないですけど、
同じものを食べ続けるとかって、
レジリエンス力が要りそうですよね。
ちょっと薬食王子さんの話に戻るんですけど、
役所広司から学ぶプロフェッショナリズム
私、実は薬書さんにお会いしたことがありまして、
映画素晴らしき世界が公開される時に
インタビューをさせていただいたんですね。
この方は、何か生きる映画みたいな人だなと思って、
すごく圧倒されました。
編集者時代は、
いろんな方にありがたいことに取材をさせていただく機会がありましたけれども、
中でもとても印象的だった、
圧倒的だったという感じが薬食王子さんだったんですね。
ちょうどその取材の時期がコロナの時期だったので、
アクリル板越しに向かい合ってお話を聞く形になって、
すごくアクリル板越しって声が聞き取りづらくって、
どんどんどんどんまいのめりにお互いになって、
なんか刑務所の面会みたいだなって思ったんですよね。
そんなこと言ってなんなんですけど、
その素晴らしき世界っていう映画自体がまた受刑者のお話だったりしたので、
薬食王子さんのシネマティックな佇まいが取材したスタジオの片隅を、
一気に刑務所の面会みたいな、
ドラマチックなシーンに空気を変えるというような感じの体感しました。
その時は監督の西川美亜監督もご一緒だったんですけれども、
役所さんのすごいところは、西川さんがおっしゃってくださったんですけれども、
リハーサルと違うことをやるとか、
本番では段取りと違うことをやって驚かしてやろうとか、
さっきとは違うパターンを見せてやるみたいな、ありがちだとおっしゃってたので、
そういうことをされる役者さんも少なくないのかなと思ったんですけど、
そういうリハと本番で段取りと違うことをやってやろうみたいなのが一切ないんだと、
役所さんは駆け引きとかしなくて、
求められたことを段取り通り同じことを同じクオリティで出せる、
ちょっとだけこっちに体を向けましょうかぐらいの指示でも、
最初から最後まで完成しているというような話を西川監督がされていた時、
役所さんが言っていたように、
段取りとは違うことをやって驚かしてやろうとか、
リハーサル準備の段階では小出しにして、駆け引きをしたりとかっていうのって、
やっちゃいそうじゃないですか。
仕事上そういう要望を持って、
努力ってあるなぁ、多少あるなぁというのはよくわかるし、
やや中五症、大五症になってくれば来るほど、
ギャフンと言わせてやろうみたいなのが上がるタイプの役者さんも多分いるんだろうなと思う中、
段取り通り、求められた通りを同じクオリティで繰り返しても出せるっていうことがプロだ、
お守りのプロだっていうことを、その時になるほどってすごい思って、
それってやっぱできそうでできない、
誰にでもできることじゃないなぁと思ったのでしたっていうのを、
マルコさんに合わせてお伝えしたかったのです。
まとめとリスナーへのメッセージ
この本は別で1800円なので、2000円ぐらいかかりますね、初期費用としては。
ですけれども、比較的お金のかからないけど長く楽しめる、
新しい楽しみを与えてくれる本だなと思いました。
100日後、変わってますかね、どうだろうか、英語力はちょっと自信がないですけれども、
像を食べきっているかしら、ちょっと続けてみたいなと思います。
リクエストありがとうございました。
よかったら、英語を勉強中の方もぜひやってみてください。
さて、そろそろお時間になってしまいました。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、
皆さんからのお便りをもとに、おすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介しています。
リクエストのお便りはインスタグラムのバタヨムからお寄せください。
お届けしたのは、横断者のバタヨムこと川端美恵でした。
また水曜日の夜にお会いしましょう。バイバイ。
19:53

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