▶︎女性の心情を描いたサスペンス作品をお探しのリスナーさんのリクエストにお答えして、今夜の<勝手に貸出カード>は、佐野広実さん著のサスペンス小説『シャドウワーク』を取り上げます。
夫のDVから逃れ、傷ついた女性たちが身を寄せるシェルターでの共同生活。トランプのババ抜きや、持ち回りのごはん作りといった日常の些細な営みを通して、「ここに居ていい」と静かに許され、自分の輪郭を取り戻していく姿を描きます。
一方で物語は、「仲間を裏切らない」という美しい連帯が、時に新たな縛りや負の連鎖を生んでしまうのではないか……という問いを投げかけているようにも感じます。
同作の映画もぜひご鑑賞ください!
▶︎今夜の勝手に貸出カード
・佐野広実さん著『シャドウワーク』(講談社文庫)
▶︎配信内で触れた作品・書籍・記事
・佐野広実さん著『誰かがこの街で』(講談社文庫)
・佐野広実さん著『反乱の家』(講談社文庫)
・映画『シャドウワーク』公式サイト(吉岡里帆さん・奈緒さん主演)
・連続ドラマW『シャドウワーク』公式情報(多部未華子さん・桜井ユキさん主演 / WOWOW)
▶︎番組について
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サマリー
第261話では、佐野広実『シャドーワーク』を、DV被害女性たちが暮らすシェルターを舞台にしたサスペンスとして紹介する。主人公のノリコは共同生活の中で傷を癒やし、仲間の役に立つ小さな特技や家事を通して「ここにいていい」という感覚を取り戻していく。一方、海で見つかった女性の死を自殺とする警察の見立てに、同じく夫からDVを受ける女性刑事カオルが疑問を抱き、真相を追う。作品の中心には、存在を認められることの温かさと、それが仲間への同調や排除を伴う拘束にもなり得るという問いがある。