ポータブルオーディオの黎明期
あちらの奥のテーブル席に、ITに詳しい3人が、黎明期のインターネットについて語ってますよ。ちょっと聞きましょう。
はい、場末のラジオでございます。今回もこの3人でお送りいたします。
アッシーでーす。
はい、サトウスさんです。
エコゾウさんでーす。みんなよろしくね。
はい、よろしくお願いしまーす。
はい、前回はですね、カセットオーディオということで、ミニコンとかですね、ラジカセのお話をしてきましたが、今回はですね、ポータブルオーディオプレイヤーのお話をしてみたいと思います。
ドデンって書かれたですね、ラジカセとかコンボをですね、音楽を外に自由にしたというものがポータブルオーディオプレイヤーですよね。
やっぱりマイルストーンといえば、ウォークマン。
ウォークマンね。
ウォークマン、イメージとしては、小さめのオーバーヘッドのヘッドホンをつけて、ローラースケートで原宿のホコテンを走るみたいな。
そっか、そっちの方か。
最初のイメージはそんな感じ。
春のイメージしかないですね。
あーもうね、それはもうだいぶね。
鉄板CMですよね。
そうですよね。
だから、本元のソニーのウォークマンは高かったじゃないですか。
高かったなぁ。
やっぱり中学生とか高校生には、中学生にはちょっと手が届かないって感じだったので、どこのメーカーかわかんないようなヘッドホンステレオですね。
ウォークマンと言っていたわけですね。
総称してね。
ソニーのiPhoneみたいなものですよね。
ポータブルオーディオの進化
そうなんです。
という感じでしたけど、結構使ってたかな。
うちの親父が電気屋さんと友達だったのかな。
カセットテープ入れるタイプのウォークマン。
初代の初代か。
あれがお家にあったんですよ。
ソニーの?
ソニーの。
おおすごい。
すごいよね。今振り返るとすごいんだけどさ。
でも、カセットテープを入れて持ち運びして音楽が聴けるっていうのが、そんなにありがたみがない、まだお年頃だったはず。
周り出かけないしね。
そうそう。だからお家の中でウロウロするぐらい。
これがいいものなのかどうなのかってのがわかんなかったんだけど。
でも、何て言うんだろう。
どこに行っても好きな音楽が聴けるっていうのはいいなと思ってた。
お家の中どこでも。
そうですよね。
僕は妹と同じ部屋だったんで、やっぱり好きな音楽聴きたいとなると隣にも聴こえちゃうじゃないですか。
そういう意味では良かったですけどね。
なるほどね。
どっちがウォークマンだったんだろう。
お兄ちゃんがウォークマンを使ってた。
それは年齢的にやっぱりそうなりますよ。
なるほど。
中学生の兄を差し置いて小学生の妹がウォークマンを聴いてた。
いや、俺はでかい音で聴きたいから、君はヘッドホンで聴いてくれみたいなのかなと思って。
多分その頃のランクとしてはラジカスよりもウォークマンの方が上だったんじゃないですか。
そんな気はする。
ヘッドホンで聴くってやつなんだよね結局ね。密閉されたところで聴く。
ポンポンポンのスポンジみたいな安いヘッドホン。
あれがだんだん劣化していってボロボロになっていくわけ。
プラスチックが出てくるわけね。スピーカー本体が。
痛いんだよね。
あの時ってイヤホンがステレオってあったのかな。ちょっと記憶いないんだよな。
ヘッドホンにこだわってた。
片耳のイメージでしたけどね。
それがあったぐらいかな。
それからはもう一足飛びであれですよね。MP3まで私は間が空いてるから。
音楽を持ち運ぶっていうのはね、そんなにまだ重要じゃなかったんだ自分にとっては。
これは重要っすよ。
なんて移動距離の長い人だから。
自転車に乗ってる間もそうだし、今はダメなのかもしれないけど自転車に乗りながらとかも聞いてましたからね。
そっか、なるほどね。
それこそ大学の時なんて、自家帰るので300キロ強だから。
電車になると大体貧乏学生だから青春18きっぷを使ってドン高で帰るわけ。
そうすると移動時間だけでもう言うに10時間ぐらいになるわけですよ。
すごい。
そうなってるともうカセット何本使うかみたいになって。
そうだよね。
カセット何本も持ってたりしてね。
カバンの中ガシャガシャって。
当時使ってたやつがラジオチューナーもないのっていうタイプ。
普段の時はラジオを聞くのに使って、長距離移動の時はカセットも併用してみたいな感じで。
なんかでもラジオもよく入らなかったんだよな。
高校の時に初めてソニーのウォークマンを買ってもらって。
なんか名前がワールドシンセサイズドチューナーとかかっこいい名前ついてたんだけど。
それで聞けるのかなと思ったらあんまりきれいに聞けなかったですよね。
途切れるってイメージ?こもってるってイメージ?
入らない。
入らないのか。
だからほぼ使わなかったよね、チューナーは。
アンテナがビヨーンって伸びるタイプではなかったの?
いや、何だっけ、多分ヘッドホンがアンテナ代わり。
人をアンテナにするやつ。
なるほどね。
だから電車に乗るともう全部ダーですからね。
そうですよね。電車の中はカセットだったな。
あれ、指でヘッドホンのコードとか触れるとノイズ乗らなかったっけ?
ヘッドホンの場合があるんだけど、違うか。
コードというか、端子を回すとだいたいバツバツ言いますよね。
そうだよね、ブツブツ言うよね。
いやー懐かしいね、そういえばそういうのもあったな。
そこから次にポータブルCDに移り、CDウォークとかそういうタイプ。
最初はディスクマンって言ったんですよね。
あーそうだそうだそうだ。
そうそうディスクマン持ってたや、そういえば。
車に乗っけてたや。
車に乗っけてよく音飛びませんでした?
最初の音飛びがね。
走ったりすると全然音飛んじゃって出てこなくて。
でも2台目は結構大丈夫だったな。
なんかね、車に乗っけるときに助手席側の下の方のボルトを緩めて、そこにフレキシブルなやつをつけてみたいなやつやってたんだけど。
アームつけて乗っけてね。
あれやるとあんまり飛ばなかった覚えが。
いや、あれやっても飛んだ。
飛んだ?道だな。
道もそうかもしれないけど、機体の特性かもしれないですね。
パナソニックは使ったんだけどな。
ソニーだったよ、ソニー。
その後にね、ポータブルMDを使った時の音の飛ばなさの感動。
MDの一番の売りはそこでしたよね。
音飛びがないっていう。
すごいね。
あの当時ポータブルMD、シャープなやつを使ったんだけど、ポータブルだけど録音もできるやつだったんですよ。
普通にCDプレイヤーとLINEでセットアップして、それでテープみたいに録音ができるようなものなんですよね。
同じかもしれない、持ってたの。もしかすると同じ機種かもしれない。
普段は車でそれで聞いて、録音する時だけ外して、家の中で録音してみたいな感じでやってました。
同じだ。
ワウワウを、ワウワウじゃねえや、スカパーか。スカパーを契約してて、スカパーの中にオーディオチャンネルがあったんですよ。
ポータブルオーディオの始まり
それをね、デジタルで繋いで録音して、それを聴いてた、車で。
オーディオチャンネルってどんな音楽が流れるんだろう?
普通のヒット曲。
ああ、なるほど。優先版みたいな感じ。
うん。だからレンタルしなくても聴けるから、それで聴いてましたね。
なるほどね。
そう、それで、シャープのやつが壊れちゃったんですよ。
で、次はソニーのやつを買って、本家本元のソニーのやつを買ったわけ。
で、録音して、車で聴くんだけど、それがヘッドホンのリミッターがかかってるタイプで。
ヘッドホンのリミッター。
要するに耳を安全にするみたいな感じで、これ以上ボリューム上げられませんみたいなヘッドホン端子に繋ぐと。
だから、それを一回解除する手間が、車に繋ぐたびにやらなきゃいけないわけ、それを。
ああ、なるほど。
めんどくせえなんだ、このソニーとか持って。
なんだよ、前より高いの買ったのにみたいな。
ああ、そういう機能があったんだ。
解除の方法はこうしてくださいみたいな手順を毎回やらないといけないわけね。
そう、毎回車に乗ると、ボタンポチポチっと押してやらなきゃいけないみたいな。
ああ、なるほどね。
めんどくせえな。
めんどくせえな、確かにな。
ああ、懐かしい。
そうか。
多分あれだね、自分がMP3まで開いてたのは、車に乗るようになってカセットテープを使うようになったからだろうね、きっとね。
ああ、はいはい。
で、そんなに長く乗らないからね、沖縄ってね。
要はやっても20分、30分ぐらいだもんな。
大学の授業を録音しようと思って、大学に入った時に録音機能付きのウォークマンを買ったんですよ。
マイクつけて。
でも録音機能付きの声が聞こえないんだよね。
ああ、そうなんだよね。拾わないんだよね。
またその教授がボソボソ喋るやつでさ、もう何言ってるか本当にわかんない。
録音したものを後から再生して、よく聞いて、何言ってるんだろうってすっげえボリューム上げて聞いてみたら、
その時の3枠がどう残ってるんだって、競馬の話じゃねえかよ。
教授すごいぞ。
競馬の話してたのかよ。歴史学じゃねえのかよ。
結構あれだね、アバンギャルドな教授だね。
安くれた教授でしたよね。
こんな大学ねえみたいな感じでよく言ってましたね。
僕はこんな大学で本当は教授の方みたいな。面白い。
録音をしといて、後で聞き直して文字起こしするってこと?
ノートを取るとかね。
取るとか。
でももうそんなことがあってから全然使わなくなっちゃった。
今で言うところのスマホで盤書するみたいなやつの走りか。言い方を変えるとね。
まあ何だっけ、会議用のマイクロカセットみたいなのがあったじゃないですか。
うん、あったあった。
ちっちゃいやつ。
ちっちゃいやつ。
あんな感じですよね。
あれはちょっと憧れたのよな。こんなちっちゃいのに入るんだみたいな感じで。
あれね、カセットプレイヤーじゃないところで使ってたんですよね、マイクロカセット。
カセットプレイヤーじゃないと言うと?
ポータブルオーディオのデジタル化
あの、留守番電話。
ああ、入ってたね、そういえば。
留守番電話の録音がマイクロカセットだった。
マイクロカセットだった。
ああ、そっか。
なんか結構さあ、こだわってた人もいましたよね、あのメッセージに対して。
自分で録音してね。
そうそうそうそう。
あったなあ。
あれはでも、なんていうの、一人暮らしした時に買って、
お家帰ってきてピッ、ゼロ件です、みたいなやつね。
あの儚さ。で、ピカピカ光ってるので、ピッと押したら、
お世話になってます、ないないです、とか言って、営業じゃん、ピッ、みたいな感じで。
地下なかったからもうやめた。
固定電話というのはいらないと思った、あの時。
あんまり喋ってくれりゃいいですよ。ガチャばっかりとかね。
ああ、そうね。なんか戸惑っちゃって切っちゃうみたいなね。
そうなんだよね。
なんかいつもボーリングとかカラオケに誘ってくれる先輩がいて、
で、挙句の果てにはボーリング、カラオケしか入ってなかった。
ボーリング行くと、都合どうだ、みたいな。
どうしろってことなのかな、みたいな。
折り返せってことかな、みたいな。
スマホとか、携帯電話ないもんね。
携帯ない時代だったね。
そうそう、あったんだよな。
それから電話嫌いになってるんだろうな、きっとな。
あんま好きじゃないんだよな、電話って。
マイクロカセットでもあれなんですよ、やっぱり時間が少なかったのかな。
そうですね。
だからポータブルオーディオには使われなかったってことね。
なるほど、なるほど。
じゃあ前半はこの辺にいたしましてですね。
後半はいよいよデジタル化の波が押し寄せるということですね。
ということで、また後半もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
抜粋のラジオ