1. オッタントットのバックオフィス
  2. #5 メニューの変更と値上げの..
2025-04-19 39:01

#5 メニューの変更と値上げの関係とは

メニューを変更した事はカウンターラジオでも話しましたが、バックオフィスで同じテーマで話すと内容がどう変わるのかを試してみました。


オッタントットのバックオフィス


この番組は福岡県糟屋郡篠栗町(かすやぐんささぐりまち)にあるオッタントットというビストロのオーナーkojiが、日々の悩みや課題とそれらにどう対応していくのか、どんな工夫をしていくのかをお話しする番組です。

個人で飲食店を経営していくうえでの生々しい話しやちょっとディープな部分をお話ししています。


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サマリー

オッタントットのオーナーシェフであるkoji氏は、メニューの変更とそれに伴う値上げについてお話しされています。原材料費の高騰に対処するために、サラダの内容を見直すなどの工夫を重ね、新たに価値を提供するメニューを展開しています。このエピソードでは、ランチメニューの値上げと変更の背景が探られています。新たなプリフィックスコースの導入や、サラダやタパスなどの夜のメニューに関する調整が行われ、その価格設定の理由にも触れられています。飲食業界におけるメニューの変更と価格の値上げの関係も探られ、客数が減少する中でクオリティを保ちながら価格の転嫁を進める様子が描かれています。また、「氷商売」の考え方と価格変更がもたらす影響についても掘り下げられ、特に人口減少がビジネスモデルに与える影響や、持続可能な価格設定の重要性に焦点が当てられています。

オッタントットのバックオフィス
オッタントットのバックオフィスです。
はい、どうもお疲れ様です。福岡県の笠谷郡笹栗町というところで、
オッタントットというビストルを経営しております。
オーナーシェフのkojiです。今日もよろしくお願いします。
こっち、こっちってなんだっていう話ですね。
バックオフィスの方で話すのは久しぶりなのかなという風に思いますが、
ちゃんと調べてないので、いつぶりかというのがわかりませんが、
ちょっと間空いてますよね。
実際ですね、カウンターラジオの方でもお話していますが、
席が長く続いたんですよね。2、3週間ちょっと続いてて、
とてもとても喋れるような状況ではなかったというのもあってね。
しばらくお休みしていました。
定期放送じゃなくてよかったなという風に思いますね。
本当にもうこの時間だったら確実に録音できるみたいな時ってないんですよね。
だいたいいけるやろうけどわからないみたいなことの方が多くて、
なので収録が定期的にできないということであれば、
定期放送みたいなことはしない方がいいなっていうのはずっと前から思ってて、
だからしたことないですよね。
全部不定期でやっております。
今日も色々仕込みとかもあって足パンパンになってて、
もう11時過ぎだな。
結構早く帰りたいところなんですけど、
他にも色々やることはあるんですが、
それも全部ほっぽいって、
ポッドキャストだけは撮りたいなって思ってる自分がちょっと怖いみたいなところはありますが、
頑張っていこうかなという風に思っております。
ということで今日は何の話をしようかというところですが、
メニューを変えましたよっていう話ですね。
このメニューを変えた話はカウンターラジオの方でもしていますが、
カウンターラジオとバックオフィスでカラーを変えてるんですよね。
カウンターラジオの方では一般のライトなお客さんにも聞きやすいように、
誰にでも聞きやすいようにライトな内容でおしゃべりしていると。
こっちのバックオフィスに関してはディープなというか、
リアルな経営の悩みとか工夫とかそういったことを話していこうかなという風に分けているので、
自分の中でカウンターラジオとバックオフィスで同じテーマを話す時に、
どういう違いが出てくるのかっていうところが楽しみだなと思いながら、
今ノープランでやってるんですけども、
どういう違いが出るのかっていうのを試してみたいというか、
自分の中でどんな意識があるのかっていうことを知る意味でも
やってみようかなという風に思っているという話ですね。
カウンターラジオも聴いてくださっている方からすると、
重複しているところももちろんあるとは思うんですけども、
台本があるわけじゃないんで、
ここからどうなっていくのか分からないですけどもね。
もしかしたらカラーの違いが出るかもしれないので、
こういう風に違うんだなっていうことを分かってもらえたら、
それはそれでいいのかなという風に思ったりしています。
そんなこんな始めていきましょう。
メニューの変更と値上げ
4月1日ですね。
1日って言いながら1日2日ぐらい休んでたんでね。
4月からメニューを変えています。
ガラッと変えたとかではなくて、もうマイナーチェンジですね。
ぶっちゃけて言うと値上げですね。
やっぱり原材料費の高騰を吸収していかないといけないということで、
値上げをしています。
これは去年もほぼ同じ流れで、
4月ぐらいだったかな、やっぱり値上げをしましたよね。
僕の場合はですね、値上げをする場合も、
単純に値段を上げるみたいなことはあんまりしません。
何かしら内容を変えたりとか、
提供の仕方を変えたりとか、
そういったことをしています。
今回ランチメニューが出上がりしているんですよね。
パンハンバーグランチ。
サラダとスープ、パン、もしくはライスが付いたハンバーグランチがですね。
これ前が、いくらだっけ?
忘れてしまったが、
1320円とかだっけ?
とかでやっていたのが1870円。
それ上がりすぎですよね。
1650円が1870円。
220円の値上げですね。
これに関してはどう違うかというと、
何を変えたかというと、
サラダですね。
以前は普通にサラダっていうふうに記載していて、
本当にやり始めた最初の最初は、
本当に刃物のサラダだけだったんですよね。
その後ですね、これも付けたらいいかな?
あれも付けたら嬉しいかな?
これもあったらお客さん喜ぶかな?とかやってたら、
いろいろ付いちゃって。
キャロットラペにクスクスのサラダのタブレとか、
最近ではひよこ豆のペーストのフムスっていうやつとかね。
それにフルーツも付けたりとか、
ショートパスタも付けたりとか、
リコッタチーズ付けたりとか、
グラノーラかけてみたりとか、
本当そういういろいろやってたらですね、
当然現価も上がってくるわけですよね。
そういったのもあってですね、
このサラダちょっと安売りしすぎだろうということで、
サラダ値上げみたいな感じですね。
サラダをごちそうサラダっていう名前にして、
普通のサラダとはちょっと違いますよっていうところを
アピールしているという感じですね。
そうやっていろいろ付けていくとですね、
お客さんの中にはこんなの望んでいないということで、
残したりする人もいるわけですよね。
そうなるとね、つらいんですよ。
さっきもサラダちぎってたんですけど、
1回サラダちぎるのに僕1時間近くかけているんですね。
それは土を洗い流したり、
あとは虫を洗ったりとか、
あとハーブとかならね、
ちぎるのに時間はかかるものの、
量としてはかさばらないということで、
それはそれで時間かかるとか、
いろいろあってね、
ほんと1時間くらいかけてトータルでやっているんですよ。
それだけ頑張って足を棒にして仕込んでいるのに、
サラダ残されたりするとやっぱりつらいんですよね。
というのもあってですね、
サラダなしっていうメニューも作りました。
ハンバーグランチのサラダなしなので、
ご飯とスープと鉄板のハンバーグですね。
この3点セットみたいな感じですね。
ご飯でもパンでもいいですよということになってますけど、
これが1320円では割安ですね。
夜の場合だと鉄板ハンバーグ単品で1320円なので、
スープとご飯もしくはパンっていうのはサービスで付けますよっていうぐらいのイメージですね。
今のところサラダなしの注文ってあんまりないかなというふうな感じですね。
半月終わったぐらいですけどね。
そんな感じになっています。
で、おったんライス、こちら1540円になっていますが、
前がやっぱり1320円だったかな。
200円の値上げですね、220円。
これもそうですね。
これは普通に原価計算してみたら合わねえなっていうふうになったっていう感じですかね。
なんかが特に値段上がったっていうわけではないんですけども、
改めて計算したら合わねえじゃんっていう感じですかね。
よくあることです。
新しいランチメニューの提案
あとはアラカルトの方ですね、単品メニューで、
メイン料理の方はお魚のポアレっていうのを2200円でしていましたけども、
これもその日の魚種によってはポアレに向かないみたいなのとか、
あとポアレっていうかアクアパッツァにしたいなとか、
やっぱり調理法まで限定してしまうとやりづらやすさとかもあったんですよね。
なので単品のおすすめのメニューからもう選んでくださいっていう感じにしていますね。
あとはポルケッタが220円ぐらい上がりましたかね、それぐらいかな。
違うな、もうちょい上がったのかな。
これも改めて原価計算するともうちょっといかないと厳しいなという感じですね。
紅茶ガムのローストは変わらず2200円の、
新しくミラノフコウシのカツレツというやつが入りました。
3300円、こちらは僕の趣味ですね。
僕がただこういうの食べたいっていうだけでやっています。
これ原価結構ギリギリなところですね。
もうちょっと上げたかったなと今計算しながら思うんですけど、
まあまあ何か妥当なところがこの辺かという感じで落ち着いていますね。
3300円でございます。
あとパスタですね。
パスタは以前はランチセット、パスタランチということで
サラダとスープ、そしてパンまで付いているっていうパスタだったんですね。
パスタのメニュー、パスタが2種類かな。
大体2種類ぐらい用意していて、どっちか選んでくださいっていうスタイルだったんですね。
これをやめまして、もともとグランドメニューに載っていたパスタをですね、
メニューに載せているという感じで。
単品で見ると1870円とか1760円とかで、
以前のそのパスタランチが2200円だったので、
パッと見ちょっと安くなったなみたいな、
パスタだけ食べるんだったら安く食べれるなっていうところなんですけども、
ここにランチセットっていうのを付けるとですね、
以前と同じようなサラダとかスープも付いたやつですね。
にするとプラス880円なので、
1750円とかになるのか、2750円とか。
なので、割と500円ぐらい上がってきますよね。
これもさっき言ったように、要はサラダの値段が上がっているっていうことですよね。
パスタも単品で注文できますけども、
そのパスタに対してポカッチャは1枚もサービスで付けますよっていうことにしているんですね。
少しだけお得感感じてもらえればいいかなっていうのと、
やっぱりパスタソースね、皿に余った分はパンでぬぐって食べてほしいなってところがあるので、
そういうふうにしているっていう感じですかね。
あとね、ちょっと変わったのがまたランチコースですね。
ランチメニューの変更
ランチコースが以前は3300円で、
前菜、サラダ、そしてスープ、パン、パスタ、
メインはお肉か魚か選んでください。
デザート、ドリンクっていう形ですね。
パスタはこちらでもう決めていると、前菜もそうですけども。
メインはもう肉か魚だけは選べますが、
その内容に関してはこちらで決めますよっていう、
そういうスタイルだったんですよね。
これが3300円から4700円の値上げをしていますが、
プリフィックスコースっていうことでですね、
パスタとメイン、こちらはメニューから好きなのを選んでくださいねっていうスタイルですね。
サラダに関してはごちそうサラダということで、
他のランチのセットのサラダと同じ内容のサラダになります。
なのでこちらからしたらですね、考える必要がない。
いつも通りやればいいということになりますね。
以前はメインも魚肉はこちらで決めているとか、
パスタもこちらで決めているとかなんですけども、
お任せですっていう風になっているんですけども、
お客さんからしたら何が出てくるかわからないっていうのはちょっと嫌だということで、
今日のパスタは何なんですか。
メイン肉と魚は何なんですかっていうのはやっぱり聞かれることがすごく多かったですね。
その聞かれた時点で僕決めているわけではないことが多くて、
オーダーが入ってその場でパッと考えて決めちゃうみたいなことも結構多くてですね、
聞かれるのがすごくちょっと嫌だったんですよね。
お任せになっているんだけどなと思いながら、
その場で考えて答えてたんですけど、
それもちょっとあれだったしね。
これですって答えても嫌なのか、
それだったら他にしようかなみたいなことも多かったんでですね、
それだったらもう選べるようにしちゃえばいいじゃんって。
結局やること一緒なんだからっていう感じですね。
そういうふうに選べるようになったっていうことはお客さんにとってはメリットではあると思うんでですね。
こちらからしてもやることは結局一緒だし、
値段も上げさせてもらえばですね、
モチベーションというかこっちも頑張る気になるということで、
ちょっと値上げもしているという感じですね。
そういうランチのメニューになってますね。
サラダの価値
サラダに関しては、
これもう夜のメニューですね。
夜の単品メニューですね。
これもですね、サラダっていう枠がなかったんですね。
タパスっていうふうに前菜とつまみ。
こういう枠の中にサラダとかがあったっていう感じなんですけども、
サラダをですね、3段階のトッピング形式みたいな感じにしてますね。
ベースになるサラダっていうのが畑のギフトサラダという名前にしています。
農家さんから直接買っていて、
直接持ってきてもらえている野菜になるので、
これって畑のギフトだよねみたいな、
そういうイメージですね。畑のギフトサラダ。
ちなみにAIに考えてもらったやつなんですけどね。
そういうベースのサラダがあってですね、
こちら1100円ですね。
それにいつも取っていますが、
熊本県菊地市から取っているフレッシュモッツァレラチーズのミルバク。
ミルクバクナーの略でミルバクというチーズがあるんですけども、
そのミルバクをトッピングした畑のギフトサラダ。
こちらが1870円。
さらにそのミルバクトッピングのサラダに生ハムですね。
原木から切っている生ハムをトッピングしたものが2420円。
ということになります。
サラダとしては結構高いなというふうに思いますよね。
2420円のサラダですよ。
居酒屋さんとかだったらまず頼まないだろうなと、
それぐらい思うんですけども、
でも実際これが一番出ていますね。
なのでちゃんとそういう価値があるというふうにね、
気づいてもらっているんだなと思ってもらっているんだなというふうには感じています。
ミルバクトッピングの時点で1870円なんでですね、
イタリアンレストランとか行くとこ行けばこれぐらいするのかなというふうにも思いますけども、
でもミルバク結構するんですよ。結構してるんですよね。
正直ミルバク使うだけで単体でも1400円ぐらいは適正価格かなというふうな原価なんですけども、
そこまで綺麗にやっちゃうとですね、かなり高額になってくるので、
タパスの手間
なんとか抑えつつみたいなところもやっぱりありますよね。
バランスですからね、他のメニューとの難しいところですね。
あとはそうですね、生ハムも単品ではちょっと値上げはしていますが、
以前が店員来てたら880円とかで一皿出してたと思うんですが、
大体20gぐらいですね。
今回1210円というふうに結構上げてるな、
400円ないか、330円とか上げてますが、
その分量は増えてますね。
もう今測ってないんですけど、大体30gぐらいになってるかな。
量を増やしたという感じですね、ポーション的には。
原木の生ハムはですね、正直原価が分かんなくて、
1kgに対していくらっていう原価なんですけども、
結局ね、骨とか皮とか油とかがいっぱいあって、
実際どれぐらい使える部分があるのかっていうところがですね、
もうほぼ計算できないんですね。
一般的に言われてるのがブドマリ50%ぐらいだよってことなので、
例えば7kgの生ハムを仕入れたとしても、
実際使えるのは3.5kgだっていうことですね。
その他の半分、3.5kgっていうのは骨と皮と油ということで
食べれないよっていうことですね。
実際そういうことらしいので、しかも目安でしかないんですよね。
原価はもうこれ分かんないんで、
なんていうかもう安売りというかね、
これに関してはもうそこにある、
店内にどーんと置いてあるっていうこと自体がね、
見せ物じゃないですけど、
インテリアとして価値があるのかなということで、
細かく原価計算せずに、
これはもう楽しんでもらえたらいいなっていう風な感じですね。
あとはサーモンのタルタルね、
いくらをたっぷり乗せたやつがあるんですが、
サーモンもいくらも上がるよっていう風に
魚屋さんにも言われまして、
1100円から1540円に上げてますが、
これでもそうですね、
ほぼ利益ない原価って考えてもいいぐらいですね。
これはそういうメニューなんですよね。
これ目当てに来てくれてもいいなっていうぐらい。
これで他のも頼んでもらえたら、
それでいいんじゃないっていう感じですよね。
あとはそのぐらいでしょうか。
タパスの盛り合わせですね。
2人前で2860円という風になっています。
これもね、本当に徐々に徐々に上げていますよね。
これね、本当に最初の最初はいくら?
1200円とかでしたっけ?
ちょっと覚えてないんですけど。
そこそこ値段的に、原価的にもね、
2000円超えないと厳しいなっていうところはあったんですが、
だんだんちょっと上げていっていて、
これに関してはですね、本当にめんどくさいからに他なりませんね。
あんまりわからないかもしれないですが、
切って持って、切って持って、あれも切って持って、
これも切って持ってってするの大変で、
その都度包丁を拭いてとかね、
手間が意外とすごいんですよ。
逆にこれを売りにして、
まずはもうタパスの盛り合わせから頼んでくださいみたいなお店だったりすると、
もう全部カットして仕込みの段階でね、
もう本当に盛り合わせるだけでいい、
もうアルバイトでもできますよみたいな状況にしているみたいなお店がありますね。
そういう場合は結構安く設定していて、
とりあえず最初にこれを注文してもらって、
時間を間を取ってね、
その間に他の料理、オーダーをこなしていくみたいな、
そういうやり方もあるんですが、
うちの場合はね、そこまで人員的にもね、
今僕一人でやっているので、ちょっとできないぞということで、
めんどくさい量ということで、
値段を上げさせてもらっています。
でもやっぱり時間っていうのもですね、
そこに取り掛かっている時間みたいなのも、
値段には反映させていかないとですね、
なんというか、
どっかでね、やっぱりバランス取れなくなってくるんですよね。
さっきも言いました、
サラダを1時間くらいかけてちぎっているっていう風に言いましたけど、
この1時間で他の仕込み結構できるんですよね。
でもそれをせずに、
そのサラダに時間を費やしているわけなので、
なんていうか、やっぱりサラダの価値っていうのが、
相対的に上がってくるわけなんですよ。
これをやることによって、
要は他の仕込みができないっていう風になると、
機械損失というかね、
これ食べたいんですけどって言われた者が、
ごめんなさい、それ仕込みに追いついてないんです、
みたいなことにもなりかねないというか、
全然そういう状況ってあるんですよ。
その場合は損失になってしまって、
そのサラダを安売りしてしまった場合は、
なんていうか、その損失カバーできないんですよ。
なのでやっぱり時間をかけるものっていうのは、
それなりに価格に反映していかないとですね、
どこかで歪みが出てくるということになってしまいますので、
いわゆる人件費みたいなもんですよね。
この場合は、うちの場合は僕が全部やってるんですけど、
例えばアルバイトにこれをさせているってなった場合は、
1時間、今どのくらい?
時間帯にもよるでしょうけど、
1時間から1200円とかそれぐらいの時給ですよね。
価格上昇の影響
なので、例えばそのサラダをちぎるというのを、
僕がやらずにアルバイトにやらせたと。
アルバイトにしてもらったってなると、
そこに1200円の時給分の減価みたいなのがかかってくるわけじゃないですか。
そうなるとやっぱり安売りみたいなことってどんどんできなくなっていく。
人件費が上がれば上がるほど安売りってできなくなってきているんですよ。
本当にうちも価格は普通に年に1回ぐらい上げていってるんですけど、
正直心苦しさみたいなのはまだ無くはないんですよ。
僕は自営業だから何とも言えないですけども、
要は給料をもらって働いている人たち、いわゆるサラリーマンですよね。
サラリーマンの方たちが給料が上がっていない、
手取りが上がっていない問題っていうのはもちろん重々承知していますし、
いろんなガソリン代だとか高熱費だとか、
いろんなものが上がっていますから食料費も上がってますよね。
本当に今は楽な人そうそういないなって思ってるんですけど、
そんな中で値段を上げていって、
やっぱり客数で言うと減っていってる感っていうのはちょっとあるんですよ。
ただ売上とかは減っていないんですけどね、そんなには。
客数が減っているっていうことはやっぱり選ばれなくなってきてはいるんだろうなというふうに感じてはいますが、
でもこの痛みに耐えていかないとですね、
だからといって値段を下げて自分が負担を受け売って利益を減らしてですね、
無理して続けていけるのかっていうとやっぱりそこまではできないんです。
僕も資本力持ってるわけじゃないんで、これはもう大手しかできないことなんですよね。
大手とか副業でやってるとかですね、
時々ありますけど他の何だろうな、
例えば建設業をやってる会社とかが、
例えば社長がそばが好きだからそば屋をやりたいって言ってそば屋をやってるみたいなとこだと、
本業の建設業のほうから赤字の補填ができたりするのでやりたりするんですけど、
うちみたいな個人事業主ってそんなことできないわけじゃないですか。
なのでやっぱりね、ここは何だろうな、難しいんですけど、
価格に転化していくみたいなことって当たり前なのかなというふうに思っています。
これいつも僕は頭をよぎるんですけど、
いろんな人が言ってますけどね、
値段を例えば倍に上げて二倍にしてお客さんが半分に減っても売り上げとしては変わらないんだっていう話ですね。
値段を上げたらお客さん減ると思うんです。
数で言うと。
だけどやっぱり来てくれる人っていうのは来てくれるんですよ。
当たり前ですけどね。
ただそれはちゃんとクオリティの高いものを提供していかないと、
継続して来てくれる人っていうのは増えていかないと思うんですけども、
なんとかこうやって値段を上げながらもですね、
やっぱり来てくれる人っていうのが増えてきているので、
クオリティにこだわるというか、
ちゃんとしたものを提供するっていうことだけはずっと意識してやってきているんで、
それが少しずつ身を結んできている状況なのかなというふうに感じていたりはしますけどもね。
なんかちょっとあれですね、小難しい話というか重い話になってきましたが、
そういう感じになっていますということですね。
メニューの変更
夜はですね、コースもちょっと変えました。
以前は夜のコースに関してはカジュアルコースっていう、
前菜、スープ、パン、そしてパスタとメインか、肉か魚のメイン、
ランチコースの延長みたいなやつですね。
このカジュアルコースが4400円、そしておまかせのフルコースっていうのが6600円からで、
前菜が2,3皿出て、スープ、パン、パスタ、そしてメインは魚肉両方、デザートドリンクという感じですね。
こういうフルコース6600円という、この2本でやっていたんですけども、
カジュアルコース、4400円のカジュアルコースっていうのをなくしまして、
これも昼と一緒ですね、プリフィックスコースっていうふうに変えました。
値段が5500円ですね、1100円アップになっています。
前菜サラダとスープ、パン、そして選べるパスタ、そして選べるメイン料理、デザートドリンクですね。
こちらも内容が選べるよっていうことで値段を上げている。
そしてこちら予約なしで、その日にパッと来てパッと注文することもできます。
そこはもう頑張ろうかなっていうところなんですが、
でも実際やることあんまり変わらないんですよ、アルガルトで注文されたときと。
例えば2人で来られて、ミルバックのサラダとパスタはこれとメインがこれで、
パスタが2種でってなったら、やることあんまり変わらないんですよね。
何なら、例えば4人で来てパスタ4種でそれだけで買えるみたいな場合よりはやりやすいんですよね。
流れがあるんで、とりあえず前菜のサラダを出しておいて、
メインの準備をしつつ、次のパスタの麺を茹でつつ、パスタのソース準備して、みたいなね。
そういう段取りが組めるんですよね。
なので割とやりやすくはなるかなというふうに思っています。
2人で来て、パスタもメインもみんなバラバラになると大変ではあるんですが、
それでも1人5500円という値段なので、そこはもう頑張るぞという感じですね。
お任せのフルコースに関しては、前菜頑張ってポーション落として、4品ぐらい出したいなというふうに思っていますね。
1皿の量というのは少ないんですけど、品数で特別感を感じてもらいたいなというふうに思っています。
スープ、パスタ、お魚、お肉、デザートドリンクですね。
こちらはもう2日前までに予約してくださいということになっていますが、値段が8800円ですね。
こちらも頑張ろうかなというところにございます。
変わったところで言うとそのぐらいかなというふうに思うんですけどもね。
今回に関しては本当にサラダが価値のあるものだなというふうに自分でも思うので、その分価格に転嫁しているというところと、
あとはコースですね。コースの価格を上げつつも、好きなのを選べますよというお客さんにとってもメリットのあるような変化を加えて、
付加価値ですね、いわゆるね。付加価値を加えて値上げをあまりネガティブに捉えないですね。
自分自身がネガティブに捉えないというのが大事かなというふうに思っています。
業界の現状
どうしても申し訳なさみたいなのがなかないんですよ。
やってたらそれはみんなあると思うんです。
他のお店さんとかも値上げするときにめっちゃ謝ってるじゃないですか。
大変申し訳ございませんみたいな感じで謝ってるんですけど、
僕はこれがあんまりいいと思っていなくて。
だってしょうがないじゃないですか。
悪いことしてるわけじゃないんですよ。
ただ単に原価が上がってて吸収しきれなくなっているので、
販売価格を上げていますという本当に当たり前のことなので、
謝る必要なくて。
謝るとそこに付け入ってくる人とか出てくるんですよね。
ちょっと口悪くなりそうなんですけど。
上がったことに対して文句言う人ってもしかしたらいるかもしれないです。
うちはほとんどいないですね。
これよく言われることなんですけど、
安い店ほどクレーマーって多くて、
なんかね、
いろんな問題が複合的に見えてくるんですけど。
だから本当に謝る必要ってないなって思っているんですよ。
ただ上げるだけでは申し訳ないなって気持ちにならざるを得ないので、
だからこうやって付加価値を足して付けて、
でも値段上げますけど、
こういう感じでお客さんにとってもいいですよっていうことを、
自分の中で納得できるようなことをやっていくのは結構大事なことなのかなと思っています。
この間たまたま、
うちがコーヒー豆を仕入れているアビルコーヒーさんですね。
福岡市の原かな。
福岡市城南区の原っていうところにあります。
アビルコーヒーにランチ行ってきたんですね。
ちょうど近くに行くタイミングがあったので。
そこでアビル君とちょっと話はしたんですけども、
最後会計の時に帰る時に、
冗談混じりではあるんですが苦笑いしながらね、
原価の吸収が追いつかないんですけどどうしたらいいですかって聞かれて、
もちろんね、僕にそれを言ったところで答えが出ないことは、
本人もね、じゅうじゅう分かってたと思いますけども、
言いたくなるぐらい。
なんかヒントないかなっていうふうに思うぐらい、
やっぱり大変なんだろうなというふうに僕は感じたんですよね。
いやまあそれはもううちも一緒だよって。
当たり前だけどって。
まあ前置きもしつつですね。
うちもね、また4月から値段上げるんだよねっていう話しながら、
でも去年も確か4月ぐらいに上げたと思うんだけど、
やっぱ1年に1回で全然追いつかないよねっていう話して、
いやそうっすよねみたいな。
あべるくんもね、2回ぐらい上げていかないと結構無理ですよねみたいな話してて。
で、そうなんですよ。
だから別に僕だけがそう感じてるとかじゃなくて、
これやっぱね、みんなが感じてることだと思うんですよ。
飲食店やってる人ね。
飲食店だけじゃないですよね。
いろんな業種で結構困ってると思うんですけど、
でも実際やっぱりもうほんと吸収しきれないです。
もう毎週のように値上げのお知らせを持ってくる業者さんとかね、
もうみんな申し訳なさそうに言ってますが、
やっぱしょうがないんですよそれも。
もうなんかそういう時代にあると。
ただもうそれだけですね。
で、その中でなんとかやりくりしていかないといけないと。
今そういうタイミングなんだろうなという感じがしていますね。
なので、アビルくんにはですね、後から、
そういえばこの本面白いよっていうことでね、
氷商売の考え方
氷商売という本をね、紹介しましたけどね。
読みますって言ってたけど、
本当に読んでくれるかどうかちょっとわかんないんですが、
ポッドキャストもやってるんで、
ポッドキャストもね、氷商売ラジオ面白いよっていうふうに伝えはしましたが、
おそらく本の方を読むんだろうなというふうに思いますけど、
ポッドキャストもね、ライトで面白いからいいんですけどね。
氷商売っていうのは、厚い利益で少なく売る。
で、氷商売ですね。
薄利多倍の逆を行くという考え方なんですけど。
僕かなり影響を受けていますね。
だからというか、
もう本当何回も言ってますけど、人口減ってますから。
たくさん売るみたいなのって無理なんですよね。
安くたくさん売っていくみたいなのは無理なんですよ。
人口減るってことは働き手が減るってことなので、
それに合わせて人件費が上がっていくんですよね。
人件費が上がったりとか、
いろんなものの価値が上がってくると原価が上がるんですよ。
で、原価が上がってくると、
売り値が上がるっていうのは自然のことなので、
今からは氷商売がイケてるんだとかそういうことではなくて、
必然ですね。
必然的にそうならざるを得ない。
社会構造的にそうなってくるはずなので、
そっち側に舵を切っていくしかないよねっていう感じですよね。
だからたくさんお客さんを呼ぶとかって、
そういうことは個人レベルのお店ではやることではないのかもしれないなという風に感じています。
そういうのが好きな人もいると思うので、
そういう人はやったらいいと思うんですよね。
ラーメン屋さんとかはそうかな、
結構安い値段でたくさん行列を作って、
たくさんの人に俺のラーメン安く食べてもらいたいんだみたいな人はもしかしたらいるかもしれないので、
それをしたい人はもちろんすればいいと思うんですが、
うちみたいな業態だと、
それもちょっとおかしな感じになってくるので、
ビストロなのにその行列ができてめっちゃ安いんですけどみたいな。
あんまりそういうお店はないというか、
違和感があると思うんですよね。
やっぱりちょっとだけオシャレな雰囲気で、
いつもの日常のお店というよりは、
ちょこっとだけオシャレしていきたいみたいな。
全然普段着でもいいんだけど、
ワイン飲んでいい気分になりたいみたいな、
そういう人たちに来てほしいお店なので。
なんかちょっと業態としてちょっと違うのかなというふうに思います。
うちはうちで、
実際こんな値段にしたかったわけではないですよね。
本当はカジュアルな値段で、
多くの人に来てもらいたかったんですけども、
6年やってきた中でですね、
ちょっとそっちではもうなさそうだぞというふうに感じているので、
小売商売というか、
価格としてはきちんと、
原材料費をね、
根熱費もそうです、人件費もそうですけど、
経費に関して吸収していけるような価格帯にしていかないと、
ちょっと先がないと。
そういうふうに思っているので、
そういうふうにやっているという感じになりますがね。
飲食店やってる方がどれだけ聞いてくれてるかとか、
ちょっとわかりませんけどね、この放送を。
飲食店だけじゃないかな、フリーランスの人だったりとか、
なんか商売してる方とかね、
少しでもなんか引っかかることとかあったら、
異論反論ももちろんあるでしょうけども、
なんか考えるきっかけになったら幸いですと。
持続可能な価格設定
こういう締め方でいいでしょうか。
わかりませんけども、久しぶりの放送になりましたが、
今日はこの辺で締めたいと思います。
Xで感想ポストなんかね、いただけると嬉しいなというふうに思いますし、
お便りフォームも概要欄にありますので、
そちらもぜひともお便りありましたらよろしくお願いします。
どんな音がいいんかな。
そうですね、やっぱ飲食店やってるので、
というか僕にはそれしかないので、
飲食店に関してちょっと疑問に思っていることとか、
聞いてみたいこととかもしあったらですね、お便りフォームとか、
DMとかでもいいですけどね、
アスコティファイだったらコメントできますからね、
何かしらの手段で連絡もらえたらなというふうに思います。
ということで、
今日も最後まで聞いてくださってありがとうございます。
またお会いしましょう。
では、バイバイ。
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